3月号 1999年

ここでは、モバイラーのための情報として、標準化動向や携帯端末、携帯電話情報をちょっとだけ辛口でおもしろおかしくお届けします。
なるべく最新の情報をお届けするため、日夜頑張っております。(ホントか?) (^_^);;



標準化技術動向

【3月29日】 いよいよ全世界共通携帯電話通信方式誕生 by ITU(国際際電気通信連合)

現在、携帯電話の通信方式はTDMA、CDMA、SDMA等多数あり、それぞれが別々の方式で通信しているため、お手持ちの携帯電話を世界各国でつかうことはできません。こんな不便な状態にやっと梃入れが始まります。このほどITU(国際電気通信連合)は、これらの通信企画を包括して、全世界で共通な通信仕様を制定することを発表した。これが出来ると休暇で来ているローマでも会社の上司から”早く戻って来てくれ〜”なんて電話が入るようになっちゃうんでしょうか。やっぱりこんな規格は要りません!(なんちゃって)。詳しくは
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【3月8日】 モバイルコマース国際会議開催 by ICMマーケティング・ジャパン

最近やっとECに対する認知度が浸透してきて、大分インターネットを使った決済が進んできているようだ。当然モバイルを使ったRC決済もiモードをはじめ今後重要なキービジネスとなり得るはず。そこでICMマーケティング・ジャパンは、今月24日、25日に東京で国際会議を開催し、講演、パネルディスカッション、ケーススタディを行なう予定とのこと。モバイルコマースをこれからにらんでビジネスにしようと考えている方はどうぞ。参加するにはこちらのサイトから申し込みを行う。


【3月7日】 11月からドコモがタイ電話公社と「W−CDMA」の共同実験開始。

ドコモが着々と「W−CDMA」の実験を進めている。これまでシンガポールや中国での実験はあったが、このほどタイ電話公社とNECと共同で、画像や音声の高速データ伝送の実験を行うと発表した。「W−CDMA」は、次世代携帯電話「IMT−2000」の通信方式でドコモが提案している方式。世界各国から通信方式が提案されている中、ドコモの「W−CDMA」の採用が有望視されている。ドコモとしては、世界各地でこのような実験を行って、「W−CDMA」の認知度を上げ、これこそが世界標準だということをアピールする思惑もあると考えられる。詳しくはこちら



【3月1日】 これからモバイル環境を構築する方必見、MCPC作成「構築・運用ガイド」

モバイルコンピューティング推進コンソーシアムは、モバイル環境を構築する際に必要となる情報を1冊にまとめた、「構築・運用ガイド」を作成した。この中にはモバイル環境を構築するための課題や、問題点、最新技術動向、運用手段など、様々な情報が入っている模様。これからモバイル環境を構築しようと去れている方、必見ですぞ。



携帯電話動向


【3月29日】 ドコモが2010年ビジョンを発表。読んでみると、なになに?”ドコモ2010年ビジョンは5つの事業の柱「M」「A」「G」「I」「C」で構成されます。”とか、ドコモ社員ひとりひとりは、5つの行動原則「D」「R」「E」「A」「M」を実践しますとか、なにやらこじつけがらみの話が一杯ありますが、まあ、今後どんな世の中になるのかななんて興味のなる方は一度ご覧あれ。詳しくは
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NTTドコモが2010年をターゲットとしたビジョンを発表した。


【3月26日】 絶好調! iモード

広末でおなじみのドコモの「iモード」。サービス開始から約一ヶ月で契約者数が1万8000人にもなったとドコモが発表した。個人的には広末のコマーシャルの影響も多分にあると思われるが、次々発表される企業のiモード対応の知らせもこの契約者数に影響を及ぼしているでしょう。まだまだサービスも始まったばかりで消して充実したものとは言えませんが、まさに時代を反映した結果と言えるのではないでしょうか。ドコモ殿に拍手!詳しくはこちら

【3月1日】 iモードでニュース配信  by 毎日新聞社

広末のコマーシャルで一機に立ち上げようとドコモが頑張っている「iモード」。毎日新聞社が、政治や経済、社会といったニュース、ならびにモバイル情報を無料で流してくれる。この手のサービスはどこの新聞社が行ってもあまり差別化が出来ないから、いの一番に手を上げた会社が勝利でしょうね。そういった意味では、毎日新聞社ってインターネットサービスには結構手を入れていますね。エライ! 詳しくはこちら



【3月1日】 コンビニで携帯電話販売。しかもプリペイドカード対応。 by ツーカーホン関西

最近コンビニに顧客操作型端末(俗にKIOSK端末と呼ぶ)が設置されるようになって、旅行券など様々なものが販売されるようになってきた。そこに目をつけてツーカーホン関西は、なんと携帯電話を売ってしまえと無謀なことをはじめてきた。しかもこの電話はプリペイドカード対応電話で新規加入申し込み手続きや月額基本料金などがかからないというからまさにコンビニエンス!。本当になんでも売っています、コンビエンスストアは。詳しくはこちら



携帯端末動向


【3月16日】 カラーパームトップ カシオペア「E−500」発表 by カシオ
カシオから、あのWindowsCEベースのパームトップ「E-55」の後継機がカラーで登場した。いずれ出るだろうとは思っていましたけど、意外と早かったですね。この「カシオペア E-500」、価格は\98,000で今月26日から発売。「E-55」との大きな違いはカラーTFT液晶以外に、MP3のプレイヤーが標準装備、またバッテリーも乾電池からリチウムイオン充電池を採用し、連続6時間の駆動を実現している。またコンパクトフラッシュカードスロットに装着する35万画素のCCDカメラも発売する。またまた携帯端末の選択支が増えてしまいましたね。詳しくは
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【3月10日】 データスリムがロータスノーツとシンクロ by シチズン
シチズンから発売されている、世界最小携帯端末、「データスリム」をご存知でしょうか?これはPCMCIAカードスロットにさし込んで、スケジュールや電話帳などといったPIMデータをダウンロードし、データスリムの液晶で確認できる、立派な携帯情報端末。これまでPCでのデータ連携は、ロータスのオーガナイザー、マイクロソフトのアウトルックだけであったが、このほどロータスのノーツR4.5とR4.6、ならびにノーツパーソナルR4.6との連携も可能となった。追加の機能はデータスリムのサイトから無償でダウンロードできる。詳しくはこちら



【3月5日】 カシオからメール端末「メーテル PM−C101」発表。
ドコモ、シャープから低価格メール端末が発売され、結構な売れ行きだが、このたびカシオからやはり女性をターゲットとした携帯メール端末が発表された。これは「メーテル PM−C101」というもので、DDIポケット電話グループの文字電話に対応したもので月額基本使用料980円で利用できる。機能的には、PメールとPメールデラックスによる1000文字までのかな漢字まじりメッセージ、インターネットメールが送受信出きる。それから最近はやりの手書きの文字や絵なども送受信できる。価格はオープン価格。発売は4月下旬とのこと。詳しくはこちら


【3月1日】 出てきた出てきた、大型WindowsCE機。 by NEC
NECから、モバギの新機種が発表された。今回はSVGA(800×600)対応。しかも価格は15,5000と結構お手頃。HPの「Jornada 820」と真向勝負ってとこだろうか。ただこの後数社からこの手の端末が出てくるとのこと。低価格に拍車がかかって良いことです。スペック的にはあまり差が出難いWIndowsCE機だけに価格は非常に重要な戦略になります。これであの狭いWebから開放されますね、CEユーザ殿。詳しくはこちら


【3月1日】 米パームコンピューティングから新機種発表
アメリカでは夏良い人気のある、Palmシリーズ。これに新たに「Palm 5」、{Palm 3x」が発表された。Palm5は、重さ100g、厚さ1cmと小型軽量になった。価格は499ドル。Palm3xは、Palm3のメモリを4メガに増強。その他拡張スロットが着けられ拡張がやりやすくなったなど、注目の一品。日本では日本IBMが総代理店として発売し始めたPalmシリーズだが、この5、3Xも是非とも日本語化して発売してほしい。詳しくはこちら


【3月1日】 日本HPからWindowsCE Handheld PC Professionnal Edition」日本語版を搭載したCE機発売。「HP Jornada 820」

日本ヒューレットパッカードから8.2インチTFT、解像度640×480ドットのWindowsCE機「HP Jornada 820」が発売される。価格は148000円。やっと日本でも出てきたH/PC Professional Editionマシン。ここしばらくは、この手のマシンがあちこちから出てくると思われます。しかし、見た目はいわゆるノートPC(Windows系)と変わりません。しいて言えば、トラックパッド等が見当たらない程度でしょうか。ますますモバイル環境が楽しくなってきました。詳しくはこちら




その他、モバイル情報

【3月9日】 211万画素の低価格デジタルカメラ発売 by コニカ

最近デジタルカメラの画素数競争がまた一段と活発になっているが、コニカから211万画素でかつ低価格なデジタルカメラが発売された。画像サイズは1600×1200で、メモリーカードはコンパクトフラッシュを採用、サイズは121.8×71.6×41.8mm、270g、価格は8万9800円である。また新機能として、ファインダーを覗くだけで測光機能がスタートする、アイスタート機能がある。詳しくは
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【3月2日】 東芝から専用モバイルバック発売

モバイルバックは、サプライメーカーから専用のものが発売されることは良くあるが、このたび東芝が自社マシン専用のモバイルバックを発売した。発売されるのは、リブレット用とダイナブックSS用の2つ。大容量バッテリー装着時でも収容できたり、携帯電話のポケットが付いていたりと工夫がされている。モバイラーにとっては、バックも非常に重要なアイテム。意外と多いアクセサリーなどうまく持ち歩きたいものですね。詳しくはこちら


【3月1日】 ますます早くなるぞノートパソコン

インテルがモバイラーにとってありがたいニュースを流してくれた。それは、ノートパソコンのCPUを、年末までに600MHz以上にするとの発表。どうしてもデスクトップに一歩送れて進んできているノートパソコン環境だが、インテルは、これからはモバイルだ!”っと言っているかどうかはわからないが、ただそれ相当の意気込みがあることは確かだ。さあさあ、これからもっともっとノートPCは高速になりますよ。詳しくはこちら





モバイル日記


【3月2日】 これも立派な携帯端末 ワンダースワン

携帯端末は数あれど、最近の携帯ゲームだって立派な携帯端末です。今月4日に発売になった、携帯ゲーム機ワンダースワン。発売のその日にゲットしました。ソフトはGUNPEI。今これにはまっています。本当に面白いんです。最近私の電車の中の姿はピーターパンでのメールチェックからワンダースワンとの必死の攻防?に変わっています。(^^);
良い大人がと言う声が聞こえそうですが、確かにはまります。液晶もなかなかきれいだし、音も抜群に良いですし。今はまだ発売されていませんが、携帯電話のインタフェースも発売予定だとか。携帯つないで何するんだかわかりませんが。たぶん通信対戦でも出きるんでしょうね。どんどん高性能化が進んでいるゲーム業界。なにもPDAを持っているだけがモバイラーではありません。これからはPDAとゲーム機と携帯電話が必須アイテムか?ちなみに魚群探知機も発売されるそうです。



【3月1日】 WindowsCE が最近騒がしい...

最近WindowsCEが世間を騒がして生きている。先月中頃から出てきた、SVGA対応WindowsCEをはじめ、ParmタイプのWindowsCEなど。なによりモバイラーにとってはもってこいのOSである。まずは携帯性。HDDを使わないから、軽い、しかもちょっとやそっと手荒に扱ってもデータが破壊されるようなことはない。それから起動、終了が早い。OSをROMで持っているから電源のon/offはまるで家電製品なみ。電池の持ちが良い。この傾向はSVGAカラーなどの対応で短くなりつつはあるが、それでもWindowsPCの3〜4倍は持つ。これもHDDが無いことから起因している。それから端末が安い。最近のSVGA対応機がどの程度の価格をつけてくるか注目していたが、やはり定価で15,000円程度と安い。ただまだ問題もある。パッケージが少ない、拡張機器が少ないなど。ただこれは時間の問題で解決されると思われる。このようにモバイラーにとってWindowsCE機はとても魅力的なマシンなのである。これからしばらくはWindowsCEに注目ください。