たんぽぽ隊通信

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平均年齢30代半ば、既婚者、女性のライターグループです。元広報部、元商品企画部、コピーライター、デザイナー、編集者などの業界関係のキャリアを持つところが一味違う。

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今まで仕事の差し障りで言えなかったこと、とても他の媒体では取り上げてくれなかった企画、そんな情報をぶちまける覚悟です。

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風に乗って各地にちらばる「たんぽぽ隊員」たちからの、最近気になる商品情報。
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■たんぽぽ隊通信■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■No. 63■■
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           ちょうちんブルマと昭和文化
          
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今週のお買い物「クォーターパンツ」1480円(高橋商店)

これまでムスコの小学校の体操着は、
男子は白いショートパンツで女子は紺のブルマだった。
それがここ数年にわたる(主に女子の)母親の呼びかけで
男子も女子も紺のクォーターパンツをはくことになった。
クォーターパンツとはジャージ素材でできた
ひざ上10センチくらいの短パンのことである。
おばちゃん流に言うなら五分丈もしくは七分丈ズボン。
スパッツのようなぴったり感はなく、幅にゆとりがある。
ひざまであるのがハーフパンツで、クォーターはその半分だ。

我が校のクォーターパンツ導入にあたり、キョートー先生は
「他の都市部では、もうとっくに導入されております」
と口惜しげに下唇をかみしめながら言い、
「しかしながら当地では、当校は5番めの採用校であります」
と目線を上げて誇らしげにも語るのであった。
今の時代、女子のブルマ姿を周囲の視線にさらしておくことは、
母親に言われずとも教育者としてしのびないらしい。

ここで読者の皆様には日本の白地図を頭に思い描いていただきたい。
次に都市部と思われるあたりを好きな色でマーキング。
そこから周辺部に向けて全方向に矢印を伸ばしていただけるだろうか。
そうそうそういう感じ。
それが現代日本における「ブルマ壊滅マップ」なのである。

思えば私自身、中学に上がった年に初めてブルマに足を通したが
初日に味わった羞恥心は今でも忘れちゃいない。
もちろん「ちょうちんブルマ」ではないが、
ブルマというものがスタイリッシュなはずもなく、
ヘンな布地のたるみが太もも周りに残っていた。
運動部系の女子はそれを嫌って、たるみをなくすために
ウエストをベルトで締め上げ、ハイレグ状態で運動してるところを
体育教師に見つかって張り倒されていた。
今も昔も、女子チューコー生のファッション感覚は無謀である。

ブルマは女子チューコー生の学校生活から次々と姿を消し、いまや
小学生の女子体操着という最後の砦からも追われようとしている。
ブルマにかぎらず、セーラー服も次々と制服から外され、
男女ともブレザーとネクタイ着用の学校が増えてきたようだ。
服装だけではなく、名簿も男女混合。性差で順番を作らない。
教育現場ではユニセックス化が進んでいる。
女子の肌の露出なんて、もってのほかなんである。

実のところ、この事実は近い将来ある種のマーケットに多大な影響を
及ぼすのではないかと私はひそかに懸念している。
私はそっちのギョーカイに詳しいわけではないんであるが、
ブルマとセーラー服って、高額売買されたり、女子チューコー生の
代表的な付加価値小物として使われているものだと思っている。
でも今の子どもたちが成長して一部エロおやじになったとしても
存在すら知らないものに対して欲情を覚えることはないだろう。
クォーターパンツやハーフパンツがその座を奪い取るとも考えにくい。

しかし公の場でそのように綱紀粛正がはかられる一方で、
女子チューコー生の私服時における露出度は過激にアップしている。
電車の中で座りながらメイクにいそしむあまり、両膝の緊張も緩みっぱなしで
正面に座ったオバさんとしてはヒモで縛ってやりたいほどである。
自らの露出はえっちでなくて、お仕着せだからこそのえっちなのか。

「えっち」感覚っていうのはひとつの時代の文化標準ではないかと思う。
昭和に育った世代のえっち文化標準、すなわち貞操観念、道徳観は
先の世に受け継がれることなく様変わりしていくのだろう。
社会的性差は今後どうなっていくのか、ますます不透明感が漂うが、
何といっても、たかだか体育着ひとつでここまで思いをめぐらす
私はやっぱヒマなんだろうなあ。


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たんぽぽ tanpopo@pr.email.ne.jp