Bloomington, MN
Sept 2000
この地区は朝が早い。
午前7時、ジェファソン高校にスクールバスが次々と到着。まだ暗いのである。9月だというのに、毎朝ぐんぐん寒くなるのである。
華氏32度以下(摂氏では氷点下)になった朝、改めて"Welcome to Minnesota!"と言われた。ホールでは生徒がロッカー前で談笑。この5分後には、座り込む生徒、寝転がる生徒であふれかえる。服装は様々だが、機能本位。髪を染めている者や長髪は数人しかいない。大半の男子生徒は髪をさっぱりと刈り上げている。「アメリカは自由だ」というのは私たちの思いこみ? ドレス・コード(服装規定)もあり、おへそを出すことなどは禁じられている。
陽気な先生たち、と書くとそれだけで終わってしまうな。それぞれに個性的。服装はあくまでもカジュアル。(好況の続く)アメリカで先生をしているのは、教えることが心底好きだから、とも言える。
日本語レベル1の生徒たち。
grade 9th から12th、つまり中学3年生から高校3年生を対象にした語学の選択クラスである。
32人はかなり多いとのこと。通常は20名くらいか。ケネディ高校入口のガードマンおじさんとおばさん。顔にパワーがみなぎる。
ケネディ高校のホール。アメリカにはケネディ高校がいくつあるのだろう。歴代大統領の中では、Washington, Jefferson, Lincoln, Kennedy に人気があるようだ。実際に数年前まであったもうひとつの高校は、リンカーン高校だったとか。
スクール・バス。アメリカ中どこでも見られる光景。
ケネディ高校外観。
午後2時に授業が終わると、スポーツをしている生徒以外はスクール・バスや車に乗り込み、あっという間に帰宅する。おーい、みんな、どこへ行くんだーっ?金曜日夜のフットボール。
宿敵ジェファソン高校対ケネディ高校の一戦。ジェファソンのマスコットはジャガーで、ケネディはイーグル(鷲)。私たちはジェファソン側に座ったが、この日はケネディの勝利だった。何と12年ぶりとのこと。悪運をもたらしたのは、極東からやって来た母子?じゃないよね。ジェファソン高校のバンドとチア・リーダーは、ミネアポリス全体の中でもレベルの高さを誇っている。総勢100名を超すビッグ・バンドと50名以上のチア・リーダーは、お世辞でなく、素晴らしい。
ケネディのように、オーケストラのほうに力を入れている学校もある。notes:
- 髪の色:その後聞いたところ、ブロンドが現在の人気色で、髪を薄い色に染めている生徒は大勢いるとのこと。髪型も短いのが流行しているだけであって、今のファッションにはこれが一番似合うから、だそうな。
- カジュアルな服装:9月初旬のある日、先生用カフェテリアで隣に座ったチェックのシャツ姿の男の先生に
「こちらへ来て、何に一番驚きましたか?」
と尋ねられた。
「そうですねえ、先生が皆、あなたみたいにカジュアルな服装をしていることかな。」
後から知ったのだが、そ、その人は校長先生だった!
という具合に、ネクタイやスーツ姿の先生は全く見かけないのである。男の先生方はポロシャツ、コットン・シャツにズボン。女の先生も肩の凝らない服装をしている。ハイヒールも皆無。
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