James Thurber

ジェイムズ・サーバー(1894-1961)
オハイオ州生まれ。少年時代に左眼を失明したため、戦争に参加することなく、新聞記者となった。1927年ニューヨーカー誌の編集スタッフに加わり、以後30年にわたって、エッセイ、スケッチ、短編を発表した。生粋のユーモリスト。こっけいで小心な登場人物、取り残され、妄想にかられ、奇行に走る(多くは)中年男を、シニカルに、しかしあたたかく描写した。無類の愛犬家。生涯に50匹以上の犬を飼ったという。

← self portrait



リンク

作品一覧

 
my favorites

The Dog That Bit People 咬みつく犬(拙訳 06/15/03)
 おそらく私ほど多くの犬を飼ったことのある人はいないだろうし、たいていの場合、犬たちはその手間よりも大きな楽しみを与えてくれたと言えるだろう、マグという名前のアイアデール・テリア犬を除いては。実際、彼は他の54匹か5匹を全部合わせた以上の厄介事を引き起こしたのだ。
 とは言え、最も恥ずかしい瞬間はジーニーという名のスコッチ・テリアによるもので、彼女はニューヨークのアパート4階の物入れで6匹の子犬を産んだ後、どうしても散歩したいと言い出した挙げ句、11番通りと5番街の角で7匹目を産み落とした。それから、また優良犬コンテストの候補だったフレンチ・プードルとの奇妙な体験もある。、、、

There’s an Owl in My Room (The New Yorker 1934年11月17日の記事
ガートルード・スタインの「草上の鳩」 "Pigeons on the grass"についての軽妙なコメント
「嗚呼、草上の鳩」という嘆きはスタイン独自のものであって、赤、白、青のリボンで飾られた鳩も「わーい万歳」には無関係だし、白いうさぎやスコッチテリアならいざ知らず、鳩に嗚呼は全くもって似つわしくないという内容が、長々しいスタイン風の文章で書かれている。

since 2003, updated 01/25/2016


Centaury Home