James Thurber
ジェイムズ・サーバー(1894-1961)
オハイオ州生まれ。少年時代に左眼を失明したため、戦争に参加することなく、新聞記者となった。1927年ニューヨーカー誌の編集スタッフに加わり、以後30年にわたって、エッセイ、スケッチ、短編を発表した。生粋のユーモリスト。こっけいで小心な登場人物、取り残され、妄想にかられ、奇行に走る(多くは)中年男を、シニカルに、しかしあたたかく描写した。無類の愛犬家。生涯に50匹以上の犬を飼ったという。
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作品一覧
- Is Sex Necessary ? [with E.B.White] (1929)
Sexは必要か 福田恆存・訳 新潮社 1953
性の心理 寺沢芳隆・訳 角川新書 1954
- My Life and Hard Times (1933)
苦しい思い出 現代アメリカ文学全集4 杉木喬・訳 荒地出版社 1957
- The Middle Aged Man on the Flying Trapeze (1935)
ブランコに乗る男、紳士は寒いです他 20世紀の珠玉 森岡栄・訳 南雲堂 1960
空中ブランコに乗る中年男 西田実・鳴海四郎・訳 講談社 1974
同 講談社文庫 1987
映画化1 "The Secret Life of Walter Mitty" 1947 監督N.アクロード 主演ダニー・ケイ
映画化2 "The Secret Life of Walter Mitty" 2013 監督ベン・スティラー 主演ベン・スティラー
David BowieのSpace Oddityに励まされて飛び立つ、"Grand Control to Major Tom"
- Let Your Mind Alone (1939)
- The Last Flower (1939)
- Fables for Our Time, and Famous Poems Illustrated (1940)
現代イソップ---名詩に描く 福田恆存・訳 万有社 1950
- The Male Animal [with Elliot Nugent] (1940)
男性動物 現代世界戯曲選集6 アメリカ篇 鳴海四郎・訳 白水社 1954
映画化 "The male Animal" 1942 監督E.ヌジェント
主演ヘンリー・フォンダ、オリビア・ド・ハビランド ヒット作
- My World---and Welcome to It (1942)
- Many Moons (1943)
たくさんのお月様 光吉夏弥・訳 日米出版社 1949
- The Thurber Carnival (1945)
- The Beast in Me (1948)
- Thurber Album (1952)
サーバー・アルバム 現代アメリカ文学全集4 石川欣一・訳 1957
現代アメリカ文学選集5 荒地出版社 1967
- Thurber Country (1953)
- The Wonderful O (1956)
すばらしいO 船戸英夫・訳 天文社 1968
- Further Fables for 0ur Time (1956)
- Alarms and Diversions (1957)
- あの世からやってきた犬 津山 悌二・訳 丸の内出版1971
- 虹をつかむ男ー他19篇 鈴木武樹・訳 角川文庫1974
- マクベス殺人事件の謎ー他25篇 鈴木武樹・訳 角川文庫1975
- 12人の指名打者 稲葉明他・訳 文春文庫 1983
- サーバーのイヌ・いぬ・犬 鳴海四郎・訳 早川書房 1982
- そして一輪の花のほかは、、、 高木誠一郎・訳 篠崎書林 1983
- ブルール氏異聞 世界短篇文学全集14 鳴海四郎・訳 集英社 1964
- ブルール氏の椿事 現代アメリカ作家12人集 斎藤数衛・訳 1968
- ジェイムズ・サーバー傑作選1 鈴木武樹・訳 創土社 1978
- ジェイムズ・サーバー傑作選2 鈴木武樹・訳 創土社 1978
- そして、一輪の花のほかは… 高木 誠一郎・訳 篠崎書林 1983
- サーバーのイヌ・いぬ・犬 鳴海 四郎 ・訳 早川書房 1985
- サーバーおじさんの犬がいっぱい 青山 南・訳 筑摩書房 2009
- 傍迷惑な人々: サーバー短編集 芹澤 恵 ・訳 光文社 2012
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my favorites
- The Dog That Bit People 咬みつく犬(拙訳 06/15/03)
- おそらく私ほど多くの犬を飼ったことのある人はいないだろうし、たいていの場合、犬たちはその手間よりも大きな楽しみを与えてくれたと言えるだろう、マグという名前のアイアデール・テリア犬を除いては。実際、彼は他の54匹か5匹を全部合わせた以上の厄介事を引き起こしたのだ。
とは言え、最も恥ずかしい瞬間はジーニーという名のスコッチ・テリアによるもので、彼女はニューヨークのアパート4階の物入れで6匹の子犬を産んだ後、どうしても散歩したいと言い出した挙げ句、11番通りと5番街の角で7匹目を産み落とした。それから、また優良犬コンテストの候補だったフレンチ・プードルとの奇妙な体験もある。、、、
- There’s an Owl in My Room (The New Yorker 1934年11月17日の記事)
- ガートルード・スタインの「草上の鳩」 "Pigeons on the grass"についての軽妙なコメント
「嗚呼、草上の鳩」という嘆きはスタイン独自のものであって、赤、白、青のリボンで飾られた鳩も「わーい万歳」には無関係だし、白いうさぎやスコッチテリアならいざ知らず、鳩に嗚呼は全くもって似つわしくないという内容が、長々しいスタイン風の文章で書かれている。
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