John Irving

ジョン・アーヴィング(1942- )
ニューハンプシャー州エクスタ生まれ。高校時代からレスリングに没頭する。ピッツバーグ大学に1年在籍した後、ウィーン大留学。ヨーロッパでボヘミアン的生活を送り、帰国してニューハンプシャー大学を卒業した。
19世紀小説を鑑とし、ディケンズを手本に、迷うことなく正攻法で物語る。巧みなプロットと誇張されたユーモア。小説本来の豊かな世界を展開し続けている。
2000年アカデミー賞において『サイダー・ハウス・ルール』の最優秀脚色賞を受賞。授賞式では温厚な表情でチャーミングなスピーチを行った。



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ホテル・ニューハンプシャー(下)
しからば、悲運を一筆書き加えるしかない。とりわけ家庭において、悲運は「まったくありふれたもの」なのだ。ソロー(悲しみ)は漂う。愛もまたしかり、そして長い目で見れば、悲運もそうだ。それも沈むことなく漂う。(p.324)
そういうわけで、リリーはもうぼくたちのところにはいない。彼女はぼくたちが完全には理解していなかったソローだった。(p.354)


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