読書メモ18

気持ちがざわざわと落ち着かない時、些細なことで沈む時、すり減って這い上がれない時、取りあえず近くにある一冊を手に取る。
文字が意味を成し始め、文が情景を形づくると、冷たい重しは少しずつ溶けてゆく。鮮やかで強烈な場面に引き込まれ、たちまち雲が晴れることさえあった。
現実には口にしたことのない、これからも口にはしないだろう書き言葉の領域は茫漠と広がっている。広大無辺な想像の世界とは何とよいものなのだろう。

2018年1月1日〜 
updated 12/28/18


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