第19回日本インターナショナル

ダンス選手権大会観戦記

1998年6月13日〜14日:日本武道館にて

<<第二日目>>
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<<プロライジングスターラテン>>      昨日プログラムで発見したのだが、この部門に大学の舞研時代のネコの同期で    現在関東でプロとしてダンスをやっている友人が出場するらしい。うわ!楽しみ!    プログラムで背番号を確認して、見ていると、あ、出てきた!!    踊りだした、あ〜!変わってない!!!もちろん、上手になってますが、癖というか    雰囲気というか、アピールの仕方とか、そんな所は学生時代とおんなじ。    三つ子のホールド百までだあ!    残念ながら、彼は予選で敗退してしまいましたが、見れて楽しかった。    優勝はリーダーとパートナーのバランス(スピードとかパワーとか)のとれていた組    でした。ラテンではモダン以上にパートナーの存在感が必要なのでしょう。   日本インターナショナルダンス選手権大会観戦記に戻る
   <<シニアラテン&グランドシニアモダン>>      グランドシニアモダンは昨日のグランドシニアラテンに比べると、かなりエントリー数    が多かった。やはり、ラテンは体力的にきつくなってくるのかもしれません。    モダンはみんな気持ちよさそうに踊っていました。スピンをくるくるまわっていて    本当に感心します。(私達はスピンが苦手)   日本インターナショナルダンス選手権大会観戦記に戻る
       <<ジュブナイルラテン&ジュニアラテン>>      選手達は昨日の顔ぶれとほぼ変わりませんでしたが、今日の種目はラテンなので、    昨日よりも一層楽しく踊っているみたいです。その中でも会場の拍手を一身に受けていた    のはジュブナイルラテンに出ていた女の子。とても小さな子なのですが、入場するとき    には堂々と胸を張って、会場中にアピールしながらフロア出ていきます。そしてまるで    バレリーナのようにくるっと回って観客に挨拶です。踊り始めたら、これまた上手。    子供の運動神経ってすごい。やっぱり日本の未来は明るい!!と再確認してしまった    二人です。   日本インターナショナルダンス選手権大会観戦記に戻る    
   <<アマラテン&プロモダン予選>>
   アマラテンの注目は九州からの西島組。彼は高校卒業後、ダンス留学のため    本場イギリスへ渡り、去年のインターにイギリス人のパートナーと出場、なんと優勝。    今回は日本人のパートナーと出場しています。将来有望な21歳!(すごい!)    西島組の踊りは、切れのある、見ていてスカッとする踊りです。    迎え撃つ菅野組・内堀組も飛ばしています。アマダンス界の鉄人、望月組も元気一杯。    望月組はもう二十年くらいアマチュアの第一線で活躍しています。    アマラテンもどうやら混戦模様です。      一方、プロモダンは田中組の欠場でシンキンソン組の独走態勢?いえいえ、    調子の良さそうな天野組がどこまでシンキンソン組を追い詰めるのか、    おもしろい展開になりそうな予感。事実、観客はみんな天野組に期待している。    二次予選になり、彼ら、シード選手の出場で会場は大盛りあがり!    天野組とシンキンソン組の踊る先々で拍手の渦が巻き起こります。    やっぱりシンキンソン組はうまい!同じ音楽で踊っているのに他の選手とカウントの長さ    が違うみたいに見えてしまう。    それにしても、パートナーのシャーロッテはきれい、うっとり。   日本インターナショナルダンス選手権大会観戦記に戻る  
   <<アマラテン&プロモダン決勝>>    アマラテン決勝では予想通り西島組、菅野組、内堀組の3組で優勝争いが繰り広げられ    ました。最初のソロのサンバで西島組が規定部分でミスしてしまい、ポイントは菅野組    へ集中。内堀組もルンバでちょっとの間、踊りが止まってしまった。    結果は全種目パワフルに踊り切った菅野組。チャンピオンの座を見事奪回しました。        プロモダン決勝のソロ競技はタンゴ。天野組の得意の種目です。    天野組のソロが始まり、フロアは大声援の嵐。そして、天野組のお得意の    三段ドラックが炸裂!!!その瞬間武道館は大拍手に包まれました。    会場が天野ムードになっているところにシンキンソン組の登場。    彼らはイギリスの伝統的な優雅な踏風が持ち味です。    規程部分はベーシックステップで、シンキンソン組の最も得意なところでしょう。    さすが!!!うまいです!!!    曲の終わりとともにフロア中央でオーバースウェイ。再び武道館は大拍手に包まれました。    ポイントは全てシンキンソン組!!!ん〜、天野組も良かったのに、残念!    そこからはもうシンキンソン組の独走!!!特にスローフォックストロットは圧巻!!!    もう全然違う!!!身体の動きが全く止まらない!!!他の選手が着地していてもまだ    シンキンソン組はフライトしている!!!スローってこんな踊りだったのか!感動!!!    最後のウインナワルツでは桧山組に一つポイントが点きました。    田中組が引退した今、桧山組にがんばって欲しい、という意味でしょう。   日本インターナショナルダンス選手権大会観戦記に戻る    
   <<オナーダンス>>    今年のインターからは、優勝者の他に二位、三位の選手のオナーダンスも披露され、    一粒で三度おいしい!三位の桧山組がワルツ、二位の天野組がタンゴを披露した後は    優勝したシンキンソン組が登場。彼らのオナーダンスはスローフォックストロット。    本当に優雅で上品で、時が止まったかのようでした。踊り終えたシンキンソン組に    観客がアンコールの手拍子を送ります。デモのアンコールは良くありますが、    オナーダンスに対してのアンコールはめったにありません!それだけ、彼らのダンスが    観客の心を揺さぶった証拠です。    アンコールにこたえて再びフロアに出てきたシンキンソン組は、観客の声援に手を振り    フロアにキスして行きました。彼らもうれしかったんだ、と思うと、私達もうれしく    なります。   日本インターナショナルダンス選手権大会観戦記に戻る  
   <<デモストレーション>>    いよいよ、待ちに待った田中組の引退披露デモストレーションです。    田中組は一度カップルを解消し、一年半前に新パートナー、アデール・プレストンと    組んで再びフロアに戻ってきました。アデールと組んだ当時は、イギリスのトッププロの    パートナーが日本人と組んで、しかも日本国籍で大会に出場する、ということで    世界のダンス界にセンセーショナルな話題として取り上げられました。田中組は    アデールと組む以前からも天野組とともに世界レベルのカップルでしたが、    アデールと組んでからの田中組の踊りは飛躍的にスケールが大きくなり、    昨年の全英選手権では日本人初の三位入賞という快挙を成し遂げたのでした!!!        デモが始まる前に田中選手から挨拶がありました。明確な引退の理由は発表しません    でしたが、なんと!!パートナーであるアデールと結婚するとのこと!!!    これには会場もびっくり!私達も目が点!あちこちからおめでとうのコール!!!      田中選手が「アデル」と優しく呼びかけて、アデールをフロアに呼びます。    デモの始まりです。    その姿の美しいこと!!シャープでダイナミックでそれでいて優雅で、音楽のリズムを    身体が奏でているようです。見ている私達は、夢の世界に迷い込んだような気持ちです。    こんなに素晴らしい踊りが踊れるのに、引退してしまうなんて信じられません。    まだまだ十分世界に通用するのに・・・。悲しい!!    アッという間にデモの時間は終了してしまいました。もっともっと見ていたかった・・・。     日本インターナショナルダンス選手権大会観戦記に戻る  
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