第19回日本インターナショナル
ダンス選手権大会観戦記
<<第一日目>>
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<<プロライジングスターモダン>>
トッププロの仲間入りをするための登竜門。
ゴルとネコは、畏れ多くも、自分達のことは「棚の上の天井にあげて」プロ選手の
批評を始める。ついついゴルはリーダーを、ネコはパートナーを観察してしまう。
ライジングスターの選手達は本人たちが意識しているところを過剰にアピールする
傾向があるので注意事項がよくわかって勉強になるのです。
(しかし、単純に 勉強する=その通りに踊れる ではないのが悲しいのです)
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<<シニアモダン&グランドシニアラテン>>
シニア、グランドシニアといってもあなどれない。スピンをくるくる回ったり、
しなやかに身体を使って動いている。若者のような、筋力をフルに使った、パワーの
みなぎった踊りではなく、無理のない、いぶし銀のような踊り方である。
年を取っても踊ることのできるダンスの魅力を改めて感じた。
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<<ジュブナイルモダンとジュニアモダン>>
国際大会らしく、これらの部門にも最近台頭してきているロシアの選手もエントリー
してます。ジュブナイルの選手達は「注目されて踊るのがすごく楽しい」という感じ
でしたが、ジュニアの選手は、それプラス「勝敗」に対する意気込みが感じられ、
レベルも高い。ジュニアのラテンにエントリーしている瀬古組は西部でB級を持つ
アマチュアの選手なのだ。彼らが将来の日本のダンス界を引っ張って行くと思うと、
日本の未来も明るい。このまま、ダンスを嫌いにならないで続けていって欲しいなあ。
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<<アマチュアモダン&プロラテンの予選>>
アマモダンでは、上位の選手が拮抗した力を持っているため、どの選手が決勝に進む
のか予想もつかない混戦になりそうです。一方、プロラテンでは、前回優勝者の
「北條組」や海外からの招待選手も欠場し、更に他団体のトッププロ選手も参加しない
ため、今一つ盛り上がりに欠けている気がします。
ここからは、ちょっと特殊な競技ダンスの応援風景が繰り広げられるのです。
プロラテンの二次予選が始まると、いよいよシード選手の登場です!
注目は今回の優勝候補「嶺岸組」。身体の動きが他の選手とまっっっっっったく違う!
ラテンは、音楽をボディの動きで表現するのだが、嶺岸組は踊りの中で常にボディが
リズムを刻んでいて、それも非常に細かくて、見ていて楽しいしかっこいい。
やっぱり生で見る彼らの踊りはすごかった。この嶺岸組を抑えて勝っていた北條組の
踊りも見てみたかった。彼らの欠場が本当に残念!
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<<オープニングパレード>>
夜の部が始まると、テレビ中継も始まるので会場の雰囲気は一変します。
日本インター名物、オープニングパレードのはじまり。
準決勝に残ったアマチュア選手とプロ選手がフロアに勢ぞろいし、
スポットライトに華々しく照らしだされ、観客に紹介されます。
それぞれの部門で決勝戦に進出するカップルの背番号が呼び出され、いよいよ決勝戦が
スタート!!!
日本インターの決勝戦は、プロ、アマ共に、最初の1種目は規程課題を含んだソロ競技
方式になっていて、今年はモダンが「タンゴ」、ラテンは「サンバ」がソロ競技です。
同じ規程課題でも踊り手によって表現が違うため、踊りに個性が出てきます。
この広いフロアでたった一組、大観衆の視線を浴びて踊るのは、心臓に毛が生えていない
と緊張するに違いない。アマチュア選手とはいえ、トップ選手はプロみたい。
また、勝敗の行方は1種目が終わるごとに、会場に設置された電光掲示板に発表され、
観客も選手も一位の選手をすぐに知ることができるのだ。
(このオープニングパレードは二日間とも行なわれます。)
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<<アマモダン&プロラテン決勝戦>>
決勝戦はアマモダンから始まった。私達のごひいきは前回覇者の西部の長岡組。しかし
丁寧に踊ろうとしすぎたためかソロ競技のタンゴでは、予選で見せていた伸びやかな
踊りが見られず残念!続くワルツ、スローフォックストロット、クイックステップ、
ウインナワルツは全選手が一緒に踊る。生き生きと踊っていた渡辺組にポイントが集中
した。みんな、勝負に賭ける意気込みが伝わってきてわくわくした。
でも、長岡組がいつもの調子が出ていなくてちょっぴり残念でした。いつもの調子だったら
絶対優勝してたのになあ。
アマモダン決勝の後はプロラテン決勝!なんと、初決勝入り選手が4組という若手の
台頭がありました。しかし、優勝はぶっちぎりで嶺岸組。だんとつでした。
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<<デモストレーション>>
今回のデモストレーターはドイツからのアラン・トーマスバーグとカルメン組。
先の全英選手権でも四位に入賞した迫力のあるカップルです。
特にカルメンの足は動く筋肉標本のようで、初めて雑誌で見たときにはびっくり
してしまった。実際のカルメンは足がものすごく細くて、おまけに長くて
やっぱり筋肉しか付いていませんでした!!!思わず見とれてしまった。
とにかくかっこいい!!!の一語に尽きる!!!!!
嶺岸組のラテンも素晴らしいとおもったけど、アランとカルメンの踊りに比べると
日本のラテンはまだまだだあ、と世界とのレベルの違いを感じてしまった。
デモは次々と続き、1曲ごとに衣装も変わって、見ているこちらは興奮の極致!!
アランが闘牛士のようにケープを操ったり(すごかった!)、
カルメンは茶目っ気たっぷりに帽子を胸にあてて踊ってみたりと
よく練られた、激しいのに上品で見事なデモだった。
やっぱり、ビデオで見るのと実際に見るのでは全然ちがう。
実物の方が何十倍もすごいです。上手な人はビデオで見ると下手に見える、っていう
のは本当なんだ。参りました。
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