プロローグ

2004年3月25日〜4月2日、今年もボルネオ島のサバ州に採集行に出かけた。

今年のメンバーは私、中1の長男、そしてカミキリ虫の師匠の3名である。

我が家で、私に次ぐ虫キチ君の次男坊は、残念ながら今年はおあずけ、お気の毒様!


昨年同様、まったくエージェントを通すことなく、完全な素人採集行である。

したがって、ポイントとなる採集地も国内採集におけるポイント探しとさほど変わらず、あくまでも「虫の匂い」「感」といった物を頼りに行動した。

          

そうは言っても、今年は気が楽である。昨年1度訪れたので、まったく未経験とはわけが違う。

地図を見ながら寝た日は数え切れず、昨年の汚い字の日誌を読んで、ない脳みそ絞って状況を思い起こし、薄れてゆく記憶をたどりポイントを絞るのだが、それでも不安だらけ。しかし、今年は違う!何よりも嬉しいのが今期は、カミキリ虫の師匠が同行者なのである。
何だか行く前から、成果が見えてきた気がしてしまう。良い感じがするな〜。エエゾ、エエゾ〜(^_^)v


そこで今年は、ライトトラップ用に、100Wの水銀灯を2セット作り、パワーアップを計る目論見。

流石に水銀灯はコンパクトだが、安定器の重量は決して軽くはならない。昨年のソフトな軽量ラゲッジケースでは対応が無理なので、思い切ってハードなスーツケースを購入。実はハードなスーツケースで旅行に出るのは始めて!だってハードケースは、物々しいし、別に取られても構わない物しか入れてなかったのが常だったしね。しかし採集行となると現地調達できない物が年々占める割合も増えて、いっそ買ってみようかな、が素朴な気持ち。

これが、思いのほか使い勝手が良いので驚き!収納が単純だし体積目いっぱい使えるのね。
不精者は、整理して、きちんと入れるって事はしないから、がさつに、ぎゅうぎゅうに詰め込みやすい、ハードケースこそ◎ってことだ(^^ゞ


それから今回は同行者が我が家からは1人、昨年はファミリーで行ったから5人に分散できた荷物も、大人1人+子1人分、なんだか荷がかさ張るな〜。
自分で何でもしてくれればいいのだけどね、まだまだ子供ですな〜(^^ゞ 
いっそ一人の方がコンパクトで把握しやすいのだが、こればっかりは仕方がないですね。

それでも、彼は採集を楽しみ、成果も随分あげてたので大変楽しい採集行が出来ました。


事前に1度、都内で師匠と打合せをし(打合せといっても、まったくのフリーなので現地に降り立ってから、こと進めて行くという、大変アバウトなことの確認なのですが。)
国際免許も取得したし、さー後は当日を待つばかりとなった。
ワクワクしてきましたぞ〜。