クワガタを求めて・・・(八丈島編)

by 爆走kozou・A


どうも爆走kozou・Aと申します。
目標は全種全亜種採集・しかも全て特大個体です。まだまだ未熟な僕ですが何卒お手柔らかに・・・
これは採集記って言うほど数も採っていないしはっきり言ってショボイ。暇潰し程度に思って読んでください。 サブタイトルも別に出会っているわけではなく僕がクワガタにわざわざ会いに行っているのである。 
奈良の某大学農学部に通っている。学校の授業があるにもかかわらず単位なんてそっちのけ・・・今採らないでいつ採るねん。授業はいつでも受けれるんだ。しかしクワガタはいつもその場所に居るとはかぎらないのだ。


難攻不落のハチジョウヒラタ編

ハチジョウヒラタクワガタはその名のとおり八丈島に分布しているヒラタクワガタの亜種である。形は全体的に本土より細めで足も短い。
一番の違いは地上歩行性ということだ。ハチジョウヒラタは全く飛ぶことがなく採集は専ら材起こしのみとなる。トラップでも採集は出来るのだが
大きい個体はあまり集まらずすれているものが多いためやはり標本にするには4月頭の材お越しで羽化して出てきたばかりのビカビカの特大を手にした方が良い。
しかしこいつらの個体数の少なさには呆れさせられる。1日島中回って採集できるのは3頭ほどで5頭採れれば満足の世界だ。しかもサイズは30o前半がほとんどで40ミリを材の下で見つけたら「やった デカイ」と叫んでしまうほどだ。
特大の50ミリオーバーがいかに採集しづらいかが解かる。うそだと思っている方が居れば一度採集に行くと良いでしょう。50ミリなんてどこに?それよりヒラタはどこに?の世界ですから・・・
今まで数多く八丈島を訪れた方々の中で50ミリオーバーを自分の手で採集した人を数えるのは両手要らないというくらい採れないのだ。オオクワ67o=ハチジョウヒラタ50ミリでちょうど良いくらいだと思ってもらってよいと思う。

では日記に近い採集記へ・・・


1日目

■八丈空港へと降り立ったものの雨・・・
この日はおとなしく採集を諦め恩師菊池淳氏と飲んでそのまま眠る(幸先良くないですね^^;)


2日目

■いよいよ本格的に採集しようと思いA.K氏と共にB型ヒラタのポイントへ・・・
しかし探せど探せど出てくるものはB型ヒラタの幼虫ばかりであった。頼まれている以外は逃がす やっと成虫が出てきたのだがこれまた小さいT_T
ここのヒラタの厳しさを今年も実感・・・ ^^;
コクワのポイントに移動して材割を行ったが成虫は42ミリの大歯型と40ミリの大歯型・後は雌ばかりが出てきた。


材の中から出てきたハチジョウヒラタ


3日目

■雨のため採集には行かず宿でダラダラと過ごした。


4日目

■今日はネブトのポイントへ行ってみるも出てくるのはチビクワガタばかりだ。30分ほどで皆やる気をなくし気分を変えてタラの芽採りに出かける。たらの芽を袋いっぱいに入れて次はヒラタのポイントへ・・・
しかしコクワ・ネブトは出るもののヒラタは姿を現さない。諦めて帰路につく。
夜は採ってきたタラの芽を食べながら菊池氏のドイツ箱を見せてもらう。やはり凄い。凄いのはハチジョウ物だけではなく、ほぼ全ての島のクワガタがコンプされており特大もごろごろ・・・なぜ行ってないのに・・・


5日目

■この日はプロレスラーの方(ミヤマ仮面ですね^^)がクワガタ採集に来て一緒に回ることとなった。まずはA型ヒラタのポイントでA.K氏が♀を叩き出しH.T氏が45ミリほどのA型を採集していた。しかし僕はと言うと・・・幼虫のみ・・・T_T

次にコクワのポイントに行ってみるも小型成虫ばかりでやる気が出ない ネブトも出てくるが小型ばかりで採る気がしない。
僕がA型のポイントでようやく40ミリほどのA型を採集した。


6日目

■この日も全く採れず悔しい思いをする。幼虫ばかりが出てきてあきあきだ。

本当に採れない・・・


7日目−最終日

■いよいよ採集が出来る最後の日がやって来た。
成果が全くでないままこのまま去るのか・・・最後の日にアセって気合いが入る。

お昼ごろから材起こしをやり続けるも成虫は全く居ない。小さなノコギリが出てきたが見逃す。
もくもくと材起こし。気づくともう夕方になっていた。全く成果はない。
ここからはK氏も一緒に探してくれることになった。しかし全然居ない。

最後にやってきた畑で材起こしを始める。もう時間は6時を過ぎていた。
もうここまでかな?この材で最後にしようと材を起こす。

「やっぱ いねーな ん??? なんだ この顎は・・・?やべ〜 でけ〜 でかい」 

材の裏にくっついていたその個体は顎をカッと広げて怒っている。
どう見ても軽く50ミリは越している。遂に自己採集の特大ヒラタを手にした。しかも傷一つない新成虫^^

爆走A:「Kさん これデカイですよ」
Kさん:「うわ でか」 「やったね 爆走君」
爆走A:「はい Kさんのお蔭です ありがとうございます」

こうして劇的な結末を迎えた八丈島採集であった。計測したところこのハチジョウヒラタは特大54,7ミリであった。1999年に採れて以来のサイズだと言う。本当によかった。
この日は風呂に入る時もこのクワガタを持って入った。それほどうれしかったのだ。^^



材起こしで得られた54のハチジョウヒラタ




数は稼げるハチジョウノコギリ編



ハチジョウノコギリも地上歩行性で全く飛ぶことはない。また完全な大歯型は2頭ほどしか確認されておらず、皆これ目当てに来るも全然採れないのは言うまでもない。
数は稼げるが50ミリを超える個体は少なく採集も難しくなってくる。しかも小歯が大半で中歯型すら採集は難しい。もう何とかして・・・

今回は3日間という強行採集に望んだ。


1日目

■栃木のT君と採集に行くもなかなか採れない。数は稼げるが50ミリに届く奴は到底居ないし計る気にもならない個体ばかりが目に付く。
最初は楽しいがだんだん飽きてきてこの日は採集できないまま戻る。


2日目

■ヒラタ採集を主に行ったがでかいのは居ない。全く見る影もない。ノコギリも駄目


3日目−最終日

■この日はT君と二人で中之郷に下ろしてもらい採集を始める。
開始3分頃だろうか?「T君 この大きな材起こそうよ」といって僕が左・T君が右側も持ち上げることになった。持ち上げると明らかに僕のすぐ手前で赤いお尻が見えた
「ヤベ コクワのギネスだ」慌てて摘まむと顎がノコギリだ。
「な〜んだ ノコギリかよ」と思ったがよく見るとデカイ。顎も結構湾曲してて立派な中歯だ。結局この個体は51,5の結構デカイ個体だった。良かった〜 。

その後もう一度ついでではあったのだが八丈に寄り、またしても最終日に53の中歯を採集して帰った。
今まで八丈は全て最終日に大きい個体を採集している。コクワもヒラタもノコも・・・最後だけがんばればよいということか?




ハチノコ51ミリ 顎がカッコいい^^




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