くわ馬鹿必須アイテム
「NIKON MACRO COOL-LIGHT SL-1」

September 27, 2002
by tsuu3@田中

 
・はじめに

 皆さん、虫の撮影にはどんなデジタルカメラ(デジカメ)を使っています?

 私が現在使用しているデジカメは、NIKON COOLPIX 990である。魅力はなんと言っても2cmマクロ。CANON、RICHOとマクロ撮影の出来るデジカメを使って来たが、最近はこのCOOLPIX 990を使用している。これ以上のデジカメを求めると、次は一眼レフタイプになってしまうと思う。実は一眼レフタイプも欲しいのだが、高価だし・・・機動力(登山撮影)を考えるとCOOLPIX 990の方が有利ではないかと思っている。また最近上位機種のCOOLPIX 4500が出たので早速試したが、コンパクトで超軽量など良い点も多いが、LCD画面が非常に小さくマクロ撮影にはちょっと不利かなと感じてしまった。
 それにしてもデジカメの普及は凄いスピードだ。フィルムカメラは大丈夫だろうか?カメラ好きな私としては、ちょっと複雑だ。次期NIKONの最高峰の「F6」はデジカメになるのではないかとも噂されている。デジカメがメインで、フィルムが2番手になってしまうのかもしれない。

 さて皆さんが、マクロ撮影時に困る事はなんでしょう?

 私の場合は光量である。生態写真を撮る時に、近づいたのは良いけど光量が十分に足らない場合が少なくないのです。フラッシュを使う手もあるけど、光が半分しか被写体に当たらなかったりする。そんなわけで、フラッシュを使うには10cm程度はなす必要が有り、マクロの効果はずいぶんと少なくなってしまう。私は、野外で撮影する時に光量が足らないと、斜めから撮影し光量を稼いだり、撮影の方向を変えるなど、なんとかフラッシュを使わないで撮影するようにしている。
 さらに、AUTO撮影でフラッシュOFFにすると光量が足らないのでシャッタースピードが遅くなり、手ぶれの原因にもなってしまう。また、標本を撮影する時などのライティングは皆苦労してると思うけど、影を出さないようにするには全方向から均一に光を出す必要がある。
 一眼レフの世界では、このようなマクロ撮影の問題を解決するために、従来からリングストロボが活躍していた。だいたい5,6万円出せば購入出来たと記憶している。でも、デジカメの世界では・・・しばらくなかった。2001年8月に出た、CANON PowerShot G2に装着出来る、マクロリングライトMR-14EXが最初でなかったかな?実際このカメラはとても魅力的で興味が沸いたのだが・・・購入するまでには至らなかった。最新情報によると、CANON PowerShot G3が出るようだ。なんか仮面ライダーみたいだがこちらはさらに凄いらしい。マクロ撮影も。

 ではNIKONの方はどうかって?

 実はそれらしき製品がやっと発売されたのだ。それが今回レポートする「NIKON MACRO COOL-LIGHT SL-1」である。発売を聞きつけ、これは使ってみなければと思い速攻で購入してみた。

 

・製品購入

 購入はインターネットでした。NIKONのネットショップである。昔は楽天市場内にあったが、今ではNIKON本体が行っているようだ。私は楽天の頃から利用しており、今までにカメラケース、テレスコマイクロ、スライドビューアーなどを購入している。MACRO COOL-LIGHTの価格は9900円であった。ちょっと高いかな?ちなみにNIKONのネットショップ以外で購入すると9300円程度で購入出来るらしい(知人談)。
 注文の確認には9日以内にお届けと書いてあったが5日で到着した。amazon.comやASKULよりは遅いが、まあまあ許容範囲かな。この手の商品は3日以内に到着と自分的に考えているが、5日かかったと言うことは・・・もしかすると売れているのかも?

 早速段ボールの箱をあけると小型の箱が出てきた。コンパクト。カメラのレンズの箱を思わせるデザインで、今の時代からするとめちゃシック。製品はCOOL-LIGHT本体がエアキャップにつつんであり、それに解説が添えられているだけであった。
 早速使ってみようと解説を読む。あちゃ、電池はCR2が2個必要と書いてある。単3とか単4じゃないのかいなぁ〜。コンビニで売ってるかな?と不安に思いながらもコンビニに走る・・・やっぱ売ってないや(^^;;
CR123とかは売ってるのだが、CR2は売ってない。困った・・・お楽しみは週末までお預けか(トホホ)。

 使用出来ない不満は残るが、本体に装着だけしてみた(笑い)。アダプターレンズやテレスコマイクロを装着するのと同じで、レンズの手前にねじ込む。このとき、上のねじをしめておかないとねじ込めないので注意が必要だ。ま、やれば直ぐわかる。上のねじをゆるめるとライトの部分が回転する。適当な位置にして固定する。丸いリング状の白い部分の中には8個のLEDがついているのが見える。これが光源だな。早く週末・・・

 やっと週末になった。早速近くのミドリ電化に電池を購入しに行く。有りました、有りました。この手の電池はちょっと高いので現金は多めに持っていこう。1個580円であった。2個購入し、ついでに安売りのMDを購入した。MDも安くなったものである。昔は1枚500円以上もしたのに、今では10枚で1000円程度のものまである。1枚のみで購入することは、最近では殆どない。MD、CD-R、MO・・・光ディスクメディアも完璧にデフレみたいだ(^^;

 早速電池を入れてスイッチON。やっと光った(^^)
これは良いかもしれん・・・わくわく。

 

・使ってみた

 早速先日採集したアカジマトラカミキリを撮影してみた。
 このカミキリは涼しくなった秋に出没する。まるでヒメオオみたいなカミキリだ。山奥のイタドリの花で採集出来る綺麗なカミキリだ。採集するまでは図鑑や様々なHPから赤いカミキリだと思っていた。しかし、実際に採集してみると、非常にバラエティに富んだ色彩をしている事がわかった。赤からオレンジ、そして黄色もいるのだ。どちらかと言うと、オレンジ色の方が多いような気がした。ま、それほど大量に採集したわけでもなく、また色々な産地を見たわけではないので、はっきりとは言えないのだが・・・

 ライトをONにしてマクロモードで近づける。ファインダーを覗くと結構明るい。影も出ていないし、シャッタースピードもそこそこ速い。うしし(^^)。
2枚撮影し、早速PCに取り込んでみたら・・・お、今まで苦労していたライティングと同じ効果がちゃんと出ているではないか。PCに取り込んで画像ソフトで、若干のレベル補正をすればすんでしまう。これは使えますな。三脚を使えばもっと良いだろう。さらに、今まで使用していた照明をサブ的に使用すれば完璧かも。
欲を言えばもっと明るくして欲しい。LEDもっと増やして、明るさが調整出来たら最高なんだけど・・・NIKONさん宜しくね。

 

・おわりに

 どうでした?

 NIKONのデジカメを使用している人には絶対にお勧めです。フラッシュよりも使い勝手は良いと思います。ま、この手のライトは自作している人も多いのですが、安いのでNIKONのデジカメ使ってる人は買ってしまっても良いんじゃないかなと思います。
 で、こういうレアなユーザー向けのパーツを作ってくれるのって、カメラ会社なんだよね。特に一眼レフに強い会社ね。最近は家電会社なんかも結構デジカメ出していて、S社なんか相当売れてるみたいだけど、やっぱNIKONやCANONの方がカメラって商品の目的が良くわかってるなって関心するね。これからも頑張ってもらいましょ。
 では皆さんも昆虫の撮影頑張って下さい。
 それでは、おげんきよう(^^)

  

・参考

 MACRO COOL-LIGHT SL-1 
 NIKON デジタルカメラ 
 NIKON COOLPIX990仕様 
 NIKON COOLPIX4500 
 NIKON オンラインショップ  
 CANON Compact Digital Camera 
 CANON Power Shot G2  
 CANON Power Shot G3

   


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