人工洞付き止まり木の製作


オオクワガタは洞に潜んでいると知ったので是非とも飼育環境でも再現してやりたいと思い考案しました。いつも地べたに平行で飼っていたのでさぞかし体を垂直にしたかったことでしょう。事実、これを設置してからはいつもしがみついています。残念ながら洞には入ってくれませんが、いつかは入るのではないかと期待しています。 それでは製作してみましょう。

用意するもの
  • 内径40mmの塩ビのY字管(電気設備屋で購入80円)
  • 木工用ボンド(大量=500円)
  • 樹皮、及び材、おがくず
木工用ボンドはホルムアルデヒドを含まないものを使用しました。
資材写真
まず木工用ボンドを大量に塗り樹皮を貼り付けます。 塩ビと木工用ボンドは相性が悪いので完全には接着しません。 しかし乾くと爪を立てて意識的に剥がなければ取れることもありません。 クワガタが登るくらいは大丈夫です。 塗り写真
皮を貼り付けた状態。隙間だらけでも大丈夫です。 樹皮完成写真
ボンドが乾く前に、おがくずをふりかけます。どうです?本物の木のようになったでしょう? 外側完成写真
外側が終わったら内側にかかります。洞の内側に材を貼り付けます。材を張らずにボンドを塗って、おがくずを降りかけただけでも良いと思いますが、私は穴のひとつを餌皿にしようと思い、材を貼り穴の径を両方ともゼリーサイズにしました。 内側写真
ボンドはたっぷり使いましょう。 内側写真
おがくずを振りかけて人工洞付き止まり木の完成です。 完成写真
ケースに埋めて設置完了。 ケースセット
ボンドを塗った翌日にセットしましたがシンナー系のような匂いがしますが弊害は無いようです。 オオクワガタは、よろこんで?張り付いています。 飼育写真
外側の樹皮を張って1日、内側を1日の都合2日で仕上げましたが、別に1日でも完成させられます。木工用ボンドは乾くと透明になり水にも強いので霧吹きしても樹皮がはがれるような事はありません。 今は、てっぺんのほうにゼリーを置く方が良いのか思案中です。
頑丈に作りたい方は、熱で溶ける接着剤=グルーガンを使ってみてはいかがでしょう。
ゼリー設置写真

あとがき
セットしてちょうど1週間目に洞に入りました。
ゼリーは上の穴に変更していました。ある時、覗いてみた時にちょうどゼリーを食べていたところでしたが、あわてて頭から下の段の洞に逃げ込みそのあとターンして頭を上に洞に張り付きました。居心地良いか聞いてみたいものです。小さなダニがたくさん居たので炭を入れてみましたが、効果のほどはわかりません。
洞入り写真
人工止まり木を設置してからは、いつも木に止まっているので観察が楽になりました。 いつもはクローゼットの中にケースを置いているのですが、突然に扉を開けると 寝ボケている時もあるようで、光に反応せずに10秒くらいしてあわてて隠れることもあります。面白いですよ。人工止まり木とケースの間にひっかかって手足伸ばした状態で寝ている姿も見ました。間抜けな姿で、オオクワってなんだか気の弱いだらしないオヤジって感じです。 洞入り写真2