ラストはこいつ、今年8月3日、宮城県北部のブナ帯で採集仲間とライトとラップ採集をした際に仲間のライトトラップに飛来したヨコヤマヒゲナガカミキリ(Dolichoprosopus yokoyamai)である。カミキリムシ採集って結構ホストに癖があって、そういうのを知ってないと採れない種類が多い。こういうのはクワガタ採集のついでだとほんと偶然採れたみたいな感じになる。でも、カミキリにも集光性が強い種類も結構居て、そういう奴らはクワガタを狙ってのライトトラップや街灯に飛来してくる。大型の奴だとヒゲナガカミキリなんか好きだな。♂のびよよ〜んととてつもなく長い触覚がかっちょいいし、ハンノアオカミキリなんかはグリーンメタで綺麗だ。まぁ、大抵は普通種なんだけど、中には気持ちレアなやつも混じって飛んで来る事がある。ヨコヤマヒゲナガカミキリがその一つだ。こいつのホストはブナ。ブナが生えてるような場所は沢山あるので、珍しくはないんだろうけど、♀はブナに産卵に来てるとこを探せば見つけやすいそうだが、♂がちと探しにくいらしい。でも集光性があるタイプなので、街灯やライトトラップに飛来する。クワカブ ターゲットの街灯周りやライトトラップ採集で見たことないですか?ブナの樹皮の擬態模様なんだと思うけど、おちついた感じで高級感あってかっちょええです。画像の個体は♂です。あれれ?と思った人も多いかと思うけど、こいつ名前にヒゲナガとつく割にあんまし、触覚は長くないんです。

 知り合いにカミキリを集めている人がおり、ノコギリカミキリとウスバカミキリとクロカミキリ以外は見つけたらとりあえず全部採集してね。との依頼を受けているので、種類を問わずカミキリならば(見かける虫にはカミキリなのかそうでないのか非常に紛らわしい奴らがいる。そいつらは毒があってかぶれちゃったりするので、あんまし好きじゃない。)とりあえず採集している。その甲斐あってか、本当にちびっとづつではあるが、カミキリに対する知識も増えて来た様な気がする。(笑

ヨコヤマヒゲナガ

 最後に。今回は4種ほどクワカブ以外の昆虫を紹介してみました。一つの昆虫だけ突き詰めていくのには邪魔な外道でしかないんだろうけど、折角採集に行くなら、ついでに色んな昆虫を観察するのもええんでないかなぁと、そういう虫の知識を吸収するのも楽しいんでないかなぁちゅうのが、私の「昆虫採集ノススメ。」なんであります。