 |
(1)大アゴ奇形蛹化
02年1月12日、菌糸ビンにて飼育中のコクワ幼虫が蛹化した。よく見ると右大アゴに大きな奇形があることが分かった。大型個体を狙っての飼育だったのでかなりがっかりする。 |
 |
(2)羽化
羽化は2月3日であった。ビン越しに新成虫を見ると、頭部の艶が左右で異なるような気がする。体が黒く固まるまで2週間ほど待ってから掘り出してみた。うーん・・・やはりなんか変だ。 |
 |
(3)クローズアップ
頭部右♀側の起伏は浅く、写真に撮るには微妙な斜入の光線が必要だ。♂の大アゴが長い場合はきれいなモザイクになりにくいといわれる。 |
 |
(4)フロントビュー
複眼の位置が左右で極端に違う。曲がり癖のついている右前符節は麻痺しているわけではなく、これでも爪を立てる。右の大アゴもしっかり動き、指を近づけると挟もうとしたり、大きく開いて威嚇したりしてくる。性格は立派に♂のようだ。 |
 |
(5)腹面
この仰向けの写真はアンテナの左右差が判りやすい。尚、大アゴの奇形やアンテナの左右差は割と頻繁に発生し、これらだけでモザイクと断定するにはまだ証拠不足という。 |
 |
(6)サイドビュー
変形大アゴ側面像のほかに前脛節の曲がりが判る。また前胸背板や上翅にも光沢のラインが走っている。体長は、はみ出したまま収納されない交尾器が邪魔で正確には計れないが、約46ミリである。 |
 |
(7)俯瞰
白をバックにするとクワの黒色がつぶれてしまいうまく撮れなかった。結局ダークグレーをバックにすると上手くいくようです。(ただ逆光補正ができないだけ)・・・・・・この画像をクリックするとより大きな画像(約70k)で見られます。 |