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マット裏情報

桑山虫太郎
 
文中敬称略


乙女の恥じらい
クワ馬鹿の某氏の長女K嬢が修学旅行で遠野市を訪れたときの話。
遠野には民宿「御伽屋」を営む岩手のGOがいる。父の虫友である岩手の怪人GOなる人物を見てみようと、K嬢とその仲間達は民宿方面へ足を伸ばした。宿屋には「当店ではクワガタ・カブト販売い中」と看板もあって、ここに間違い無い、怪しい主人に会ってみようとK嬢が思ったそのとき、友人の一人が「あ!おくりがな間違えてるぅー。「販売い」の「い」は要らないのにぃ」と指摘した。そして全員爆笑の事態となったため、恥ずかしくなったK嬢は逃げ出すように店をあとにしたとか。ちなみにおくりがなは看板屋が間違えたらしいが、心優しい岩手の怪人は気づいてはいたもののそのままにしていたそうである。


座敷わらし
岩手は遠野のGOの民宿に座敷わらしが出るのはクワ馬鹿共の中では有名な話だが、エンダー邸でも座敷わらしが出る。この前のお盆は座敷わらしに家の中を笑いながら5周ほど走られたとか。さすが座敷わらしが居るだけあってどちらも豪邸。


類は友を呼ぶ
このエンダー邸に集まる人達も座敷わらしに負けないほど大変ユニークである。
魚を持ってきて勝手に台所で調理して飲む亀有カブト、虫をもらったお礼と言って突然餅を40キロ持ってくる西、あらゆるギャンブルがプロ級の腕前でこれだけでも生活が出来そうなVIPER、採集のためにポルシェをやめてベンツの軍用車ゲレンデワーゲン乗り回しているかさでーすや、社長でポルシェに乗っており、現役サーファーで名前が二つあってたまに飲んで女の子のおっぱいを揉んでしまうmarkなどがいる。


改名
一時「グレートのん」と名乗ってたのんは、最近女の子と付き合っている。付き合い始めて「グレート」が取れたらしい。何故取れたのかは想像に硬く難くない。


二人で一人
 斉藤二人はよく勘違いされるが一人だ。
群馬に山を持っており、都内駐車場経営、クワ馬鹿共が良くお世話になるパブ経営をしている。


菌床押し付け合い
「クワ馬鹿の妻より」の連載で嫁さんの方が有名になったKAZであるが、今年も「決して、買わず。いつも誰かに貰っている」を実践してきたのだが、貰うだけでは心苦しいと兵庫組の菌床購入の窓口になったそうだ。(「クワ妻3」参照)
そこに目を付けたk-suganoは、「金は僕が払うから、代わりに詰めてね。半分は自由に使って良いから!」といつものように明るく依頼し、ご丁寧に瓶まで託したそうである。
しかし、詰めさせたk-sugano、詰めたKAZ双方とも、詰めた瓶に入れる虫が居ないことが後日判明したのは、有名な話である。
最近では、涼の父が、その余っている菌糸瓶を安く買い叩くと共にk-sugano方式で詰めさせているという噂も漏れ伝わってきている。


支部歌
東京支部の支部歌は戸川純の「昆虫軍」でこれが歌えないと入会できない。


亀有界隈
coelacanthとOBCむげんはコバシャの引き渡しでよく夜中に亀有近辺で密会をしている。
亀有の「東京ラーメン」のこってりラーメンは最高のうまさで東京支部のクワ馬鹿はみんな虜にされている。


円形脱毛症
某大学を辞職して、大阪の研究機関にトラバーユしたふじもり@えりーが睡眠時間平均三時間というハードワークな毎日を送っている。採集の時間を作るためもあって平日は仕事に励んでいるようだが、やはりストレスが溜まっているのか円形脱毛症になった。ところが脱毛したのは頭髪ではなくてアゴヒゲである。ヒゲがハゲとは奇妙なことになったものだ。ちなみにこのアゴヒゲハゲは日々成長しているとか。


内部抗争
近畿では自民党など問題にならないほど最近派閥争いが激しい。
現在はナイト・ウォーカーズ、オオクワ命派、20mm倶楽部と3つに別れている。
ナイト・ウォーカーズは夏場の近場の採集に熱意を燃やす集団でミヤマ・ヒラタ・ノコギリ・ネブト・コクワが主たるターゲットとなる。涼の父、KAZ、リュージョン、悪即斬などが中心メンバー。
オオクワ派はオオクワ一本の者たちで、大石、イエローフィッシュ、SBなどがメンバーである。
20mm倶楽部はコルリクワガタやツヤハダクワガタなど小物の採集に熱中している。ふじもり@えりー、tsuu3@田中、k-sugano、たんたん、しゃあげんなどが属しているらしい。
この20mm倶楽部は夏場は小物が採れないのでナイト・ウォーカーズと共に行動することも多く、その度に20mm倶楽部へ入信するよう勧誘を続けているとか。ツヤハダの魔力でKAZとリュージョンが落ちそうなため、涼の父は気が気で無いという話だ。
またヒメオオクワガタについては各派閥とも興味があるらしく、仲良く氷ノ山に採集へ行っている。


20mm倶楽部のリストラ
20mm倶楽部のメンバーが、飼育は止めだと公言し、実際大リストラを実行したらしい。一時、東のGO、西のたんたんと呼ばれていた超飼育マニアのたんたんもk-sugano式リストラを実行したとの話しだ。聞くところによると、k-sugano式リストラとは、羽化した新成虫のめぼしいものは希望者へ無理やり里子に飛ばし、そうでないものは餓死させて標本にしてしまうことらしい。NIFTYで超飼育マニアだったしゃあげんも、夏に一時入院したこともあって、結果的にk-sugano式リストラをしてしまったとか。
その他にもtsuu3式リストラ法というのもあって、これは猛暑の夏に全滅させてしまうことのようだが、涼の父からは「飼育が下手なだけだ」と笑われている。


落雷
20mm倶楽部が滋賀は武奈ケ岳へ採集へ行った時の話。
午後から天候は回復するとの予報を信じてリフト、ケーブルカーを乗り継ぎ山頂へ登った20mm倶楽部の4名は、一向に回復しない天候にもかかわらずコルリ採集に精を出していたが、やがて午後から雨が強まり、雷も激しく鳴りはじめ、身の危険を感じてあわててケーブルカーの山頂駅に向かった。
やっとの思いで山頂駅に戻ったは良いが、悪天候によりケーブルカーは運休しており、下山できるかどうか非常に危険な状態だった。
結局1時間ほどでケーブルカーは運転を再開し、4人は無事に下山することができた。
後日仲間に「歴史的な採集だった」と強がりを言ってはいるが、実際は全身濡れ鼠で青い顔をしていたそうである。


コップの中の嵐
名古屋あたりに住むUの評判が最近良くない。かつてMほか複数の人物やショップと揉めたことがあったようだが、一旦収束した筈が最近また第三者に双方からメールが送られてきたり、日本各地の大物達が収拾のため連絡しあっているという話だ。裁判沙汰になるとの噂もあり、双方のメールを見た人達はいずれも「どっちもどっちだ」と苦笑することしきり。


完品羽化!
naoworldが父親になった。無事出産の報告を「♂完品羽化!羽化不全無し!!」と虫友達へ連絡して廻ったそうである。くわ馬鹿の鏡かもしれない。


「102mmのオオクワガタ」その後
本誌2000年秋号に掲載されたENN記事「102mmのオオクワガタ」は昆虫界で大きな話題になったようだ。
80mmの壁に難儀していた飼育家の多くがいきなりの20mmupにやる気を失い、「むし社」でも騒ぎになったようで著者のk-suganoの元へ確認の電話が入り、ヤフーの昆虫掲示板ではギフチョウ愛好家のツリーに「ギフチョウが飼育したいので蛹を探しています」という内容の投稿をするオオクワガタ飼育家の投稿があったり、木曜社発行の昆虫界の週刊誌「TSU・I・.SO」でも取り上げられたりした。
 熊本のオオクワを蛾の蛹を食べさせて飼育したところ103mmのオオクワガタが羽化したというまことしやかな話がささやかれたが、これはネット上に書かれた冗談ということだった。
 虫の世界はあんまりジョークが通用しないので20mmも巨大化したオオクワガタの話は一部でマジに話し合われた。
「TSU・I・.SO」1006号(2000年10月22日発行)から引用
この102mmオオクワの記事については、本当は事実だが、業界にあたえる影響が大きすぎることや、飼育した関西の研究家が業者からの買取申し出が殺到することに恐れをなして架空の話にしてくれとk-suganoに依頼したことからENNとしてあるという噂もある。


外産トラップ
最近OBCむげん邸にみんなわざと余った外産の虫を置き忘れるようにしている。


翳りゆく部屋
オオクワガタの飼育で有名な小島啓史は、NIFTYのFKONCHU会議室で活動しているが、提示するデータがよく変わることをKAZUや魔法使いの弟子に毎度追求されている。あまりにも頻繁に変わることから信頼性に疑問を持つ向きもあった。秋頃らしいが同会議室に生息する反小島派とは思われていなかったウミユスリカから、「小島は一見「科学」を使っているように見えても、科学という立脚点に立っていない。小島は「科学」という方法論を使いこなせていない部分があるというより、そういう側面がものすごく大きい」という旨の宣告を受けた。その後も、カブトムシの加齢すなわち4令にする実験を学生時代に行った旨の発言の真実性を同会議室の多くのメンバーから追及されて旗色が悪い。
NIFTYにはFKONCHU以外にもFPETANY5番会議室にクワガタ・カブト関係の会議室があるが、上記の事件のためか、FPETANYの発言数の方が圧倒的に多くなったそうだ。


36時間
コバエシャッターを製品化したcoelacanth。奈良のJoriyの工場で製造するまではよかったが、元来ケチなので輸送コストが節約できないかなぁと悩む。トラック1台借り切りで運べば安いかも知れないが、そうなると数万個とかの話になって、自宅に置くのはさすがに無理。奈良からの帰りの荷物を探してる輸送会社の空荷便を調べてみてもそうそう都合よくは見つからない。そうこうしてる間にそろそろ在庫が減ってきた。そこで最終的な契約のため奈良に行くついでにトラック借りて運べるだけ運んだら節約にならんか?と思った。

奈良まで電車で行って奈良でレンタカー借りて荷物積んで帰って来て東京で乗り捨てという当初の計画はもろくも崩壊。乗り捨てると乗り捨て料金だけでなんと数万円。それなら東京で借りたトラックで行って、積んで帰ってくるしか選択肢はない。なんとか値段的にいいところが近所にあったので、幌付き1.5tロングボディディーゼル車を36時間契約で借りた。

決行日には夕方会社の定例会議があったのだが、それもすっぽかしてレンタカー屋から出発したのは金曜の夜20:00前。出発3時間で浜松に到着して自宅に電話するも話し中。後で聞けばcoelacanthの妻の天敵は、「cさん大丈夫ですかね?」と心配するくわ馬鹿とネットでチャットしていて話し中だったとか。大丈夫だと報告してる時に電話塞いでどうする!

土曜午前3時奈良到着。Joriy宅に泊まって朝工場へ行って契約などを詰め、めでたく調印。昼飯後、荷物をどかっと積んで土曜16:00頃出発。とりあえずひたすらぶっとばして名古屋を超える頃、前前から、「釈由美子でぇーす、東名高速は18日夜間、工事で通行止めでぇーす」だかなんかいうCMで聞いて知ってはいたが、工事開始は20:00から、清水ー沼津間だ。なんでまぁよりによってこの日だ!
最初は到底間に合わないと思ってたが、ひたすらぶっ飛ばしていたら、お、もしかしたら間に合うか?なんてタイミングになってきたが、、、、結局駄目。
ぴったり20:00頃に清水に着き、しょうがないから下降りて国道1号線をてれてれ走ってまた高速乗って24:00までには無事帰宅。天敵産業代表と数百ものダンボールを運びだす。翌朝8:00にはレンタル屋にトラックを無事返してめでたしめでたし



失業したらトラッカー
普段家族旅行などで「くっそーあのトラック邪魔やのぉ」としか思ってないのに、にわかトラック野郎になってみるとトラックが仲間に見えて妙に面白い。
「日本の流通はわしらトラック野郎がささえとるんやでぇ」てな感じが不思議としてしまう。
「邪魔や邪魔やそこのファミリーカー!」てなもんで誠に勝手なもの。
休憩所から再びディーゼルエンジンをかけた時のあの「ドルルルルルン!」という力強い音もなんとも心地よい。
面白かった。失業したら運送屋にもなれるかしらんとcoelacanthは言っている。


留年
近畿の某有名国立大学の博士過程に在籍しているWASHIは、虫三昧の生活が祟った為か来春の卒業が延期になった。この結果、近畿の博士号取得者3人目の栄誉は来年までお預けとなった。


ベガとアルタイル
一年に一度だけJの元へHからメールが来るという。それも奈良オオクワの即売会の前。あれとこれとそれと買ってきて欲しいというメールだそうだ。哀しい七夕のような話だ。


採集と発見
昆虫採集では、<未踏の地>=<先行者がいない>=<タコトレ可能性高し>の法則があるようだが、その結果、思いもよらぬものの発見者になったりする。 金鉱でも発見すればラッキーで、これで採集費用の心配もなくなり、ドイツ箱も充分買えて、自分の採集品や購入したクワガタ死体で箱を埋めて、よっしゃよっしゃになるのだが、虫ならぬ人間の死体を見つけたりすることもある。
最近では医師のM氏がそういう死体を見つけたそうだが、同行していた仲間は「さすがだ。全然焦らず冷静だった」と証言している。


電話代の恐怖
クワガタ界の巨匠でパイオニアのFanLinが困っている。甲虫全般にたいする好奇心は止まるところを知らず、情報収集に熱心なあまり、電話代がかさみ虫を買う資金に窮しているらしい。FanLinのHPやBBSでお世話になった人も多いことだろう。連絡する場合はこちらから電話する。電話がかかってきたときはこちらからかけ直して幾分でも恩返しをしよう。


生き虫派へ転向?
クワガタムシ研究家として名高い水沼氏が飼育を始めたようである。その動機は水沼氏の腕を持ってしても採集できないあるクワガタムシの大歯型を飼育によって作り出したいからだそうである。ところがそれがきっかけになって、いまでは相当数の種を飼育しているらしい。また、水沼氏に影響されたのかコレクターで名高い鈴村氏も飼育を始めたそうだが意外にも鈴村氏は生き虫を殺すことができず、自然に死ぬのを待っているとのことだ。


クロコダイルGO
テンガロンハットを愛用している岩手のGOことクロコダイルGOは、先日上京した際にチェンソーを持参した。オフ会の神田駅前の居酒屋で酔った勢いでチェンソーの紐何度も引っ張って大暴れしようとしたが、幸運にも燃料がなくてエンジンはかからなかった。これからはジェイソンGOと呼ばれるかも。


おおらかなショップ
横浜のショップ「M」ではシロヘリツノカナブンを菌糸ビンに入れて売っている。また、一本のビンの中に2種類の菌糸とオガを詰めて「スペシャルブレンド」として1000円で売っている。 但し、希望者のみ。
店内をマルスゾウカブトが散歩しているわ、店長は営業時間中に店をほっぽって隣りの中華料理屋で飲んでいるわ。
そのため、常連が店でたむろしてると接客する羽目になる事がちょくちょくある。しかし店でたむろしてると店長が缶ジュースを買って来てくれる。この店長はあまりクワガタの事を知らないのかもしれない。 「変わったノコいませんかぁ?」って電話したら「インターメディアがいるよ」という返事をされた客がいる。


入院
檜枝岐詣でを続けるあいあんが、生死に関わる事故で緊急入院して手術したという噂が流れた。その噂では、1週間後に退院していきなり「シーズンももう終わりだから」と、当分の安静が必要との医者の静止を振りきって檜枝岐に出かけたということになっていて、真偽の程は不明だが、クワ界では事実だと思いこんでる輩がほとんどだそうだ。


教えてはいけない
高価な虫を惜しげもなく買い続けることで有名な東のGO、西のたんたんに割って入りそうなのが、外産カブトで全国からメールがやって来るようになったエンダーだが、先日神戸で開かれたフェアのために涼の父の銀行口座に勝手に大枚を振り込み、携帯電話で「あれ買ってきて、これ買ってきて」攻撃をしたらしい。「エンダーには絶対に銀行口座を教えてはいけない」と涼の父は誰彼構わず注意を促している。


裏切りの採集派
その涼の父だが、「今年は買わない!」と宣言していたのであったが、クワ馬鹿がフェアに行って買わないはずがなく、エンダーに頼まれた虫を買う振りをしながら、しっかり自分の虫を購入するのをtsuu3@田中に目撃されたのであった。
そのtsuu3@田中も、フェアでは、両手に持ちきれないほど、虫を買ったのを、たんたんが目撃し、「採集派だと思っていたのに、飼育もやっているのね(@@)」とびっくりしたそうな・・・(飼育下手なので人の3倍は虫が必要という話もある)
飼育は止めたと宣言しているk-suganoも、ニジの魔力には負けたそうだ。新築なったSB邸の虫部屋で巨大なニジイロ生き虫を見て、1週間後には我慢ならず購入してしまった。「ドイツ箱一杯に巨大ニジを並べたるねん!」と息巻いている。
その情報に接してtsuu3@田中も「実は私も幼虫を買ってしまった、、、」と自白した。20mm倶楽部員でもニジイロクワガタの魔力には勝てないらしい。
ついでだが、涼の父は「Night Walkers」の主要メンバーであるKAZ、リュージョンの「20mm倶楽部」への引き抜きを阻止するためにSBからニジイロ成虫を入手したそうな。しかし本人は決して買ったとは言わず、「SB邸で餌交換を手伝い引越祝いを渡したらお礼にくれた!」と嘯いているが現場を目撃したk-suganoはのし袋は見なかったと言っている。


北海道クワサミット
夏に北海道で「クワサミット」と呼ばれる催し物が開催された。
どうやら村おこしイベントのようなところもあって、当初、通常の採集オフ会と思っていた参加希望者が、間際で数人キャンセルする等のこともあったがなんとか成功裡に行われたらしい。
企画者側と参加者側の思惑の違い等はどんな催し物でもいくらかはあることで仕方の無いことである。ま、なにはともあれ、企画準備された北海道の方々ご苦労様そして成功おめでとう。来年も同イベントが引き続き行われることを祈って、今回のマット裏情報は終わりとする。


 

 

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