助手席日記 (近畿20ミリ倶楽部編)


みなさん、こんにちは。助手席@あいあん車です。
今回は近畿20ミリ倶楽部の方々と山梨へ出かけたお話です。

20ミリ倶楽部って聞いたことがありますか?
一風変わった趣味として認知されているクワガタ趣味の中でも、さらに一風変わった人たち、なのだそうです。(笑)
その20ミリ隊の人たちが近畿地方では採れない小型種を採りに、わざわざ山梨まで来るのだそうです。 変わった人たちでなければできない芸当ですね。(笑)

さて、11月のとある日曜日、あいあんと一緒に買い物に出かけました。 ショッピングセンターを歩くときのあいあんは、それはそれは足どり重く、まるでカメさんです。 そこへあいあんの携帯に着信。k-suganoさんからの電話のようです。
「ども、あいあんです、・・・はい、行きます。・・・2人です。・・・じゃ来週。」
来週の採集オフの打ち合わせのようです。

「ねえねえ、2人って何よ。」
「えっ? オレとおまえ。(^^」
「なんで私が行くことになってるの?」
「最初から決まってるの。(^^」
選択の余地がない私です。
しょうがない、私を連れて行ったことを後悔させてあげるか。(笑)

今回の採集オフも前夜からの出動です。 山梨には明け方に到着しました。あいあんは1時間ほど仮眠して、近畿隊と合流するまでの2時間は別口の採集だそうです。 そこまで付き合えない私はもう少し仮眠、これからの長いながーい一日のために体力温存です。

車の窓を叩く音で目が覚めました。もう9時を過ぎています。 ここで別口の方とはお別れし、近畿のみなさんとコンビニで待ち合わせ。 静岡からの標本修理工Tさんも加わり、早速ポイントへ移動です。

しかし、もうすぐポイントというところで林道のゲートが閉まっています。
「そんなに遠くないから、ここから歩きましょう。」
とTさん。みんな車を降りて身支度しています。
「車横付けポイントだって言うからついてきたのに、約束が違うじゃない。」
「しょーがない、しょーがない。閉まっているモンはしょーがない。(^^」
私の抗議に耳を傾けることなく、いつもの寒いオヤジギャグのあいあんも身支度しています。

ここから歩くこと数百メートル。みなさんといっしょに林道を歩いていきます。 あいあんも遅れじとついてきます。
林道を歩くときは買い物するときの3倍のスピードだね。

どうやらポイントに着いたようです。いつもの崖登りが始まりました。 ここもほかの場所に劣らずなかなか急な斜面です。
みなさんの今日の目標はホソツヤルリクワガタだそうです。

急斜面のk-suganoさん急斜面のk-suganoさん

崖を登り始めてまもなく、早速たんたんさんがホソツヤルリを採ったようです。さすが20ミリ隊。 あいあんも、つーさんの見つけた材の残りを削ってホソツヤルリを出したようです。
つーさん、少しは私の気持ちが分かっていただけましたか?(笑)

さて、私はいつものようにコルリ材を探します。 これは成虫が入っていそうだな、と思う材にはちゃんと成虫が入っています。 これは産卵マークがハッキリしていて新しいから幼虫かな、と思うとやっぱり幼虫が出てきます。 とりあえずコルリクワガタは7頭の成虫とたくさんの幼虫が出たのでおしまい。
1頭しか採っていないあいあんはくやしそうです。(笑)

次にみなさんが探しているホソツヤルリを私も探してみようかなと思い、今度は切り株や枯れ枝を割ってみることにしました。
すると、いましたいました。
「ねー、これってホソツヤ?」
近くのあいあんを呼びます。
「どれどれ、、、おーーっ、ホソツヤだ。(^^;」

枝先のホソツヤルリクワガタ枝先のホソツヤルリクワガタ

少し笑顔がこわばっているあいあんです。
ふーん、ホソツヤって結構乾いた枝に入っているんだね。 その後私は1頭のホソツヤを追加したところで昼食休憩です。

午前中まででホソツヤ2対1、コルリ7対1でどちらも私がリード。
「午後で逆転しますよ、はっはっは。」
というあいあんの威勢も
「なーに無理なこと言うてんねん。」
というk-suganoさんのひとことに一蹴されました。(笑)

で、昼食を取りに降りる途中の崖で、またまたいい材を発見。少し削るとやっぱり出てきました。 すごく小さな切り株なのに、あっという間に4頭追加。
「オ、オレにも削らせろー。」
可哀想なので少し削らせてあげました。(笑)

また、私は近くに転がるコルリ材を割ります。
するとコルリと思われた材から2頭並んでホソツヤです。

真っ黒な材のホソツヤルリクワガタ真っ黒な材のホソツヤルリクワガタ

結局このあと午後5時までずっと採集しっぱなし。
みなさん、本当にお疲れさまでした。

さて、肝心のあいあんとの対戦成績は、
コルリ 8対1
ホソツヤ 8対7
どちらも私の勝ちでした。

きっとあいあんは私を連れてきて後悔したはず、と思う今日この頃です。(笑)

おわり。


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