第1回 3級くわがた鑑定士試験 正解



画像問題

1 福島県檜枝岐村地方で灯火採集を行ったところ、以下の画像のようなクワガタムシを採集した。上翅には左右12本ずつのスジがあった。このクワガタムシは何か?

  正解はオオクワガタの♀。これは簡単でしたね。


2 中部地方の山地で8月頃材採をしていたら以下のようなクワガタムシが採集できた。これは何クワガタムシか?

  オニクワガタです。大アゴが上方を向いているのが特徴です。


3 山梨県で材採をしていたら、地中深い根部より以下のようなクワガタムシの幼虫が採れた。拡大部分には4本の毛穴がある。これは何クワガタムシの幼虫か?

  4本の毛穴があるのはミヤマクワガタ。幼虫鑑定では最も基本的な特徴です。


4 ある地方で夜間樹液採集を行ったところ、以下のクワガタムシの♀を採集した。現地ではコクワガタかヒラタクワガタしか採れないと言う。どちらのクワガタムシか?

  ヒラタクワガタの♀です。コクワガタの♀は前足が外側に反っています。


5 春先に和歌山県の海岸沿いで材採したところ、あまり見慣れないクワガタムシが採れた。これは何クワガタムシか?

  ルイスツノヒョウタンクワガタ。大アゴの基部から牛のツノのように上方に突起があります。


情報問題

6 対馬に渡った際、細長い大アゴを持つ70ミリオーバーのクワガタムシの♂が採れた。何クワガタと考えられるか?

  対馬で採集できる70ミリオーバーのクワガタは、現在のところツシマヒラタクワガタです。(オオクワガタの可能性も否定できませんが。(^^;)


7 八丈島で、いわゆる材起こし採集を行ったところ、太い倒木の下からノコギリクワガタによく似ているクワガタムシが採集された。これは何クワガタか?

  八丈島に分布するノコギリクワガタはハチジョウノコギリクワガタです。


8 静岡県の伊豆半島で材採をしたところ、緑色に光るコルリクワガタの仲間が採集された。何コルリクワガタか?

  ”コルリクワガタ”の仲間ですから正解はトウカイコルリクワガタ。緑色系の小型種はほかにもホソツヤルリクワガタが採れます。


9 標高1000m付近のヤナギの木で、頭部に突起を持つ大型でやや昼行性のクワガタムシを採集した。何クワガタと考えられるか?

  頭部に突起を持つのはミヤマクワガタです。


10 コクワガタによく似たクワガタムシの♂を採集した。しかし、コクワガタと違い内歯が2歯状に分岐し、羽にはスジがある。何クワガタと考えられるか?

  スジクワガタです。





多数のご応募ありがとうございました。
次回、2級の試験、または3級の再チャレンジで(^^;
お会いしましょう。(^^)/



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