まずは、準備から...
菌床ブロック、大プラケ、ごみ袋(大)、ブラシ、消毒用エタノール、
すりこぎ棒(太)(細)、ゴム手袋、カップ、空き瓶です。
あらかじめ、プラケ、ブラシ、すりこぎ棒、空き瓶等は、よく洗い乾かしておきます。
必要に応じて、エタノールをティッシュなどに付けて拭いて消毒しておいてもいいでしょう。
但し、消毒した場合は確実に乾かしてから使用して下さい。でないと、
菌糸が負けてしまい、アオカビ等が発生する場合があります。

菌床ブロックを取り出す...
ゴム手袋を付け、ゴミ袋に菌床ブロックを入れて開封します。
開封したらブラシで擦り、ブロック表面の皮膜を取り除きます。
あまり強く擦ると、ブロックが崩れるのでやり過ぎに注意。
少々、飛び散っても良いように大型のごみ袋を使っています。
作業が終わったら、そのまま捨てられますし(^^)

菌床ブロックをほぐす...
皮膜が取れたら、大プラケに移します。
ここで注意、ほぐす前に菌糸を接種したと思われる穴があるはずです。
そこをまず割って、そこの皮膜も取り除きます。

今度こそ皮膜取りが完了したので、ブロックをほぐします。
握り潰すようにしたり、プラケの底面に押し付けるようにしたりして、
ある程度細かくなるまでほぐします。
左の画像程度でもOKですが、私は右の画像程度までほぐします。

菌床を瓶に詰める...
十分にほぐしたら、カップ(手でも可(^^;)で菌床をすくって
瓶に入れます。1回目は、瓶容量の1/2くらいまで軽く入れます。
そして、すりこぎ棒で押して詰めていきます。堅く詰め過ぎると、菌のまわりが悪く
なるので堅詰めに注意です。個人の感覚によって差はありますが、
一般的には、オガ同士の隙間をなくす程度と言われていますが、私の場合は
そこから、もう少し堅く詰めます。
2回目以降は、瓶の8割程度まで入れて棒で押す。を繰り返し、最終的には
瓶の8〜9割程度まで詰められたらOKです。瓶一杯に詰める必要はありません。
なぜならば幼虫が潜る際に掘り起こしたオガの捨てるスペースが必要だからです。
ヒラタなどは特に掘りまくって、蓋ピッタリにオガを押し上げてくれますので、
8割程度まで詰めたら十分かも知れません。


詰め終わったら必要に応じて、すりこぎ棒(細)で、空気穴を開けます。
早く菌糸をまわしたい場合、大容量な瓶は(酸欠で菌糸がまわりにくい為)
開けることをオススメします。
私は500ml以下は開けず、1L瓶は早く菌糸を回したいものに開け、
2Lは必ず開けています。また、1L以下のもので使用時期が未定な場合は
開けずに置いておき、必要になれば開けて早く菌糸をまわすようにしています。
フィルターが無い場合は、ティッシュ、キッチンペーパー等を蓋に挟んでOKです。
私はコーヒーフィルター(業務用)を使用しています。

保管と使い頃...
詰め替えを終えた瓶は、日の当たらない涼しい場所で保管しましょう。
詳しくは、販売元に問い合わせすれば教えてくれるはずです。
しかし、販売元が推奨する保管環境は一般の家庭では無いor無理という
場合が多いと思います...(^^; 少なくとも、日陰の涼しいところを。
1週間位経つと、オガの隙間に白い菌糸が出てきます。
でも、まだまだ使えません(^^; (写真は500ml瓶)
2〜3週間位経つと右の画像のようになります。このあたりから使用可能でしょう。
瓶の全体(底も)に白くビッシリ菌がまわったくらいからまだ1週間置いてから使います。
私の場合、500mlでは4週間くらいを目安で使用します。
1L、2Lだともう1、2週間延びます。

大容量瓶の詰め方...
2L瓶などの大容量瓶は、詰めたはいいが菌糸がまわらない、
菌糸のまわりが遅い、不充分など失敗の確率が高いです。
原因の一つに酸欠が考えられます。1L瓶の深さならば菌糸がまわりますが
2L瓶ともなると深さ、圧力などで底まで空気がうまくまわらないようです。
そこで、2回に分けて詰めることで解消できます。
1回目は、2L瓶の半分を詰めて、1週間程保管しておきます。

オガの隙間に菌糸が全体にで出てくれば、そろそろ詰め頃です。
残り半分もいつも通り詰めます。
大容量瓶には必ず空気穴を開けましょう。

左の瓶は1週間後、右の瓶は3週間後です。
菌のまわりによって使い頃は変わってきますが、右の瓶のようになってから
もう1週間くらい置けば使用してもOKでしょう。

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