3日前、茨城県某所で思わず樹液採集できたオオクワ。まだ見ぬ洞が気になり再び茨城行を決行した。 仕事を終え夜9時に横浜発。途中あ〜邸であ〜車に乗り換え茨城を目指す。 あ〜さんはこの夜千葉を廻る予定だったそうだが、無理を言って行先を茨城に変更していただいたのだ。(^^; ポイントまでの道のりはくわ話をしているとアッという間だ。 まずはあ〜ポイントから探索をはじめた。 で、道路の至る所にカブトが落ちている。(^^; 3日前には喉から手が出るほど欲しかったカブトだが、祭りが昨日終わった今日となっては1頭も要らない。(^^; 要らなくなるとたくさん見つかるというのはどの世界でも同じようだ。(^^; で、ほとんどは車に轢かれてペチャンコになっているが、まだモゾモゾと動き回っている個体もいる。 これ以上轢かれるのは可哀想だし、無駄とは知りつつも拾ってはヤブに投げ入れる。 まじめな話、見つけたカブトを全部持ち帰れば200頭ぐらいにはなっただろうか。 その後、あ〜さんやクワ道さん達がオオクワを数頭採ったという木に案内していただいた。 ふむふむ、なるほど。オオクワが付く木というのは他の木とは違って風格があるように見える。 気のせいかもしれないが。(^^; 残念ながらこの夜はオオクワはゲットできなかったが、ノコギリはたくさん採れた。 これも昨日までだったら喜んで持ち帰るところだが、祭りは終わっているので大きめの個体を 3頭だけ持ち帰ることにした。(^^; さて、午前1時を過ぎようやく3日前のポイントに移動だ。 まずは70♂が採れた樹皮めくれをチェック。 カブトが1♀と10頭ほどのコクワ。 今日は残念ながらオオクワは入っていない。 続いて気になっていた上部の洞をチェックすべく脚立をかける。 240cmの脚立だが、一番上まで登っても洞は入り口しか見えない。 カブト♂が1頭と、ミヤマカミキリが1頭。ほか多数のコクワが洞の周りの樹液にたかっている。 脚立のはしご部分ではこれ以上見ることができないので、さらにハシゴの右側てっぺんに足をかける。 まさに出初め式状態だ。(^^; 顔の高さで4mはあると思われるので、落ちたら大怪我間違いなしだ。(^^; が、深夜ということでまわりが全く見えないので、かえって恐怖感が薄らぐ。 数分間脚立の上に片足立ちを続けていたが、脚力腕力ともに力尽きはじめたのでいったん降りようとした。 が、その瞬間。 洞のなかでキラリと光る大アゴ。 実はこの洞も樹皮めくれで入り口付近が覆われていたため、洞の奥深くまではなかなか覗くことができなかったのだ。 が、降りようとしたときの持っていた懐中電灯の角度がたまたま良かったのだろう。 大アゴの内歯が光った。 (いたーーっ。) 心の中で叫んだ。 さて、見つけたのはいいがどうやって採るか。 今回は前と違って奥深い洞だ。ヘマすれば逃げ込まれてしまう。 どうしよう。 右足は脚立のてっぺん、左足は宙ぶらりん、左手で木を抱きかかえ、右手には懐中電灯。 もう1本手が欲しい。(^^; その時だった。 下から強烈なライト。あ〜さんがヒマになったのだろう、こちらを照らし始めた。 もちろん、サポートのつもりで照らしてくれていることは容易に理解できたのだが、この場合はかえって迷惑だ。(^^; 樹皮めくれがついたての代わりとなって、オオクワへの直射は免れているがそれも時間の問題だ。 このまま明るい状態が続けば逃げ込まれてしまう。 (ばか〜〜〜〜。明かりを向けるな〜〜〜。(^^;) もちろん声に出せないので、あ〜さんには届かない。 大きな×印でも手で作れればいいのだが、両手がふさがっていてそれどころではない。 逆にこちらからあ〜さんに懐中電灯で目つぶしを仕掛けた。 すると、どうやら何かを感じ取ってくれたようだ。 声が届くところまで近づいて来てくれたので、思いっきり小さな声で「大歯がいるー。」とささやいた。 「えっ?マジぃ?(@@」 やっとあ〜さんが事態を飲み込んでくれた。(^^; いったん脚立を中ほどまで降りて、上では両手がふさがってピンセットを取り出せない旨を伝え、 口にくわえられるサイズの小型のマグを借りた。 もう一度戦闘準備にはいる。 てっぺんに出初め式状態。 左手は幹を抱きかかえる。マグをくわえる。 洞を照射する一瞬が勝負だ。 口のマグを洞に照射した。同時にピンセットで大アゴを挟みにかかる。 うまく一発で左大アゴを挟めた。が、敵もさるもの踏ん張って引っぱり出せない。 右手も右足も震えが止まらないほどの限界状態。このままでは攣(つ)ってしまう。 体中の力を右手一本に集中した。 ペリペリ。 足が樹皮から離れる音。 マグの前にピンセットの先で挟んでいるモノを確認。 やった、大歯だ。\(^o^)/ うれしさと同時に安堵感を持って脚立をゆっくり降りる。 あ〜さんは「採れなかったのかな?」という怪訝そうな表情。 が、ここでゆっくり右手を差し出す。(^^ 「マジ?(@@」 あ〜さん相手には最初の快挙だ。去年の檜枝岐でのお返しができた。 ん〜〜〜、快感。(^^
採った瞬間は、そのうれしさのあまり「また70オーバーかあっ!」などとひとり興奮してしまったが、 「いや、これは70はないでしょう。(^^;」 というあ〜さんの冷静な判断で我に返った。(^^; 事実70にはほど遠く64ミリしかなかったが、この個体も苦労して採っただけにうれしさもまた格別だった。(^^ あ〜さん、平日の深夜なのに付き合ってくれてありがとう。(^^)/ |