7/28 新潟オオクワ るど松コンビ編(2/2)
信越方面
【晴れ!!】
暑さで目が覚めた。やけに眩しい。あれだけゆうべは雨にヘコんでいたのだが、嘘のように晴れ渡っていた!やった!(^o^)
青空の下でのヒメオオ・アカアシの新規開拓に憧れていたので、これで願いが叶う。(^^)
まずは3人で作戦会議。今年はまだヒメオオやアカアシを飽きるまで採っていないので、既存のポイントを回って確実に採るか、あ〜が目をつけていた場所につきあっていただいて苦楽を共にするか・・・・
結局後者を選択することにした。やっぱり新規やっとかんと!!
しかしやっぱりここまで来てのボーズは怖い。山に登ったはいいがヤナギが1本もないというのでは話にならない。ヤナギがなくてもクワガタはいるが、ヤナギがないと極端に探しにくい。
ポイントに行く途中に去年クワ道さんと新人K君と3人で開拓しておいたアカアシポイントがあるので、そこに行ってみることにした。
晴れた!!(^o^)
天気がよくて、本当に気持ちがいい。晴れてよかった。
ポイントに到着して車を降りた途端に、アカアシの姿が目に飛び込んできた。
いきなり発見!
♂が木をかじっている。r.matsudaさんも同じ木で同時に1頭発見し、それぞれネットイン。幸せ。(^^) これでボーズはないぞ!!
ルッキングするるどるふさん
ヤナギの群生する範囲は非常に狭いのだが、かえってその方がクワガタがつきやすいような気がする。さらに目をこらしていくと、数頭のアカアシを発見することができた。発見したのはいいのだが、次から次へと落とし、採れたのはわずかだ。
ネットイン!!
このアカアシがけっこうデカい。アカアシの50オーバーの難易度は一般的には全然高くないとは思うのだが、あ〜はこれまでまだ見たことがない。東日本のアカアシは全般的に小ぶりだと思う。前回檜枝岐で49.5mmを採集したのだが、これはそれをわずかに上回る49.6mmというサイズだった。とりあえずマイギネスを更新だ。
ミヤマの♂の灯下の季節は終わったが、ヤナギにはまだついている。
みんなで数頭ずつ採集して、いよいよ新規のポイントへ向かった。
山に登る途中でもずっとヤナギはあったので、何となく安心していたのだが、標高が上がってきてもちゃんとヤナギは生えていて、まずはヤナギのボーズは回避できた。次はクワガタが採れるかどうかだ。
夏だ〜!ヤナギだ〜!
ヒメオオの標高には満たなかったが、アカアシ狙いでまずは運試しだ。
ひと回り見たのだが、とりあえずは何も見えない。長靴も履かずにサンダルだけで横着をしていたので、遠くからしかルッキングしなかった。(^^;)
ここにはいないと勝手に決めつけて車に戻ったのだが、r.matsudaさんはしっかりと2ペアのアカアシをゲットして帰ってきた。(^^;) さすが!
クワガタの存在を確認できれば俄然気合も入ってくる。0か1かの差は、精神にも大きな影響を与える。いよいよヒメオオの狙える標高まできて、長靴に履き替え本格始動だ。
車からヤナギを見るのだが、なかなかクワガタの姿はない。檜枝岐のような場所はやはり特別だ。あんなに簡単にクワガタが見つかるのがフツーだと思うのはとんでもない話である。
大きなヤナギを通過するときに、何やら影が見えたのだが、まさかあんなに大きなクワガタはいないだろうと思って車を停めてもらうのをためらったのだが、やっぱり声を出してしまった。(^^;) わざわざバックしてもらって、もう一度見てみると、ミヤマがペアでぶら下がっているのが確認できた。ヒメオオやアカアシを探していると、ミヤマくらいのサイズは逆に見えなくなってしまう。(^^;)
ミヤマのペアと右に1♂
まずは写真を撮って、いよいよ網を伸ばしたのだが、これが全然届かない。(^^;) 諦めようかと思ったのだが、薮をこぐことにした。しかし、すぐ崖になっていてどうしようもない。崖から張り出した幹に足を載せると何とか網が届くところまできた。大きな♂だけ狙って採ろうとした瞬間、足が滑って手元が狂い、無残にも♂は落ちて行った・・・なぜか♀はネットインした。悔しい・・・
本当に落としてばかりだ。
しばらく車からルッキングしたり、時々降りて探したりしていたのだが、全くクワガタの姿を見ることがなくなった。途中の場所で、るど松コンビがカミキリ狙いで車を停めてルッキングを始めたので、先に歩いて林道を進むことにした。
何十本目かのヤナギでやっとクワガタを見つけた!
デカいぞ!
これはデカい。50mmははるかに越えているだろう。慌てて車まで走って戻り、網とデジカメを持ってもう一度クワガタのいる場所へ走った。
よく見ると、枝先の方にもクワガタらしい影が見える。さあ、これをどうやって採るか・・・
どちらかを採れば、きっともう片方は落ちるだろう。
困った
ここで誰かに助けを求めるという発想が全く湧いてこなかった。(^^;) まずはやはり右側のデカい方を狙うべきだろう。絶対に落とすわけにはいかない。それで左が落ちても仕方ない。
慎重に右側のやつに網をあてがい、振動を加える。ポロっとネットインするかと思ったが、大アゴを広げて踏ん張っている。激しく内側にカーブする大アゴでヒメオオだと確認できた。ヒメオオの新規ポイント発見だ!何としてでも採らなきゃ!
しかし、ここで変な欲が出た。どうせなら両方採りたい。右のヒメオオは落ちないので、今のうちに左を採っておこうと思ったのだ。左のヤツの下に網を移動する。その瞬間、右のヒメオオは見事に落ちて行った・・・ 山梨の時のように脇目もふらずに薮に飛び込んで探したのだが、結局見つけることはできなかった。(;_;) こんなに悔しいことはない。それにしても今日は落としすぎだ。
気を取り直して左のヤツを採ろうとしたのだが、採れるわけがなかった。それはただのコブだったからだ。
さらに歩いて先へ進む。ヒメオオのショックはデカかったが、まだ有望なヤナギはある。いかにもアカアシが好みそうなヤナギの木の下で立ち止まり、上を見上げた。
いるいる。たくさんいる。落とさずにどうやって採るか、いろいろ考えながら網を出す。一瞬で数ペアが採集できた。
アカアカアカ・・・
不思議なことに周囲にヤナギはたくさんあるのに、採れた木はこの1本だけなのだ。まあいつものことだが・・・
再び車に乗ってルッキングを再開する。有望なヤナギや、カミキリの採れそうな場所では降りてからルッキングだ。
カミキリを探す最強コンビ
クワガタの姿は全然見えなくなってしまったのだが、あ〜は採れないところまで見てしまうので、時々悔しい思いをすることがある。
はるか彼方
絶対に採れない場所に見つけてしまったりする・・・
これは10mの網があっても採れないだろう。薮などこげる場所ではない。崖を下りる、というより落ちなければ木の根元には行けない。(^^;)
とにかく今の目標はヒメオオ採集だ。見つけた→落とした これだけでは淋しすぎる。
最強コンビがカミキリ採集にハマっていたので、さらに徒歩で先に進むことにした。丹念にヤナギその他をチェックしながら進む。だんだん目が疲れてきた。
ずいぶん歩いたのだが、全く何も目にすることがなくなった。クワガタはいないのか? ヒメオオどころかアカアシすらいない。
幸か不幸か、網とルアケースは車に置いているので、持っているのはデジカメだけだ。長時間歩いているが、何も採れていないので、というか、見つけていないので困ることがない。今クワガタを見つけて、車の場所まではとても戻る元気はない。すでに数km歩いているだろう。
綺麗なところだ
峠を越えて、さらに数km歩く。いくつかの沢を通り過ぎ、その度に目を凝らして見てみるのだが、まったくクワガタの姿は見えない。網膜はすでに緑色だ。脳ミソまで緑色に染まったかも知れない。(^^;)
完全に足も疲れて歩けなくなってきた。しばらく休もうと思ったあたりでシラカバの木にクワガタの噛りあとがあるのを見つけた。ここはいるぞ。
気合を入れ直してヤナギを見ていく。ヒメオオ好みのヤナギが多いのだが、そのうちの1本でとうとうクワガタのペアを発見した。
やっと・・・
逆光@ヒメオオ
よく見ると小さいヒメオオのペアだ。このヤナギには近づけたので、枝を引き寄せて手づかみすることができた。網の要らない場所でよかった。やっとここでヒメオオを手にすることができた。新規開拓成功だ。(^^)
網もルアケースもないのでどうしようと思っていたところに、絶妙のタイミングでるど松コンビが到着した。助かった〜。(^^)
それからまた、止まったり進んだりを繰り返しながら林道を進む。
ヒメオオを数頭追加し、アカアシは全部落としたりしてようやく終点までたどり着いた。
小さいヒメオオ♂
かなり体力を消耗した。
別の個体@ピンボケ
結局採れたヒメオオやアカアシは小さいものばかりで、サイズを測る気になるものはいなかった。
それから今度は別の林道に入った。ヤナギが延々続いているのだが、3人とも疲れ果てていて、なかなか降りて見る気にもならない。それでもるどるふさんは歩きながら根性でヒメオオをゲットした。
時間がなくなってきたのでまっすぐに山を下りようと決めたのだが、有望なヤナギではどうしても減速してしまう。
しかし、本当にキリがないので今度こそ麓まで直行しようということになった。
心を鬼にしてアクセルを踏むr.matsudaさんであったが、いきなり車を止めて道路に出た。何が起こったかと思ったのだが、手にはヒメオオ♀を持っている。あれだけのスピードで走りながら、路上のクワガタを探していたのだ。
あ〜も実は路上は見ていたのだが、見つけるのはバッタばかり。とうとう終点近くまで何も見つけることはできなかった。
林道も終点に近づくころ、車の中からみんなでミヤマを発見した。みんなで発見したのはいいのだが、どうも別々の個体を見ていたらしく、るどるふさんが1頭採った瞬間に別の個体が落ちてしまった。(^^;) すでにヒメオオの狙える標高ではないが、まあまあクワガタは濃いかも知れない。
その先のヤナギの幹でさらにクワガタを発見する。ミヤマの♀と思われたものはオサムシであったが、洞の中に50mmを越えていると思われるクワガタの姿を見つけた。もう1頭、小振りなクワガタも入っている。
問題の洞
r.matsudaさんが近づいて見てみると、間違いなくドルクス系とのこと。標高的にもオオクワがいても全く不思議ではない。一同色めき立ったのだが、奥に入られて姿が見えなくなってしまった。小振りな方はアカアシだということが判明したのだが、でっかい方はわからずじまいだ。かなりの時間をかけて粘ってみたが、あきらめざるを得なかった。
オオクワがいることがわかっている場所だけに、実に残念だ。
さらにその木でカブちんとスジの♂を発見した。
極小スジ♂
同じヤナギでも色んな楽しみ方があるものだ。やっと今回の目数がるど松コンビに並んだのだが、同じ6目でも6目めがスジとオオクワではドえらい違いだ。(^^;)
いつもの店で食事をしながら作戦会議だ。どこをどう回るか。こうなるといくつ身体があっても足りない。
本命は当然昨日の場所だが、それをベースにして一通りの作戦を立てた。温泉に行くつもりだったが、すでに日は暮れかかっていて断念することにした。あまりにもフル活動しすぎたので、かなり3人とも体力を消耗している。
しかし、今日のコンディションは最高だ。月齢はばっちしで、気温は27度もある。ムシムシしているし、日が暮れてから車で走っていると、雨のように小虫がフロントガラスに当たってくる。手を出していると痛いくらいだ。この状況でオオクワが飛ばないわけはない。
水銀灯にはおびただしい数の小虫が群がっていて、まるで雪が降っているようだ。テンションは一気に上昇する。
ベストの時間に到着したポイントで、さっそくコクワやノコが飛来し始めた。外灯を巡回するが、コ、ノコ、ミヤマのみ。不発だった。
1時間ほどで切り上げて、例のポイントへ移動。ここでも採集できたのはわずか数頭だ。そんなバカな・・・
テンションは徐々に下がり始める。ここから大移動して、昨日裏切られたポイントへ・・・
小虫の数は多いが、クワガタがやけに少ない。ここはアカアシが何頭でも飛来する場所だが、なんと採れたのは♀が1頭のみ。ミヤマの♂がまだ飛んでいるので、もしかしたらアカアシはちゃんと発生していないのか?
去年と違いすぎる状況に愕然としたのだが、よくよく思い出してみると、去年の7月半ばの状況が今とそっくりなのだ。採れる場所や種類が酷似している。どうやら今年は10日ほど遅れているらしい。こういう時は採集記を書いていて本当によかったと思う。やはりデータは重要だ。この推測が正しければ、あと1〜2週間で大量のクワガタが飛来し始めるはずだ。
もう1ケ所を回って、ノコ♀を数頭追加して採集を終了した。今日のコンディションは昨日よりは格段に良いと思われていたのだが、クワガタの数は圧倒的に昨日の方が多かった。またわけがわからなくなった。しばらくは試行錯誤を繰り返すことになるのだろう。
クワガタの数を数えて、r.matsudaさんとここで別れた。今週は夏休みなので、東北上信越方面をこのまま旅するようだ。お疲れさんでした!!
あ〜さんは、またまたシフトダウンして「う〜さん」状態に。運転しているるどるふさんも「るどるほ」状態になった。助手席に座っている者としては運転者に常に話しかけ、刺激を与えるべきなのだが、この時はまぶたが1tにも感じられた。使命感はあるものの、勝手にまぶたが閉じてくる。
るどるふさんもついにダウンして、最初の休憩。この行動パターンは、あ〜とそっくりだ。(^^;) 予想が正しければこの先2〜3回休憩して、帰着は朝になる。
果たして、予定通りに数回の休憩のあと、すっかり夜は明けてしまった。その間、あ〜も完全に気絶していた。通常は温泉も休憩もあるのだが、今回は昼間も目一杯活動したので疲労は極めて激しい。
しかし、今回は目標通りにオオクワの新規ポイントも、ヒメオオ・アカアシの新規ポイントも開拓に成功し、実に内容の濃い採集となった。最後は尻すぼみであったが、こんな充実した採集は滅多にあるものではない。檜枝岐に行ってたくさん採集するのも楽しいが、やはりあ〜としては壁にぶち当たりつつもマイポイントを開拓していきたいと思う。
コクワ:9♂♂、17♀♀
スジ:1♂
アカアシ:15♂♂、6♀♀
ヒメオオ:5♂♂、1♀
ノコギリ:10♂♂、25♀♀
ミヤマ:2♂♂、15♀♀
合計105頭