6/28 茨城オオクワ’あっち’と’こっち’編
茨城県某所
先日のるどるふさんのオオクワゲットといい、ほりけんさんのオオクワゲットといい、最近は煽られっぱなしだ。こうなったら居ても立ってもいられなくなる自分の性分が情けないのであるが、今日はヨメが飲み会で遅くなるということだし、採集のチャンス到来と判断した。
採集のチャンス到来はいいのだが、今日の天気はすごい。土砂降りの上に暴風が吹き荒れていて、こんな日に外に出るやつの気が知れないという状態だ。
それなのに、スーツのままで車に乗り込みバカが一人、茨城へ向かってしまった・・・・
雨が降り続く中、ポイントへ到着。タイミングよくクワ道さんから電話が入り、お互いを励まし合う。スーツに長靴というアホなスタイルでポイントへ乗り込んだ。
ちょっと期待をしつつ、ほりけんさんがオオクワを採集した場所へ行った。コクワの雨あられだ。今日はノコも来ていた。
写真を撮ろうと思ったのだが、雨が降っているし、ショート採集なので写真なしで採集記に書けばいいやと思い、デジカメは車に置いてきた。
期待の木には、ついにカブちんが登場していた。(;_;) とうとう見つけてしまった。ウザいヤツだ。
期待の洞にもコクワの2ペアのみ。ダメだ。
先日この二人がオオクワ♀を逃した木をチェックする。前回はスズメバチがぶんぶん飛んでいたのだが、今日は来ていないようだ。しかし、クワガタの姿もない。(;_;)
洞に動く影が見えてドキっとしたのだが、ムカデであった。(;_;)
こんな雨の中で何をしているんだろう?
さらに、小川を飛び越えようとして、足を滑らせてこけてしまった。スーツは泥だらけだ。(;_;)(;_;)(;_;)
アホか!ほんまに!!
スーツを汚してしまったので、あとは野となれ山となれだ。この格好で薮をこいでしまった。雨はじゃんじゃん降り続ける。真暗闇の中で一人で薮をこぐのはとても怖い。
前回目をつけておいた木には、ことごとくクワガタがついていた。やけにノコの大歯型が多い。ようやく今年初のノコ♀も数頭採集できた。こんな天気でノコもコクワも徘徊している。
明日はいい天気になるらしいので、クワガタも動き始めているのだろうか?
この場所で最後だ。ポイントへ向かう前に、ふと思い立ったことがある。
「デジカメを持って行こう!」
万が一、オオクワが採れたら、別ページでの採集記を書くことになるだろう。その採集記に写真がないのは味気なさすぎる!
何とも能天気な人間だ。(^^;) オオクワを採るつもりか??? 何を強気に出てるんだろう。(^^;)
ところが・・・・
ポイントに足を踏み入れた途端に、あっちとこっちにオオクワの♂を発見してしまった!!!
なんということだ!!こんなことがあってもいいのか???
夢にまで見た光景だ。幻覚かと思ったが、どうやらそうでもないらしい。
これだけ採集に行ってれば、一生に一度くらいこんなことがあってもいいかも知れない。
大アゴまでは見えなかったが、さすがにオオクワは一目でわかる。
と、いうことで、いきなりデジカメが活躍することになった。こんなことなら最初から持って行っておけばよかった。
「あっち」のオオクワ!
まずはあっちのオオクワだ。サイズとしては大したことないが、さすがにオオクワ!ボリュームがある。
続いてこっちのオオクワだ。
「こっち」のオオクワ!
こっちも中歯型で、サイズは小さいが、やっぱりオオクワは太いし、光り方が全然違う!
「あっち」のオオクワは手の届かないところにいたので、まずは目の前にいる「こっち」のオオクワをわしづかみにする。やった〜〜〜〜〜〜〜!!(^o^)
問題は「あっち」のオオクワだ。すぐ横に洞があって、気配を察知されたらあっという間に潜り込まれそうだ。どうやって採る?
洞は右に続いている
とりあえず、手の届くところまで登ってみようと思った。土砂降りだのスーツだのというのは、この際どうでもいい。根元にいるスズメバチをやっつけて、インフラの整備を終え、オオクワのいる場所を目指して木登りだ。スーツはぐちゃぐちゃになったが、オオクワの姿はない。(;_;) さすがに振動を感じて洞に隠れたらしい。(;_;)
しばらく木の上で待ってみたのだが、全く出てくる気配はない。(;_;) 写真まで撮ってるのに、ゲットできないなんて悔しすぎる。
他のクワガタを探して、近くを散策することにした。
コクワ、コクワ、コクワ、コクワ、コクワ、コクワ、コクワ、コクワ・・・・すごい数だ。(^^;) ノコ、ノコ、ノコ・・・こちらも負けてはいない。数を数えながら時間をつぶす。
ひと回りして、もう一度戻ってくると、ヤツは洞から大アゴの先だけ出していた!「出てこい、出てこい・・・」と念じながら様子を見てみると、少しずつ外に向かって出始めた。よしよし!
しかし、問題はここからだ。完全に洞から出ないと、こちらから仕掛けてもすぐに逃げられるだろう。問題はどうやって洞に「通せんぼ」をするかだ。逃げ道がなくなれば何とかなるだろう。雨に打たれながら一生懸命考えた。手が届かない場所なので、細長いものを使うしかない。
車に網を取りに帰り、棒の部分で何とかしようと思った。しかし、持ってきた網の棒は、洞の入り口よりも太く、うまくハマりそうにない。仕方なく、もう一度車に戻り、別の網を持ってきた。これなら何とかなるか?
しかし、ちょっとだけ待っていると、また洞から大アゴだけ出している。こいつは案外鈍いヤツか?(^^;)
またまた付近を散策しながら時間をつぶすことにした。
こいつなら簡単なのに。(;_;)
ノコやコクワなら簡単に見つけることができる。むなしい・・・
かなりの時間が経過したので、再び格闘だ。ヤツはちゃんと外まで出てきていた。やっぱり鈍いのか?(^^;)
しかし、用心深く、後ろ足の片方を洞の角にひっかけている。このあたりがオオクワらしい。
さっきの教訓を活かして、今度はストレートに棒を洞に突っ込む・・・・・はずだった・・・・・
しかし、この棒も太すぎて、洞の外縁の部分に引っ掛かって、洞を触ることすらできなかった。(;_;)(;_;)(;_;)
当たり前のように、その下を擦り抜けてヤツは洞へ入っていった・・・・・
強引に車を横付けして、気配を殺して待ってやろうと思った。背の高い車だから、これを使えば手が届くだろう。
車に戻り、そろそろと木に横付けする。どうせエンジンの音など察知して洞に潜り込むに違いないので、準備をして長丁場に備えようと思った。手が届くかどうか確認するために助手席のステップに登り、洞を見ようとすると、なんとヤツが目の前にいた。(^^;) ほんとに鈍いヤツだ。(^^;)
しかし、写真を撮る余裕なんてあるわけがない。当たり前のようにわしづかみにして、ようやく「あっち」のオオクワをゲットすることができた。
左:「こっち」、右:「あっち」
長かった〜〜〜〜〜。(^^;)
いつの間にやら雨が上がっている。
できることなら何度でも味わってみたいものである。でも雨はいやじゃ〜〜〜。(;_;)
「あっち」:51.65mm
あっち
いたるところにダニがついている。(^^;)
続いて「こっち」だ。
「こっち」:54.6mm
こっち
前胸の裏側にダニのアパートがある。(^^;)
記念にツーショットも載せておこう。
中歯ばっか
何頭採っても樹液は♂だけ、灯下は♀だけだ。(^^;) 材割に至っては、一度も成虫を出したことがない。(^^;)
今度こそ♀をこの場所で採ってみたい。