6/24 茨城オオクワ ほりけん編


00/6/24

茨城県某所、千葉県某所

いろいろあって、今週は遠出を控えざるを得ない状況になった。

仲間には信越方面に行くのだけはやめて欲しいと懇願してしまった。なぜなら、みんなで行くという話を聞いたら自分も行ってしまうからだ。でも今週だけは行くわけにはいかない・・・ 大げさではなく人生が狂ってしまう。(もう狂ってるってか?(^^;))

しかし、無情にも3人の仲間が信越方面へ旅立ってしまった。そして、なんとオオクワを採ってしまったという。なんていい友達を持ってしまったのだろう。(;_;) 煽らないでくれ〜〜〜〜〜。(;_;)


そんな中、ヨメが仕事に行っている間に近場で採集をすることにした。といっても外は大雨だ。(;_;) 8週連続雨の土曜日である。平日は全部雨でもいいから土曜日だけは晴れて欲しい。るどるふさんに負けないくらい、あ〜は雨が嫌いだ。

今日も雨。(;_;)

まずは茨城でヒラタを狙うことにした。家を出たのは正午であった。ビジョンとしては、まずヤナギでヒラタ狙い、そしてここ3週ほど気になっていたオオクワポイントでの採集だ。ヤナギポイントへ向けて車を走らせたのであるが、なぜか延々渋滞だ。(;_;) 千葉県内→茨城県内と、とうとうノロノロ運転で行ってしまった。珍しく、ほりけんさんと同じ車を3台も見た。そう言えばほりけんさんにメールの返事を書かなきゃなあ・・・などと思いながら茨城を走った。


【雨・雨・雨・・・】

結局2時間もかけて茨城のポイントに到着したのだが、こんな雨ではどうしようもない。

とっととオオクワポイントに移動して、ルッキングだけして帰ろうと思い、高速に乗った。

こんな雨の中で採集に行くバカはいないだろう。救いようがない。


ここでかかってきた1本の電話から事態は急展開を迎える。

電話の相手はほりけんさんだった。

ほ:「今、茨城でオオクワと格闘中です!」

あ:「なにぃ〜〜〜〜〜〜〜???!!」

なんと、あ〜が今、向かってる場所でほりけんさんがオオクワを見つけて格闘しているという。なんという偶然だろう!ほりけんさんは自力であのポイントにたどり着いたらしい。さすが!! しかもオオクワまで見つけてしまったとは!!

こんな雨の中で採集に行ってるバカがもう一人いるとは・・・(^^;)

「そっちに向かってるとこなんだよ!!待ってて〜〜〜〜!!」

と言って電話を切った。高速を降りてから、またまた渋滞。(;_;) なんともどかしいことか!! やっとの思いでポイントに到着した。


【オオクワの待つ場所へ】

雨などものともせずにオオクワのいる木に直行だ。

どれどれ?

いたよ〜〜〜。(^o^)

洞の奥にガッシリとハマり込んでいる。確かにこれは苦戦するだろう。

それにしても、こんな何でもないコナラにいるなんて・・・

ほりけんさんもよく見つけたものだ。

しばらく秘密兵器などで格闘したのだが、全く埒が明かない。でっかいオオクワの姿は完璧に見えているのにどうしようもない状態だ。オオクワはこのままにしておいて、ちょっと他の洞などを覗いてみることにした。

スズメバチがブンブン飛んでいて、とても怖い。雨は相変わらず降り続いていて、今日もコンディションは最悪だ。気温は21度しかない。

それでもコクワだけは元気に活動している。

コクワ♀@ピンボケ

洞には無数のゴキブリに混ざってコクワの♂も何頭か入っている。この周辺にはクヌギもあるのだが、なぜか虫がついているのは全部コナラの木だ。これくらいのレベルの木だと、やはりコナラの方が虫が棲みやすいことは確かだろう。

コナラを闊歩するコクワ♂

周辺のコナラの木の洞をくまなく見回ったのだが、結局コクワばかりであった。なぜかシデムシが洞にいて、オオクワ♀に見えてびっくりした。

そんなことをやっていたのだが、再びオオクワの木に戻って確認を入れてみた。

まだいるぞ〜〜〜

少し動いたようだ。そろそろチャンスか?

またまた秘密兵器を持ち出して格闘開始。どれくらい時間が経ったか覚えていないのだが、ようやくこいつを掻き出すことができた。

やったね!ほりけんさん!

いや〜〜、疲れた。(^^;)

洞にいる時はメチャクチャでかく見えたのだが、予想に反してノギスを当てると53.3mmであった。ドルクス系で50mmを越えると本当に大きく見える。

ここで11月から採れたオオクワは、全て♂で56mm、53.3mm、42mm、32mmである。なかなかリアリティのあるサイズだ。(^^;)

今回も中歯型であった。

53.3mm

茨城にいてよかった〜。(^o^)

二匹目のドジョウを求めて、土砂降りの中で薮をこいだりしたのだが、いるのはこんなやつらばっかり。↓

コクワ・コクワ・コクワ・・・

有望な洞から出てきたのは、なぜかノコだったりする。(;_;)

洞の中にいる原歯型ノコ

とりあえず、時間も遅いのでほりけんさんとはここで解散となった。


【延長戦】

さらに雨がひどくなってきたのだが、さらにここから単独で樹液回りをしてみた。

相変わらず足が痛い。

洞という洞を全部見回ったのだが、いるのはコココココココココココ。しかも全部♂だ。いい樹液がある場所にはノコもいたりする。

ノコ@62.0mm

やっぱりクヌギよりもコナラにつく個体の方が多いようだ。

あと2ケ所を回ったのだが、コクワをたくさん追加しただけで終わってしまった。

最後まで雨の止むことはなかった

ずぶ濡れになって服も脱げないような状態であったが、何とか着替えて帰途につくことにした。


【千葉へ】

数時間かけて千葉に戻ってきた。1ケ所だけ気になるポイントがあったので、見ておくことにした。前回は大量の樹液を出しながらもスズメバチしかいなかった木だ。

アリだらけ

今日はちゃんとクワガタがついていた。しかし、本命はいない。いい洞なのに・・・

これで採集は終了。急いで家に帰った。


【番外編】

ヨメと外に食事に出かけたのだが、そこであいあんさんから連絡が入った。これから南会津へ向かうという。いいなあ。(;_;)

デジカメを渡す約束をしていたのだが、これから寄っていただけるという。(^^)

帰宅してあいあんさんとこるりさんを迎えた。一晩中でもしゃべって拉致しようかと思ったのだが、そうもいかない。(^^;) 二人は元気にコルリ採集へと出発して行った。


急に思い立った茨城であったが、ほりけんさんのおかげでいいものを見せてもらった。(^^) ここで採集した幼虫も続々とオオクワになっており、今日の採集でなかなかのポイントであることを再認識した。
本稿は2000年6月24日付で掲載した採集記に加筆・修正したものです

2000.8.16

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