輸入可能になった外産カブト概説

今回輸入可能になった外産カブトは全部で１３種類である。また外産のAllomyrina dichotoma、つまり普通の日本のカブトムシと同じ種類のもの、も輸入可能リストには入っているので、そういう意味では全部で１４種である。

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• カブトムシ

  学名: Allomyrina dichotoma LINNAEUS 体長: 30-80mm 分布: 中国南西部からフィリピン、朝鮮半島、日本まで 解説 普通の日本のカブトムシであり、台湾あたりを中心とした広い地域に分布するが、インドネシア以南やミャンマー以西には分布していないようである。南西のものは色が黒色で、その他にも角が短い沖縄種などの亜種がいくつかあるが、全体的に目立つ変異は少ない。同様種の中では幼虫が例外的に寒さに強いので、ほぼ日本全土で繁栄している唯一の大型のカブトムシとなっている。

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• サビイロカブト

  学名: Allomyrina pfeifferi REDTENBACHER 体長: 25-45mm 分布: マレー半島、ボルネオ、フィリピン、スラウェシ 解説 日本のカブトに似るが、非常に小型で雄の角は丸く反り返ったような形になる。体色はその名の通り鉄錆のような感じで、全身に細かい毛が生えている。

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• アトラスオオカブト

  学名: Chalcosoma atlas LINNAEUS 体長: 50-110mm 分布: インド北部、バングラデシュからタイ、インドネシア、フィリピン等 解説 Chalcosoma御三家の中では、大きさ的には真ん中。鞘羽の色がグリーンメタリックがかっていてなかなかきれい。幼虫からの飼育の場合、コーカサスに比べて長角型が出易いとも言われている。闘争心が旺盛で、戦わせて遊ぶには最適。コーカサスと非常に似ているが、ややこぶりなのと、長角型では頭部の角の中程の突起が尖っていない点が最も分かり易い違いだ。

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• コーカサスオオカブト

  学名: Chalcosoma caucasus FABRICIUS 体長: 60-120mm 分布: ジャワ、スマトラ、マレー半島 解説 Chalcosoma属の中では最大で、特に高標高地のものが大きくなると言われる。幼虫飼育では、１００ｇを越えるような大型でもなかなか長角型にならず、体ばかりでかい短角になったりする。大型個体ではアトラスと違い、頭部の角の中程に後ろに向かう鋭い突起がある。ジャワ産では更に頭部の角の先端にアトラスのような山形の突起もある。

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• ボルネオオオカブト

  学名: Chalcosoma moellenkampi KOLBE 体長: 60-110mm 分布: ボルネオ 解説 他２種のChalcosomaとは胸部や角の形状が明らかに異なり、横に細長く、上下に広くなっている。つまり体高が高い感じである。また全般にややこぶりである。産地がボルネオ北部に限られる点も他２種と異なる。

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• ヘラクレスオオカブト

  学名: Dynastes hercules LINNAEUS 体長: 50-165mm 分布: 小アンチル諸島、メキシコ南部からボリビア北部までの各地 解説 体格ではコーカサスやゾウには負けるかも知れないが、角がまっすぐ長く伸びる為、一般に「世界最大のカブトムシ」と言われる事が多い。産地によって、色や形状がいろいろで、背中が黄色いものから黒いものまであり、角の太さやその小突起も様々である。未公認記録では１８ｃｍを超えたものもあるとかないとか？

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• ネプチューンオオカブト

  学名: Dynastes neptunus QUENSEL 体長: 50mm-155mm 分布: ペルー北西部、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ北西部 解説 ヘラクレスの近似種で、頭部の角の発達が良く、胸部の角と同じ位になる。また胸部には大きな角の脇から小さい１対の角も出ている。体色は黒っぽい。

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• パンカブト

  学名: Enema pan FBRICIUS 体長: 30-90mm 分布: ブラジルからコロンビアまで南米中部、北部に広く分布 解説 数多いサイカブトの中で最大になる種類で、産地による様々な変移も大きい。変っているのは、雌にも頭部に小さい角がある点で、小型の雄は胸部の角の発達が悪いために雄雌の区別がし難くなる。

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• ゴホンヅノカブト

  学名: Eupatorus gracilicornis ARROW 体長: 50-70mm 分布: ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム周辺 解説 比較的個体変異が少なく、角はどれも立派になる傾向が強い。胸部は光沢のある黒で、背中は黄色できれいに分かれる。出現期が８月から１０月に限られるが、その時期には珍しくない。大変おとなしく、争う事もほとんどない。成虫は竹薮で芽を齧っているようで、幼虫は周辺の腐葉土に生息している。

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• ノコギリタテヅノカブト

  学名: Golofa porteri HOPE 体長: 40-85mm 分布: ベネズエラ、コロンビア 解説 竹林に住むカブトで、体色は黄色。角は頭部、胸部のものとも非常に細長く発達し、特に胸部の角は垂直方向に伸びているのが特徴的。雌は体色が黒く、雄とは非常に違う。このカブトムシも６月頃の限られた時期にだけ一斉に発生するタイプ。

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• アクテオンゾウカブト

  学名: Megasoma actaeon LINNAEUS 体長: 50mm-120mm 分布: コロンビア、ペルー、ボリビア等南米北部各地 解説 角の発達は体の割には悪いが、角を除いた体長や体重ではゾウカブト類が一番である。アクテオンは色が黒く、ゾウカブト類の中ではやや小型。

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• マルスゾウカブト

  学名: Megasoma mars REICHE 体長: 80-120mm 分布: ブラジルのアマゾン奥地 解説 これもゾウカブト類の中では黒い種類で、光沢があるので他のものとは容易に区別できる。角の発達もアクテオンよりはやや良い。

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• ゾウカブト

  学名: Megasoma elephas FABRICIUS 体長: 100mm-130mm 分布: メキシコ南部からベネズエラ北部までの中南米各地 解説 低標高地に生息し、ゾウカブトの中では最大種。体全体に細かい毛が生えていて、体色が粉を吹いたような黄色に見える。体は大きいが短命で２ヶ月程度しか生きないと言われる。雌も７５ｍｍを越え、非常に巨大。

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• メンガタカブト

  学名: Trichogomphus martabani GUERIN 体長: 50mm前後 分布: 北インド、ミャンマー 解説 上から見ると胸部が広く、角も幅広。雌にも頭部には小さい角がある。多くの近縁種が世界中に分布している。