採集お役立ちグッズ情報

ファイバースコープ

Tabasco Cat



9月に入り、いよいよ採集シーズンも終わりに近づいて来ましたが全国1000万くわ馬鹿の皆さんは今年の成果はいかがでしたか?最近近畿支部に入会した私は今まで自己流だった採集方法やポイント開拓を再考させられることが多々ありました。

特に採集方法では、主にターゲットとしているヒラタクワガタの様な潜洞性の強いクワガタの場合、夜間の樹液採集ならともかく、昼間に樹洞で発見するのは結構難しい。それが居るのか居ないのか半信半疑の場合、まずはその樹洞の中にクワが居るかどうかを確かめてみたいと思うのは至極当たり前だと思う。

格好から入る今時の若者らしく(突っ込まないで…)、いざ「採集に行くぞ」となった時、まずホームセンターに行き長靴やライトを購入した私としては採集の際、ふと「こんな物があれば便利なのでは?」と思ったのでした。

今回紹介するのは狭い場所や複雑でライトで照らしたぐらいでは内部が確認できない所でも覗いてしまえるというファイバースコープなる物です。身近で分かりやすいもので言うと内視鏡→胃カメラです。最近、某テレビ番組でオオクワ採集する時の必需品として取り上げられていたのはご覧になった皆さんには記憶に新しいことでしょう。

一般に、この類のものは医療器具として認知されていますが、色々調べてみるとその利用分野は自動車のエンジンルーム内や水道管の内部の観察など多岐にわたっています。医療用や工業用のファイバースコープはとても高価で簡単に百万円位の価格がついているのですが、やっぱりありましたよその中でも廉価な物が!今回紹介する株式会社キーエンスの製品「ハンディ インナースコープ IS-100」は価格が22万6千円(本体とファイバースコープ部)と前記の物からするとぐっとお安くなっているものの、クワ採集の道具としてはちょっと手が出にくいシロモノです。ここまで読んで「こりゃ使えん!」と思う方もいるでしょうが、見るのはタダ!まあ参考程度にと言うことで…


見た目にも、かなりコンパクトで使いやすそうな印象がありますよね!

実際、使ってみるとその使用感はすこぶる良好です。光源スイッチも手元にあるので何ら違和感なく使えます。ただ、スコープを通すと対象物の大きさや距離感が掴み辛いのが少し気になりますが、まあ、クワの存在や、雌雄の別・角度によってはその種類までは十分判別できるでしょう。

下の写真は、実際にファイバースコープで吹田産ヒラタ♂53mmを見たところです。



手元にあればやっぱり使ってみたいと思わせるポテンシャルはあると思います。撮影技術がないため、それがあまり伝えられないのが歯がゆい・・・しかし!
とても魅力的な商品ですが、やはり価格がネックだと思います。
製品の性格上コストダウンが難しいことは容易に想像できますが、これがきっかけになってわれらくわ馬鹿にでも手が出せるような製品開発に繋がることを切に願います。→キーエンス


ここに、キーエンスからの資料にある商品説明を引用します。
これだけ宣伝したら一台くらい頂けないかなぁ(^^;;


特長
高画質16000画素のガラスイメージファイバを採用。
洞の中のクワもはっきり見える!
高照度ハロゲン照明と電源を内蔵したコードレスタイプ。いつでもどこでも気軽に使えます。
ファイバースコープと本体を接続した状態で重さは350g(単三乾電池4本含む)と、携帯性・機動性に優れている!
拡大観察ができる拡大アダプタ、側面が観察できる側視アダプタも接続できます。
1台で高画質ファイバースコープと高解像ボアスコープの兼用が可能。

最後に、テスト機を提供して頂いたキーエンス・沢本氏に感謝!


資料提供
株式会社キーエンス 高槻商品センター 沢本 勇樹氏
ホームページ http://www.keyence.co.jp/


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