私はこーして馬鹿になった

 by ロイ  

おもえば、虫大好き少年だったあちきが、何でもっと早くこの世界に足を踏み入れ

なかったのか、今はほんとそうに思う。思い返せばガキの頃は虫捕りばかりしていたなあ。

で、こんなあちきの虫遍歴をば紹介いたし候。

小学生時代

メインはカマキリであった。トノサマバッタやアゲハ、これにコオロギたちは全部

カマキリの餌。「累代」ということをしなかったのが心残りだが、とにかく近所のカマキリ

は根こそぎさらっていった。前述のトノサマバッタやアゲハを報酬にして子分(普段はイーブンだが、虫捕りになると急に偉くなる)どもに、

「おい、カマキリ探して来い。おっ捕まえたのか、じゃ、このアゲハと交換な」

という具合であった。ただしキリギリスは別格で、数も少なく、見つけたときはもちろん独占ししたよーん。

クワガタとカブトももちろん大好きだったが、近くに採集ポイントを知らなかったため採りには行かず。もっばら買うのみ。もちろん累代もせず。それより近所のミカン畑でゴマダラカミキリがタコ採れで、1回で10匹は採っていたなのではなかったかな?これも累代はせず。

中学、高校時代

こんなあちきも急速に他に関心が移ってしまう。BCL(なんと懐かしい)とギターだ。

でもこんなあちきも、積極的に探さないまでも道端で見かけりゃ(昔はたくさんいたんだがなあ)即確保、確保だー青島ー。

で、親の目を気にして机の引出しで飼っとりました。

エサは夜網戸に集まってくる蛾である。

あと、高校のときだが、自室の天井に女郎蜘蛛を放し巣をつくらせ飼っていた。

やな高校生である。

親はよく気づかなかったと思うね、今では。それとも気づいていたけど

馬鹿

なので放っておいたのか?

大学時代

基本的に中学高校時代と同じ。

社会人〜B.K.B=before Kuwa Baka)時代

この時代もこれといって話すことはないが、ただひとつ、12年くらい前だが、高知に出張中、飯を食おうとレストランに入ろうとしたところ、入り口でクワガタ発見。今ほど知識もなく、コクワかヒラタだろうと思った。で、本屋で昆虫図鑑を見たところ、どうもヒラタではない。ならコクワだろうと。でも今から思うと50mmちょっとはあったと思うんだよなあ〜。もしかしてオオクワだったのかなあ。今となってはもうわからない。標本無いし。

馬鹿になってから〜A.T.B(=after the baka

馬鹿になる経緯自体はさほど変わったものではないよくある、子供にかこつけてカブト幼虫を買い、ノコを買った段階でブレーキがきかずあとは、あ〜れ〜とまっさかさま。

去年の秋頃「まっ、俺は外産には手は出さないだろうな」と思っていた頃が懐かしい・・

「カブト一頭につき(もち外産)コンテナ1ケ?俺には無縁だな」とも言っていたね、明智君。

「ふすま?俺にはまだ早い」とも。そうそう、「アンタ、タイワン、ヘラヘラ、リッキー、ローゼン、ギラファ、ヤヌス、オオヒラタ、アルキ・・今年はまだ見送りだなあ」って誰が言ったんシュタインドッホ?全部おるぢゃないか。

では、ここで馬鹿ファイルをちょっと覗いてみよう。

馬鹿の壱

発酵マット作りは営業中にする。発酵作業も完了まで営業車中で行う。去年ひとつ失敗しかけ、アンモニア臭が漂い始めたが、「マットを車の中から出さねば」と微塵も考えずに、

「何とか成功させねば」と思っていた。4〜5日ほど、アンモニア臭に耐えながら営業しとりましたよ、わたしは。で、手順としてはすべて車中で@ふるいにかけA添加しB加水しC攪拌しD後部座席に置くというものだが、

この場合、お客と打ち合わせに行くとき

「一緒に乗せてって」

といわれたら間髪いれずに

「だめです。荷物がいっぱいで乗れません」

と断る。当然だ。ここで一句。

    同行の ペアーはマットよ あなたぢゃない

馬鹿の弐

仕事は二の次。見積りや発注作業は神奈川支部他の掲示板へのカキコのついで、余った時間にする。そんなの常識である。たまに前から話しかけてきて来やがると(客先に一人で駐在している)、格下相手だと「ふんふんふん」と適当に相手しておく。手はあくまでもノートパソコンのキーから離さない。

なお、営業回りはショップのそばにあるところが優先される。なんとなくやる事がなくなると(仕事をしろ、という話もあるが)大池にぶらりと寄ってみたりする。

また一句。

    商品が クワガタならば トップセールスマン(字余り)

馬鹿の参

 財形の払い戻しも辞さない。ローゼンとギラファを同時に「海の子森の子」で見かけたとき

おもわず「今お金持っていないんだけど、なんとか売ってもらえない?支払いは3週間あとしか出来ないんだけど」。会社でやっている財形を女房に内緒で払い戻し36,000円なりを3週間後に支払ったが、そんな客は初めてだったらしく、以後、それまで貼られてなかった

「お支払いは現金でお願いします。カードも使えません」の紙が貼られるようになった。

以上、お馬鹿ぶりとしては入り口にしか入らないたぐいの話ではある。んが、しかし、ついに神奈川ロケット団に入ってしまったからもういけない。Iあん氏にHデキ氏、Sイこ氏やHD氏にSか氏。ほかにもたくさんいる。BBQ会場ですぐ木に飛びつくZじ氏。スマヒメ幼虫を80頭孵化させる前になんとかせえよと言いたいKW太郎氏。スズメバチに携帯電撃殺虫機で向かっていく周氏。温和そうな目つきが以とに迫力ある何婆〜氏とYo田氏。他にもたくさんいるが、ひとつだけ言えるのは

全員がお・馬・鹿

ということであろう。いや、ほめとるんよ、あちきは。

今後の豊富としては、比較的神奈川北部〜東部〜横須賀にかけて生息が多いこの馬鹿者達、湘南の方にも伝導していきたいと思っている。大池BBQもいいが、BBQオフ・湘南海岸バージョンというのも良いのではなかろうか。この馬鹿者達の前には顔黒・茶髪のたわけどもも尻尾を巻いて逃げていくに違いない。なに、もめたらこっちには「鉈」「電撃殺虫機」「小型火炎放射機」

の3点セットがある。80mmのオオヒラタを助っ人に呼んでも良いぞ。

 最後にもう一句

  来年は 100万頭だよ スマトラヒメカブト

おそまつ。

99年秋号目次へ