北海道マグソクワガタ採集オフ
文責:林原

 この春、北海道ではマグソクワガタ(Nicagus japonicus Nagel)の話題で盛り上がった!
 およそクワガタとは思えぬ小さく丸っこい成虫と、クワガタの幼虫っぽい幼虫が(私は見たことないが...)過去何度もクワガタに仲間入りしたり、外されたりの流浪の虫である。現在はコブスジコガネ科に分類されているらしいが、名前に「クワガタ」とあれば、そこは「くわ馬鹿」 見ずにはいられない!! 採らずばなるまい!!!

 北海道の採集の鬼と称されるmagotaroさんが、某河川敷きでマグソを採集したのを切っ掛けにマグソクワガタ狙いのオフ会が催されることになった。北海道の南の袋小路・函館に住む林原も、まんまと道北(稚内までじゃ)出張の帰り道に参加のはこびとなった。

 6月19日・土曜日のことである。午後2時には仕事を終える(どーやら虫採りの日は無理矢理仕事を早仕舞いするらしい...)magotaroさんの自宅に伺い、magotaroさんの車で現地へ向かう!現地では佐藤さんとけーじんさんが合流の予定!

 現地に着いた、河口間近の河川敷きに流木やゴミがびっしりと溜まる荒涼とした風景が広がる。風が強い! そして北海道の6月はやはりまだ肌寒い!
 マグソクワガタは、河川の砂地に流木が溜まったような場所を生息環境とし、暖かく、風のない日に低く飛び回ると言う。環境は申し分ないのだが、天候は悪条件だ! まだ、合流予定の二人は到着していないが、河川敷き入り口付近に積み上げられたテトラポットにゼフィルス採集用?の長竿捕虫網も立てて目印とし、magotaroさんと私は早速採集を始めた。

 こんな風が強く、気温もあまり高くない日は、流木やゴミの下で待機しているらしいとのことで、流木やゴミをひとつひとつめくりながら探す。意外に色々な虫が現れる! ゴミムシ、コメツキ、ゾウムシ、ゴミムシダマシ... でも肝心のマグソクワガタはいない。一応、私もmagotaroさんが以前採集した♂を頂いて、どんな虫かはわかっているのだが... 限られた場所とは言え、やはり広い河川敷きをひたすら探す!

端から見たら井上揚水の「さがしものはなんですか?」状態だ。

「はいつくばって、はいつくばって♪」マグソクワガタを探しているのである。

だんだんめげる...

「探すのをやめたとき♪ 見つかることもよくある話しで...♪」

本当に歌のようにうまくいくのか?


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