初めての桧枝岐灯火採集でオオクワGood!

まえだ@料理長







ついに桧枝岐である。去年の今ごろは群馬支部のかけらも無く桧枝岐にクワガタ採集なんて考えもしなかった。
オオクワは採集するよりも買ったほうが確実に手に入るからだと色々なホームページで書いてありその通りと思っていたからだ。

 今シーズン最後の群馬支部の採集オフは桧枝岐で成果を試そうということで9月10日に設定したが、偶然にも近畿支部さんや
埼玉支部さん、神奈川支部さんも桧枝岐に来ると聞きまちかね史上最大の桧枝岐採集オフとなった。

 予定通り、タカさんと群馬支部は東北自動車道佐野パーキングエリアで集合。よおし皆やる気あるねぇ。あいあんさんと近畿軍団の
現在地をまちかねさんに確認のTELを入れてもらう。「もう西那須野だとぉー」....k-suganoさんの高笑いが聞こえてきそうである。
あいあんさんと近畿軍団は一緒に行動すると聞いていたので、ヒメオオ採集の夢は佐野インターで早くも崩れ去ってしまった。
(補足:あいあんさんは言わずと知れた桧枝岐の採集王であり、Mr.桧枝岐と私は勝手に呼んでいる。)あいあんさんと採集の猛者で
ある近畿軍団が加わったとなると根こそぎどころの話ではない。結果:あいあんさん近畿軍団合わせて40〜60頭ヒメオオをゲットした
ようだ。

 西那須野で高速を降り、少し走った所でバーべキュウーの食材の確保にはいる。9月中旬になると夜で15度前後まで下がる情報を
タカさん(埼玉支部長)から聞き、前日におでんとモツ煮とオオクワ採れた場合のお赤飯を買っておいた。肉と野菜とその他少しを買い
込んでいざ林道へと車を走らせた。(やっぱ寒いときには暖かい食べ物が一番だよね)

「ここが有名な林道かぁ道幅せまいよぉ」が第一印象であった。この先にあいあんさんや近畿軍団がいる。桧枝岐でバーベキュウをす
るのが楽しみで来たが、ヒメオオなんて採った事もないしヤナギにいるって言うけどどんな姿でとまっているかもわからない。
本当に採れるかなぁと思った瞬間タカさんがブレーキを踏んだ!「あそこにいるようです。」普通であれば次に出てくる言葉は「アミアミ」
だろうが、群馬支部の場合は「ビデオビデオ!」であった。しっかりビデオでヤナギについているヒメオオを撮影し、ヤナギのどの部分
に止まっているかの講習を受け、無事にペアをゲット!「これがヒメオオワイルドかぁ〜。道が悪いのに運転しながらヤナギをチェックし
ヒメオオを見つけるとはタカさんすごいね! ヒメオオゲットした事で我々の士気は最高潮に達した。

林道の頂上は少し広くなっておりコンビニで購入したお弁当を食べる。しかーし、みんな既に食べ終わっている。ナゼ?どうして?
「採集の達人はお弁当なんて買わずパンやおにぎりを買っていたのだ!」先に降りていく仲間たち...一人広場でお弁当を食べてい
る俺!腹が減っては戦は出来ないと開き直りゆっくり昼食、ゆっくり運転。当然のことながらヤナギを見る暇なんてない。草が掻き分けら
れた形跡がいくつもあり焦る。ヒメオオをゲットしたら運転手交代ね〜っ交換と勝手なルールを作り叫ぶ、少ないながらも初めての

ヒメオオ採集を楽しみながら皆で5〜6頭をゲットした。下る途中であいあんさんと近畿軍団と合流したので林道の入り口まで戻って記
念写真を撮る事に。入り口に着くや否や執念の近畿軍団、いきなり「アミアミの連呼」でヒメオオゲット!採集根性は凄まじく木があれば
チェックの精神をまざまざと見せつけられた瞬間だった。
林道入り口でみんなで集合ハイチーズ!の後、灯火採集の場所であるスキー場の駐車場に移動し灯火準備をしていた所、管理人らし
き人が来て「灯火はダメとの事」で泣く泣く移動する事に....せっかくポールポジション取ったと思ったのにぃ〜残念。アルザ方面に
戻った砂利の広場で灯火を張ることにした。

群馬支部の灯火セットは「灯火セットではなく灯火システムに近い」。以下スペックを

・ 発電機出力     2500w、4サイクルガソリンエンジン
・ 水銀灯       300w×3灯
              (内訳:透明水銀灯1灯、リフレクタ形蛍光水銀灯2灯)
・ 水銀灯安定器    定電力高力率型
・ 灯火スクリーン   工事用防火シート1.8m×3.6m
・ スクリーンフレーム 白ガス管15A自作フレーム
・下敷きシート    工事用防火シート3.6m×7.2m

群馬支部の灯火セット(写真は群馬での採集時)


骨組みはガス管を繋ぐ事によって工具無しで組み立て可能で多少の風が吹いても倒れない様に作ってある。これもタカさんやあいあん
さんのアドバイスがあったからこそ出来た物である。
6:00位からぼちぼちコクワやアカアシが飛んできたようである。料理長は忙しい。バーベキュウの準備に全ての力を降り注ぐのだ!!
炭をおこし、お皿や肉の焼く準備等、採集では見せない汗をここで見せるのだ。ビールやワインを飲みながら、顔と名前の一致しない
人達(おまえだけじゃと言わないで)とクワガタ話を永遠にする。なんて楽しいひとときだろう!

オオクワタイムは突然やってきた。8:00〜8:30の間でたて続けに♂1、♀2のゲットだ。まず、とのさんが縦張りのシートの端にしがみ
ついていた45mm弱の♂をゲット中歯形で台湾オオクワの様な顎の持ち主だ。やった〜オオクワゲットだ!しかも♂。早速、お赤飯作
くろう。オオクワ採れたら皆で食べようと用意した甲斐があったってもんだ。しか〜し、また来るかもしれない。そうだ、シートの外側探し
てみよっと。シートの外側に飛んでくる場合も結構あるって言ってたしなぁ。シートの外側1メートルの所を歩き回っていると、突然大きな
メスが足元にポトッと落ちた。そっと手を伸ばし仰向けのまま捕まえてみるオオクワか?心の中で「スジスジスジ」と叫びながらひっくり返
してみるとぉ〜....あったよスジがぁ。まさしくオオクワの♀であった。サッカー選手のゴールシーンの様にオオクワゲットと叫びながら
走りまくった以降は良く覚えていない。サイズは40mm弱であった。♂をゲットしてからこんなに短時間でゲットできるものなのかと関心し
ているところで群馬支部長であるNamihiroさんが続いて35mm強の♀をゲット!「こんなに簡単に飛んで来るものなのか?」と不思議や
ら嬉しいやら。ビギナーズラックってこの事??



記念すべき第一号オオクワ


群馬支部は1999年5月に結成し、赤城山で灯火採集を行いながらあいあんさんやタカさんの助言を基に試行錯誤で灯火セットの充
実を図ってきた。気さくなまちかねさんを始め、いつも明るいうららさんや、既にオオクワゲットの実績を持つHIROさん、今回参加でき
なかった仲間達、Namihiroさんは色々な電球の中から最高の電球を探し出し、スズリさんは強い、運べる、ドライバーやレンチ無しで組
み立てられる簡単フレームを目標に徹夜でガス管フレームを完成させました。一人一人の小さな努力や知恵が第1回桧枝岐灯火採集
でオオクワ3頭を灯火セットに引き寄せたと思う。
タカさんやあいあんさん、近畿軍団、くわへいさん、BAJAさん、OBCむげんさん、A.CHIBAさん、BOZUさん本当に楽しく、充実した
1日を有難うございました。



戻る