KAJYA&名古屋のとおるおまぬけ採集記!

by kajya


Part11
 この香川の方達はとても自然に優しい採集をされている様で、材割りは一切せず、もちろん煙幕や酢エチなんてものも使わない。ウロや樹皮のめくれあがったものも割ったりしないそうです。でも遠くから採集に来た者の気持ちも分かるみたいで、「俺達だって他のとこ行ったら何がなんでも採集する気でやるから!」と私達の事も理解して下さってるみたいでした。しかし、今まではそういった自然に優しい採集をしてきたが、あの記事が出てから業者を含めた採集者がたくさん来てムチャしていくので、どうせ人に採られるんなら俺達の手で採ってやる!と、これからは材割りもするとおっしゃってました。なんか悲しい風潮ですよね・・・。あの香川の森も何年かしたら愛知県の木曽川沿いの桜並木や瀬戸の定光寺みたいになっちゃうのかなぁ・・・。ちなみに香川でも○山氏の評判はすこぶる悪かったです(笑)。4人くらいの採り子を連れて来たそうなんですが、自分は車で休んでて、すべて採り子にやらせてるそうです。案内を頼まれて案内したのはいいが、すぐに御礼のオオクワを送りますと言っておきながら全然送ってこず、次に採集に来た時に持ってきたオオクワは60mm台前半の累代個体ペア。しかも♂♀一緒に小さな瓶に入っており、触角が欠けていたりしたそうです。天下の○山氏ともあろう人がなんともケチな話だろうか?その方はもう二度と案内はしないとおっしゃってました。まぁ当然の事でしょう。・・・

Part12
 結局のところ、あの月刊むしの記事は今ではすでに採れなくなっている古いポイントも含まれてはいるが、ポイント的には間違いではないそうです。しかし、あんなに大型個体がわんさと採れたりはしないし、香川産はあんな極太個体ではないという事です。どうも香川産という産地のネームバリューを高め、一儲けしようというどこかの業者の思惑がからんでいる様に思います。他にも色々と面白い話が聞け、この方達は夜は採集されず、全て昼間に採集されているそうです。昼間、ウロから顎だけを出している様なのを見つけてほじくり出すそうです。どうも話を聞いていると車から降りて、歩いて一山越えるくらいの所で採集されている様で、夜はとても行けないとおっしゃってました。あと、陽当たりが良く、風通しの良い所というのは確かだが、南側斜面というのには拘らなくてもよいとおっしゃってました。西でも東でも陽当たりさえ良ければいいそうです。他にもオオクワはウロからだけじゃなく、木の根元からも採れる事があるとか、ばあさんが首つってたのを見たとか、とりとめのない話しを延々と続け、気がつくともう深夜の3時でした・・・まったくクワ馬鹿どうしの会話って尽きないもんですね♪(笑)初対面の大の大人が酒も無しで6時間も話してるんですから!そして会長が香川産オオクワペアを1万で購入し、私は悪いとは思いながらも思っていた個体とはイメージが違ったので購入は見送りました。(爆)会長からは「鬼やな」と言われましたが・・・(^^;あと、せっかくやから愛知産を送ってくれ!との事。しかも私達が天然採集したものからのF1がいいとの事・・・気長に待つからとは言われたが・・・何が何でも愛知産をGETせねば・・・(^^;そしてその後、瀬戸大橋に乗り、途中、島のSAで仮眠をとり、翌朝出発し、奈良オオによって帰ってきました。奈良オオは思ったよりもずっと小さかったです。という訳で、天然オオクワGETはなりませんでしたが、それ以上に色々な貴重な体験をし、様々な価値ある方々とも知り合う事ができ、私達にとって大変意味のある採集旅行であったと思っています。ご愛読ありがとうございました。<終わり>

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