くわ辞苑 た行




大腮 (たいさい)
 大アゴのこと。

体長 (たいちょう)
 アゴの先端から腹部尾端までの長さ。アゴの開き具合により長さが異なる場合、最長をもって  その体長とする。

ダイトウヒラタクワガタ Dorcus titanus daitoensis
 国産クワガタ大型種。ヒラタクワガタの亜種。原名亜種に比べ体色がやや赤褐色。  大東諸島に分布する。
ダイトウマメクワガタ Figulus daitoensis
 国産クワガタ小型種。マメクワガタよりやや大型。大東諸島に分布する。
台場クヌギ (だいばくぬぎ)
 農家が薪用に使用するクヌギ。径の太さ、コブ、大きな洞があるのが特徴。台木(だいぎ)  とも言う。

タイワンオオクワガタ Dorcus curvidens formosanus
 外産クワガタ大型種。国産オオクワガタとは別種という見方もある。台湾に分布する。
タカラヒラタクワガタ Dorcus titanus takaraensis
 国産クワガタ大型種。ヒラタクワガタの亜種。原名亜種に比べ体が太短い。トカラ列島  に分布する。
チビクワガタ Figulus binodulosus
 国産クワガタ小型種。外見で♂♀の区別ができない。八丈島および西日本に分布する。
チャイロマルバネクワガタ Neolucanus insularis
 国産クワガタ中型種。前胸部は赤褐色、腹部は赤黄色。国内のマルバネクワガタ属では最小。  日中によく飛行する。石垣島・西表島に分布する。
チョウセンヒラタクワガタ Dorcus consentaneus
 国産・外産クワガタ中型種。ヒラタの名が付くがヒラタクワガタとは別種である。  体はやや細長い。国内では対馬、国外では朝鮮半島・中国などに分布する。
ツシマヒラタクワガタ Dorcus titanus castanicolor
 国産クワガタ大型種。ヒラタクワガタの亜種。原名亜種に比べオスの大アゴは非常に長い。  対馬・五島列島に分布する。
ツヤハダクワガタ Cerushus lignarius lignarius
 国産クワガタ小型種。ツヤハダクワガタの原名亜種。他亜種に比べオスの大アゴの湾曲は  小さい。群馬県を南限とする本州に分布する。
点刻列 (てんこくれつ)
 上翅などにあるスジ状のもの。顕微鏡などで見ると小さな点の集まりであることが判る。

ドイツ箱 (どいつばこ)
 標本用のケース。一般に紙製のものに比べ気密性に富む。

灯火採集 (とうかさいしゅう)
 おもに夏期に灯りに飛んでくる成虫を採集する方法。一部の種を除きほとんどの種が  この方法で採集できるが、飛来数は種により異なる。

トウカイコルリクワガタ Platycerus acuticollis takakuwai
 国産クワガタ小型種。コルリクワガタの亜種。原名亜種に比べやや小型。長野から神奈川に  かけて分布する。
頭楯 (とうじゅん)
 成虫・幼虫とも口の上にある突起状の部分。成虫では種や亜種確定のための重要要素のひとつ。

頭幅 (とうふく)
 成虫・幼虫とも頭部の最大横幅。幼虫の体は丸まった状態なので、通常客観的大きさは体重と  ともに頭幅を用いて表す。オオクワガタ♂3令幼虫の頭幅は8〜12ミリ程度。

トカラコクワガタ Dorcus rectus kobayashii
 国産クワガタ中型種。コクワガタの亜種。原名亜種に比べツヤがある。トカラ列島に分布する。
トカラネブトクワガタ Aegus laevicollis adei
 国産クワガタ小型種。ネブトクワガタの亜種。原名亜種よりやや小型。トカラ列島に分布する。
トカラノコギリクワガタ Prosopocoilus dissimilis elegans
 国産クワガタ大型種。リュウキュウノコギリクワガタの亜種。トカラ列島に分布する。
トクノシマコクワガタ Dorcus amamianus kubotai
 国産クワガタ中型種。リュウキュウコクワガタの亜種。原名亜種に比べ♀の点刻列は鮮明  である。徳之島に分布する。
トクノシマノコギリクワガタ Prosopocoilus dissimilis makinoi
 国産クワガタ大型種。リュウキュウノコギリクワガタの亜種。原名亜種に比べ♂の大アゴの  湾曲は小さい。徳之島に分布する。
トクノシマヒラタクワガタ Dorcus titanus tokunoshimaensis
 国産クワガタ大型種。ヒラタクワガタの亜種。アマミヒラタクワガタに似るが上翅の点刻列は  やや不明瞭。徳之島・与路島に分布する。
トラップ採集 (とらっぷさいしゅう)
 成虫が集まりやすい場所にバナナなどのエサを仕掛けて採集する方法。目的の種により仕掛  ける場所・位置や時期などが異なる。灯火採集も広義のトラップ採集。


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