大気汚染防止の為に、低公害車へ乗り換える事が正しい選択でしょうか?


最近自動車の不法投棄が目につきます。 また、自動車の廃棄物処理業者のヤードには、大量の自動車が積み重ねられています。
これらの自動車の走行距離メーターをみると10万キロ以上走った自動車が殆どない事に驚かされます。
自動車からの排気ガス対策として、例えば7都県市は低公害車の指定をして、(比較的)低公害車への買い替えを薦めています。 さらに51年度排ガス規制適用車の使用者には、多額の税金を課せようとしています。
つまり、まだまだ使用できる古い車を廃棄して、新車に乗せ変えようとしています。
このような方法が、本当に環境に優しい政策でしょうか?

ISPECの会員の殆どの車は、日本の常識で言えば、中古車市場には締め出される様な走行距離10万キロ以上、経過年数10年以上の車が多いのです。しかし、燃料消費量は、私の車(レジェンド
KA5ターボ付)を例にすると、こまめにアイドリングストップを実施していますので市内走行7km/gは走りますし、高速道路走行では12km/g位走ります。 他の会員の車も10・15モード走行のカタログ性能に書かれている数値の80%位の燃料消費量で日々車を使用しています。新車で同じ位の車と比較しても、何ら燃料消費量では劣る事は有りません。
もしこの車両を新車に乗り換えれば、間違いなく廃車となり、シュレッダーに掛けられ、リサイクルに回される物を取り除いても、やく1tの最終廃棄物になるでしょう。
新車を造るのに掛かった資源とリサイクルの為のエネルギー、それに廃棄物となるゴミを加えると、大変大きな環境負荷になると思われます。

私達は訴えます。

勿論、私達はクリーンな車を歓迎しています。 しかし、既に使用されている約70,000,000台の車両に目を背ける事はできません。 これらの車両を改善し大切に使用して寿命が来たときに、クリーンな車両に乗り換えれば良い事と考えます。70,000,000,000kgもの廃棄物を生み出す様な事は、絶対に避けるべきと考えます。

文責 村山



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