はじめに | ||
我が愛車エルグランドは平成10年式、8ナンバーキャンピング車登録と言うことで 平成16年に3回目の車検となりました。(8ナンバーは初回車検が2年なのです) 3回目の車検になる今回は、サスペンションをエアサスに改造した為に構造変更の 申請が必要な為、車検場に持ち込みで現車チェックがあるので、思い切ってユーザー車検 と一緒に自分でやってみようと思い立ち挑戦してみました。 初回車検時は17インチのアルミホイールと、車検対応のフジツボのマフラー(リヤピースのみ) と、ほとんどノーマルの状態と、2年であまり乗っていなかったので、近所の車検専門工場で受けました。 事前に予約を入れておけば当日は持ち込んで1時間で完了と、値段も手ごろでした。 確か自賠責・重量税・点検で総額11万くらいでした。 2回目の車検は初回と同じところでと思ってましたが、ディーラーから何度もお願いされ、 価格も安くするとの事で、ディーラーで受けました。必要最低限のパーツ交換をしてもらい 総額14万くらいだったでしょうか。 3回目の今回はユーザー車検と構造変更の同時進行なので、一般の ユーザー車検とは手続きや進行が違うかも知れませんが、今回のレポートは 私が体験したそのままの報告をしていきたいと思います。 車検の満了日は5月30日、Xデーは5月27日です。 さて、これからドタバタ奮戦記が始まります。。。 |
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事前準備 | ||
まず、車検を受ける為に色々と改造した箇所で、不都合な箇所はあらかじめ直しておきました。 ちなみに事前整備はしてません。現時点で不具合が無ければ問題ないと判断した為です。 エアサスに関しては構造変更をする為に改造申請書類が必要になります。 エアサスのメーカーから書類を購入することも出来ますが今回は知人の好意から 業者を紹介してもらい、そちらで作成してもらうことにしました。 書類はまず業者から運輸局に事前審査という形で提出され、審査を通れば手元に 改造申請書類が送られてきます。業者から書類が22日に届くとの連絡を受け、仕事の状況を見つつ、 車検場に予約を入れておきます。予約は電話でガイダンス方式で簡単に出来ます。 ただし受けたい日から一週間前からの予約になります。今回は27日に予約をいれました。 車検満了の5日前ですが合格すれば問題ないでしょう。 |
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5月22日 キャンピング車登録の為、ベット用のボードを積み込みます。 大きい板が4枚と小さい板が2枚。 結構重たいので積み込みが意外と大変です。 |
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リヤにはシンク・テーブル・コンロを積みます。 遊びでアウトドアなどはよくしますけど、コンロ以外は使った事が無いです。 キャンピング登録はこれらを積んで行かないと車検はNGになります。 |
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ウインカーのバルブも交換しておきます。 写真の物はガラスにコーティングしてあって虹色に見えますが、 点灯色はオレンジ色ですが、ディーラーに言わせると見た目が オレンジでないのと、点灯したときに多少ですが虹色が出てしまう ので駄目らしいです。 これを付けているだけでディーラーでは、点検やサービスさえも 受けてくれません。 ポジションランプやバックランプ及びヘッドライトのバルブも純白球と 言われているガラスが青く真っ白に光るものも見た目が青いからと 駄目ではないかと言われましたが、白く光るんだから大丈夫だろうと 今回はこれらはそのまま行ってみることにしました。 リヤのマーカーランプも配線を抜いておきます。 結果は後程。。。 |
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5月23日 今回メインのエアサス関係は、チョット厄介です。 改造申請に当たっての条件が「一定圧力・一定車高」となり、 条件の記述に「タンク・コンプレッサー・スイッチが無い事」となります。 これは事実上エアサスでも良いけど車高を変えられるようでは 認可は下りないということになります。 通常、スイッチにはカバーを被せ、タンク・コンプレッサーは 外して車検を受けるようです。 |
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5月23日 問題はタンクとコンプレッサーです。 一応、陸運局に問い合わせたところ書類にタンクは含まない と書いてあれば原則付いていたらNGだそうです。 ただし、付いていない状態も不合理なので現場判断になるとの事。 あまり厳しい答えではなかったように感じたので、タンクと コンプレッサーは付けたままの大勝負に出ることにしました。 ただし走りながら車高が変えられる様だと駄目らしいので、 スイッチ部分は、プラ板で箱を作って写真のように被せておきます。 メーターは小物入れの中なので閉めておけば大丈夫です。 |
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5月23日 写真のデッキスポイラーですが、バンパーより後方にはみ出してます。 数センチですが車体より出てはいけない事になっているのが心配。 (突起物の可能性大) テールランプ、4灯のうち内側2灯のスモールを点灯しないようにしてある。 (玉切れ不点灯とみなされる可能性大) マフラーはリヤ振り分け4本出しは特注の車検対応品(刻印付き) と書類もあるのでなので問題はないのですが 中間パイプが車検非対応のストレートパイプ。 音量はストレートの中間を付けた状態で規制値はクリアしている。 (JASMAの刻印が無くても大丈夫か?) |
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車検前日 | ||
5月26日 車検前日になりました。 持って行く書類等、忘れ物が無いかチェックしておきます。 ●車検証 ●自賠責保険証 ●自動車税納税証明書 ●改造申請書類 ●印鑑 ●筆記用具 鉛筆とボールペン |
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車検当日 | ||
車検当日になりました。 午前中を予約してあったので、朝一番で行くことにしました。 AM7:30に出発。比較的道路も空いていたので45分ほどで車検場に着きました。 初めての場所なので緊張しながら駐車場に車を止めました。 まだ時間前なので、とりあえず車内で待機することに。。。 周りには既にたくさんの業者さんが来ています。 |
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初めての経験なので何も勝手が解らず、電話問い合わせ時に まず7番窓口と言われていたので、行ってみることに。。。 場内はA・B・C棟と検査ラインがあり、道路の向かいにD棟があります。 行ってみると7番窓口はユーザー車検用の窓口のようです。 そこで今日予約してある事を告げ、書類を見せます。 すると、先に必要書類を記入したものとか色々と必要なものがあり、 教えてもらったところに書類を買いにいったり納税証明をしたりと、 受付前にしなくてはならない事が沢山ありました。 |
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まずは向かいのB棟に行き、重量税と検査費用を納めます。 それと検査用の書類も購入します。 私の時は受付の職員さんが書類をくれたので買わなくて済みました。 重量税:37800円 検査手数料:1500円 続いて道路向かいのD棟に行き納税証明の印鑑をもらいます。 納税証明書は去年のものを持って行きました。 7番窓口に戻って構造変更であることを話ます。 書類を見せる緊張の瞬間です。 そして、検査ラインに行くように言われ早速ラインに行くことに。 |
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ここが検査ライン棟です。 こちら側は出口で、反対側から入ってここに出てきます。 確か6ラインあったと思います。 |
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いよいよ検査 | ||
いよいよ検査の始まりです。 まず、1番ラインに並びました。このラインは新車登録等のラインなので継続車検では 並ぶ必要はない感じですが、構造変更があるのでまず並んでみることに。 ラインには数人の検査官が居て、並んでる間にホイルナットの検査等をしてくれます。 長い棒の付いた金槌みたいのでナットをコンコン叩いてますが、私はされませんんでした。 そしてラインに入る直前で勝手が解らないので検査官に声を掛けました。 初めての事と構造変更である事を伝えると親切に対応してくれました。 ●まずラインに入る前にボンネットを開け、中を覗かれます。 エアクリーナーはパワーフローにしてあったり、アーシングの線があったりと ドキドキしましたがおとがめ無し。車体番号のチェックをして終了。 ●キャンピング用の積載物のチェックもここでします。これはなんなくパス。 ●エアロ等のチェックもします。ここで問題のリヤ・デッキスポイラーに検査官の視線が。。。 検査官 「これ、バンパーよりはみ出してないよね?」 私 「はい!(汗)」 検査官 「・・・OK」 ということで無事通過しました。(ホッ) ●次にランプ類のチェックです。ウインカー・スモール・ブレーキ・バックランプを指示どうりに 点灯させていきます。問題の純白球やリヤのスモールの内側の不点灯化は何も言われませんでした。 ここで問題発生〜 「フォグランプ点けてくださーい」と言われ、「飾りなんで点かないんですけど〜」 「それだと不点灯になりますよ・・・」 そうなんです。エアロに付けたフォグは点くのですが、エルグランドはライトにもフォグがあるのです。 確かフォグは4灯点灯してはいけないのでノーマルは配線を外し、エアロ用のはスイッチがリモコンなんで 点かなくてもいいかなと思い家にスイッチは外して置いてきちゃったんです。 エアロにフォグがあるのでノーマルフォグは点灯の指示がないのでOKだったのですが、エアロに 付いているフォグは付いてるからには点灯しないと駄目だそうです。 点くようにしないと車検不合格になります。フォグランプを外せばいいのかと聞くと、 配線も全部外さないと駄目だと言われました。あとは4時までに再検査を受ければOKとの事。 家に戻ってスイッチを取ってくる時間は余裕でありそうです。 またまた問題発生〜 そして今度はタイヤの車体からのはみ出し。。。 まずは目視でチェックされ、怪しいので棒をあてがって見ます。 それでもきわどいので、重りのついた紐を垂らされると。。。。 フロントタイヤが5ミリほど出てる。。。 検査官にタイヤ取り替えるかオーバーフェンダー付けてくださいね〜と言われました。 これもなんとかしないと本日は不合格です。 とりあえず上記2箇所は後で再検査の方向で考えて、先に進みます。 このラインでは前軸・後軸の重量を測って終了。 次に一般の検査ラインに並びます。 |
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再び検査ラインに並びます。 継続車検のみならここだけで済みます。 ここでも並んでる間に灯火類の検査がありますが、 私は先に済ませてるのでパス。 |
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いよいよ検査ラインに突入〜 ここではスピードメーターと前後ブレーキのチェック、 ライトの光軸検査をします。 そして光軸が狂ってる〜ってことでX 後は下回りの検査です。 今回はエアサスのエアバックの形式確認をします。 マフラーの中間パイプは何も言われず終了。 しかし、案の定エアサスのタンクとコンプレッサーが付いていることを 指摘され、このままでは認可を出す訳にはいかないと。。。 改造申請に記述してあるとおりではないと絶対に駄目だと言われたので 事前問い合わせで付いていても良いと言う話しをしましたが駄目。。。 あくまで、書類にのっとっていないと認可は出せないとの事です。 |
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結果 | ||
しかし何故か5分位たってから検査官が寄ってきてタンクとコンプレッサーはOKです!と言って来ました。 エアサス関係はこれで検査終了となりましたが、フォグランプ・タイヤ・光軸がNGなので再検査が必要です。 ここまでやって時間はまだAM10:30です。家に戻って出直す時間はたっぷりあります。 フォグランプはスイッチがあればOKだし、光軸も調整すれば問題ありません。 タイヤはノーマルがないので、フェンダーのアーチモールを付けようと思い、お店を何軒か回りましたが どこにも売ってなく、知り合いからノーマルタイヤを借りて交換するのも面倒なので 本日は再検査をあきらめて午後から会社に行くことにしました。 会社に行く前にネットでフェンダーモールを見つけ即注文しておき、後日再検査に行くことにしました。 |
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再検査 | ||
5月29日 朝一番でフェンダーモールが届きました。 これによってフェンダーが1センチほど出っ張るので、タイヤの はみ出しはカバー出来ました。 また、メッキのモールだったので、白のマーキングフィルムを 貼り付けしてあります。 フォグランプのスイッチも元に戻して点灯するようにしておきます。 あとは検査場付近のテスター屋さんでライトの光軸調整を してもらえば不合格箇所はクリアー出来ます。 |
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車検が切れた | ||
冒頭にも書きましたが私のエルグランドの車検満了日は5月30日です。 今年は29・30が土日の為、実質28日で車検を受ける日が終了です。。。 ということは31日以降は車検切れということになり、乗る事が出来なくなります。 これでは車検場に車を持ち込むことが出来なくなっちゃいました。 |
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仮ナンバー | ||
5月31日 午前中、仕事の様子をみて午後から再検査に行けそうな感じだったので、すかさず半休届け。 まず近所の区民館に仮ナンバーを借りに行きます。 車検証・自賠責保険・免許証と、手数料750円で簡単に借りる事が出来ます。 その際、期日と運行経路を書かなくてはなりません。 仮ナンバーといっても、その辺をうろちょろしてはいけないようです。 仮ナンバーを借りたら早速、車検場に行きます。 途中テスター屋さんで光軸の調整もしました。 調整代:1000円 月末という事で登録に来る業者さんで、ごった返してました。 駐車場も止める場所がないくらいで、やっと車を停めて事務所に。 再検査に来た事を伝え、検査費用(1500円)を再度収めます。 当日に再検査なら何度でも費用は変わりませんが日にちが変わると再度、支払わなければいけません。 それと、納税証明も、もう一度もらわなければいけないようです。 受付に行ってハンコをもらおうとしたら、去年の納税証明書の期限が な、なんと5月30日・・・ 今年の納税の領収書は使わないと思ったから家だ。 今年の納税証明が必要との事で、今年の税金を支払い済みなら、C棟に行って証明書を 発行してくれるらしいので、いざC棟に。。。そこで手続きをしてもらったら コンピューター上にまだ反映されていないので証明書が出ないとか。。。 おいおい。先日支払ったんだぞっと言っても反映されるのに1週間掛かるとの返事。 では、どうしたらいいのかと聞くと家からFAXしてもらえば確認出来ると言う事ですが、 あいにく家には誰もいない。最終手段として、今ここで自動車税を払えば済むらしい。 後日返金されるので、家に戻るのも面倒なので再度自動車税を払うことにしました。 なんとか無事に手続きを終わらせ、ようやく再検査のラインに行くことに。 並んでいると前回の時の検査官が私を見つけて寄って来てくれて不具合箇所の検査をしてくれました。 結果、すべてOKがでて車両検査は無事終了です。 この後車検証を発行してもらう手続きをしに事務所に行きます。 |
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テスター屋さんに聞いたマメ知識 | ||
光軸がずれている原因はライトのバルブにあるらしいです。 安いバルブにはよくあることらしいのですが、バルブの中のフィラメントがずれている事が多いようです。 確かに私の場合、安売りの900円くらいのバルブを付けてました。 ライトの前に上を当てるとロービームは問題ないのですが、ハイビームにすると 焦点が合わず光軸が一点を照らさなくてはいけないところを2点に分かれて照射してました。 これにより余計な光をテスターが拾って光軸でNGが出たらしいです。 テスター屋さんは、応急措置としてライトにグリスを塗って光をぼやかしていました。 |
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車検証発行手続き | ||
事務所に戻って、車検証の発行窓口に書類を渡してしばらく待つと車検証が発行されます。普通は。。。 勝手がわからないので、とりあえず窓口の事務員に書類を見せてどうすれば良いか聞くことに。 書類を眺めた事務員が一言。。。「所有者と使用者が違いますね」 ん?そうだ、ローンが終わったときに名義変更してなかった(汗) 所有者、すなわち自動車メーカーの委任状がないと手続きが出来ないことが、ここで発覚! どうする事も出来ず本日あえなく終了〜仕方なく帰る事に。。。 会社に戻り、ディーラーにTELをして委任状の発行を頼みます。 しばらくすると日産本社よりTELがありすぐに発行・郵送してくれるとの事。 これで後日、三度車検場に行く事に。。。 |
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三度目の正直 | ||
6月3日 仕事も都合が付きそうだったので午後からまたまた車検場に行く事に。 またしても仮ナンバーを借りに行き、その足で向かいます。 前回同様に窓口に書類を渡すと、まだ何か書類が足りないとの事。 C棟に行って手続きをしてくるように言われたので行って見る事に。 そこで手続きをする書類は自動車税申告書でした。 色々細かい事を記入して渡すと仮車検証を出してくれます。 それを持って、事務所に戻り提出するとようやく少しお待ちくださいとの返事が。。。 |
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待つこと約10分。。。 名前を呼ばれて行くと、念願の車検証が渡されました! 形式の所にもしっかりと「改」の文字が〜 |
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改造内容の箇所も「緩衝装置」となってます。 これで念願の改造車検も終了間近になりました。 車検証って最近変わったんですね。 今までは黄色っぽい紙だったんですが写真のような色の物に なったようです。 コピーをすると「コピー」という文字が浮かび上がります。 |
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そして最後の手続きとして7番窓口に行き、 改造車検が終了した事を告げ車検証を提出します。 ここでまた何か言われるんじゃないかとハラハラしながら待ちます。 5分くらい待つと呼ばれたので行って見ると検査証シールをくれました。 ビニールのシールで、随分と小さくなったんですね。 これで長かった改造車検がようやく終わりました。 終わってしまえば長居は無用なので、そそくさと車検場を 後にして帰りの途につきます。 |
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最後に | ||
今回、初めての体験だったので勝手が解らないことが多く、書類申請等の順番がバラバラだったりで 先に済ませておく事をやらなかったりと、あっちこっちに行ったり来たりでしたが、順番をわきまえていれば そんなに大変な事では無いことが後になってわかったような気がしました。 普通のユーザー車検なら半日も掛からずに終わってしまいます。 ユーザー車検が初めての体験なのに改造車検まで出来た事は、今となっては良い思い出になりました。 それと今回は構造変更という形で車検と一緒にやった訳ですが、 車検場の各窓口や検査員の方達が口々に言われたのが 「これくらいの改造なら記載変更でしょ」 「記載変更でやりますよ」 との事を言われてきました。実際のところどうなんでしょうかな? まぁ、車検場の方が言うんだからいいんでしょうけど。。。。 |