§1.はじめに

新聞、テレビなどでペットボトルを用いた水ロケットが紹介されて、ちょっとしたブームになっている。ペットボトルクラフト協会が発足し、ロケットの作り方を紹介したり、飛距離等を競う大会を催している1)2)
水ロケットとは、3分の1ほど水が入ったプラスチック容器に自転車の空気入れで空気を送り込み、栓を抜くと、噴出する水の勢いでロケットのように飛ぶというものである。
このような原理で飛ぶロケットは、これまでにもいくつかの文献で紹介されてはいた3)。これらは、ゴム栓が内圧に耐えられなくなり抜けた瞬間にロケットが飛び出すというものが多かった。
最近、コーラなどのペットボトルの口に合う噴射口や、発射装置などが考案され、またロケットの作成方法も洗練されてきて、安全にかつ条件をそろえて飛ばすことが可能になり、面白みが増した。
ここでは、ペットボトルロケットの作成方法や器具等を紹介し、教材として利用した実践例を報告する。また、ペットボトルロケットの力学を解明し、飛行のシミュレーションを試みる。

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