今年も葉桜になってしまうかと思われたサクラのシーズンですが、開花宣言後の冷え込み
で、今ちょうど見ごろになっている木もありますよねぇ。久方ぶりにピンクの花びらが
舞う中での入学式になっていますね。ピカピカの小学校1年生が高学年の児童につれられて、集団登校している風景も目に
しました。家の近所で通り魔に襲われたり、物騒な世の中になってきたのが原因なの
でしょうが、兄弟が少なく同年齢の子供との付き合いしかなくなってきている社会で
は、それも良い体験になるやもしれません。災い転じて福となす。そんな風に考えた
いものですねぇ。
最近、目につくニュースといいますか、マスコミがこぞって取り上げているネタの
一つに、年金改革がありますよねぇ。先送り先送りして今にいたる…そんな印象で
しょうか。国民の生活に直結してくることですから、次回選挙への影響も大きく、
抜本改革はできれば自分の政権のときには避けたい…そこら辺が正直なところかも
しれません。とはいうものの、先進国ではどこでも問題になる少子高齢化が日本でも進行し、
さすがに制度そのものの維持が危うくなってくるにつれて、ようやっと議論される
ようになってきたわけです。そしてここ数日は、かなり優遇されていると言われる、議員年金にもスポットが
あたってきました。(まぁ、小泉さんが『廃止』を口にしたためらしいですが)
国の運営という重責を担う人々への報酬をどうするか、ということなのでしょうが、
現役の時にきちんと報いるか、引退後に優遇して面倒をみるか…。国民もあんまり
ケチケチすると有能な人材がこの分野に集まらなくなるし、そうなれば結局ワリを
食うのは、そういう公的年金や生活保障をあてにしている一般国民ということに
なるし…うーん、そのバランスが難しいところかも。で、ちょっと気になるのは、本当に「保険料を大幅にアップして、将来の給付を
かなり減らさない」とこの制度がなりたたないのか?ということなのでした。
ここら辺は、経済学者よりも実態経済に詳しい方々、実際にビジネス界で活躍し
ている方々の方が、ひょっとしたら隠し玉といいますか、良いお知恵をもっている
可能性はないかなぁとも思うのでした。かなりの利権も存在し、色々なしがらみだらけなので、なかなか上手くいかないの
かもしれませんが、諸外国とかはどうしているのでしょうか。ニュースやワイド
ショーなどでなかなか取り上げられないようなので、不思議に感じてしまいます。
なにをポイントに年金改革をするのか。そこのところがどうもはっきりしないので、
改革も上手くいかないのかも。今までの運用の失敗に関しての検証もまともにして
いませんし、方向性もさだかでない。そこら辺から固めていって欲しいなぁとも
思うのでした。きちんとしたビジョンがないと、物事って実現しませんし。(^^)b
先週から今週にかけて日本全国をゆるがせているのが、イラクでの日本人人質
事件ですよねぇ。このコラムを書き出す前にチェックした限りでは、今だ解放
されず。しかも新たに2人の日本人ジャーナリストが拘束されたかもしれない
という情報が! うーん、なかなか難しそうです。事件が起こった日の夜はニュースを全然みていなかったため、翌日の朝刊で騒ぎ
を知りました。正直な第一印象は「わざわざ、人質になりに行ったのか?」と
いうことでしたでしょうか。なんせイラクがひどい情勢なのは連日報道されて
いることでしたし、しかもテロリスト達は、『日本人をテロの標的にする』と
思いっきり宣伝していたわけです。確かに、3人の渡航の動機は「現地で困っている人々を助けたい」という純粋
なものであったかもしれません。しかし、崇高な目的のためにならば何をしても
許されるということにはならないのではないでしょうか。『3人の生命を助けたくば、自衛隊を撤退させよ!』
この要求を小泉政権はきっぱりはねつけました。この会見をテレビでみてホッと
しましたね。人命が大切なのは当然なことではありますが、ここで日本政府が
腰砕けになってはテロリストの思うつぼ。第2、第3の事件が続発し、多くの
人命が危険にさらされることになります。ここのところはスタンスをはっきり
させて、3人の救出に全力をあげて欲しいものです。それにしても、一度は解放されると伝えられた3人の安否はなかなか確認でき
ない様子。結局、テロリストの交渉のカードにされてしまっているようです。
どうやら日本国内の騒ぎはイラクにも伝わっているようですし、人質3人の家族
が、「3人の無事解放と自衛隊の撤退を求めていく」と高らかに宣言している
のも当然耳にしているでしょう。これって非常にまずいですよねぇ。なんせ、
犯人たちの代わりに日本政府に対して「自衛隊撤退」を要求し続けてくれる
わけですから、こんな便利な存在を手放すわけないと正直思います。
(素直に、3人の即時解放を訴えるだけでよかったのでは…)今回の件でびっくりしたのは、こんな危ない地域に丸腰の民間の日本人がまだ
何人も残っているという事実だったりします。何十回にもおよぶという退避勧告
も無視していったい何をしているのでしょうか?
そして人質になった3人について。あの家族のうろたえぶりを見ていると、家族
にきっちり引導を渡していってはいないのでしょうねぇ。自分が死ぬかもしれない
という覚悟といいますか…。やはり認識が甘過ぎたということでしょう。普段ボランティア活動がきちんとできるのは、やはり強固で豊かで安全な国家が
バックに控えているからだと思います。そういうところを無視して、自分がやり
たいからという理由だけで好き勝手をすることは、自分の国の政府、場合によっ
ては国際社会に多大なる迷惑を及ぼすことになる…。今回の事件は手痛い教訓に
なってしまいました。とにかく、3人の無事解放とイラク情勢の安定を願うばかりであります。
ちょうど1週間前、イラクの人質問題のことを書いた直後、まず3人の無事
解放が伝えられました。そして残りの2人も。5人ともケガもなく帰国する
ことが出来ましたが、やっぱり日本人、そして日本の社会、日本のマスコミ
の反応って極端。ついこの間まで「鳥インフルエンザ」で世の中がひっくり
返るような大騒ぎをしていたのはどこへやら。
先週末は『幸せな小金持ちシリーズ』のベストセラー作家の本田健さんと、
これまたアメリカの作家であり、アメリカのメディアにもちょくちょく登場
されるというアラン・コーエンさんのジョイント講演会に参加してきました。
テーマは「豊かさはいつもあなたの中にある」でした。同時通訳を介してのコーエンさんの講演だったため、本田健さんの持ち時間
が短かったのは残念でしたが、さすがにあちこちで講演やセミナー活動を
行っているコーエン氏の話は、分かりやすく、力強く、そして温かなもの
でしたでしょうか。それが一種の美徳とされているためか、どうしても個人個人が自己卑下しがちな
日本社会ではあまり説かれることはありませんが、自分の中の豊かさ、才能、
可能性を見い出し、それを信じ、伸ばし、そして幸せに豊かに成功していく…。
そのことを「頭」よりは「ハート」で感じるように会場の人々に語りかけ
られたと思います。何回か紹介している斎藤一人さんとか、『金持ち父さんシリーズ』のロバート
・キヨサキ氏とか、本を読んだりCDを聴いたりしていると感じることですが、
こういう成功者たちは、皆、共通の考えを持っていると言うか、深いレベル
でつながっているのかなぁと。みんな根っこは同じなのですよねぇ。講演会終了後、3冊ばかりアラン・コーエンさんの本を購入して、ここ数日
で読破しました。以下の本です。
『今日から人生が変わるスピリチュアル・レッスン』
『人生の答えはいつも私の中にある』
『神との交信』キリスト教圏である欧米と違って、宗教的教育をあまり受けることのない日本
人にとっては、題名を見て怯む方もいらっしゃるかもしれませんが、そういった
偏見を持たずに素直に受け止めてみるとよい3冊かと思います。自分の人生に
限界を感じている方、自分の人生を変えていきたいと考えている方、自分の
人生をもっと豊かにしたいと考えている方には、きっと参考になる本です。
お勧めです、ぜひご一読を。(^^)
見返りを求めない愛情、年金改革にビジョンを 2004年04月30日(金)
ちょっとさぼっているうちに、GWに突入。私も関西方面へ、民族大移動に
加わってきます。実家にいる愛犬との再会が楽しみでもあります。実は彼
は迷子犬だったのを縁あって引き取りました。すっかり実家の犬になって
いますが、たまにあちらに行くとちぎれんばかりに尻尾を振ってむかえて
くれますねぇ…。彼等をみていると、「愛する」ってのはこういうことなんだなぁと、しみじみ
感じますね。身体いっぱいに喜びを表現し、素直に好きな相手(飼い主)に
対し愛情を示す…。駆け引きだの、カッコつけだの、飾りごとの多い人間の
社会ですが、見返りを求めない愛情に触れるのもいいものですよ。(^^)b
ここのところ大騒ぎなのは年金改革問題ですが、どうしてこうなるのでしょう
ねぇ。大詰めになってくると議論をけむに巻こうとする勢力が暗躍するのか、
話題が枝葉末節な部分にいつも入っていってしまいます。国会議員の国民年金未納が大問題になっていますよねぇ。初めは野党が自民党
案をつぶすためにいろいろと策を巡らせているのかと思いきや、最大野党の
代表までが未納期間があったことが明るみにでてしまい、泥沼状態。マスコミ
もややこしい年金改革問題を取り上げるよりは、視聴率をとりやすい年金未納
問題をニュース速報まで使って報道する始末。これでいいのか日本人、って思いますね。
10年以上も前から制度改革の必要性があることを指摘されていながら問題を
先送り先送りにし、制度が破綻する可能性がいよいよ現実のものとなってきて
いるにも関わらず、さらに小手先の改革で済まそうという印象を受けます。もちろん国民を代表すべき国会議員の方々が、納めるべき国民年金を払って
いなかったことはまずいです。ですが、皆さん話されているように故意ではなく
て、その複雑きわまりない煩雑な制度の方が問題であり、しかもきちんと請求
されないし徴収されないし、2年間しか遡って支払ができない仕組みの方が
大問題ではないでしょうか。どうするのか。年金制度を将来にわたって破綻させないようにするのが改革の
大きな目的なハズ。何が目標なのか、何を最優先にするのか。自民党も民主党も
反対のための反対はなしにして、大いに議論をしていただいて、これに関しては
共同でことにあたっていただきたいと願うばかり。国民に明るい日本のビジョン
を示して欲しいもの。そうすれば国民も多少の負担は納得して受け入れることが
できるのではないでしょうか。