人は合理的には動かない 2003年09月01日(月)
 

とある早朝、商店街のアーケードの下に差し掛かった時に気がついたのです
が、まだ店も空いていないその時間帯に、何台かの自家用車がとまっていま
した。まぁよくある光景なのかもしれませんけど、その中に立派なベンツが
2台。ちょっと場違いな印象を受けました。

「こんな所に駐車しちゃって…」
と眺めながらそばを通りすぎたのですが、駐車場もないのか?とか最初思った
のですが、あるんだとしたら何でこんなところに止めるのかなぁと考えを巡ら
せてもみました。駐車場はあるのかもしれないけれどいわゆる青空駐車で、
天候の悪い時に雨風にうたれるのが嫌で、屋根のあるところに置いているの
かもしれない。そんな風にも思えました。

きれいに磨かれた、立派な外車の青空駐車…。別に悪くはないのですけど、
どことなく不釣り合いに感じてしまったのでした。(普段、通らない道なので
たまたまだった可能性もありますけど…)
 

その日はまた、普段乗らない中央線にも乗りました。乗ってみて驚いた
こと。とにかく冷房がきつい。天気が悪いせいもあったのでしょうが、凍え
死ぬかと思いました。周囲を見渡すと普段利用している人々はしっかり厚着。
男性は背広をしっかり着込み、女性もセーターやカーディガンなどをしっかり
着ていましたよねぇ。(まだ8月だというのに…)

ある意味、みなさん合理的に行動しているのでしょうが、大いなる無駄も
感じましたでしょうか。電力危機が叫ばれていた今年の夏は冷夏に救われ
ましたよねぇ。天は東京電力に味方したといいますか、小泉内閣に味方したと
いいますか…。結局、国民がそう痛みを感じずに乗り切ってしまったわけで、
良かったような悪かったような。(アニメ三昧の私にとってはありがたい限り
なのですけど(^^ゞ)
 

この日遭遇した2つの出来事から思ったこと。「人は合理的には動かないもの
なのだなぁ…」ということでしたでしょうか。(^^)
 
 



ぼんやり生きる、クリアーに生きる 2003年09月04日(木)

 

ぼんやり生きてきてしまったなぁ…最近、強く感じるのがこのことでしょうか。

「思考は実現化する」という言葉は以前から知っていましたし、自分としては
それなりに理想や夢を明確にしてきたつもりでいましたが、気がついてみると
なかなか幸福を感じられない自分がいました。ちょっと「未来」の方を注目
しすぎて、「現在」をおろそかにし過ぎたせいか。そのように反省しています。

目標を持つことの大切さ自体は、学校教育などでも教わるかと思いますが、
ではどのように目標設定したらよいのか。具体的な方法を教わることはなかった
ようにも思います。それに関してちょっと面白い本を読みましたので、次回に
でも紹介しますね。

学校教育に関しては、ホントに大事なことを教えていないなぁと感じますねぇ。
学力低下が懸念されていますが、生きるために必要な知恵をきちんと授けない
今の義務教育制度はかなり問題があるかなぁと。

まぁそれも仕方ないのか。現在の教育制度は優秀な工場労働者を大量に作るため
には大変有効なモノと聞いたことがあります。言われたことをきちんとこなし、
時間をきちんと守り、まじめに働く…といった感じで。ですが時代は確実に変化
してきています。

とある子供向けのテレビ番組で、絵が苦手な子供達が上手に風景画を描けるように
アドバイスしていたのですが、プロの画家のポイントを抑えた指導を受けた子供
たちの絵がみるみる変わったのには驚きました。絵を描くのが好きな私ですが、
昔から色を塗るのが苦手でした。(そこでパソコンを導入したわけですけど…)
もし、小学生の時にプロからきちんとしたテクニックを教わっていたら、ひょっと
したら画家になっていたかもなぁ…なんて思ってしまったり。(^^ゞ

小学校では紙を渡されて、「さぁ、描いてみなさい」といった風だったでしょうか。
スポーツをやるにしろ根性論だったようにも思えますし、先生たちも教える技術を
持っていなかったのかもしれません。

とにかく、目標を明確にすることの大切さを痛感しているこの頃。遅まきながら
チャレンジしてみようと考えています。
 
 


旅行は家族への愛情表現 2003年09月08日(月)

 

先日、「顧客サービスとは何か?」というテーマのセミナーに参加してきました。
旅行業界や建築、不動産業界などに新しい風を吹き込もうとしている4人の方々が
講師でありました。

今回、初めて聞いたせいもあるのでしょうが、一番感心したのがベルテンポ
高萩徳宗さんでしたでしょうか。『日本で初めて障害者・高齢者旅行コンサル
ティングを個人・家族向けにスタートさせた、旅行、医療、福祉の総合ネット
ワークを持つ旅行会社』というのが、ベルテンポの取り組んでいる内容ですが、
視点を少しかえればニーズはいろいろなところに存在するのだなぁと、ちょっと
感動してしまいました。(^^)

この会社のリピート率は90%を超えているというのもすごい。ですがそれは当然か。
今までの旅行業界は主に健常者を対象とした、しかも業者の都合に合わせたサービス
が提供してきたわけですよねぇ。障害をもった方々は最初から弾かれてきたのです。
(自分自身この状況を当たり前に思ってきたのに、改めて気付かされました)
ベルテンポはこの現状をかえるべく、果敢に挑戦されています。

お話の中で一番エライなぁと思ったのが、「人はなぜ旅行するのか」とか、
「何を求めて旅行するのか」という基本に立ち返っているというところでしょうか。
名目は『旅行』だけど、その目的をさぐっていくと実は、『親孝行』だったり
『奥さん孝行』だったり…。家族とのふれあいなのだというところ。新しい発見
でした。

決め細やかなサービスもここの売りでしょうねぇ。一度登録すれば次回からは
名前を言えば、その人の体調やら何やらを踏まえた旅行プランがきちんと提供
されるというのも嬉しいですよね。ここら辺りもリピート率90%の秘訣なのでしょう。

「自分は高齢だから」とか、「自分は障害者だから」という理由で旅をあきらめて
いる方はぜひ、ベルテンポのHPをのぞいてみて下さいませ。新しい世界が開ける
やもしれませんよ(^^)
 


SARS再び?、自民党総裁選のゆくえ  2003年09月11日(木)

 

SARS再びでしょうか?
一昨日からニュースで取り上げられているのでご存知の方も多いと思いますが、
シンガポールでSARS感染の可能性のある患者が発生したということで、また
医療関係者の間では緊張が走っていますよねぇ。インフルエンザタイプの感染症
だとしたら、また冬期に流行るかもしれないとは以前書きましたが、こんなに早
く発生するとは…。

ワクチンの開発が間に合わない可能性は大いにありますが、SARSを防ぐ方法
は、『衛生環境の向上』ということです。「上下水道の完備」と「十分な換気」、
「病院などでの適切なスペース」といったところでしょうか。とくに発生する
可能性が高いと思われる中国ではどうなのでしょうか。日本からSARS対策
支援のために送られた多額のお金は有効活用されたのでしょうか?

日本とて無関係ではありませんよね。人々の移動が容易になった現代社会。行動
には一人ひとりの自覚が必要になってきますねぇ。
 
 

今、政界の話題は自民党の総裁選挙でしょうか。
4人の候補者が戦いを繰り広げていますが、雰囲気としては「自民党総裁選」=
「日本の総理大臣選び」という感じがしますよねぇ。(自民党の政治家も、マスコミ
もそんなとりあげ方ですしね)

石原都知事などが亀井氏の応援に走ったり、野中氏が引退を表明したり…様々な
動きが見られますが、自民党も安穏とはしていられないかも。小泉有利と伝えられ
ていますが、もし小泉さんが負けるようなことがあれば、次回の選挙で自民党が
思いっきり不利になるかもしれません。とはいうものの、たとえ小泉勝利だったと
しても、さすがにそろそろ国民の忍耐の尾も切れるやもしれません。

若手議員や野党にチャンス到来といえるかも。とくに自由党との合併を計画して
いる民主党にとっては、「加藤紘一の乱」の時以来のチャンスなのではないでしょうか。
本気で日本をかえる、良くしていきたいという気概をお持ちならば、ぜひこの状況
を利用して、本気をみせて欲しいものですよねぇ。

総裁選は20日投票といってましたか。ちょっと注目ですね。



自民党総裁選、タイガースが勝てたのは  2003年09月23日(火)

 

お休みをいただきました。ネットから完全に遠ざかった生活をしておりました
が、たまには良いのかも。おかげさまでリフレッシュできました。

その間にタイガースのリーグ優勝、自民党総裁選という大きな動きがありまし
たよねぇ。私もテレビで堪能しておりましたが…。
 

自民党総裁選に関しては、妥当な線で決着がついたのでしょうか。とはいえ、
長年、根回し主体で「ちゃんちゃん」と終わっていたものが、小泉さんがトップ
になってからはマスコミの注目度も上がり、オープンでクリーン(?)な総裁選
になってきたことは確かですよねぇ。それだけでも大きな変化といえましょう。

確かに速度は本当にゆっくりで、何も変化してないようにも見えますが、しっかり
と世の中は動いてきています。自民党も変わらざるをえないでしょう。道路行政に
対してもかなり本格的に手を入れていく方向に動くでしょうし、後は農業に関して
でしょうか。農民票に支えられているところが多いと聞く自民党ですが、ここにも
改革のメスが入ると本格的に日本は変わっていけそうですね。

小泉内閣にも、民主党の動きにも期待しちゃいますね。(^^)
 

そしてタイガース。前の25年ぶりよりは短いですが、18年ぶりのリーグ優勝。
本当に星野監督もタイガースの選手たちにもおめでとう!ですよね。その日は私も
テレビのハシゴをして歓喜の様子を夜遅くまで視ておりました。

かくいう私もヤクルトファンとして、長年苦渋の日々を送っていたことを思い出し
ます。広岡監督時代に日本一になったものの、その後万年最下位とか、万年Bクラス
といった名前を頂戴していました。ファンではあったものの、マスコミにもあまり
取り上げられることなく、物足りない日々であったと思いますね。(当時のタイガイガ
ースはAクラスが普通でした(^^)b)

そして13年ぶりでしたか、野村監督に率いられたツバメ軍団に優勝の目が見えた
時、必死に応援したことを記憶しています。故障で4年ほど戦列を離れていた荒木
大輔投手(今は野球解説者)の復活に涙し(笑)、「勝ってくれー、勝ってくれー!」
と文字どおり祈り続けましたねぇ。

その時の優勝争いの一角にタイガースもいましたが、今から考えると選手とファンの
念いの強さの差が結果として現われたように感じます。どちらがより真剣に勝利を
望んでいたか。その点、ヤクルトスワローズの選手、ファンともにタイガースのそれを
上回っていたのだと実感しちゃいました。

今年のタイガースは違いましたよね。例年だとスタートダッシュだけ、とかオープン戦
だけ絶好調とか、「ああ、やっぱりタイガースはこうでなくっちゃ」とある意味、選手
もファンも納得してしまっていたために勝てなかったのだと実は感じていました。ここ
でも「思いは仕事をする」という法則が通用しているなぁと。後から話を聞くと、星野
監督がまず選手の意識改革からスタートし、それに選手が応えた。そして見事優勝した
ということですよねぇ。

ちまたでは、『タイガースが優勝するのは景気の節目』という、ぜひ実現して欲しい
見方が囁かれていますよね。皆がその気になれば、きっとそうなりますよねぇ。こう
なればぜひこのままタイガースに日本一にもなってもらって、日本全体を盛り上げて
もらいたいし、選手たちにも日本シリーズを思いっきり楽しんで欲しものですね。(^^)



おすすめ本、2冊紹介しちゃいます(^^)  2003年09月26日(金)

 
夏休み中に読んだ本、2冊を紹介します。

改めて読んでとても参考になったなぁというのが、上智大学の渡部昇一先生の著書、
ものを考える人考えない人』(三笠書房)です。何年か前に読んだものですが、
当時は「知識人になるにはどうしたらよいか?」という観点から読み込んだ本でして、
渡部先生の深い洞察力に圧倒されたものでした。

今回読み直してみてビックリ。他にもさまざまな本で、蓄財に関して書かれている
のは知っていましたが、この本にも「お金」とのより良いつき合い方のポイントが
ちりばめられていました。知的生活を送るのに生活環境を整えるためには、経済的
に自立した状況を確立することが重要であることを、きっちり述べられています。
経済的問題をおろそかにしがちな学者の世界に身を置きながら、バランスのとれた
人物である渡部先生に脱帽しました。(^^)
 

もう一冊は9月の半ばに出版されたばかり。長嶋修著、『サラリーマンでもできる
アパート・マンション投資』(明日香出版社)という本です。

世間で『金持ち父さん貧乏父さん』シリーズがベストセラーになってから、日本でも
不動産投資に興味を持つ方が増えたのではないかと思います。ものすごーい本で私も
シリーズを通して愛読しておりますが(コラムでも何冊も紹介していますね(^^)b)、
いかんせんアメリカ合衆国が舞台の話でして、じゃあ実際にどうしたらよいのか。
また日本ではどのようにしたらよいのか…そこら辺まではあの本だけで学ぶのは
難しいかもしれません。

そんな中、日本人が参考にできる不動産投資の本となるのが、この本ではないでしょうか?
ビジネスの世界で活躍されている多くの方々が絶賛されており、アマゾンなどでも
ランキング入りしたり、新刊コーナーに平積みされていたりします。これだけコン
パクトにまとまった本は他にはないかも。
 

2冊ともお勧めです。ぜひご一読を。(^^)
 


JRの危機管理能力はあまり高くない?  2003年09月30日(火)

 
先週末からJR中央線で進められていた高架化工事。かなり大規模な工事とは
前々からJRも宣伝していましたから知ってはいました。
「こんな大掛かりな工事を、一晩で完成させるんだ。すごいなぁ」
というのが、お知らせポスターを見た時の正直な感想でしたか。

果たして、高架化工事そのものは上手く行ったものの、後の配線ミスが原因
でポイント故障が発生し、朝には復旧するはずが昼すぎにずれ込んでしまい
大混乱を招きました。

何ごとにもミスはつきもの。どのように対処するのかが肝心なのでしょうが、
JRのそれはずさんと言えたでしょうか。予定が上手く運ばなかった場合の
計画が練られておらず、代替輸送のバスも9時には打ち切り。休日にいろいろ
と計画のあった人も多かったのではないかと思いますが、足留めをくわされた
わけですよね。(なんせ、半日止まっていたのですから…)

原因追求に時間がかかってしまったのがそれこそ原因だったとのことですが、
一刻も早く復旧させることに全力を傾けるべきで、原因追求というか、責任
追求は後でもいいわけですよねぇ。(「やっていた」と言われるかもしれま
せんが)

ある私鉄勤務経験者が、「事故や故障などで度々長時間、列車をとめるJRには
プロ意識が足りない」と言っていたのを思い出しました。また今回の事故を
みていて、マクドナルドの一号店の話も思い出しました。店の入るデパート
が閉店してから、一晩で確実に工事をしあげるために、綿密な計画を練り上げ、
リハーサルを行い、見事にオープンにこぎつけたという。この話もすごいもの
ですよねぇ。

JRに対しては、やはり庶民の生活に不可欠なものゆえに見方が厳しくなります
よねぇ。決して安くはない運賃を払って、満員電車にぎゅうぎゅう詰めで日々
の生活を送っているサラリーマンやOLにとっては、それこそ「何やってんの?!」
と言いたいところでしょうし。

JRの言い分もありましょうが、もともと国民の税金を使って整備された大切な
インフラを預かっている責任は重大なものです。今回の事は教訓としてぜひ今後
に生かして欲しいものですね。
 



 
 

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