ユニークな本を読んだのでご紹介を。(^^)
近藤藤太著、『デカい態度で渡り合え!』(フォレスト出版)という題名
の本です。副題は「世界中で通用する人間関係10のルール」とついて
います。87歳で国際トラブルシューター(こんな言葉、はじめて知りま
した)としてまだまだ活躍中の著者が、どのように世界を股にかけ、欧米
人を中心とした外国人相手の交渉にのぞんてきたか。そのエッセンスが
満載の本、といった印象でしょうか。あまりにも日本人ばなれした豪快な著者の語りに、人によっては違和感と
いいますか、現実離れした印象を受けられるようですが、世界を渡り歩き
活躍する人材とはこういうモノなのかなぁと、私などは感心してしまいま
した。(まぁ、実際つき合ってみると、圧倒されてしまうかも…)反面、このパワーあふれる個性的な人材は日本の社会では浮いてしまうの
でしょうか。現在ではオーストラリアで暮らしているとのことで、やはり
日本の社会は、個性的な人材を変わり者としてはじいてしまうのかなぁと、
少々残念にも思いました。実際に交渉に使えそうな英会話も満載ですし、子供時代からの数々の面白い
エピソードや、ノーマン・V・ピール博士とのいきさつなど、読み物として
もなかなかいけてるかもしれません。将来、世界を駆け巡り、各国の猛者を相手に渡り合うつもりのある若者には
参考になる本ですよねぇ。あと、ぜひ国内には強く国外には弱腰の、日本の
政治家や外交官にも読んでいただきたいなぁと感じた一冊でした。(^^)
みんな分かっているハズなのに… 2003年07月04日( 金)
ここのところニュースを見ていると、よく出てくる国会のシーン。イラク
への復興支援をどうするか…。日本のマスコミのとりあげ方もかなり偏っているのかと思いますが、自民
党はとにかくイラクを支援しようと法案成立に躍起になり、民主を中心に
野党はとにかく、この法案を阻止するのに躍起…そんな構図がテレビに
写し出されています。どうしてこういう風になってしまうのか。荒れ果てたイラクへの復興支援
には、お隣の韓国も軍隊を派遣して協力する他、最終的には40カ国が参加
しそうだと聞きました。確かに、核や化学兵器を見つけることが出来なかっ
た今回の戦争。大儀があったとは言いがたいですよね。でも彼の国の国民の
ために世界中が協力しようという時に、世界有数の経済大国である日本が
何もしないことは、どの国も納得しないのでは。そして現実問題イラクの治安は大変悪く、戦争終決後に米英兵が犠牲になっ
ているわけです。武器を持たない民間団体を主体としたチームを、現地に送り
込むことは自殺行為に等しく、足手まといになるだけなのは明らかですよねぇ。
やはりきちんと武装し、医療、食事、住居…単独で活動できる装備を持つ
自衛隊が出ていくのが筋というものでしょうか。今度の件は、戦後半世紀、日本人がずっと他人任せにしてきたことを整理で
きるいいきっかけだとは思うのですが、「非戦闘区域」と「戦闘区域」の
区別は?とか、本当に枝葉末節な部分でどうどうめぐりしていて、本質的
な部分での議論を与党も野党も避けているように感じてしまいました。日本の政治家が、今後日本をどのようにしていきたいのか。日本、そして
日本人の安全をどのように守っていくつもりなのか。そういうところが一番
聞きたいと思うのですが、いかがなものなのでしょうか?
人生を味わってみると 2003年07月07日( 月)
七夕でしたが、あいにくの天気でしたね。梅雨のこの時期に、わざわざ天気じゃ
ないとダメな行事があるのもなんですよねぇ。クリスマスと一緒で本来日本の
行事ではないということでしょうか? それとも旧暦だからなのか…?
ここのところ、「人生の成功者」といえるような方々の本を読むことが多かった
のですが、共通しているなぁと思ったのは、自分の人生にまっすぐ向き合って
いるなぁということでしょうか。いや、自分だってそうだとおっしゃる方も、今現在「幸せではないなぁ」とか、
「成功していないなぁ」とか、正直感じるのであれば、実はきちんと人生に
向き合っていないのではないでしょうか?人は自分にとって都合のいいことがやってくると、それは喜んで受け取り、
「自分の力で勝ち取ったものだ!」と思いがちである。そして逆に自分に
とって都合の悪いことがやってくると、「いや、こんなことは自分は望んで
いない!」と、その現実を受け取ることを拒否しがちだと聞きました。私自身
そういうことをしてきたのだなぁと、ちょっと反省。そこで最近、自分にとってものすごく嫌な出来事、悲しい出来事、嫌な人々
との出会い…それらと少しずつ向き合うようにしているといいますか、どう
いう意味があったのだろうと「感じる」ように努めてみました。そうしていると、嫌な出来事、嫌な人々…これらは自分の人生の幅を広げる
ためとか、自分の人生の軌道を修正するために出会ったのかも。そう気付か
されることがありました。相手はそうは思っていなかったかもしれないし、すでに忘れ去ってしまった
ことかもしれませんが、どうやらそうらしい。そう気付いた時に、相手に対する
感謝の念いと、自分の人生に対する信頼が生まれてくるのを感じました。『人は自分の考えている通りの人生を送る』
そのようにも聞きました。もし自分の人生に満足していないのなら、自分に
とって楽なこと、都合の良いことだけを受け取って、嫌なことは受け取り拒否
をしているのではないか? その結果、その次に控えているもっと大きな幸運
がやってこないのではないか…。そういう風に考えてみるとよいかもしれません。
子供の責任、親の責任 2003年07月10日( 木)
12歳の中学生が犯人…ここ数日間はこの話題がテレビや新聞をにぎわせて
います。裸にした4歳児を屋上から突き落とす、という事件の内容が報道された時も
驚きましたが、またしても10代、しかも中学に上がったばかりの少年の犯行
に、やはり気持ちが暗くならざるをえませんでした。この手の事件が起きると、いつも社会が悪い、この年代の教育の仕方が悪いと
いった感じで報道されますが、ホントにそうでしょうか? 年端もいかない
少年ということで未熟な点はありますが、やはり犯罪を引き起こした本人と、
その子を育てた、出来の悪い両親の責任ということにはなりはしないのか…?マスコミがそのように報道するのは、ある意味取材がしやすいせいかもしれ
ません。未成年はどんな凶悪犯罪をおかしても実名報道はされないし、その
家族への取材や、被害者の周辺への取材にはおのずと制限があります。反面
加害者が通っていた学校への取材は拒否されることが少ないため、自然と
そういう報道の仕方になってしまうと聞いたことがあります。現行の少年法では、『14歳未満の場合は、罪を問えない』というようになって
いるそうですが、罪を罪とできない状況には問題があるなぁと正直思いました。
少年を更生させる…そのこと事態は結構なことでしょう。ですが、どこで、
どうやって更生させるのか。どのように更生したのか。被害者側にきちんと知ら
されない現状は問題が多いかも。同じような環境に育っても、必ずしも犯罪を犯すわけではありません。むしろ
犯罪を犯さない子供の方が圧倒的大多数なわけですよねぇ。ですから社会制度
が悪いとか、その世代に問題があるようなコメントをみると正直、「?」と感
じてもしまうのでした…。小さな子供が犠牲になる事件…最近増えていますよね。乳幼児は自分で自分
の身を守ることができません。親御さんが目を離した隙をつかれたケースが
ほとんどでしょうか。本当はそんな犯罪が起きないのが一番なのですが、
大人の側がちょっと自分の欲望を抑えて、もっと子供に気を配る、自衛する
必要はありそうですよねぇ…。
『若くして豊かに引退する方法』 2003年07月13日( 日)
また本のご紹介を。(^^)
『金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法』。金持ち父さんシリーズの
最新刊です。今、本屋さんで平積みになっていますね。(筑摩書房)前回の『子供はみんな天才』の時も、教育に関しての新しい切り口がすごい
なぁと思いましたが、今回もまた、いままであまり詳しく語られなかったレバ
レッジ(梃子)についてページが割かれていまして、興味深く読むことが
できました。(今までは「キャッシュフロー」についての説明が多かったですよね)ただ単にお金のレベレッジについてだけではなく、「頭脳のレベレッジ」、
「プランのレバレッジ」、「行動のレバレッジ」とさまざまな面から語られ
ているので、今までの考え方を変えるのに役立ちます。とはいえ一番勇気
づけられたのが最後の「最初の一歩のレバレッジ」でしょうか。キヨサキ御夫妻
が一番ピンチの時にどのように乗り切ったのか…。これまで語られてこなかった
本音がでていると感じました。そしてやはり、言葉の使い方、普段考えていることがとても大事なこと。
そして「器」が大切であること…。そういったことに、またページを割かれて
いましたね。とくに「器」の部分はちょうどほかで勉強していることにも
だぶっていて、とても参考になりました。具体的にどういったことが書かれているかは、実際に本書を読んでみてくだ
さいませ。お勧めです、ぜひご一読を。(^^)
「首都圏連合」で日本が変わる 2003年07月16日( 水)
新宿で『「首都圏連合」で日本が変わる』と銘打ったシンポジウムを拝聴
する機会がありました。パネリストに、以前よりネットで存じ上げていた
長島昭久氏、4月に神奈川県知事となられた松沢成文氏、ピザーラなど
数多くのレストランチェーン店を展開するフォーシーズの浅野秀則氏、
シューファクトリーなどを抱える21LADYの広野道子氏。多彩な顔
ぶれといえますね。それぞれ今後の社会状勢、経済状勢などについて熱く語られましたが、
やはりこの「首都圏連合」という構想に心ひかれるものがありました。
長引く不況、このままではいけないと誰もが思いながら、なかなか進んで
いかない現在の日本の改革…。これの大きな原因に、国では縦割り行政、
地方では各自治体ごとの横割り行政と、簡単に身動きがとれないように
がんじがらめになっており、それが障害となって何ごとを決め実施する
のにおいても、とても時間がかかってしまうし、思いきった改革ができない
ことがあげられるとか。環境保護に取り組むにも、道路など交通網を整理するにも、国際空港問題
や港湾問題に取り組むにも、都道府県レベルでは範囲が狭すぎて話の進展
のさまたげになってしまうということですね。ダイナミックに動かすため
には、首都圏ならば東京、神奈川、千葉、埼玉あたりがタッグを組む必要
があると、とくに松沢知事が熱く語ってくださいましたね。うーん、世の中が変わってきていますね。いろいろなところで色々な方々
が動いていますね。私が描いてきたNeoTokioシリーズも、実は日本の行政
区割りが全国で5〜6個位を想定しているモノだったりします。北海道、
本州で2〜3、四国、九州、といった感じで。それを描き切る前に連載
がストップしてしまったままで、申し訳ありません…。「首都圏連合」構想はそろそろ具体的に動き出そうとしている気配。日本
の改革は地方から、首都圏から、東京から、本格的に始まりそうです。
この大きな流れを感じてみませんか。とてもワクワクしてきますよ。(^^)長島昭久さんのHPです。興味のある方はぜひ訪れてみてくださいませ。
医療の現状を体感したかも…(^^ゞ 2003年07月22日( 火)
連休初日の19日の朝、寒気を覚えました。「あ、まずいなぁ」とすぐ
に横になったのですが、あっという間に熱が上がりまして39度近くまで
上昇。短時間に体温が上昇するのは身体にきますよね。手足がしびれるやら、
息苦しいやら。幸いと言ってはなんでしたが薬も食料もありましたので、
あわてずにこの状況を楽しんでみるといいますか、味わってみることに
しました。(^^ゞ(苦しいのは苦しいんですけどね…)発熱と言うのは身体が病原体に対して行っている、一種の防御反応とも
いえますので、すぐに解熱剤を飲むのは避けて、とりあえず風邪薬を飲み、
「脇の下を冷やす」というのを試してみました。日本だと熱が出た時は
頭を冷やす傾向がありますが、結局頭を冷やしただけでは頭蓋骨を冷やす
のに役立つばかりで体温をさげることはできないようです。どうしたら
よいかといえば、大きな血管が皮膚に近くに流れているところを冷やし、
血液を冷やすことで体温をさげるのに役立つというわかです。これだけ発熱して寝込むのは何年ぶりかのことでしたので、試すのは
初めて。手元にアイスノンなのどの道具がなかったので、冷水用ポットに
氷を入れて(これもあわてて作りながら)対応。確かに気持ち良かった
です。おかげで多少熱も下がりました。2日目、症状は落ち着いたもののまた38度代後半まで上昇、あまり
高熱が続くと身体が参るので、あきらめて解熱剤を服用。これによって
一応症状は回復に向かいました。食事もそれなりにしていましたので、
そう体力は落ちていないのがいい影響を与えているようでした。3日目、大分回復しましたがまだ熱が残っていました。ので結局、寝
連休ということになってしまいました。最近コンビニやスーパーにも
風邪薬や解熱剤といった常備薬を置こうという動きがありますが、
そうなれば便利かも。休みは基本的に病院も休みですし、翌日までの
つなぎとか、真夜中に空いている近くのコンビニなどで手に入れられれば、
これにこしたことはないですよね。全員が緊急病院を訪れるわけには
いきませんしね。坂口厚労大臣なんかが「副作用があるものを専門家の
いないところで扱うのは言語道断」のようなことをおっしゃっていまし
たが、他の分野ではこれだけ自己責任が叫ばれているご時世です。
もっともっと国民を信頼してほしいなぁとも感じますね。大事をとって仕事を一日休みましたが、医療費も3割負担になっている
のでズシっときますねぇ。普段健康に仕事していて払っているのみの
人間には、もっともっと特典があってしかるべきかなぁとも思ってしまい
ました。これからは予防医療の方に重点を移すべきでしょうか。普段から
自分の健康に気を使っている人がもっと厚遇されるようなシステムに
なっていく方が医療費も少なくすみそうですしねぇ。(^^)
国の政事と自然災害 2003年07月26日( 土)
さぼり気味ですね。(^^ゞ
高熱を出してちょうど一週間、体調は戻りましてやれやれです。原因
が良く分からなかったのですが、どうやら世間では「風邪症状のない
風邪」が流行っていると聞きました。鼻水もなく咳もなく、高い熱だけ
が出るタイプとか。ぴったり当てはまるので納得しました。ちょっと
オーバーワークだったか疲れがたまっていたせいもありそうです。気を
つけねば。風邪は150種類くらいパターンがあるとか。皆様もお気を
付けくださいね。
この日の朝、宮城県を中心とした東北地方で、震度6を記録した大きな
地震が起きているようですね。ブロック塀が壊れている映像などがテレビ
で放映されていますが、まだ余震も続いているとか。今のところ死傷者の
情報はあまりようですが、心配です。ここのところ全国的に大雨で、九州などで大災害が発生してもいますよね。
災害が続く時は続きます。こういう時は国の政治が揺れていることが
多いように感じています。25日深夜、イラク復興支援法が可決されました。それを前にして民主党
と自由党が合併したり、直前に内閣不信任案が提出され、そして否決され
たり…。国会もワサワサしていますよねぇ。イラク復興支援可決直後は
お約束といっては何ですが、議長席に詰め寄る議員たちの姿がカメラに
写し出されました。こういう時、やはり民主主義政治というのは数の政治だなぁと実感しますね。
少数派を切り捨てるのかと憤慨させる方もいるようですが、そういう形の
政治体制なのですから文句を言っても仕方ないのかも。ただもっともっと
有効に機能させることはできないのかなぁとも感じます。古代ギリシャではすでに民主主義体制があったと聞きますが、現在のように
「猫も杓子も成人は全員参加」という形ではなかったようです。いわゆる
識者による民主制ということで、一定のレベル以上の人々による政治だった
とか。こういうことを聞くと、現代社会では「差別だ」という声がすぐに上がりがち
ですが、社会全体の幸せを考えるとこちらの方がより優れた面もあるかも
しれません。社会構造は基本的にピラミッド型かと思います。つまり知識豊か
な人、才能のある人、豊かな人…この人たちの方が少数派なわけですよね。
そこで多数決の政治というのを考えると、逆ピラミッド型の政治ということに
なりますよね。必ずしもベストの政治体制ではなさそうです。まぁ最悪の政治
を防ぐ政治体制ともいえるようですけど。とにかく有権者も、それに選ばれる政治家も、お互い賢くあらねばいけないなぁ。
そうテレビをみながら感じたわけです。(^^)
「時間」という財産について思うこと 2003年07月29日( 火)
宮城県の地震ですが、震度4〜6クラスという余震というにはかなり大きなモノ
が続きました。まだ避難所生活を送っている人々もおられる様子。阪神大震災の
時にくらべれば被害が少なくてなによりでしたが、人口密度の違いが大きく影響
しているとか。今回は大雨も被害に拍車をかけてしまいましたが、死者がでなか
ったのは不幸中の幸いでした。同じ事が同じ条件で東京近郊で起きたら…時間的
には最初が真夜中だったようですから、火災による被害は小さいかもしれませんが、
便利になった分、社会生活が麻痺状態に陥るのは避けられないかと思います。
「天災は忘れた頃にやってくる」と言いますよねぇ。油断している所に災害は
襲ってくるようにも感じます。やはり最低、3日くらいは持ちこたえられるくらい
の水とか食料の準備は必要だよなぁと、ちょっと我が身を振り返った数日でした。
災害や事故のニュースなどを見ると、自分の身にもいつ降り掛かるか分からない
ですよねぇ。今すぐ自分があの世に召されることがあるとは、健康ないまは想像
していないし、まだまだやること、やりたいこともあるから大丈夫と思っています
が、反面、たとえば自分の残された時間があと5年…1年だったとしたら、という
ことも考えなければなぁとも思いますねぇ。『時間の質を高める』ことが21世紀のキーワードになる。
何年も前のコラムで書いた記憶があります。当時はこのことを分かっていたつもり
だったのですが、頭で分かったつもりになっていただけで、ちっとも実践できて
いないのではないか、そのように最近強く感じています。時間というものは不思議です。目には見えないモノですが、1日24時間、全ての
人に平等に与えられています。老若男女、裕福な人にもそうでない人も同じ時間の
流れの中を生きています。そして残念ながらお金のように貯金することができません。
となれば有効に活用するしかないものですよねぇ。ここ数年で一番意識するようになったのは、この「時間」の使い方でしょうか。
天からさずかったこの貴重な財産をどのように使ったのか。何を考えて過ごすしたのか。
人生を振りかえった時に納得がいくように生きていければなぁと願う、今日この頃
なのでした。