小泉改造内閣発足へ 2002年10月01日(
 

今年は台風の当たり年のようです。関東に上陸した中では戦後最大級と
いう台風21号が通過しました。あちこちの交通機関などにも影響が
でていましたね。帰りの電車はものすごい混み方でしたが、まぁ仕方
ありませんねぇ。今回は通過速度が早かったのがせめてもの救いと
いったところでしょうか。
 

淡々と実行された内閣改造といった印象でした。
一番目立ったのは竹中氏の金融相を兼任したことでしょうか。これで
金融機関の不良債権処理への公的資金導入が本格的に行われることに
なりそうだとの見通しですよねぇ。いろいろな国が同じような問題に
遭遇して解決してきた不良債権問題ですが、その処理にこれだけ手間
取っているのは日本ぐらいのようです。他の国々ではもっと早い時期
公的資金導入を行って解決してきたと聞きます。さまざまなしがらみ
の多い日本社会ですが、近代社会の血管の役割をはたす金融機関が
立ち直らなければ21世紀の日本の活躍もありえません。

また、武部農水相と中谷防衛庁長官が更迭されました。武部氏は
BSE問題での対応のまずさ、失言の多さなどが原因のようです。
中谷氏は少し前におこった「リスト作成問題」に関して、情報管理の
甘さを批判された責任を取らせたということのようですねぇ。中谷氏
自身は防衛庁長官として、筋の通った発言をする方と思っていたので
残念ですが、内閣としての筋を通すためには仕方ないのでしょうか。

与党内からも、自民党内部からも批判的な声があちこちから聞こえて
きますが、今までのやり方をしていては日本が立ち直れないのも事実
です。他の人ではさまざまなしがらみに縛られて身動きがとれない
のでしょうが、小泉さんには変人ぶりを大いに発揮してもらい、
日本の社会を良い方向へぶちこわしていってくれることを、期待して
いたりします。(^^)
 



物語のような話&緊急プロジェクトチーム発足 2002年10月03日(

 

北朝鮮というか金総書記は生き残りに必死という感じでしょうか。
日本側の求めに応じて、拉致されて現地で若くしてなくなられた方々
の死因の発表がされました。もちろん内容としては不自然なものばかり。
死体は発見できないとか、埋葬場所へと案内しないとか、わざわざ
二度遺体を火葬している人とか…文明国に住む人間でしたら到底納得
できないような、まるで小説のような発表内容でした。もっとも、
今まででしたら自分達に都合の悪い事は、「言い掛かりだ!」と交渉
の席を蹴って立ち去るのが常だったわけで、虚偽かもしれないけれど
回答を提示してきたところからも、北朝鮮はそうとう追い込まれて
いるような印象です。日本としては淡々と、そしてきちんと調査を
遂行していくだけでしょうか。
 

ワイドショーが拉致問題に多くの時間を割いている中、小泉改造内閣
が発足し、新体制がスタートしています。今回とくに注目されるのは
不良債権問題解決がはかられるかどうか、ということでしょうか。
金融庁が金融分野緊急対応戦略プロジェクトチームというものを立ち
上げました。これから本格的に一番ネックとなっている日本の金融
機関の不良債権処理が一気にすすんで行きますか?
今のところ、日本の株式市場は景気回復にプラス材料とは見ていない
ようで、ここのところ株価も大きく乱高下、どちらかといえば下がる方向
に推移しています。まぁ市場は経済状況を示す一指標ではありますが、
正確に反映しているわけでもなさそうなことを実感している今日この頃。
やはり自分の頭できちんと判断できるように常日頃から訓練している
ことが大事になってきそうです。
 



米国務次官補の訪朝 2002年10月06日(
 

10月に入っても蒸し暑い日が多いですよねぇ。なかなか夏物が
片付けられません。地球の温暖化が確実に進行しているということ
でしょうか。
 

日本に引き続いて…ということでもないのでしょうが、アメリカの
ケリー国務次官補が北朝鮮を訪れました。ブッシュ政権発足後初めて
とのことですねぇ。イラクともども悪の枢軸国と名指しされた北朝鮮
としては、そのレッテルを外してもらうために一生懸命の様子。
前のクリントン政権のような太陽政策を現政権がとらないことは
はっきりしていますし。

アメリカのこの強硬姿勢が小泉訪朝を実現させ、日本人拉致事件解明
(まだ一歩ですけど)へとつながったわけですが、まだまだ問題は
山積みといったところでしょうか。拉致問題の解決(この場合、拉致者
の帰国実現ということでしょうか)をはかった上での国交正常化
を表明している官邸サイドと、なぜだか国交正常化を急ぐ外務省の
様子が伝えられてきます。日本が北朝鮮との国交正常化を急ぐ必要性
はないわけです。北朝鮮は、日本に敬意を払ったり恐れたりしている
わけではなくて、アメリカの同盟国としての日本を巧みに利用して
いるだけなのでしょう。今までの繰り返しにならないようにきちんと
対応して行くことを、日本政府には期待しますねぇ。

政治の問題にしろ、経済の問題にしろ…何十年かのツケを払うのには
時間と馬力がいるようです。(^^;
 
 


ノーベル賞&イグノーベル賞 2002年10月08日(

 

このコラムを書き続けて何年かになりますが、3年連続でこの話題を
取り上げる事ができるなんて、とっても素晴らしいことですよねぇ。

2000年の白川教授、2001年の野依教授に引き続き、今年度も
ノーベル物理学賞を東大の  小柴昌俊名誉教授が授与されることに
決まったとのことです。内容はまだよくわからないのですが、宇宙から
降り注ぐ素粒子ニュートリノの観測を通じて宇宙の進化や太陽内部
のナゾを解きあかした業績が評価されてということですよねぇ。

うーん、すごいです。物理学賞は江崎教授以来29年ぶりとのこと。
宇宙の法則などダイナミックな学問である物理学での受賞ですから、
日本人の科学者、技術者も地道に頑張ってきているんだなぁと勇気
づけられます。最近の(とくに若い)人々はともすれば短期間での
成功や手っ取り早い成果をのぞみがちですが、世の中の発展はこういう
人々の地道な努力によって、積み重ねられているのですよねぇ。
とにかく小柴教授、おめでとうございます。
 
 

また、こちらもおめでたい話題と言えるのでしょうか。(^^)
ノーベル賞のパロディー版ともいえるイグノーベル賞というものが
あるそうなのですが、この平和賞をタカラの製品、「バウリンガル」
が受賞することになったそうです。

この製品は犬の気持ちが分かる声紋分析器として売り出された製品で、
ニュースでも結構取り上げられていましたから、ご存知の方も多いかと
思いますが、首輪に装着した小型マイクで犬の鳴き声を収録し、それを
携帯用の本体で分析するというもの。着眼点がユニークで遊び心が満載、
そこら辺が評価されたのでしょうねぇ。そしてこの賞の、「人間と他の
生物が平和に共存していくために貢献した」という基準に当てはまった
のでしょう。
 

二つの明るい話題でした。(^▽^)



W受賞とは驚きです(^^) 2002年10月10日(

 

10月10日は本来ならば体育の日。さすがにいいお天気でした。
連休を増やすために月曜日に祝日を移動したわけですが、もともと
オリンピックの開催日を選ぶにあたって、統計的に晴れる可能性の
一番高い日を選んだと聞いた記憶があります。移動したおかげで雨
降りの日も多くなったように感じます。この日に体育関係のイベント
を企画しているところも多いハズ。結局は順延や中止をよぎなくされて
しまうのですよねぇ…。
祝日にはそれぞれ意味があります。単なるお休みでもないのですが…。
 
 

前回、3年連続受賞で驚き…と書きましたが、なんと今度はノーベル
化学賞を島津製作所の田中耕一さんが受賞されました。ノーベル賞って
一度に発表されるものではなかったのですねぇ。(^^ゞ

日本企業の研究者が受賞するのも初とのこと。しかも43歳の若さです。
欧米諸国でもW受賞はなかなかないとのことですから、快挙です!

受賞内容は、生体高分子(まぁタンパク質ですね)の同定と構造解析の
ための手法の開発、ということで、ソフトレーザー脱着法と呼ばれて
いるものとのこと。タンパク質の質量ややアミノ酸の配列を、簡単に
測定できるようにした画期的な方法のようです。タンパク質は生物の
身体を構成する重要な物質です。これが簡単に測定できるようになり、
新薬の開発や食品検査、乳癌・前立腺癌の診断が迅速に行われるように
なったわけです。

そういえば、大学や検査機関の分析機器には「島津製作所」製のモノ
が多いようにも思います。まだまだ他に素晴らしい研究や研究者が
埋もれているやもしれません。

日本は基礎研究では貢献していないと言われ続けてきましたが、
どうしてどうして。なかなか捨てたもんじゃあありません。
とくに日本企業は、多くの研究費をさいて技術開発に取り組んでいます。

多くの企業が頑張っているのですから、悲観し過ぎる必要はないですよね。
ただ心配なのは、日本の金融機関の競争力のなさ、といったところでしょうか。(^^;
 
 


生きたお金を使う 2002年10月12日(

 

お金もうけの神様、邱永漢さんがコラムで、「金融機関の不良債権問題だけを
なんとかしようとしても、現在の日本の景気を回復させる事はできない。」と
いったことを述べられていました。どうしたらよいかといえば、「皆がお金を
使うようにもっていく」のが解決策とのこと。

お金というのは社会の血液のようなものです。これが上手く流れていると、
健康な(景気の良い)状態と言えるのでしょうか。今は血液の流れが停滞しがちな
(不景気な)状況なわけで、ところどころ鬱血して血がどす黒く濁っている部分
(まぁこれが不良債権ですね)があります。というわけでどうしても顔色が悪く
なってしまいますよねぇ。

この鬱血した部分を外科手術でとりのぞき、全体の流れをよくして国の健康状態を
良くしなくてはならないわけです。外科手術は小泉内閣に頑張っていただかない
といけないわけですが、全体の流れを良くするのは国民や企業の努力ということに
なりましょうか。

今までは公共事業などに多額なお金を使うことで、世の中にお金を循環させてきま
した。ところが長年そういう方法をとってきた結果、かなりの部分が無駄金、死に金
になっていることが分かってきました。さすがに日本のような先進国では、国が
多額の税金を使ってさまざまな公共事業を行い、国を発展させるという構図は通用
しなくなってきています。

お金そのものは価値中立のものです。死んであの世にはもって還れません。ですから
この世にいるうちに使うのが一番です。そしてその使い方が、自分や周りの人々、
地域社会や国を発展させる方向に使われれば、それがベストですよねぇ。

現在の良い事にお金を使うのを罰するような社会の仕組みは、変えていく必要が
ありますよねぇ。例えば慈善事業に、教育分野に、研究分野に、芸術振興に…
そういうことにお金使うことを奨励するように社会の仕組みをかえていければ、
そしてそういう人々をやっかむのではなくて、祝福する心を皆が持てれば…。
素晴しい社会が出現するのではないでしょうか。
 


ノーベル賞の授与式で 2002年10月14日(

 

ノーベル物理学賞、化学賞のW受賞でにわかに注目が高まったノーベル賞。
ストックホルムでスウェーデン国王から、メダルなどを授与される様子は、
よくテレビなどにも映像が流れるのでお馴染みですが、そういえば、他に
どのようなことが行われるのかについては、ほとんど知りませんでした。
あちこちの番組で特集していましたが、なかなかユニークな賞だというのが
分かりました。(^^)

選考に関しては、徹底的な秘密主義が貫かれているとのこと。50年はその
内容が外部にもれる事がないとのことで、自分が候補者リストに載っている
かどうかさえ分からないようです。日本人はノーベル賞の受賞が少ないと
言われていますが、初代受賞者の候補者の中に野口英世博士がいたという
話を聞いた覚えがあります。一応、国籍は問わないという建て前にはなって
いますが、やはり欧米人が中心になって選ぶこともあってか、アジアの人間
に受賞させることに抵抗があったのでしょうねぇ…。

また授賞式には燕尾服、というのもおなじみですが、受賞者が一番頭を悩ま
せるのが「社交ダンス」なんだそうで。化学賞を受賞した田中さんも頭を
抱えていた様子。まぁ若い御夫婦ですから、それなりにマスターして臨まれる
こととは思います。一流になるにはそれなりの立ち居ふる舞いや礼儀作法が
要求されることになるのですねぇ。なかなか大変です。

一番ユニークに感じたのは、あちらの大学で講演会が開かれるのだそうですが、
その中で受賞者が一列に並んで「カエル飛び」をしなくてはならないのだとか。
とはいうものの、高齢者の多い受賞者のこと。できる人がほとんどいないのだ
そうで…(^^; 単なるおふざけばかりではなく、これからも向上を目指していって
欲しいという願いがこめられているようです。

今回のW受賞を受けて小泉総理が、「今後50年間で、30人のノーベル賞受賞者
を輩出する」という構想をぶち上げました。金銭面を含めさまざまな分野で
バックアップをしていくということでしょうか。まぁそれには、将来を担う子供達
の教育問題は避けて通る事はできませんよね。近年のノーベル賞受賞者の話を
聞いていると、皆さん、ゆとり教育には否定的ですよね。そして「出る杭は打たれる」
ではなくて、「出る杭を大切にしよう」とも。基礎はしっかり身に付けた上での
個性を大切にしようということでしょうか。

これからもぞくぞくと受賞者が出てくるといいですよねぇ。今どのようなことが
科学分野で起こっているのか…知る機会も多くなりますしね。(^^)b
 
 
 


24年の重み 2002年10月16日(

 

15日はこの話題で一色でしたねぇ。
北朝鮮に拉致された人々のうち、北朝鮮側が生存を認めた5人が帰国しました。
とりあえず元気そうな様子。四半世紀ぶりの帰国ということになりますね。
一年前には予測もできなかった出来事です。北朝鮮もかなりせっぱつまって
きたのか、金総書記が中国や他の国の発展を目の当たりにして衝撃を受けた
せいなのか…。とにかくまずは第一歩ということで、よかったです。

いろいろな方が指摘されていますが、まずこの5人については、帰しても
自国に不利になるようなことはないと判断されたのでしょうか。2週間の
滞在予定にもかかわらず、日程を10日ほどに短縮して同じ日に北朝鮮へ
戻りたいとの希望を出しているとか聞きました、やっと帰ってきた祖国
なのにです。帰国前にどのようなことがあったのでしょうか。やはり
25年の月日は重いです。あちらで家族が残っているということは人質を
取られているのと同様ですよねぇ。「日本より北朝鮮に住みたい」という
人はまずいないでしょうから、家族を含めた完全帰国に向けて話を進めて
いかなくてはなりません。

死亡が伝えられている人々の死因など、非常に不自然な点も多いわけで、
今後、一時帰国者5人の残された家族が害されることがないように、日本
側も目を光らせていかないといけないですよね。国内世論ばかりでなく、
国際世論も味方につけて、不自然な事が起きた場合には国交回復や経済援助
実施は難しくなると、逆にプレッシャーをかけるのも手かも。

24年…長いですよねぇ。しかも大部分の人々が人生の一番良い時期を
奪われたわけです。日本という国は、それだけ甘く、なめられた国であった
ということです。国内ではまだまだ、社会主義思想についての決着はついて
いません。ずっと北朝鮮のお先棒をかついできた某政党やマスコミ、知識人
しかり。よど号事件のメンバーしかり。ここら辺も合わせて清算されていく
ことを期待します…。
 
 
 


観劇オフ! 2002年10月20日(

 

ちょっとさぼり気味ですね。反省、反省。(^^ゞ

北朝鮮からの一時帰国者ですが、「帰国前に北朝鮮側から、家族も同行
してもよいと言われた」とか、いろいろと報道されていますねぇ。
帰国してから数日、やっと故郷で一息ついて安心したせいなのか、はたまた
これも北朝鮮の戦略なのか、そこまであちらが追い込まれてきたためなの
か…。とはいっても、何を約束してもあちらの都合ですぐに破棄するお国柄。
きっちり帰国が実現されるまで、きちんと目を光らせていくことが大切です。
 

11月の初旬に開催される、石原慎太郎都知事の講演会に応募していたの
ですが、しっかり当たりました!(というか先着順だったので、早朝に速攻
で応募したのでした(^^ゞ) 何年か前の正論大賞受賞の記念講演も聞きに
行ったのですが、この時は倍率が7倍だったとか。いろいろと物議を醸して
くださる石原氏。今回も何をお話して下さるのでしょうか。
またご報告しますねぇ。(^^)
 

ここ数年、春秋の恒例行事となっている劇団Dotoo!(元の疾風DO党)の
観劇オフ。19日に行って参りました。軽快でウイットに富んだセリフ回し
と、勢いのある役者さんたちの動きで、いつも楽しませてくれるDotoo!さん
ですが、今回はいつもとは違ってサスペンス仕立て。座長の福田卓郎さんは
テレビの2時間ドラマとかの脚本も手掛けられる方ですが、そんな雰囲気
でした。役者さんたちもいつもと違う雰囲気の役づくりでして、こちらも
なかなか楽しめました。毎回違う楽しみを提供して下さる卓郎さん、および
劇団員の皆さん、次回も期待していまーす。ホームページはこちらです。
http://do-mo.com/

役者さんたちと接していて思うのですが、皆さん、エネルギッシュですよねぇ。
いろいろと苦労はあるのでしょうが、好きなことを仕事にしているのは強いです。
本多静六博士の著書や、その他多くの成功者たちの書いたモノを読むと、共通
していることがあります。「好きなことを仕事にする」ということです。
とくに日本人はなぜか、仕事は苦しいもの、つらいもの。というイメージを
刷り込まれているようですが、ホントに成功する人というのは、仕事を道楽化、
楽しんでいる傾向があるとのこと。うーん、いい意味であおられてしまいます。
 
 


源泉徴収票 2002年10月22日(

 
拉致被害者5名が一時期国(これも嫌な言葉ですが…)を果たしてから、何日
かたちましたが、やはり24年の重みでしょうか、なかなか素直に完全帰国に
関して首を縦には振らないようです。残してきた子供のことが気になるの
でしょうし、その子供達も成人になろうとしていることもあるのでしょう。
北朝鮮側は拉致被害者の家族に、「北朝鮮での生活を見て欲しい」と望んでいる
とのことですが、それからも分かるように、この5人は北朝鮮ではエリート階級
の暮らしを送っていたのでしょうねぇ。下手に北朝鮮に足を運べば、いいように
金総書記の政治宣伝に使われる可能性がありますから、やはり、被害者家族の
慎重な態度は立派だと思いますね。
 

話は全然変わりますが…。
ここ何年かずっと、税制をはじめとする経済改革が叫ばれていますよねぇ。
証券税制などもいろいろと手を入れられてきましたが、とにかく複雑怪奇、
個人投資家を呼び寄せるために改正したハズのものが、「こんな煩わしいもの
やりたくない」と思わせてしまうような代物になってしまいました。その上、
ここのところの日本やアメリカの株価下落です。一般の人々をますます株式
市場から遠ざけてしまいますよねぇ。(とはいうもの、いわゆるプータロー
の間で、株式投資ブームだとか。なんでもやることがないから株式投資でも
するか、というノリなのだとか…)

もっと税制のしくみは単純にすべきかと思います。
最近、やっと自分の源泉徴収票をきちんと見直してみたのですが、ようやっと
税金のシステムが分かってきました。源泉徴収というシステム、一見便利に
みえますが、あくまでも国にとって都合の良いシステムだなぁと実感。企業や
納税者にとって良いシステムとはいえないのではないでしょうか。

税金という国家を支えていく大事な仕組みを、国任せ、会社まかせにしている
ために、日本人、そして日本全体が他人まかせのお国柄になってしまったよう
にも感じます。自助努力という言葉が21世紀のキーワードになるだろうと
何度も書いてきましたが、こういう部分から変えていく必要がありそうです。
自分の頭で考えて、判断して、自分の足でしっかり立つことのできる国民を
しっかり育成していかないと、21世紀の日本の繁栄もおぼつかないのでは
ないでしょうか。

皆が確定申告するような世の中になれば、もっと政治や経済への関心も高まって、
投票率なんかもアップするかもしれませんよね。
 


竹中案への反発 2002年10月24日(

 

「本人の意志に任せる」…などという、ある意味むごい状況が続いていた、拉致
被害者5人の完全帰国の問題ですが、とりあえず政府の腹も決まったようで
よかったです。一番問題になっていた5人の方々の子供達の帰国に関しても、
きっちり北朝鮮に要求していくことを決めたとのこと。これもやれやれです。
うーん、世論のプッシュがあったとはいえ、ようやっと日本も普通の国になって
きたのを実感。嬉しい限り。人間、普通は自分できちんと生活できる親よりは、
独立していない子供のことを気にするのが普通かと思いますし、このような状況
で帰ってこい、といっても難しいでしょう。24年間もほったらかしにしていた
のですから、ここはきっちり国が責任を持たないといけませんよね。
(もっとも、時間がたっていなくても拉致されたわけですから、責任をもたない
といけませんけど)
 

竹中大臣がまとめた不良債権処理加速案に対して、自民党が猛反発していますよ
ねぇ。「株価がさがったら、あんたが責任とってくれるんだろうな」などなど、
竹中氏の独走(と感じているのか?)に対する反発が高まっている印象を受け
ました。

うーんですよねぇ…。現在、日本の経済が低迷しているのは、この不良債権処理
が遅れに送れているからで、先送りにし続けてきた結果その金利分が膨らみに
膨らみ続けて、どうしようもない状況になりつつあると聞きます。責任うんぬん
言う人たちは、この先延ばしにし続けて日本経済に大きなダメージを与えて
しまった責任は、何にも感じていないうのでしょうか?

またいけないなぁと思うのは、他人の案を批判するには声だかになる人々も、実際
どのように不良債権処理問題を解決していくのかということになると、全く
代替案、具体案が聞こえてきませんよねぇ。人が作り上げた案を批判するだけ
なら容易いことです。現在株価が低迷しているのは政府の方針や決意、日本の
未来像がみえてこないせいかと思います。

反対している自民党の方々も、銀行や利権団体のお先棒をかつぐばかりでなく、
日本の未来を真剣に憂いていただきたいものです。反対するのは結構。ですが
反対のための反対はしていただきたくないもの。自分達にこの問題を解決する
能力がないのなら、国内外から問題解決のエキスパートを呼んで、その処理に
当たらせることも必要なのではないでしょうか。(明治時代はきちんとやって
いたことなのですけどねぇ…)
 



デフレ社会への対応 2002年10月27日(

 
横田めぐみさんの娘さんへのインタビューが報道されました。私は見ていな
かったのですが、日本のマスコミにも困ったモノです。
あとで見たかぎりではホント、15歳の少女に対してむごい質問をあびせ
かけています。そういう意味ではこの企画に乗った輩は、北朝鮮のことを
したり顔であれこれ言う資格はないですねぇ…。
拉致問題が24年間もほったらかしにされてきた責任の一端は、北朝鮮を
礼讃してきたマスコミにもあるという自覚が足りなさ過ぎます。今の日本
で最も遅れているのは、金融機関と教育現場と、そしてマスメディアのようです。
 
 

竹中案への反発…ということで前回書きましたが、この週末の番組でも
このことが大きく取り上げられました。反対している政治家や金融機関の
方々が多いのは分かりましたが、それでは自分達はどのようにこの危機を、
できるだけ早く乗り切って行ける努力をしていくのか、やはり全く見えて
こなかったのが残念です。(中曽根さんも反対意見を表明されていましたが、
では具体的にどのような処方箋をお持ちなのか、こちらも分かりませんでした)

デフレ対策という言葉が飛び交っていますが、これってデフレを解決して
インフレに持っていこうという前提で使われているような感じを受けます。
現在の日本のシステムはインフレ時代に上手く機能し、ずっと右肩上がりの
成長を続けてきました。不景気が叫ばれて10年がすぎました。結局、
70年代、80年代のあの時代を懐かしがってばかりいて、現実を見据えて
いないせいで、この苦境を脱出できずにいるのが今の日本なのではないかと
思います。

日本がもたもたしている間に、他の国々はデフレ社会に対応するための政策を
着実に進めているとききます。過去の栄光にいつまでもしがみつくことで、
子孫に重いツケを背負わせてしまうのは、いけないことではないでしょうか。
ただこの間のノーベル賞ダブル受賞のように、技術分野ではデフレ社会にとっても
有用な新しい発明がどんどんなされている様子。かならずしも暗い話題ばかりで
ないのが心強いところです。



公園の遊び道具 2002年10月29日(

 
日朝交渉が始まりました。やはり北朝鮮側は「拉致問題は解決済み」と主張
してきたようですが、あちらのペースにのせられると今までと同じことに
なってしまいます。北朝鮮に残された被害者の家族を日本に帰国させること
が大きな目標の一つではありますが、現在ピンチに陥っていて助けが欲しい
のは、あくまでも北朝鮮側なわけで、戦後、日本は外交ベタになってしまって
いますが、ここは小泉首相にぜひ頑張っていただきたいものです。
 
 

ここ数年、公園の遊び道具に対しての関心が高まっていますよねぇ。
例えば箱型ブランコですが、これで遊んでいる途中に隙間に首を挟んだりして
死亡する事故が何件か発生してから、安全性を問うような声があちこちから
聞こえてきています。

このほど日本公園施設業協会が、遊具の適切な形状や遊び方などを決めた基準
をまとめたようです。「箱型ブランコ」、「遊動木」、「回旋塔」という遊具
三種類については「子どもが衝突したり、挟まれたりする恐れがある」とし、
「十分な点検と管理監督が不可能な場合、撤去が望まれる」と明記したとのこと。
日本の公園では管理者が現地にいないことがほとんどですから、事実上、普通の
公園からの撤去を指示したのも同然でしょうか。

ここ何十年も日本の公園を彩ってきた遊び道具。私自身も子供のころ遊んだ記憶
がたくさんあります。それが消えてしまうのは寂しいものです。

公園で遊具を使った死亡事故が起こったりすると、たいていその撤去を求める
ような親御さんのコメントが出されたりします。気持ちは分かりますよね。
とはいうもののそういう事が重なると、おしまいには「公園は広場に限る、
遊具を一切置いてはならない」、なーんてことにもなりかねませんよねぇ。
子供達の体力低下が叫ばれて久しいですが、それをさらに助長させてしまうかも。

仕事やおつき合いでいろいろな人と接していて感じるのですが、今の人たちって、
「自分の身を自分で守る」とか、「自分の頭で考えて行動する」ということが苦手
なのではないでしょうか。ひょっとするとこれも学校教育の影響かもしれませんが、
これに関しては、各家庭や自分自身で努力するしかないかも。

これから世界の人々と対等につき合ったり渡り合ったりするには、こういう
精神態度は身に付けておかないとおぼつかないでしょうね。(^^;
 
 



 

拉致問題解決を真剣に願おう! 2002年10月31日(

 
今年の秋はなんか楽しめないうちに冬になってしまいそう…(^^;
10月に入っても25℃にも気温が上がる日が何日もあって、なかなか
着替えにも困ったものでしたが、そうこうしているうちに今度は、10月
には珍しい10cmもつもるような雪が降った地方もあったようで、TV
のニュースで被害を受けたソバやリンゴ畑が映っていました。
うーん、異常気象ですねぇ。自然に感謝する心を忘れがちな人間への、
地球からの警告かもしれません…。
 
 

秋と言えば天皇陛下主催の園遊会も毎年話題になりますが、昔は年寄り
ばっかり(失礼!)というイメージもありましたが、ここ数年は話題の
芸能人やらスポーツ選手やら、若者の姿も見られて華やかになっています
よねぇ。今年は日韓親善大使を務めたためでしょうか、藤原のりかさん
の姿も。うーん、さすがに背が高かった…。(^^;
お正月とは違う印象の、品の良い着物姿が見られるこの催し物(イベントって
感じではないですねぇ)は、日本の文化を彩り世界にアピールするには
格好の材料のような気もしました。
 
 

やはりこの話題には触れてしまいますが…
今回の日朝交渉の様子がニュースや新聞などで詳しく報じられています。
確かに、目に見える具体的な成果はありませんでしたが、北朝鮮との交渉に
臨む日本政府代表の姿勢が大きく変化しているのは確かですよねぇ。
今までは相手に一方的に押されてオロオロするばかり。そして肝心なことは
ノラリクラリとかわされて、平身の低で貢ぎ物(大量のお米や多額の資金)
を置いてくる…そんな印象でしたが、やっと冷静に、交渉とはかけひきだと
いうことを認識できたようでした。

とにかく今回で立派だと思うのは被害者の家族会の方々の態度です。今回
帰国した5人以外の拉致被害者のことについても、真相を究明しなくては
本当の解決にはならない…そういうところで一本筋が通っています。
最初は弱腰の政府を信用していなかったようですが、政府の本気さが見えて
きたのか、やっと信頼関係もできてきたのでしょうか。国民もとにかく
5人の家族の帰国やその他被害者の安否確認、そして生存しているのなら無事に
帰国させることを、全員で願い応援していきたいものです。思いは仕事を
します。一人でもそれを真剣に願う人が増えるなら、そのことは実現に
向かいますしね。(^^)
 



 

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