長野県知事選と北朝鮮訪問 2002年09月02日(
 

9月1日は防災の日、あちこちで自衛隊などもからんだ大規模な防災
訓練が行われましたねぇ。世の中だいぶん変わってきたのか、
マスコミの報道の仕方もヒステリックなものではなくなってきたよう
に感じました。まぁ、徐々に普通の国になりつつありますね。(^^)
 

長野県知事選挙が行われ、田中氏圧勝に終わりました。県民の選択は
「脱ダム」ということ、つまり国に、公共事業に依存する体質を
改善していこうというものになりました。(県民がきちんと認識して
いるかどうかは分かりませんが…)21世紀、日本も地方の時代に
なっていくと言われていますが、その象徴が長野県ということになる
のかもしれません。とはいえ何となく、青島幸男前都知事と姿が
だぶるところもあったりします。とにかく県政がストップしがち
なのは困りますし、田中氏も県議会側も歩み寄って欲しいと思いますね。
 

小泉総理訪朝について、さまざまな方がテレビなどでコメントされて
いましたが、目立ったのは中曽根康弘氏でしょうか。小泉総理の
姿勢を全面支持されていました。そして今回のスケジュールについて
もいろいろとコメントされていました。日程の組み方からすでに
駆け引きが行われているのですねぇ。17日になったのは不審船
引き上げにからんでいるとのこと。引き上げが完了して北朝鮮の
責任が明らかになったあとでは交渉が有利に運べないので、その前
にやってしまおうというもくろみがあり、そしてアメリカがイラクを
軍事攻撃してしまえば次のターゲットになる可能性があるため、
それよりも早くやってしまおうということ…。

うーん、すでに北朝鮮ペースでことが運ばれているような気も…。
まぁ、せっぱつまっているのは相手の方で、日本としては焦って
ことを運ぶ必要はありませんよねぇ。

とにかく日本の安全保障もからんだ問題です。ここぞとばかりに
足を引っ張るのではなくて、日本の将来を見据えた大きな心を持って、
政治家をはじめ関係者は、小泉総理をバックアップしていって
欲しいと思います。



日本海という名称をめぐって 2002年09月04日(

 

残念ながら、W杯共催によって両国が歩み寄ったと感じているのは
日本だけなのかもしれませんねぇ…。

ここのところ「日本海」という呼称が世界の地図から消えるかも
しれない、ということで話題になっていました。韓国が「日本海」
ではなくて「東海」という名前に変更すべきと裁定を持ち込んだ
先、国連地名標準会議では、日朝韓から意見を聞き、三国間で決着
をつけるようにと協議を打ち切る形となりました。やれやれです。

韓国の言い分だと、日本の植民地支配によって日本海という名称に
なったように宣伝されていますが、そうではないハズ。18〜19
世紀のヨーロッパ地図ではすでに日本海の記述がみられているとの
ことですから、実際の歴史とは異なる主張を韓国側はしていると
いうことです。

とはいうものの、ウソも声が大きい方が何度も叫び続けている内に
常識として定着してしまう可能性もあります。(それがホントか
どうかに関わらず)日本としてはきっちり世界に対してアピール
していく必要があります。まして、今回の件は日本の主張が正しい
のですから遠慮することはないと思います。

それにしても、教育の力は恐ろしいですねぇ。競争相手というか
仮想敵国というのか…自国民を奮い立たせるためのターゲット
として日本を利用しているようですし、相手が感情的になっている
分、日本としては冷静に自分達の意見や立場を世界中に表明して
いけばいいでしょうか。あまり韓国の主張に従ってしまうと
かえって侮蔑の対象となって、ますます恨みを持つといい
ますか、より一層張り合うことになってしまいそうですしね。
淡々と礼儀正しく、しかし言うべき事はきちんという。そういう
関係を保つ方がよさそうです。
 
 


お金について学びましょう 2002年09月06日(

 

変化の速度が遅いといわれる日本の社会ですが、着実に世の中は
動きつつありますねぇ。

片山総務相は衆院総務委員会で、国家公務員の退職金について、
来年度から支給率を引き下げる意向を正式表明したとのこと。
次期通常国会に退職手当法改正案を提出する予定のようです。
国がこういう動きを見せたとなると、これに追随する地方自治体
が次々と出てきそうですねぇ。

また少し前に聞いた記憶がありますが、民間企業でも確定拠出型
年金への移行がだんだん進んできている様子。そうなると自分で
きちんと積み立てて運用していかない人については、ほとんど厚生年金
部分はもらえない可能性もあるということですよね。国民年金に
したって未払いの人の割合がかなり増えてきているとのことですから、
普通に考えれば年金制度そのものが、このままいけば破たんして
しまうのではないでしょうか。

今のお年寄り世代では、勉強して、一流大学に入って、一流企業に
就職してそこで一生勤め上げる。こういう人生プランでよかった
わけです。そうすればお金の運用や投資ということは国や会社が
面倒をみてくれました。(ただその代わり、「自分の時間」という
財産を売り渡していたわけですけど)ですが、残念ながらそういった
幸せな時代はすぎつつあります。

では具体的にどうしたらよいのか、見当もつかないという方もいるかも
しれませんが、まず、一人一人が社会の変化をきちんと直視すること。
そして経済的自立をしようと決意するところから始めることでしょうか。
そうすれば自分がどうしたらよいか、少しづつ見えてきます。
お金について勉強してみましょう。本を読むのもいいですし、FPに相談
してみるのもよいですよねぇ。とにかく歩き始めることですね。
 
 


『お金のIQお金のEQ』 2002年09月08日(

 

「お金について学びましょう」と前回書いたからというわけでもないです
が、最近読んだ本のご紹介を。(^^)
本田健著『お金のIQお金のEQ』(ゴマブックス)という題名ですが、
以前、同じ著者の本を紹介しました。その続編ということになりますね。

副題についているように、幸せな小金持ちが知っている「お金の法則」と
いうことで、ずばり、そういう内容の本です。なぜか人は(とくに日本人
は)お金持ちになるのはいけないこと、お金を稼ぐにはつらい仕事を
しなくてはならない、と考えがちです。でも決してそうではなくて、
自分の好きなことを仕事にすればいい。豊かさと幸せは両立できる…
そのように著者は語っています。

具体的な方法は本書を読んでいただくのが早いと思います。やさしい
語り口の読みやすい本ですので、普段、読書の習慣がない方にもお勧め
でしょうか。お金持ちになれるかなれないかは、その人の考え方次第
であることをきっと実感できることでしょう。

著者のHPもありますので参考にされて下さいませ。アドレスは…
http://www.aiueoffice.com
です。まだまだ続編が続きそうですので、楽しみですねぇ。(^▽^)
 
 


狂牛病発生からも一年 2002年09月10日(

 

11日は世界中が衝撃を受けた、同時多発テロが起きた日ですが、
もし11日の事件がなければ、この10日が日本の食品業界にとって
悪夢のはじまりになるハズだったと思います。

国内で始めてBSE感染牛が国内で確認され、それが夕方のニュ
ースで大きく報道されました。そのままいけば、「狂牛病」と
いう狂犬病を連想させるような、恐ろし気なネーミングが一般的に
使われていたことと相まって、マスコミで連日報道され、もっと早く
消費者の間にパニックが広まっていたかもしれません。
テロ事件の影に隠れる形となったので、「農水省や食肉業界も悪運
が強いなぁ」と正直思ったものでした。ところがそうは甘くはあり
ませんでしたよねぇ。結局その後もゾクゾクとBSEの感染報告例
があがってしまいました。

狂牛病のヒトへの感染の危険性がイギリス政府から発表されたのは
90年代の半ばごろでしたでしょうか?そのころに適切な手が打た
れていれば今回の騒動は起きなかったかもしれません。感染ルートは
ほぼはっきりしていたわけなので、汚染飼料(肉骨粉)の輸入および
使用禁止措置が徹底されていれば防げたかも。消費者の健康より
も業者保護優先の施策をとった農水省の責任問題は、まだ追求されて
いませんよねぇ…。(政治家も誰も注目しなかったのですねぇ…)

現在でも牛の全頭検査が全国の食肉検査所で実施されていますが、
あれに費やされている費用も膨大なものです。人件費、検査機材等々。
消費者の不安を取り除くことを目的として行っているのでしょう。
必ずしも合理的に行われているとは思えません。BSEはある年令
以上の牛に発生するようですから、対象外の牛に検査をしても無駄
であると海外の専門家に指摘されていたと思います。

いまだに公式には国内の感染ルートは解明されていないわけで、
一年たった今も、まだその影響は完全にはぬぐいさられていません。
長引く不景気に拍車をかける出来事であったことは間違いありません
ねぇ。(とはいうものの、牛肉の消費自体はほぼもとに戻ったよう
ですので、やれやれです(^^))
 
 


タマちゃんを救え! 2002年09月14日(

 

少しさぼってしまいましたが…同時多発テロ発生から一年の11日。
テレビやラジオでは追悼番組が多く流されていました。何ごとも
なく過ぎて、とにかくよかったです。
 

夏頃からワイドショーの話題作りに一役買っているアゴヒゲアザラシ
の「タマちゃん」。名前の由来になった多摩川から鶴見川、そして
帷子川と次第に南下してきています。多くのギャラリーを集めている
タマちゃんですが、目撃している人の話ですと痩せてきているとか。
やはり満足に餌をとることができないのかも。

このタマちゃんをどうするか。ホントに弱ってきたら救出して海に
還すことも、扇大臣あたりがコメントしていたと思います。専門家
の話によると、身体が弱って方向感覚が鈍っているために海に還る
ことができない可能性があるということですよねぇ。還す時期とし
ては海流なども考えると春頃が良いのではという話も聞きました。
それまでは下手に人と接触すると病気に感染する恐れもあるから、
そのままにしておくのがよいとか。

動物というのは人間よりも逞しいモノです。人間だったら耐えられ
ないような痛みでも結構平気に活動しています。(まぁ、そうで
なければとくに野生動物は生き延びることは難しいでしょうけど)
元気に動き回っているうちに保護して海に還してあげないと、
結局はすぐに死んでしまうかもしれません。

ですが実際に保護して海に還すとなると、膨大な費用がかかりそうです。
このご時世ですから、なるべくお金をかけたくないのが国土交通省
の本音かも。それにある意味明るい話題でもありますから、国民の
気分をなごませるといいますか…。

かわいいけど結局は野生動物です。厳しい自然を生き抜いてきている
のですよねぇ。保護してあげる方が幸せなのか、そのままそっとして
おいてあげるのが幸せなのか…。当の「タマちゃん」はどう思っている
のでしょうね。



『人生と財産』 2002年09月15日(

 

タマちゃんですが、さらに南下しているようですねぇ…。

週末は読書。また新しい本を読みました。
本多静六著、『人生と財産』(日本経営合理化協会出版局)という本で、
副題は〜私の財産告白〜ということで、その通り、学者でしかも
億万長者であった本多静六博士が、どちらかといえば語る事がはばか
られる「お金」について率直に語ったという意味で、画期的な本かも
しれません。今でこそ、お金に関するハウツー本が数多く出版されて
いますが、本多博士が活躍されていた時代はそうではありませんでした。

本多博士は東京帝国大学の教授であり、明治神宮や日比谷公園をつくり、
日本の国立公園の生みの親といわれる人です。豊かではなかったところ
から工夫して資産形成に励み、40歳にして100億円あまりの資産
を築き上げました。そしてここがすごいところですが、60歳でその
財産のほとんどを寄付してしまった方です。

この本では本多博士の幼少の頃から、学生時代、留学時代、そして
東京帝国大学での任官時代と、自分のすごしてきた状況を余さず語ら
れています。子供のころからとにかく工夫の人、努力の人で(幼少
のころはそうでもなかったと述べられていましたが)、その姿勢は
今の私達にも学ぶところは多くあります。本多博士の資産の基本は
「4分の1貯蓄法」というもので、これについても詳しく述べられて
います。

この本自体は専門書レベルの値段で1万円近くしてしまうので、
皆様に気軽にお勧め、と必ずしもいきませんが、大きな字と読みやすい
文章で語られた金銭哲学は現在でも通用するのではないでしょうか。
豊かになりたい方は、ぜひご一読をお勧めしますねぇ。
 


日朝首脳会談目前 2002年09月16日(

 

すっかり秋ですねぇ。せっかくの連休も、なんかぐずついたお天気に
なってしまいました。つい1、2週間前の気候がうそのようです。
 

首相自らの北朝鮮訪問の電撃発表から、いよいよ17日になります。
ニュースや新聞でも首相官邸の動きをいろいろと伝えているようです。
少しでも他社よりいいネタを取りたいのが心情でしょうが、相手側の
情報はほとんど入ってこないのに等しいのですから、わざわざこちら
側の手の内を相手に知らせることはないですよねぇ。そこら辺は
日本のマスコミも自重して欲しいものです。
(まぁ、良い方向に日本の世論を喚起できればそれはそれでいいかなぁ)

とはいうものの、首相官邸側も慎重にことを運んでいるのかもしれま
せん。今回の会談でやはり最大の議題(北朝鮮は避けたいところで
しょうけど)になるであろう日本人拉致問題。被害者家族の会のメンバー
が、訪朝をまえに首相に面談を申し入れたようですが、多忙を理由に
断られ、代わりに福田官房長官が対応していましたね。当然、入念な
事前の準備が必要だからでしょうけど、いろいろなところから情報が
漏れるのを警戒してかもしれませんねぇ。

とにかく首脳会談目前です。相手は一筋縄ではいかない国ですから、
こちらが譲歩しただけつけこまれてしまいます。目に見える成果を
望む声もありますが、理不尽な要求を突き付けられたり、展開に
なった場合には「毅然とした態度」で望むことが必要かと思います。

とにかく、小泉首相頑張れー!
 
 


悲惨な結末〜日朝首脳会談 2002年09月19日(

 

17日、歴史的な会談として世界から注目されたであろう日朝主脳会談
ですが…。連日報道されているように、北朝鮮側の発表では、4人生存
8人死亡という惨澹たるモノでした。外務省などに軽くあしらわれなが
らも、ずっと頑張ってこられた被害者の家族の心痛を思うと、北朝鮮と
いう国の恐ろしさを認識すると同時に、日本人自身のふがいなさも
猛省しなくてはいけないとも感じました。

今回の小泉首相の訪朝ですが、相手がどんな対応にでてくるか。成果が
あがるのか。いろいろと危ぶまれましたが、蓋を開ければ案外あっさりと
日本人拉致者安否リストが出されてきました。びっくりされた方も多い
とは思いますが、やはり北朝鮮というか金総書記がかなり追い込まれて
きているということでしょうか。アメリカがイラクと並ぶ「悪の枢軸国」
と名指しし、まずイラクに対して強行姿勢をみせているために、
「次は自分の身が危ない!」と真剣になったのかも。

そういう意味では、日本政府が粘り強く交渉してきた結果である、とか
外務省の手柄だ、なんてことは全然言えないと思いますね。とはいえ
この状況を有効に活用し行動した小泉首相。さすがでした。

問題はこれからです。さっさと日朝国交正常化交渉再開を約束してきて
しまいましたが、その前にいろいろとクリヤーすべき点がありますよね。
経済援助するのは結構ですが、その元手は日本国民の税金なわけです。
日本、そして日本人の利益になるように行うことが前提になりますから、
使い道に注文をつけ、きちんと追跡調査が行われる必要があります。
日本を狙うようなミサイルなどに使ってもらってはたまりません。
(トップにお金を渡してそれでおしまい、なんてことではいけませんよね)

そしてその前に、もっと徹底的な調査を日本自身が行わなくてはいけません。
そうでなくては被害者の家族は納得いかないでしょう。そして日本国内でも
いろいろな人や組織の道義的責任追求がなされなくてはケジメがつきません。
ここまで解決が長引いてしまったのは、何か問題が起こるたびに北朝鮮を
美化し擁護してきた知識人、ジャーナリスト、マスコミなどにも原因が
あります。どうでしょうか、そういう方々はいま、完全に口をつぐんで
しまっています。一部の人々が頑張って注意を喚起し続けていなかったら、
解決はますます長引いていたところでした…。

世論が思いっきり騒ぐことが、この際、小泉首相のバックアップになるかも
しれません。とにかく困っているのは北朝鮮であって日本ではありません。
こちらが弱腰になることはないのですよねぇ。
 
 



日本やアジアでのいろいろな動き 2002年09月29日(
 

遅い夏休みをとらせていただきました。皆様、いかがお過ごしでしたで
しょうか?この間もいろいろなことが起こりましたねぇ…。
 

やはり一番目に付くのは北朝鮮とのこと。とくに(というかこればっかりかも)
拉致問題に関しては連日、テレビや新聞で大きく報道され続けています。
日本のマスコミの悪いくせですが、話題のものにワッと一斉に飛びついて
ワイドショー化してしまいますよねぇ。これでは解決できることもできなく
なってしまいます。とはいうものの、外務省の弱腰外交が危ぶまれるのも
事実ですから、結果的には良かったのかも。拉致被害者のご家族への過剰
な取材を行うのは論外ですが…。とにかく、きっちり交渉を進めて欲しい
ものですよねぇ。
 

またちょっと目に付いたのは民主党の党首選でしょうか。結果は鳩山氏が
かろうじて3選を決めましたが、その後がいけませんよね。すみやかに
新体制を始動させなくてはいけないところが、ゴタゴタ続き。1週間は
時間を無駄にしてしまいましたし、党のイメージダウンもいちじるしかった
と思います。こちらもマスコミの格好のえじきといった感じでしょうか。
よかったのか悪かったのか。すんなり決まっていればこれほど注目される
こともなかったかも。どうやって巻き返しをはかりますか。政党を維持
することに力をそそぐのではなくて、やはり政権をとり、日本を立て直す
ことに全力を注いで欲しいものです。
 

日中国交正常化30周年記念式典が中国で催されたのでしょうか。ニュース
を見ていて目に付いたのは、かなりな数の日本の政治家が訪れていたこと
でしたでしょうか。国会は閉会中だったのでしょうけど、正直違和感を
覚えてしまいました。バランスを欠いているといいますか。こうやって
大歓待されて、あちらに懐柔されてきてしまうのかなぁ…なんて考えて
しまったり。(^^ゞ 中国の外交はしたたかです。



 

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