『日本一よく分かる 政治と経済の話』 2002年06月01日(
 
 

週末です、また新しい本を読みました。
竹村健一&山口令子(聞き手)著、『日本一よく分かる 政治と経済の話
という題名です。(太陽企画出版)

内容は題名の通り。相変わらず、分かりやすい語り口で経済や政治について
語ってくれています。このあいだマスコミ生活50周年記念パーティーに
出席した顔ぶれをみても分かるように、とにかく各界に知り合いの多い方
らしく、いろいろな裏話が満載だったりします。しかも結構最近のこと。

今、日本人の関心が高いこととしては、景気回復がいつになるのか、どのように
したら回復できるのかと思いますが、それについては株価が千円上がればすむこと。
そのように述べられていました。国が30兆円、一生懸命捻出するよりは、そちら
の方が世の中にお金が回ることになるからとのこと。小泉首相が国民に呼び掛ける
といいと提案されていました。なんでもつい5〜6年前までは、そのような発言を
すると脅迫されたり、抗議の手紙がきたりしていたとか。世の中はだんだん変わって
きていますね。もっとも、全く勉強なしに株などの投資に手を出すことは
ギャンブラーと変わらない行為ともいいますので、そこら辺も合わせて手を打った方が
いいとは思いますね。

また、李登輝氏来日問題、教科書問題、昨年の同時多発テロなどなど。いろいろな
話題が満載の一冊です。「日本はだめだ〜」という論調の本が多い中で、どのように
していったらよいのか、具体的な提言が満載といいましょうか。
経済や政治の話が難しいと思っている方、対談形式で読みやすい本ですので、
きっかけに是非ご一読を。(^^)


『幸せな小金持ちへの8つのステップ』 2002年06月02日(

 
昨日に引きつづき、本の紹介を。(^^)
本田健著、『幸せな小金持ちへの8つのステップ』(ゴマブックス)という
本です。題名からも分かりますが、単なる小金持、ではなくて、
幸せな小金持ちになるための指針が示された一冊です。
「お金」に関して書かれた本がここのところ書店に並ぶことが増えましたが、
その中でも素敵な本ではないかと感じました。
(装丁を見ていても幸せな感じがしますね)
『金持ち父さん〜』シリーズをお好きな方でしたら、読みやすいのではない
でしょうか。

「大金持ち」ではなくて、「小金持ち」を勧めていることがポイントになるので
しょうか。邱永漢さんなんかもコラムなどで、「小金持ち」くらいが快適に
生活するのには丁度良いということを述べられていたように記憶しています。
大金持ちになるとかえって苦労が増えてしまうとのこと。本田さんご自身も
すでに成功されて、30代ながらもセミリタイア生活を送られているようです。
自分の時間を自分の好きにできる。とても素晴らしいことだと思いました。

どのようにしていったらよいのか、具体的な方法は本書や、本田さんがHPで
配付されている小冊子などを手に入れて学んでいただきたいと思います。
http://www.aiueoffice.com/
やはり普段使っている言葉とか、普段考えていることが、その人の人生を
決めていくようです。好きなことを仕事にして豊かに幸せになる。そして
その幸せを社会に還元していく…。この本を読んでとても勇気づけられました。

この本はシリーズの第一弾ということで、続編も楽しみですねぇ。
お勧めです、ぜひご一読を。(^▽^)



W杯開催中ですが… 2002年06月03日(

 
W杯が開催になりまして人の行き来も盛んになりましたが、入場
チケットの販売をめぐって、まだまだ混乱している様子。あんなに
手に入りにくいモノと諦めムードだったサポーターたちが怒るのも
無理はないかも。なんせ初日なんかは、かなり空席が目立ったよう
ですし。チケットの印刷を請け負ったバイロン社は、前回のフランス
大会の時にも同じように発送が遅れたとも聞きます。とりあえず
もめごとは起きていないからよいものの、FIFAやバイロン社に対
して、会場整備など余分にかかった費用の請求をした方がいいのかも。

韓国の会場では、かなりの数のチケットの印刷そのものが行われて
いなかった可能性があるとのこと。うーん、どうしてこんなことに
なるのでしょうねぇ。例えばせっかく日韓で開催されるのだから、
どちらかの国の企業が請け負えばこのようなことにはならなかった
とは思います。お国柄の違いなのでしょうか。うーん、かなり
ずさんだなぁ…。

とはいうもののマスコミで取り上げているほど、今回のW杯は
盛り上がってはいないような印象も受けます。とくに韓国。トラブル
続きだったにせよ、もともとチケットの売れ行き自体が良くなかった
ようですよね。日本と張り合って国の威信をかけてだったのでしょう、
手に入れた開催の権利だったとは思うのですが…。

人の行き来が盛んになって、心配なことが一つ発生していますね。
韓国で家畜に口蹄疫という伝染病が発生しているとか。この病気
は症状自体は激烈ではないですが、家畜の飼養効率が低下するし、
かなり伝播力の強い病気なので、一度発生するとなかなか根絶でき
なくてやっかいなものです。風に乗って伝播もするし、旅行者が
靴や服につけてウイルスを持ち運ぶ可能性もあります。とりあえず
W杯期間中は、空港で消毒用マットを旅行者全員に踏ませるなどの
対策をとっていくようですが、油断は禁物です。万が一蔓延したら、
日本の酪農畜産業が壊滅的な打撃を受ける恐れはありますし。

いろいろやっかい事が起きてきますね。世界的イベント、しかも
二カ国で開催するのはなかなか面倒が多いということでしょうか。
とにかく6月の終わりまで(でしょうか)、大事が起きないように
関係者の方々の奮起に期待するしかなさそうです。ホントにお疲れ
様としか言いようがないのかも。




 

日本第一試合登場&チケット問題 2002年06月04日(

 
W杯ですが、日本の第一試合が行われました。結果は2-2のドロー。
サッカーは試合開始直後とか、得点直後に点が入りやすいとは
いわれますが、もろそんな展開だったでしょうか。私が
テレビをつけた時に丁度二点目をゲット。近所からも大喜びする
声が聞こえてきました。帰宅途中の雰囲気も「急げー!」と
いう感じで、腕時計にちらちら目をやりながら、いつもより家路
を急ぐ人の姿も多く目にしました。日本でもそれなりに盛り上がっ
ているようですね。うん、ヨーロッパのチームと互角に戦える
ようになったのですねぇ。最後まで攻め続けていましたし。
とりあえず、次は目指せ初勝利!でしょうか。(^^)b
(あ、韓国は初勝利を上げたようですね。こちらもおめでとです)

W杯のチケット販売を請け負っているバイロム社の責任を追求
した方がいいと、ここ数日、このコラムでも書いていますが、
まず韓国が賠償請求する方針を表明、日本でも宮城県知事が
賠償請求を検討するとコメントしていました。まぁ当然ですよね。
遊びでやっているわけではなし、大会の準備のためにサッカー
スタジアムの建設を始め、会場設営や警備等々、多額のお金が
かかっています。チケット収入の大半が日本と韓国の組織委員会
に入る予定だったとのことですから、大量の売れ残りがでると
大変です。

昨年同時多発テロ事件が起きたこともあって、両国とも大会に
混乱を招かないようにと細心の注意を払って準備にはげみ、
どちらの国のサッカーファンもそれに協力して望んだ今回のW杯
です。チケットがなかなか手に入らない状況に涙したファンも
多かったでしょう。こんなことではたまりませんよねぇ。
どうして前回のフランス大会の時にも問題があった会社に再び
受注させるのか、不思議に思っていましたら…FIFAのブラッター
会長との関係が深い会社と噂されているようです。別に関係が
深くてもいいんですけどね。仕事さえきちんとやってくだされば。
バイロム社ともども、FIFAにも今回の件の責任追求をした方が
いいかも。とにかく日本にとっても記念すべき世界的なイベント
開催です。良い思い出となって欲しいですねぇ。
(…結局、W杯の話題になってしまいました(^^ゞ)
 



 

パソコンの新製品&新サービス 2002年06月05日(

 
家庭への普及も一段落したせいでしょうか、パソコンに関して
は数年前のような売れ行きは国内ではもう望めなさそうです。
メーカーも販売業者も頭を悩ますところでしょう。
とはいうものの、いろいろな企業で新製品や新サービスを開発
に取り組んでいるようですねぇ。

まず、ヤマト運輸。パソコンや周辺機器に宅配便サービス
「パソコン宅急便」を7月から始めると発表したとのこと。
専用段ボールを開発、側面の厚さを二重するなど衝撃に耐えら
れる構造にし、運転手が自宅に訪問し、こん包してくれると
いう仕組みのようです。中古品の個人間売買や出張先への配送
といった需要を新サービスでさらに掘り起こすのが目的とか。
利用者がどういうサービスを求めているのか。常に追求し続ける
ところに新しい商売の種があるということですね。

また富士通。ノート型パソコンへの生分解性プラスチックの
採用を拡大すると発表したとのこと。2004年度に本体重量の
1割に相当する200グラム程度を同プラスチックに切り替える
計画のようです。生分解性プラスチックは地中に埋めても
微生物が水と炭酸ガスに分解するため、環境負荷が小さいのが
特徴。強度と収縮性の不足が問題だったのを、組成を調整して
本体部分に使えるようにしたと記事には書かれていました。
パソコンは購入するのはいいのですが、モデルチェンジが早い
製品ですので、買い替えた後のパソコンの処分が問題になって
いたと思います。これからは「環境問題」にきちんと取り組んで
いる企業がのびるでしょうし、消費者もそういう企業を応援
していかないといけないのではないでしょうか。

変化や失敗を恐れずに、いろいろチャレンジしていく活力の
ある企業が、21世紀の社会を引っ張っていくことになります
でしょうか。
 


ハイテクよりもローテク? 2002年06月07日(

 
この日は、一番心配されていたイングランドVSアルゼンチン戦が
札幌で開催されました。結果はイングランドの勝利。さすがに
かなりなラフプレーが見られましたねぇ。うーん、日本の選手
たち、当たり負けしないように燃えてほしいです。
周囲は厳戒体制で、7000人もの警察官が全国から動員された
ようですね。サポーターが繰り出すことが予想されたすすき野の
街も、自転車や自販機を撤去したりとてんやわんやの様子でした。
とりあえず何ごともなくて良かったです。
やり過ぎだという意見もでますけど、あれだけの備えをして、
水際で食い止めたりした結果だと思います。災害は備えがない
ところを中心に襲ってくるようにも感じますので…。
 

ここのところずっと、国会やマスコミをにぎわせている防衛庁の
閲覧リスト問題ですが、結局あの問題がでてきたことで、もっと
大切な法案が審議されずに終わってしまうのではないかと心配して
しまいます。ムーディーズの格付けが下げられたことも話題になって
いますよね。日本の経済力がアフリカ諸国と肩を並べるような規模の
モノではないことは明らかだとは思いますが、いつまでもゴタゴタ
が続く日本の政界や国会を、ムーディーズが皮肉ったのかもしれません。

こういう言い方をすると誤解されるかもしれませんが、どの国の
政府でもやっていることだと正直思います。国内に存在するスパイや
テロリストに対して、目を光らせておくことは大事なことです。
問題はこのリストが防衛庁内部のネットワークを利用すれば閲覧
可能だったことでしょうか。そしてリストの存在が簡単に外部に
漏れたことと。日本の防衛庁の情報は「だだ漏れ」ということが
今回の事件で判明したようなもの。ホントにお寒い限りです。

電子ネットワークは便利ですが、利用の仕方を考えないといけません。
こういう時はハイテクよりもローテク手段の方が確実かも。この手の
活動は、激しい国際競争にさらされている企業などでも日常茶飯事
なのではないでしょうか。(当然、モラルは守られるべきですが)
 


大きな流れを作る 2002年06月08日(
 

東京某所で行われた投資セミナーに参加してきました。(^^)
内容は前回とほぼ同じでしたが、今回はその後に行われた懇親会にも
参加。いろいろな話を聞くことができました。

このセミナーには『金持ち父さん 貧乏父さん』シリーズの愛読者が
多く参加されていまして、将来、経済的自立を目指し、自分の人生を
自分で切り開いていこうという意欲たっぷりの方々ばかりでしょうか。
前回と同じく若い人の姿が目立ちました。ちょっとオフ会みたいな
雰囲気が楽しかったかも。

たまたまプロの設計士さんと隣り合わせに座ったのですが、普段
聞けないような話をたくさん聞けました。日本のシステムには様々
な問題が指摘されていますが、建築・不動産業界の旧い体質、
中身の見え難い取引きシステム、素人が業者のいいなりになっている
現状がよくわかりました。
「こういった現状を打破していきたい。消費者自身にも他人まかせで
はなくて、進んで勉強して納得のいく家を手に入れるようになって
欲しい。」
そのような夢を語られていましたか。

久しぶりにHPを作ろうと思い立った頃の気持ちを思い出しましたねぇ。
世界の人がその名を聞いただけで憧れを感じるような、そんな素敵な
都市に東京という街を作り替えていきたい。そんなことを考えて始めた
HPでしたっけ。

いま、確実に世の中が動きだしています。あちこちの分野で旧き悪しき
体質があぶり出され、それを改善するための努力が始まっています。
建設業・不動産業界でも若い人を中心に、だんだん変わっていく
でしょう。自分も大きな良き流れを作っていけたらなぁ。そう思いました。

とにかく日々勉強、って感じでしょうか。今は時代の流れがものすごく
早いです。過去の経験はすでに役に立たなくなっているでしょう。ただし、過去に
問題に直面してそれを解決してきた、乗り越えてきたという経験と自信。
それだけは確実に自分の財産となっていきます。成功からも失敗からも
学ぶことができる人材が、21世紀の社会を引っ張っていくことは
間違いなさそうです。(^▽^)
 
 


外国人の受け入れを考える 2002年06月09日(

 

やったね、ニッポン。W杯、初勝利〜♪
テレビ中継をご覧になった方も多いかと思いますが、日本のサッカー
のレベルはいつの間にか上がっていたのですねぇ。
よし、チュニジア戦も勝って、決勝トーナメント進出だっ!(^^)
 

とりあえず、サッカーがらみでは大きな事件が起きていないので
やれやれですが、一方で誘拐事件が起きたりしていますね。W杯への
動員で警察が手薄になってるのを狙ったのか。中国人同士の犯罪でした。
最近、とくに東京を始めとした首都圏を中心に外国人犯罪、とくに
中国人による犯罪が目立っています。それも組織的犯行の様子。
子供が無事に保護されたので、とにかく良かったです。

今回の事件もそうですが、中国人がらみの事件は凶悪な事件が多い
ようにも感じます。被害者一家は在留資格を失っているということで、
同胞の弱味につけこんだ犯行、ということでしょうか。
結局日本人が外国人の受け入れということに対して、きちんとした
スタンス、政策を持っていないことに原因があるのでしょう。少し前に
問題になった、中国の日本総領事館への北朝鮮住民の亡命騒ぎでの、
外務省のあの腰砕けの対応の原因も、つきつめればそこにあるのかも
しれませんよねぇ。

日本みたいな豊かな国に来たがる人々は多いと思います。ですが現状
ではあまり喜んで受け入れていませんよねぇ。その結果、不法入国者、
不法就労者の数は増える一方で、しかも犯罪目的で来日する人間も
増加中。海外では日本人のパスポートが狙われるという事態になって
います。

こういう部分でも、もっと前向きな政策をとっていって欲しいものです。
やはり優秀な人材、科学者、技術者、芸術家…こういう人々を中心に、
日本に住みたいという人々をきちんと受け入れていった方が、日本人に
とってもプラスですし、海外の人々への受けもいいように思います。
今のままですと、犯罪者の活躍ばかり目立ってしまって、日本人自身の
外国人への印象が悪くなってしまいますよねぇ。
(まぁW杯開催で、外国人に慣れた日本人も増えたでしょうか?(^^))
 


W杯の話題とクイーンエリザベス二世号 2002年06月10日(

 
昨日のW杯での、歴史的初勝利の余韻がまだ残っていたような日でした
ねぇ。試合のあと、ロシアでは暴動が起きた様子。とりあえず日本人が
死傷したということは耳に入っていないのでやれやれです。暴徒に
取り囲まれたけど大使館に保護されたりとか、たかがサッカー、されど
サッカーという感じでしょうか。

この日、心配されたカードに韓国VSアメリカの一戦がありました。
反日感情の強い韓国ですが、それにまけず劣らず反米感情も強いお国柄
のようですし。厳戒体制で望んだであろうこの試合、結果は1-1の引き分
けで、こちらもやれやれでした。サッカーというスポーツを通した
戦争みたいなイメージです。ボール一個で多くの人たちが参加できる
サッカー。オリンピックの各競技よりもお金もかかりませんし、先進国
の人々も途上国の人々も共に楽しめて燃えてしまうスポーツなのでしょう
ねぇ。
 

ついこのあいだ、イギリスのエリザベス女王の在位50周年記念式典が
華やかに行われたようですねぇ。かわらずきりっとした素敵な姿で、
にこやかに国民に手を振るのが印象的でした。
この女王の名前を持つことで有名な「クイーンエリザベス2世号」です
が、この優雅な船は横浜には来れるけれど、残念ながら東京には寄港
できないとの記事を読みました。なんで?って感じですけどねぇ。(^^;

なんでも東京湾をまたがるレインボーブリッジが低すぎて、ノッポの
女王号は入港できないということですが…なんともお粗末なことです。
海面から橋げた下までは52.4メートル。船高は62メートルで、海中に沈む
きっ水が10メートル弱だから、差し引くと危なくてくぐれないとか。
確かにこんな豪華客船が寄港する必要性はないのかもしれませんが、
どうせ作るならば、様々な可能性を検討した上で設計して欲しかったと
正直残念です。

このブリッジの建築計画が錬られて作られたのは、バブルの頃の話
かと思うのですが、なんかもったいない。橋げたが5メートル余分に高い
とプラス20億円の工事費用がかかるとのことで、長い目でみた場合、
どちらの方が経済効果があったのか…それは分かりませんが、これから
シルバー産業が盛んになる中で、年輩者の豪華客船でのクルージング
などが流行ってくる可能性も大ですよねぇ。世界的に有名なこの優雅
な船が東京湾に入ってこれないのはホント、残念です。
日本独自に船高が低いけど、中の設備は充実していて、見た目も
ゴージャスな船が作られることになるのでしょうか?



ODAのやり方〜イギリスの場合 2002年06月11日(

 
なんと前大会の覇者、フランスが一次リーグ敗退。ロシアと違って
暴動などは起きてないようなのが、さすがって感じです。W杯のような
世界的イベントが開催されると、改めて日本人のマナーの良さを認識
出来ますねぇ。もっと日本人は自信を持っていいですよね。(^^)
 

ODAのやり方について、日本はとてももったいない使い方をしている
のではないか、と何回かコラムで書いてきていると思いますが、
他の国がどのように行っているのか、イギリスの場合を取りあげた
記事を読みました。

イギリスでは今年、国際開発法という法律が定められ、その第一項に
「援助は、貧困削減に貢献すると認められる場合のみ実施できる」
とうたっているようです。ですから、援助を実施している先には、
国民一人当りの年間総所得が200〜300ドル台という発展途上国
が並んでいるとのこと。

このようにあらかじめきっちり援助の理念を掲げているのも分かり
やすいですよね。しかも、こういう内容ならば他国から文句を言わ
れることもないでしょうし。ODAの総額は日本にはるかに及ばない
イギリスですが、その少ないお金を効率良く使っているのですよね。

また、民間企業を含む非政府組織(NGO)を援助に活用されている
ようです。人材支援もODAの重要なポイントとのことですが、イギリス
のやり方の特徴は、農業、工業などの技術者育成は民間に任せて、
政府は行政指導者、政治指導者の育成に力を入れているようです。

理念からも、実際の活動からも、イギリスの国際社会での影響力を
高めるようにやっているようです。したたかな国ですが、国のトップ
に立つ人々はこういう事を考えなくてはいけないと思います。

ちなみにイギリスの援助先の上位10カ国は、旧植民地である
英連邦諸国だとか。日本はどのようなやり方ができるでしょうか。
世界中の人々に納得される理念を打ち出し、日本の友人を増やし、
世界の発展に貢献できるような、そんなODAの使い方を政治家の
方々には考えていっていただきたいと思います。
(なにせ日本の援助額は群を抜いているのですから(^^)b)
 


『少林サッカー』 2002年06月12日(

 
14日は日本VSチュニジア戦が行われますよねぇ。日中に試合が
開催されることから、「日本も休日にして、国を上げて応援したら
どうか?」と提案した議員さんがいたようですが、某幹事長さんの
「それどころではない」という一言で一蹴されてしまったようです。
たしかに、ゴタゴタ続きでまともに審議も進んでいない様子ですから、
それどころではないかもしれませんが…結局は国会議員の中にも、
試合経過が気になって、集中できない人が結構いるかもと思って
しまったり。(^^;
 

久しぶりに映画の話題を。
この日は時節がらといいますか、『少林サッカー』という中国の
映画を観てきました。ちょうど水曜日、レディースデーで女性客
は1000円というのが嬉しい限り。「映画なんてビデオで観れ
ばいいや」とお考えの方もいるとは思いますが、やはり大画面、
大音響ならではの楽しみが映画館ではできますよねぇ。
とくにこの手のアクションものではお勧めかと。(^^)

題名から分かる通りサッカーの話なのですけど、元少林寺拳法
の達人たちが、かつての中国サッカー界のヒーロー(足を痛めた
ため引退をよぎなくされ、現在では下働き)に見い出され、
その特技を生かしてサッカー界の新しいスターへとのし上がって
いくという物語です。

普段、ハリウッド映画ばかり見慣れている私には、とても新鮮
な感じがしました。オープニングのアニメーションからも、
なんとなく中身のハチャメチャさが期待できてしまいましたねぇ。
日本やアメリカなどでしたら、絶対若者が中心で活躍する映画に
なると思いますが、この映画は違います。まぁ、主役は若者ですが、
少林チームには人生に疲れたお腹のでっぱったおじさん(失礼)
やら、とてもサッカーなどできそうにない巨漢やら、すごい
キャスティングでしたねぇ。

監督さんがブルース・リーのファンなのでしょうか、GKのユニ
フォームもそうですし、なんとなく顔も似ている俳優さんでしたね。
笑いあり(ここが一番でしょうか)、シリアスあり、アクションあり、
ロマンス(ここも他の映画とはひと味ちがうかも)あり。W杯とは
関係ありませんが、素直に楽しみたい、笑いたい人にはお勧めの
一本ですねぇ。サッカーファンの方もそうでない方も、ぜひ
映画館に足を運んでみてくださいませ。(^^)



アフガン、韓国vs中国、新惑星発見2002年06月15日(

 
アフガニスタンですが、大統領制を導入することになったよう
ですね。ハミド・カルザイ議長が圧倒的多数で国家元首として
選出されたとか。女性候補者も立候補していたとのこと。
アフガニスタンも生まれ変わろうとしています。
44歳と若い指導者ですね。復興に向けて張り切っていただき
たいものです。(ショーン・コネリー似なのですよねぇ、この人)
 
 

韓国大使館総領事部で起きた強制連行事件ですが、中国も韓国も
どちらも引かないような構えで、外交問題に発展しそうな様子です。
ウィーン条約違反だとする韓国やアメリカに対し、中国側の言い分は
「警備員は民間企業の所属で、中国政府が雇用したものではない」
といったもの。従ってウィーン条約違反ではないという主張を
しているとか。うーん、こういう国がWTO加盟国なのですから、
困り者です。ルールを守るための組織なのに、ルールを自分の都合
に合わせて活用する国に入ってもらったのでは…。
まぁ、中国政府がこのような対応にでるのは、北朝鮮に対する配慮
からのようですけれでも。
 
 

全然話は変わりますが…
地球から41光年離れた55カンクリと呼ばれる蟹座の恒星に、
木星に似た大型の惑星を発見したと、アメリカの天文学者が発表した
という記事を読みました。この惑星系の恒星が太陽系にしている
ため、研究者たちは地球型の惑星が存在する可能性もでてきた、
そう期待しているようです。地球型の惑星が存在するのならば、
ひょっとして知的生命体の存在も期待できるし、いないならいないで、
将来、地球人類が宇宙に出て行く際の移住先、なんてことにも
なるのかも。(^^) 

ちょっとSFチックだと思われるかもしれませんが、この広い大宇宙
に存在する知的生命体が、地球人だけなんてことはないと思いますしね。
なぜか日本人ってこの手の話になると、「UFOは存在するか、否か」
というレベルの話になってしまうのですよねぇ。アメリカやロシア
(旧ソ連)などではすでにかなり、軍事技術目的なのでしょうけど、
研究が進んでいるとも聞きます。(まぁ最高機密になるのでしょうけど)

今の段階でも、軍事技術開発などに注ぎ込まれているお金や技術力
を、宇宙技術開発にまわすことができれば、月面基地とか、スペース
コロニーとか…その程度のモノだったら短期間で実現可能なのでは
ないかと思ったりしています。生きているうちに宇宙旅行するのが子供
の頃からの夢だったりして。(^^ゞ
 


教育の一貫?2002年06月17日(

 
学校給食には牛乳はつきものですが、この牛乳の飲み残しが増えて
いるという記事を読みました。各自治体の調査などから推計すると、
8%前後、全国で年間に200ミリリットルの瓶で、1億7千6百万本
が廃棄されている計算になるのだとか。もっとシビアな数字で示すと、
世界の餓死者1500万人の一人当りに、11本配れる量なのだとか。
うーん、この数字、ホントにシビアに感じてしまいました。

様々な問題点が指摘されながら、戦後からずーっと続けられてきた
学校給食です。存続している最大の理由が「教育の一貫だから」と
いうものだと思いますが、戦後の食べ物のない時期ならばいざ知らず、
この飽食の時代にその言い分が通用しているのか。

この牛乳の廃棄量が増えている理由にしても、まず「嫌いだから」
ということなのでしょうが、「ダイエットのため」という理由も女子
ばかりでなく男子にも増えているとか。バランス良く栄養を取るとか、
食事ができることに感謝して残さず食べるとか、食事のマナーを身に
つけるとか…教育というのならば、そういう点がきちんと押さえられて
いるべきでしょうが、どうもそれもなさそうです。教師の側にも、
「飲みたくない子供に強制できない」、「飲まない自由がある」と
考える方々も増えているとのこと。

結局、子供のための学校給食ではなくて、大人のための学校給食に
なってしまっているのかもしれませんよね。親御さんにとっては
子供の昼食の準備をする手間を省くための。そして学校給食の現場
で働く人の職場を守るための…。

それならそれでいいのかもしれません。ただし、そうならば「教育の一貫」
なんて考えずに、あくまでも「食事の提供」と考えた方が無駄が
出なくていいのかも。全員で同じメニューを同じ時間、短い時間内
に食べさせる必要性もないし、もうそんな時代でもなさそうです。
これも税金が使われて行われている事業のハズ。もっと有効な
やり方を模索していくべきなのかもしれませんよねぇ。
(なんせ、ゆとり教育の時代なんですから(^^;)
 


リスクを取る人が富んでいく  2002年06月18日(

 
日本代表ベスト16で散る!(><)
うーん、残念です。世界の壁は厚い、ということでしょうか。
後は世界の一流プレーヤー(フランスもアルゼンチンもいないけど)
のサッカーを楽しむしかないかなぁ。
 
 

昨年末に東シナ海で沈没した不審船引き上げですが、ようやっと実現の
方向に行きそうですねぇ。中国がなんだかんだといちゃもんつけたりとか、
日中間でいろいろ問題が起きたりとか…いろいろあってなかなか進みま
せんでしたが、とにかくやれやれです。これに関して中国側がいろいろ
要求してくるかもしれませんが、日本政府としては怖じ気付くことなく、
きっちり筋は通して粛々とことを運んで欲しいものですねぇ。
 
 

この日、某セミナーを聞きに行きました。日米の経済動向に関する内容
でした。内容の大筋は「これからの日本株は買い」であり、「アメリカ
経済もしばらく足踏み状態になるが、また次の(とくにIT関連の)波
がくるハズ」というものでしたか。全般的に景気の良い話でしたね。

まぁ、この話を聞いたからといって、日本の株を買ったり、アメリカの株
を買ったりすることを勧めするつもりはなくて、暗い論調の話ばかりが
目立つテレビや新聞、雑誌が多いと思いますので、本当に経済のことを
知りたいと思ったら、両方の話に耳を傾ける必要がありそうだなぁと正直
感じたわけです。その上で自分で考えて判断し、自分の資産形成をおこなって
いかなくてはいけません。なにせこれに関しては、本当に自己責任の
世界でして、他の誰にも責任転嫁はできませんしね。

「こういうリスクを負うのは嫌だ!」と感じる人は、今まで通り銀行や
郵便局にお金をせっせと貯めていく方がいいのでしょう。ですが、この
講師も指摘されていましたが、これからはますます二極分化が進み、
富める者はますます豊かになり、そうでない人はそのまま、もしくは
貧しくなっていく…そのような世界が展開されていくという見通しでした。

いろいろな方が同じような意見を述べられていますよねぇ。情報が一部の
人にしか手に入らなかった時代とは違って、今はテレビや電話、インターネット
が発達している社会です。その気になりさえすれば、誰にでもチャンスは
やってきます。一見リスクの高いモノを取る方が、実はリスクが低い生き方
であるというのが、金持ち父さんの意見でしたか。自分の人生の主役に
自分がなる。とくに先進国ではそういう心構えが必要なのかも。

お金のことはバカにはできません。お金は一番大事なものでもないし、
もっと大切なことが人生にはあるかもしれませんが、経済的に豊かで
あることは、自分の可能性を大きく広げることになります。
リスクを下げるには、自己投資、お金や政治・経済についての勉強を
きちんとし続けていくことが大切でしょうか。勉強は学校でだけする
ものではありません。ホントの人生の勉強は社会に出てから。一生かけて
取り組むものなのではないでしょうか。
 
 


『個』重視による改革を  2002年06月19日(

 
日本型401K(確定拠出年金)発足後8ヶ月で、導入する企業が105社
に登っているという記事を読みました。今まで年金制度のなかった
企業がうち4割と、中小企業を中心に裾野が広がっているとか。
確定拠出年金は加入者が自己責任で掛け金を運用して年金資金を積み
立てる制度であり、従来型と異なり事業主に運用リスクがないので
中小企業も導入しやすかったのためだとのことです。いままで日本人
は、このお金を運用するリスクを全部、国や自分の務めている会社に
任せっきりだったわけですが、これからはこの部分でも「自己責任」
が要求されることになります。この流れは止められないようですね。
 
 

はじめてのW杯開催、日本チームの予想外の健闘で、だんだん盛り
上がりを見せたサッカーでした。残念ながら18日のトルコ戦で、
日本代表の戦いは終わってしまいましたが、確実に日本のサッカーの
レベルが上がっていることが分かりました。嬉しい限りです。

選手一人ひとりの努力も大きかったとは思いますが、フィリップ・
トルシエ監督の力も無視することはできないでしょうねぇ。
もともと「優勝請負人」とも言われていたトルシエ氏が日本の監督に
就任してから3年くらいでしょうか。すぐに結果がでないことに
対して日本のマスコミなどからは、監督解任の声が何度も上がりま
したが、きっちり仕事を果たしてくれたと思います。

トルシエ監督のやり方は『個』重視した指導法だったようです。
ビジネスにおける「コーチング理論」と呼ばれるものだそうで、
個人の能力や可能性を最大限に発揮できる人材を育てるやり方
なのだとか。これが今の若い選手達にマッチしたようです。

海外から優れた指導者を招くことは、明治時代には政治や経済
界でも良く行われていたことです。比較的義理人情を大切にする
日本の社会では、何のしがらみも持たないトルシエ監督のような
存在が、既存のシステムを破壊するには有効なのかもしれません。
いつまでもゴタゴタ続きの日本の政界にも、こういう存在が必要
かも。(いっそのことサッチャー女史などにご登場願うのも、
面白いかも。高給取りになりそうですが…)



鈴木議員逮捕へ  2002年06月20日(

 
鈴木宗男議員逮捕のニュースが、ここ数日新聞やテレビを賑わせて
いますよねぇ。逮捕の時には、大勢の報道陣や野次馬でごった
がえしていたようです。まぁ、この人一人の力だけではこのような
ことは出来なかったとは思います。もっと力を持つ政治家が
バックで糸を引いていたのだろうと勘ぐってしまいますが、
この人の場合、やりすぎたのでしょうか。自民党もマスコミや
与論の批判に耐えきれなくなって、とかげの尻尾切りに走った
ような印象も受けますよねぇ…。

今回問題にされていたのは、やまりんという会社がらみのあっせん
収賄容疑ですが、鈴木議員のやってきたことで一番の問題なのは、
一国会議員が外務省の政策を、場合によっては国策を無視して
左右してきたことかと思います。国会議員が中央官庁の官僚を
使いこなしていくことは当然のことでしょうが、国民を代表する
立場でありながら私益を優先させ、国益を損なうような活動を
行ってきたことの責任を追求できるのか。ここがポイントでしょうか。

国民も批判ばかりはしていられませんよねぇ。こういう国会議員
を何回も当選させ、自分達の地域や会社の利益を最優先にしてきた
ということですから。もしくは政治に無関心で選挙でも棄権し、
現状を追認してきたか…。

この逮捕で一議員をスケープゴートにして、「やれやれ、一件落着」
ということではなくて、政治家も官僚も、そして私達国民も、
日本をきちんとした国へ、素晴らしい国へと変身させていく。そういう
気持ちをもつ人が一人でも増えることが大切なのではないかと
しみじみ考えてしまいました。
(鈴木議員には、ちょっと踏ん張っていただいた方が、もっと深部に
ある膿ができっていいのかもしれないなどとも思ってしまいました(^^;)
 


日本企業、頑張れー!  2002年06月22日(

 
日本の製造業の技術力はぴか一。ということは何度もコラムでも
取り上げてきましたが、商品を売るためには『素晴らしい製品』を
作り上げるだけではだめで、売るための市場を作り上げるとでもいうの
でしょうか、マーケティングというものが大切になります。そして
商品を安く確実に提供していくためのシステムを作り上げることも
大事なことです。

メイド・イン・ジャパンは世界の人が憧れる素晴らしい製品が多い
ですが、肝心なところでアメリカ企業にしてやられたりと、いろいろ
なところで苦戦していますよねぇ。結局、規格を握るという部分を
おろそかにしてきた結果かと思います。例えばパソコンのOS。
これをマイクロソフトに握られているため、いくら良い製品を作り
上げようとも、これに合わせた製品作りをしなくてはならないわけ
ですから、一番の儲けを得るのはマイクロソフトということになります。

これに関して、日本メーカーの間に明るい動きが見られています。
NEC、日立製作所など情報・電機大手が、次世代のデジタル家電の
情報処理に使う半導体や関連ソフトを共同開発するとのことです。
基本ソフト(OS)には小型化しやすい国産の無償ソフト
「TRON(トロン)」を採用して、開発費を削減し製品の低価格化
を促進し、ネット端末の主役と期待されるデジタル家電の心臓部を
独自開発し、世界市場で主導権を握っていくとか。

うーん、こころ強いですねぇ。(^^)
あんまり詳しくはないのですが、「TRON(トロン)」に関しても
何回か書いた記憶があります。大分前から開発が進められている
ソフトですが、日本人が作ったソフトです。日本の市場には一番
マッチするものになるのではないでしょうか。それにこれを使用するのに
お金もかかりませんしね。その分のお金を別のことに有効活用できる
でしょう。

IT革命も民間から本格的に起こりそうですね。森前総理の唱えていた
IT革命では、マイクロソフトを潤すだけになってしまいそうでしたしね。
ガンバレー、日本企業!
 



初の電子投票&日米の株式市場の動き  2002年06月23日(

 
全国初の電子投票が、岡山県新見市の市長・市議選で実施されましたね。
電子投票は機械の画面で候補者名をタッチペンで触れて投票し、無効票、
疑問票がなくなり、開票時間を短縮できるようです。
テレビなどのインタビューに高齢の男性が応えていましたが、
「分かりやすいし、これならいいんじゃないの」
という感想でした。

電子投票分の開票作業は午後9時25分に始まり、25分間で終了したとのこと。
多少トラブルがあったようですが、これならば全国的な導入へと向かって
行きそうですね。せっかくの日本の技術、日本のために生かさないのは
もったいないというものです。
 
 

W杯に日本人の注目が集まっている間にも、世界では様々な動きが起きて
いる様子。

またアルカイーダの動きが活発化して、アメリカでテロが発生する可能性が
でてきたとのこと。近くで危なそうなのは7月4日の独立記念日でしょうか。
となると日本も油断ができないですよねぇ。
あちらの国々とは基本的にしがらみのない日本ですが、アメリカの同盟国
ですし、今回のテロの根本にはイスラム国家以外が繁栄していることへの
嫉妬心があると考えられますから、その鉾先が日本に向けられることは
十分に考えられる事です。警戒を怠ってはいけないでしょうねぇ。

この動きを受けてもあるのでしょうが、アメリカの株式市場がここのところ
下がり続けています。テロへの心配ばかりでなく、エンロン事件などでの
市場そのものへの不信感も拭えていないのでしょうけど…。
一旦上昇傾向にあったものの、アメリカ市場と連動している日本の株式市場も
下がりぎみですね。とはいうものの、市場の動きはホントに感情的な印象を
受けます。

アメリカという国と事を構えて、勝てる国や組織は今の地球上にはまず存在
しないでしょうし。日本の経営者への調査でも、「景気は年内に底入れ」
という手ごたえを感じている経営者が7割と、景気も回復傾向にあるよう
ですし。(ただまだ弱くて、本格的ではないという意見ですが)

ぼちぼち、新しい時代へ向けて、本格的に始動しはじめる時期になったのかも
しれませんよねぇ。(成功する人は、既に仕込みを開始しているか?)
 


W杯で認識した日本人の気持ち良さ  2002年06月24日(

 
サッカーというスポーツに熱狂する人々は多いようですが、韓国の快進撃に
関してあちこちの国のサポーターからのブーイングが、FIFAに寄せられて
いると新聞やらテレビやらで取り上げられていますねぇ。あまりの抗議の声
の多さにFIFA側も、「1個や2個は不適切な判定があったかもしれない」
と会見、ただし「韓国に肩入れした陰謀があるとの指摘を、全面的に否定する」
と、強く反論もした ようですが…。

この時の試合、中継を観ていなかったのでなんとも言えませんが、まぁネット
仲間の間でもいろいろと取りざたされてはいましたねぇ。まぁスポーツには
このようなことは付き物でしょうか。とくに今大会は初物尽くしです。初の
アジアでの開催に初の共催、アジア勢初のベスト4入り…という感じで。

共催で試合が2カ国で行われたため、審判員の管理が行き届かなくなった。
…なーんて批判が起きても、アジアの国をなめたようなやり方を決めたのはFIFA
ですし、審判員を決めたのもFIFAですよねぇ。結局、チケット騒動も
自分達やバイロム社に責任があるとは認めず、試合会場で大量の空席が生じた
問題についても「チケット発券に必要な日韓20会場の座席データ提出が大幅に
遅れたのが原因」と述べ、日韓側に問題があるとの見解を示したとのこと。
うーん、どちらがホントなんでしょう?(まぁ確かに、日本ではチケット争奪戦
が起きているけど、韓国では売れ残っているともいうし…)

日本が負けたのを聞いた時、韓国の街では歓声が上がったとも聞くし…。
「共催」ではなくてホンネは「競催」、日本に勝てばそれでいいという
ような姿勢が見えてしまう状況。残念ながら私としては素直にサッカーを
楽しめない大会になってしまいました。(サッカーは好きなんです。
キャプテン翼とかも大好きだったり(^^ゞ)

韓国の勝利へのあの執念、あれは日本代表も日本のサポーターも見習う
べきものかと思いますが、同時に他の国の人気選手とか人気チームとか、
はたまた地域にキャンプを張ったチームとか、場合によっては、たまたま
チケットをゲットして観戦しに行ったチームとか(笑)、日本チーム以外にも
温かい声援を送り続けている日本人の素敵な面も再認識したW杯だったでしょうか。
お人好し、うーんでも筋の良い人々の集まりかも、この日本って国は。(^^)
 



医学の進歩と子供の立場  2002年06月25日(

 
韓国VSドイツ戦、ドイツが1-0で韓国をくだす!
さすがに大会ナンバーワンキーパーの呼び声高いカーン選手は、韓国
チームにゴールを割らせなかったようです。「韓国サポーター6万人
を敵に回しても怖くない」と言い放った剛胆さ。うーん、さすがプロという感じ
でしょうか。とはいうものの白熱した試合展開だったようで、韓国も
おしかったですねぇ。まだ3位決定戦もあることですし、まだまだ韓国
でのサポーターの熱狂ぶりは続きそうなのが、うらやましいかも。(^^)
 
 

スポーツとは全然話が変わりますが…医学の進歩が大きな問いかけを社会
に突き付けていますねぇ。

とある日本人女性が夫の死後、凍結保存していた精子を利用して人工受精
により妊娠・出産し、その子供の認知を巡って裁判を起こしたとのこと。
現時点ではそのようなことを想定していないため、子供は嫡出子としては
認められず、子供に父親の財産の相続権もないとの判断が下されたようです。
(夫の死後300日以上経過した後に生まれた子供は、嫡出子として
認められないようです)

うーん、難しい問題ですよねぇ。
女性や夫の両親としては、亡き夫の面影を残した子供が欲しかったという
こともあるでしょうし、遺伝的な証明はDNA鑑定を行えば可能ではあり
ますが、最初から父親のいない子供になることが分かっているわけですから、
当の子供の立場からすればどうなのでしょうか。

また女性もまだ年令が若いようですから、夫がなくなってしばらくして
再婚した場合はどうなるのでしょうか。普通に生まれてきた子供について
さえ、義父による虐待などが問題になっている昨今です。ましてや下の
子供が生まれたりしたら…きちんと慈しんでもらえるのでしょうか。

結局昔と違って、「子供は天からの授かりモノ」という認識もなくなって
きているのでしょう。現在では家庭や学校、社会などできちんとした
宗教教育、道徳教育を行うことが少なくなった影響も大きいかもしれ
ません。

医学の進歩は否定しませんし、自然では子供が授かり難い夫婦への救済策
としての人工受精などの実施も結構なことと思います。ですが大人の都合ばかり
ではなくて、子供の気持ちや立場の方がより尊重されるべきなのではないか、
そう考えさせられた出来事でした。
 


週5日制とアニメと囲碁ブーム  2002年06月26日(

 

ブラジルVSトルコはブラジルが勝利しましたね。これで決勝はドイツと
ブラジルということにありました。まぁ、順当なカードかも。日本を破った
トルコに頑張ってもらいたかった気も…。さて30日の横浜も満員に
なりそうだ!(決勝が日本で良かったのかも(^^;)
 
 
 

子供たちの学力低下が問題になっている中、週5日制が導入されて時間の
出来た小学生の間で、囲碁が静かなブームになっているとか。なんでも
自治体や囲碁サロンが子供向けの教室を催すと、超満員の盛況ぶりの様子。

この背景には、今テレビ東京系列で放映されているアニメ、『ヒカルの碁』
の影響があるようです。(小畑健原作、集英社)原作のコミックは読んで
いませんが、アニメファンの私。たまーにこのアニメを観ていますが、
アニメ作品としてもなかなかていねいなつくりでいいかも。(^^)
囲碁はよく分からないのですけど、番組の最後に子供向けの囲碁解説
コーナーもあってちょっと勉強になるでしょうか。

アニメを観ていて、日本の囲碁界の状況も少し垣間見えました。もともと
日本で発達した囲碁も、豊かになった日本の社会では他に娯楽がたくさんある
せいでしょうか、今では韓国や中国の囲碁のレベルの方が上のようです。
物語はそんな状況の中、囲碁には全然興味のなかった主人公が、平安時代に
囲碁の天才というのか、帝への囲碁の指南役を務めた人物(とうぜん幽霊(^^;)
によってその才能を開花させていく…といった感じでしょうか。

とにかくこの漫画&アニメの影響で、囲碁を始める小学生が増えたとのこと。
囲碁サロンってもともとお年寄りが多いですし、のんびり、じっくり取り組める
ゲームですから、お年寄りと子供達の良い交流の機会となっているようです。
集中力もつくから学習効果もあがるというおまけ付きらしいですしね。

これがきっかけで若年層で囲碁人口が増えれば、また日本の囲碁界が強くなる
やもしれませんねぇ。将棋界の羽生さんのような天才が生まれてくるかも。
子供にとっては礼儀作法なども身につけるきっかけとなり、お年寄りにとっては
教える励みになっているという囲碁ブーム。しばらく続きそうです。

大人の側も、子供達にいろいろな興味をもたせる有効な方法として、漫画や
アニメを活用することをもっと考えると良さそうですねぇ。子供達は立派な
消費者でもありますから、上手くブームを起こせば景気回復の起爆剤になる
かもしれませんしねぇ。お年寄りの遊びのイメージが強かった囲碁も、子供達の
目には新鮮に映っている様子。他の日本の伝統文化も掘り出せば、こんな
ブームを起こすことができるかもしれませんよ。(^^)b
 



 

サミット開催と借金の棒引き要求  2002年06月27日(

 

カナダのカナナキスというところで、サミットが開催されていますね。
やはりアメリカ主導、まぁ世界経済を引っ張っていく立場なのだから当然
といえば当然ですが、日本に対してはいろいろと要求がつきつけられている
様子。その一つがヨルダンへ日本がおこなってきた有償のODAを帳消しに
し、今後無償の人道支援を大幅に増額させること、ヨルダンの債務棚上げ
要求を後押ししているようです。日本政府は最終的には受け入れざるを
えないだろうとのことですが…。

要は借金の踏み倒しってことですよねぇ。まぁ国際関係とかいろいろある
のでしょうが、これも日本国民のおさめた税金から、ということになります。
受け入れるのは仕方ないにせよ、この状況を日本に有利なように活用する
すべも考えていって欲しいもの。これを理由に他国へのODAの見直しを
測るとか、アメリカとの他の交渉で有利に運ぶ材料とするとか…。
アメリカに脅してもらえば、借金を踏み倒せる国と思われてしまっては
損ですし。
(ブッシュ政権もなかなか大変そうなので、そこら辺を上手く利用できない
ものなのでしょうか)

ただ単に「ハイ、ハイ」と従っていては、知恵がたりないですよね。
政治家の方々も選挙対策大事なのは分かりますが、自分の地元のことばかり
考えずに、もっと大きく物事をとらえっていって欲しいものです。
(そして国民の側も、自分達の個人的な利益ばかりでなく、そういう政治家を
支援するようにしていかないといけないでしょうか)



アメリカの景気と日本の景気  2002年06月29日(

 

エンロン事件以降、アメリカでは大企業の粉飾決算などが問題化しています
ね。監査内容に対して投資家も不安を抱いたのでしょう、アメリカの株価が
ここのところ急落、どうしてもアメリカ市場の影響を受けてしまう日本の
株式市場も下がり気味です。一旦持ち直したと思ったので残念ですねぇ。
これに加えてアメリカにはテロの懸念があります。まず、7月4日に向けて
警戒する必要があるでしょうか。

とはいうものの、いろいろな問題がなければ順調に上がっていったものと
思われますし、今年度後半から企業収益がよくなるという見通しがあちこち
から出されているようですので、まぁそんなにオタオタしなくても良さそう
です。どのみち景気というものは上り下がりするものですから。

ちょっと心配なのは、また日本の株式市場を狙って、外資系証券会社が動いて
いるという話も聞こえてくるところでしょうか。ムーディーズの日本国債の
格付け引き下げが行われた直後です。外資系証券会社では日本経済や日本企業
が悪いとするリポートを書くように指示がでているとかいないとか。
日本の大企業が何とか耐えられる平均株価8500円まで落とし、空売りを
仕掛けて儲ける…そんなシナリオがありえるとのことです。

本当かどうかはわかりませんが、こういう話がまことしやかに囁かれると
いうことは、日本という国が甘く見られているのでしょう。日本政府には
国内のことばかりではなく、しっかりと国際状勢に対応できるように
脇を締めて欲しいものですねぇ。もっとあちこちに友人を作る必要が
あるのかも。とくに財界関係のパイプを太くしていく努力がいるのでは
ないでしょうか。(重要な情報はここら辺の人たちが握っていそうですから)



北と南の衝突  2002年06月30日(

 

W杯がブラジル優勝で終わりました。1ヶ月間のお祭りもこれで終了と
いうことになります。やっぱり一カ国開催の方がもっと盛り上がった
のかなぁとも思うので、その点は残念かも。

そんな中、北朝鮮と韓国で軍事衝突が起こり、双方に死傷者が出ている
様子。W杯での韓国の熱狂ぶりをみてか、北朝鮮が仕掛けてきたようです。
例によって相手側のねつ造と、北朝鮮側は突っぱねていますが…。
こうなると共催だったのが幸いだったかもしれません。金大統領も閉会式
に参加するためにきちんと来日できたようですし。

今回のW杯は北朝鮮国内ではほとんど報道されず(いつも報道されている
のかどうかは不明ですが)、お祭りに対抗してか「アリラン祭」が毎日
開催されていた様子。ところがこちらは世界からほとんど注目されなかった
のも今回の軍事行動の原因の一つではないかという意見も目にしました。

不審船の引き上げを決めた日本に対する牽制の意味もあるのかもしれません。
とはいえ逆効果かも。北朝鮮のこのような態度を目の当たりにすれば、
そうそう反対意見ばかり言ってもいられないでしょう。韓国も反対意見を
出しずらくなるでしょうか。

こうなってくると、有事関連法案が廃案になってしまうのは非常に問題が
ありますよねぇ。すぐ近くに自国にとって不都合なこと、気に入らない事が
あるとすぐに攻撃を仕掛けてくる物騒な国があることがはっきりしたの
ですから。法案の内容が気に入らないというのならばそこをなんとかするのが
政治家の方々の仕事かと思います。北朝鮮から面と向かって攻撃を受けて
から、ようやっと法律の作成に着手するつもりでしょうか。

とにかく必要な備えはきちんとしておかないと。死傷者をたくさん出して
からでは遅いですから。




 

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