未来のヒントは現在にあります 2002年02月02日(
 
田中真紀子氏の後任は、川口順子環境相が納まることに決まったようですね。
緒方さんが断られたのは残念ですが、頑張っていただきたいものです。
ちょっと前にマスコミで取り上げられて話題になった、小泉首相の「女の涙は
最大の武器」発言。これを格好のワイドショーネタとして女性閣僚へのインタ
ビューを試みたマスコミに対しての回答はそれぞれ振るっていましたが、
中でも川口さんの「私も素敵な男性に、最大の武器と言われてみたい」と
いうセリフを聞いて、かっこいいなぁ!とテレビの前で喜んでしまいました。
こういう機知にとんだやり取りのできる人材なら、外交の舞台での活躍を期待
できそうですね。(^^)

雪印食品の強制捜査が始まりましたね。それにしても日本の社会はそろそろ
上向いてきそうだな、と思う頃に何かしら大事がおきてしまいます。まぁ、
たいてい今まで手厚い保護を受けていたと思われる業界がらみの事件ですが…
これだけ日本の不景気が長引くのは、まだまだ膿ができっていないのが原因かも
しれません。日本の政府、企業、個人それぞれで、社会の変化に対して抵抗する
勢力が強いのかもしれませんし、本気の覚悟ができていないのかもしれませんねぇ。

でも21世紀がどういう社会になるか、だんだん見えてきた感もあります。
明日は今日の延長上にあります。未来のヒントは現在にあります。
変化を恐れず、いち早くその動きに向かって行動を開始した人が、21世紀に
成功する人となるでしょう。そして多くの成功者の存在が、多くの人々の幸せ
へとつながるような、そんなマインドや仕組みを、この日本に作り上げていけたら
なぁ。そう願うこの頃です。
 


塾の行く末を決めるのは… 2002年02月03日(

 
子供たちの学力低下が取りざたされている昨今ですが、平成7年度と13年度
の高校3年生の学力について、同じ問題を用いて約4千人規模で比較調査が
行われたようです。(ベネッセ文教総研による)その結果、主要5教科の
うち英語をのぞくすべての科目で成績が下がっている…そのようなことが
分かったとか。子供達の学力低下を示す客観的なデータとして注目されそう
とのことですね。

子供達には調査とは知らせずに実施したようですので、具体的なデータとして
活用できそうですが、中でも国語と理科の低下が深刻だったようです。
ちょっと前にも書きましたが、近い将来自動翻訳機が実用化されそうな
状況では、強化すべきは日本語できちんと物事を考え、表現し、主張する
力ではないかと思います。すぐにでも通訳や翻訳ができそうな人間という
のは、社内では専門職として扱われてしまう傾向があるとも聞きます。
それを目指す人ならともかく、社会で活躍したい人はもっと違う武器を
身につけなくてはならないのでしょうねぇ。(交渉力とか)

まぁ、国語力が落ちているせいで、問題の読解力自体が低下して成績にも
影響が出たのかもしれませんね。

そんな中、4月から完全学校週5日制が始まるのを前に文部科学省が、
全国の学習塾関係者を集めた会合を都内で開き、勉強だけでなく、子どもの
体験活動の受け皿になるよう協力を求めたというニュースを目にしました。
文部科学省にはあんまり使わない言葉かもしれませんが、いわゆる
「行政指導」?…って感じてしまいました。

学校の手足をしばっておいてから、さらに競争相手が野放しなのは不公平(?)
だからでしょうか、塾側にも「ゆとり教育」を取り入れるように要請している
わけですねぇ。学校での補習を奨励する姿勢を示しながら、それは矛盾している
という声も。まぁ塾はビジネスですから、ニーズがなければつぶれてしまいます
よねぇ。結局指導したとしても、行く末をきめるのは塾を利用する子供達や
親御さん、ということになるのでしょうか。
 
 


ロケット、内閣支持率、世界経済会議 2002年02月04日(

 
H2Aロケット2号機の打ち上げの様子が中継されていましたね。第一段階の
打ち上げには成功したようでしたが、次段階の実験衛星「DASH」の衛星を
載せた台座との分離に失敗、結合したまま軌道を回ってしまっているようです。
このままだと大気圏再突入実験ができないとのことですが…
日本の技術力は世界再高水準にあるのでしょうが、この手のアメリカに抑えられて
きた軍事に直結してくる分野ではなかなかですねぇ。ここら辺の技術について
詳しくはないのでずが、やはり場数を踏まないとダメなのでしょうか。
それにしてもお金のかかることです。(^^;
一旦起動にのれば発展するのも早いのでしょうか。近い将来、スペースシャトル
に乗って月に旅行する時代がくれのが、SFファンとしては楽しみだったりします。

小泉内閣の高支持率を支えていた田中真紀子氏の辞任後、あちこちで世論調査が
行われていますが、やはり軒並み数字が下がっているようですねぇ。
マスコミの報道姿勢を見れば、世論がそちらの方に誘導されるてしまうのは当然
かもしれません。田中氏の更迭には反対で、事務次官や鈴木宗男氏の更迭は支持
というのもアンバランスな感じを受けます。自分が詳しい分野のことについての
記事を読んで、「?」と疑問を抱いたことがある方も結構いらっしゃるのでは
ないかと思いますが、日本のマスコミの流す情報には不正確なものも多いです。
1を聞いて10くらいに膨らませているのではないか。正直そんな印象を持つ
ことも少なくなかったりしますねぇ。

今、世界経済会議(通称ダボス会議)が開催されているようですね。
この会議の重要性について、何年か前から竹村健一さんがあちこちで訴えられて
きたおかげでしょうか。去年は森総理が日本の閣僚としてははじめて参加されたり、
マスコミの関心も高かったりしましたが、今年はそうでもないのでしょうか。
(国内がガタガタしているので、それどころではなかったのでしょうか?)
世界経済を動かしている人物が数多く参加するこの会議、やはり同時多発テロ後
に世界の結束を高める意味もあってのことでしょうか、スイスを離れてニューヨーク
が今年の開催地になっています。

こういうところに集まる人からみれば、経済再生のためにやるべきこと、日本の
問題点というのは明らかであるのにきちんと実行できず、日本は「沈没」している
…という見方をされているという新聞のコラムを目にしました。古い鎧を脱ぎ
捨てられずに困っている。あるいは、ぬるま湯から出るのを怖がって、お湯が
さめきってしまうのをただ待っているかのようなイメージなのでしょうねぇ、
この日本という国は。

内部に秘めた力は大きいと思うのに、何かでがんじがらめになっている…。
日本をしばっているものの正体はなんなのでしょうか。いろいろあるのかも
しれませんが、その一つが日本人自身の変化を恐れる心、リーダーとしての
責任をさけて通ろうとする心、そんな感じがします。


いよいよ正念場へ 2002年02月05日(

 
小泉首相の施政方針演説が行われました。いよいよ正念場といった感じで
しょうか。外務省を巡るゴタゴタと、人気閣僚であった田中真紀子氏の
辞任で内閣支持率が低下する中、いよいよ正念場ですねぇ。

世界経済会議(ダボス会議)でも、小泉首相が抵抗勢力と妥協して改革
推進の速度が遅くなるのではないか?との心配の声が多くあがっていたと
のことです。あのゴタゴタが世界に「日本はしょうがないな」という印象を
与えてしまっているのは残念です。

施政方針演説では小泉首相は、構造改革に改めて強い決意を表明したと
いうことですから、簡単に妥協しないとは思いますが、反対勢力が支持率
の低下を受けて、巻き返しにでる可能性もでてきました。

ここで改革の速度が弛んでしまっては、日本はますます沈没してしまいます。
マスコミもワイドショー的に政治を取り上げた方が視聴率がかせげるのは
分かりますが、日本という国がきちんとしていてこその言論の自由なんだと
いう視点は持っていて欲しいと思いますねぇ。

まぁ国民も、田中真紀子氏の更迭には反対だが、構造改革の推進には賛成
という意識のようですから、そう心配することもないのかもしれませんが、
ここで小泉さんが改革に失敗すれば、いよいよ日本には後がないかもしれ
ません。民主党との連係も視野にいれているということですね。

とにかく、「日本という国を良くしよう」という決意を、国民ひとり一人
が持つことが再生へのカギなのかもしれませんねぇ。
 



企業の基礎研究への援助、日本の環境保全力 2002年02月06日(

 
日本企業は大学との結びつきがあまりなく、基礎研究分野が弱いと言われて
きましたが、今度ロームが、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校の研究
機関「固体発光素子・ディスプレー・センター」(SSLDC)に250万ドル
を寄付すると発表したようです。同センターは青色発光ダイオード(LED)
の開発で知られる中村修二教授が所長を務めているとのこと。

少し前、中村教授が青色発光ダイオードを開発した当時に所属していた企業に
対し、相応の成功報酬をもとめて裁判を起こしたことが記憶に新しいですよね。
結局、こういう優秀な人材は海外の研究機関に行ってしまいます。日本だと
組織の力が重視されがちですが、最初は個人の熱意から物事は始まるのだと
思います。そういう個人の熱意や努力に報いない社会では、これからの発展
はあまりのぞめないかもしれません。そういう個人の数多く存在する社会、
そしてそういう個人の努力や才能を評価することのできる国が、今後豊かさ
を享受することになるのかも。
 

ダボス会議では日本への厳しい注文が相次いだようですが、さらに日本の
総合的環境保全力は142カ国中62位だという調査結果が発表されたとのこと。
水質は7位、大気については41位ですが、地球規模の環境保全に対する貢献
は118位、人間が環境に及ぼす悪影響を減らす努力では133位とビリのほう。
ちょっとショッキングな結果ですよねぇ。日本の環境保全に関する技術力は
ピカ一だと思っていましたので。

まぁもっとも、米コロンビア大学などと同会議が共同で、環境規制のレベルや
環境政策20項目を指標化して、ランキングしたものということなので、アメリカ
の財界人あたりの思惑がおおいに入っている可能性はありますけど。かなり多くの
エネルギーを消費しているアメリカより、ホントに劣るのかなぁと疑わしかったり。
(ちなみに米国は日本より上の総合51位)

日本のマスコミはこの手の情報はあまりとりあげてくれないようですが、
世界が日本を見る目はなかなか厳しいということでしょうか。ホントの意味で
友好的な国ってあるのかなぁとちょっと心配になってしまいます。
もともと、友好的な国を大切にしない傾向がある国かもしれません。
もっとそういうことに気をくばる必要がありそうです。
(某国々に対してのように卑屈になる必要はありませんけどね)



マックの電子商取引事業と雪印の再建問題 2002年02月07日(

 
新しい事業をマクドナルドは展開するようですねぇ。
インターネット関連サービス会社と組み、電子商取引事業に参入すると発表。
マクドナルドの店頭に置く無料情報誌から、消費者が携帯電話などを使った
簡単な操作で希望商品を購入することが可能となるという記事を読みました。
無料情報誌に掲載する商品や旅行、イベント情報にはすべてバーコードを添付し、
携帯電話などに取り付けた小型の読み取り機でなぞるだけで、自動的に注文
や資料請求ができる仕組みとか。

狂牛病関連で売り上げが落ち、去年鳴り物入りで公開した株も株価が下がって
きており、何かと大変そうなマクドナルドですが、相変わらず様々な手を打って
きますねぇ。研究熱心な企業です。まだまだ伸びてきそうですね。

雪印乳業の再建問題ですが、変な横やりが入って上手く運ばなくなる可能性
がでてきていますね。
雪印乳業は業務提携しているネスレグループの資本参加を考えていたようですが、
自民党や農水省から「まった」がかかった様子。外資との提携は困る、との理由
のようです。大手企業の行く末や消費者の安心確保、よりは「生産者保護」が
優先される日本の体質が浮き彫りになった形でしょうか?

外資が本格参入して価格破壊が起きるのを恐れてのようです。国内の零細農家
を保護したい自民党議員の思惑が見えかくれしていますねぇ。
結局、競争のあまりない分野だからこそ起きた不祥事だったのかもしれません。
選挙の票田を守るために、大手企業の再建のチャンスを奪うことになっては、
不景気が長引く日本経済への影響が大きすぎるかも。
(もっとも、外資と提携しても、消費者が「雪印」を受け入れるかは不明ですが)

日本の構造改革の最大のネックは、自民党内にあるのかもしれませんねぇ。
 
 


21世紀の教育のトレンドでしょうか? 2002年02月09日(

 
冬季五輪がソルトレークシティーにて開幕しましたね。
かなり苦戦をしいられるだろうと伝えられていた日本選手団ですが、初日
からメダルをゲットした選手もいるようで、とにかく頑張っていただきた
いものですね。同時多発テロの影響もあって厳戒体制もしかれているよう
ですが、ぜひ無事に終わって欲しいものです。

文部科学省が進めようとしている教育改革に対して、あちこちから批判的
な声があがっていますが、独自の取り組みをしようとする自治体もある
ようですね。
品川区が来年度から区立の小中学校について、保護者や地域住民など外部に
よる学校評価制度を導入すると発表したとのこと。自治体全体でこういう
制度を導入しているのは他にないようです。品川区は東京都内の他の自治体に
先駆け、同じ区内で居住地に関係なく生きたい学校を選ぶことができる
「学校選択制」を小中学校で導入するなど、教育面で先進的な試みを
おこなっているようです。

21世紀、各自治体ごとに特色のあるサービスが提供されるようになるでしょう。
そしてそのサービスの善し悪しで、住民も住む場所を決めるようになるかも
しれません。近い将来、「子供の教育を考えたら品川区!」なーんて流行る
かもしれませんよね。これから新幹線も停まるようになって立地条件も
よさそうですし、若夫婦世代がこぞって住むようになれば、街も活気に
あふれるやもしれませんよねぇ。

なかなか改革が進んでいないように見える日本の社会ですが、あちこちで
いろいろな動きがあるようです。確実に変化は現われてきていますね。(^^)
 


中国の政権交代、G7閉幕 2002年02月10日(

 
中国共産党政権で、世代交代が進むか否か…。
WTOへの加盟のなされる今年、江沢民氏から李鵬氏が国家主席になるとか、
ここら辺の世代はみんな引退するとか、様々な情報が飛び交っているようですが、
共産党政権の存続と改革推進…両立させたい上層部としては、頭が痛いところで
しょうか?まぁ、日本に変なとばっちりがこないように、注意しないと
いけないのかも。

オリンピックが開催中のためか扱いが小さいようですが、G7がオタワで
開かれていたようですね。採択された共同声明は日本や米国など各地域ごと
の現状や課題への言及は避けた様子。ただ日本は主要7カ国のなかで、
唯一マイナス成長に陥っているため、塩川正十郎財務相は会議で、構造改革
の推進により「成長率を2002年度に0%、2003年度に1%に引き上げる」と
国際的に公約したとのことです。

7カ国唯一…同時多発テロの影響で、景気が落ち込んでいたアメリカでさえ
も経済回復してきているのですねぇ。うーん、こうなるとホントに消費
不況なのでしょうか、デフレで物価が下がっている影響もあるのでしょうか?
とくに株価下落が世界に与えている印象が悪いのかも。株価が上昇すれば
銀行が抱えている保有資産額も増えるでしょうし、企業の持つ資金も増える
のでしょう。とくに株式市場にお金が流れるこむような政策を、ぜひ日本
政府には実施して欲しいものですねぇ。



「歴史」を軽んじる心からでしょうか? 2002年02月11日(

 
建国記念日でお休みでしたが、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?

この日はたまたま月曜日だったのですが、働きバチといわれる日本人が
休む機会を増やそうという目的なのでしょうか。ハッピーマンデー法が
施行されてから月曜日の休みが増え3連休が増えましたが、必ずしも
いいことばかりでないという新聞のコラムを読みました。

大学では月曜日の授業数がかなり減ったため単位数が確保できず、あえて
月曜日に授業を実施したり、他の日を月曜日扱いしたり…かなりややこしい
ことになっているとか。また連休が増えたせいで、パート勤務者の実入りが
減ってしまったりといった不景気な話も聞こえてきますねぇ。雇う側に
とっても雇われる側にとっても、ちょっと面倒になっているのかも。

もともと祭日、現在は祝日ということになっていますが、歴史的背景が
あってこそのお休みなわけで、皆でお祝しようというのが本来の主旨では
なかったかと思います。例えばアメリカの人々が、アメリカの建国記念日
をただ連休にする目的のためにずらしたりするでしょうか。おそらく
しないでしょうねぇ。この日に皆でお祝してこそ、意味があると考える
のではないでしょうか?

来年から7月20日の海の日と9月15日の敬老の日もそれぞれの月の第3月曜
に改められ、三連休がまた増えるとか。祝日ではなくて、単なるお休みが
だんだん増えていきそうで、ちょっと不安かも。

他の国に比べて、島国でありほぼ単一民族であったため、国を維持するのに
それほど苦労をしてこなかったせいでしょうか。国の「歴史」というものを
軽んじているようにも感じます。うーん、ある意味、日本人の自信ともいえる
のでしょうか?そういう機会が減っても国は大丈夫、といった自信。
せめて新聞には、毎年祝日ごとにその由来を説明する欄を設けていただきたい
なぁと切望してしまいますねぇ。



クジラ救出劇 2002年02月12日(

 
先月末、鹿児島県の海岸に14頭ものマッコウクジラが打ち上げられて
ニュースになりました。テレビなどでご覧になった方も多いかと思いますが…。
地元では警察、消防、漁業関係者がなんとか海に戻してあげようと、必死の
救出劇が行われていたようです。

地元の港湾工事を請け負っている建設会社が、沖からタグボートで引っ張る
という大掛かりな作戦を実行してその内の1頭の救出に成功し、見守って
いた人々から拍手喝采されたとか…。1頭でも助かったことは喜ばしいこと
ですねぇ。ただ、かなり危険な作業だったことは間違いないようで、1頭
何トンかあるのでしょうか、あの巨体を扱うのは大変なことです。今回の
作業の時も、ダイバーが尾ひれで跳ね飛ばされるアクシデントもあった様子。
場合によっては命も失いかねない作業が無事に済んでよかったです。

こういう事件が起こった時、周りの見物人やテレビでその様子を観ている
時は、反射的に「かわいそう!」「何とか助けてあげて!」と考えてしまい
がちですが、実際に作業にあたる人の立場になったらそうも言ってられない
なぁとも思いました。自然の厳しさでしょうか、今回のクジラたちは体内の
地磁気を感知する装置がにぶったのか、過って遠浅の海に迷い混み、パニック
になって打ち上げられたようだとの専門家のお話でした。

この後始末はどうなるのかといったら、地元の自治体が予算から埋設か消却
処分することになっているようで、町は今回の救出と処分に7千万円を
かけたとのこと。海洋投棄は普通みとめられないようですが、あまりの
悪臭のひどさに、特別に緊急的に海上保安庁が投棄を認めたようです。

今後何回でも起こりうるクジラの打ち上げ…、ただ単に「かわいそう」
では済まない事件なのかもしれません。莫大な作業費と人命をかけなければ
ならないのですから。日本人は自然淘汰という言葉はあんまり好まない様
ですが、自然界に生きている動物にとってはそれが当たり前なのだという
ことを、きちんと見据えないといけないのかもしれません。せっかく助けた
命も次の日には別のアクシデントで失われるかもしれないのですから。
 


花粉症対策 2002年02月13日(

 
花粉症もちには憂鬱な季節がやってきましたねぇ。早くもマスクを着用して
いる人をチラホラ見かけるようになりました。今年はまたスギ花粉の
飛びはじめたのが一月の半ばと例年より2週間も早かったようです。

花粉症はもともと国の政策で植えたスギがきちんと手入れをなされない
ままになって放置されているために起こっているようです。それに
プラスαで排気ガスなどと一緒になって人体に悪さをしています。
ですからスギ林の手入れを行うだけで、大分状況が改善すると思われるの
ですが、今のところ国が対策を講じる様子はないですよねぇ。

スギ花粉対策として東京都がある試みを行っています。
幹の太さが27センチ未満のスギに化学薬品のマレイン酸水溶液を注入する
と花粉の基になる雄花の量を9割以上も減らす効果があることが実験で
分かったとのこと。ジャガイモの芽の抑制にマレイン酸が使用されている
ことに着目し、まず幼木で雄花の抑制効果を確認。その後、多摩地区の
スギ人工林の成木で実験を継続。昨年7月、スギの幹にドリルで穴を開け、
約2000倍に薄めたマレイン酸の水溶液を注入して、雄花の重量を調べた
ようです。幹の太さが20センチ以上27センチ未満のスギにマレイン酸
水溶液約1リットルを注入したとき、何も注入しなかった場合と比較して
雄花の量を平均で9割以上抑制することができたとのこと。

しかし残念ながら、27センチ以上のスギでは安定した効果が出なかった
ようで、太さ27センチのスギは平均で植林してから約50年経過している
モノ。実際にこの方法が活用されるには、まだまだ研究が必要のようです。

国民の10人にひとりはなっており、4人にひとりはその予備軍とも
言われている花粉症…。頭がボーッとし、鼻水やくしゃみは止まらず、
目も充血してしまうわけですから、仕事にも差し障りがでてきますね。
当然生産性も落ちてしまいます。花粉症関連グッズの売り上げがのびる
という経済効果があるとも言えますが、後ろ向きの効果ですよねぇ。
それよりは大本を断ち、皆が快適に仕事をこなすことができるように、
政府も対策を錬って欲しいと思いますねぇ。(立派な国民病かも)
 



狂牛病感染源、白血病治療薬、株価上昇 2002年02月14日(
 
国内で確認された狂牛病の感染源について、農水省が調査を進めて
いたようですが、平成7〜10年6月にイタリアから輸入された肉骨粉
約600トンの過熱処理が不十分だった可能性があると発表したようです。
ただ、感染牛3頭との接点は明らかにはされていないようです。
イタリア政府発行の検査証明書には「適正処理」とされていたものの、
今月になってから適正な処理条件をみたしていなかったと連絡があった
とのこと。輸入された肉骨粉はペットフードなどに使われて牛には使用
されていないとのことですが…。
 

「グミ」というナマコの仲間。食用としては不適で海洋漁業の邪魔者扱い
だったようですが、このグミが白血病細胞を死滅させる働きがあるとの
研究結果の記事を読みました。タダ同然の原料から副作用のない安価な
白血病治療薬が製造できると期待されているようです。
まだ動物実験の段階ですが、白血病細胞の一種「ジャーカット細胞」に
抽出した数種類のタンパクを投与したところ、白血病細胞の増殖が押さえ
られほぼ100%死滅したが、正常な白血球は80%が生存していたとの
こと。ジャーカット細胞は「細胞の自殺」を起こしていたとも。
研究が早く進んで、安全で安価な治療薬が開発されることを期待しますねぇ。
 

長いこと低迷していた株価が、ここ数日、連続で上昇していますねぇ。
格付け会社のムーディーズが日本の国債の格付けを下げることを検討する
というニュースが流れたので、「また下がるかな?」と心配しましたが、
この影響はあまりなかったようです。報道を受けて日本の政府や日銀も
いろいろと反論したようですし、投資家がそれに惑わされることは
なかったようで良かったです。一企業にすぎないムーディーズの格付けの
動向で一国の経済が影響されてしまっても困りますし。
ただ、今回の株価上昇はG7で公約してきた「空売り規制」の前倒しが功を
そうしたようで、日本国内の個人投資家が中心とのこと。外国人投資家や
機関投資家はまだ動いていない様子。まだ日本政府の取るデフレ対策を次第
ではまだ株価急落の可能性もあります。日本政府には気をひきしめて
頑張っていただきたいですねぇ。
 



 

原発の防護基準の策定 2002年02月16日(

 

ブッシュ大統領が17日から来日しますね。さまざまな話し合いがなされる
のでしょうが、会談後に都内の居酒屋での懇談会も予定されているとか。
すでにブッシュ大統領は、小泉改革支持を伝えているとのこと。実りのある
会談になって欲しいものですねぇ。
 

以前書いたことがあるのですが、日本の原子力発電所の警備体制はとても
甘いようです。警備員が警防一本で設備の警備にあたっているというのです
から。重装備のテロリストに占拠されたらひとたまりもありませんよねぇ。

このほど日本政府が昨年9月の米同時テロを踏まえた包括的な核テロ防止対策
をまとめた、という記事を読みました。(1)武装ゲリラによる原子力発電所
への襲撃に備えた防護基準を策定し、電力会社に基準を満たすよう義務付ける
(2)核拡散の可能性が高い旧ソ連地域への支援策を検討するため調査団を来月
派遣する、等々。拡散防止に関する国際会議を10月に東京で主催する方針も
打ち出したとのこと。

核物質がテロリストの手に渡らないよう核物質防護条約で規定している防護
対象を国際輸送中の核物質に加え国内の原発などにも広げた改定条約に批准
する方針も盛り込んだようです。原発の防護基準は政府がゲリラなどが原子
炉に達するまでの時間や方法を予測し、必要な施設基準などを設定。電力会社
が十分な防護措置を取っているかどうかを定期的に審査するという内容のようです。

原子力発電は資源のない日本が、豊かな生活を享受するためには必要なものだと
思いますが、原子力は人為的に完全に制御するにはいたっていないと聞きます。
安全とは言い切れない物を安全として、危機管理対策をきちんとしてこなかった
わけですが、こういう面でもようやっと普通の国になってきたようです。

最悪の事態にそなえ、楽観的に物事に対処する…これが危機管理のコツだとか。
 


「千と千尋」の金熊賞受賞、日米首脳会談 2002年02月18日(

 
ベルリン映画祭が開催されていますが、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』
が最優秀作品賞である金熊賞を受賞したとか。おめでとうございます。(^^)
アニメファンとしては嬉しい限りですねぇ。(まぁ、作品自体は妖怪がたくさん
でてくるモノなので、日本の社会がそういうモノだと誤解されても困りますが)
この映画祭でアニメ作品が金熊賞を受賞するのは初めてとのこと。
最近でこそ東京都がバックアップしようという試みがありますが、まだまだ
文化としてはレベルの低いものと捕らえる向きが多いアニメ。これをきっかけ
として、さらに良い作品が生み出されていくといいですねぇ。
 

厳戒体制がしかれた中、日米首脳会談は無事に終了したようですねぇ。
去年の同時多発テロの際、日本もテロの標的、とされたわけですから、警備
関係者の御苦労も大変なものだったと思いますが、とにかく無事に終わって
なによりでした。

構造改革の断行を改めて誓った小泉総理。そしてその全面的な支持を表明した
ブッシュ大統領。前任のクリントンさんとは明らかに違う態度で、日米関係が
今はかなり上手くいっている状態ですね。よいことです。
こういう状態は落ち着かないのか、日本の取材陣は「なぜ、日本を一番先に訪問した
のか?」などという聞かなくても分かるような質問が多かったように感じました。
外交というのは会談だけで進められる物ではなくて、歴訪の順番、相手の出迎え方、
そういった言葉ではない部分でも繰り広げられています。もっと大切なことを
聞いてほしいものですねぇ。

「悪の枢軸」と北朝鮮が名指しされたことを受けて、次の訪問国である韓国で
学生がアメリカ大使館かどこか関連施設を占拠するという事件も起きた様子です。
これなども裏で実際に糸を引いているのは誰か?…なーんて考えてしまったり。
韓国の人々はアメリカに大しては複雑な感情を持っているでしょうけど、同時に
北朝鮮のあり方に関しても本音ではいいとは感じていないと思いたいものです。
一見自由に見える社会ですが、その実例えば日本の文化(映画、音楽など)の
輸入を規制したりと、ちょっと窮屈な韓国の社会。こちらでも無事に米韓主脳
会談が無事に終了することを祈るのみです。
 


「あさま山荘事件」の映画化 2002年02月19日(

 
ブッシュ大統領の訪日も無事に終わったようですねぇ。都内では厳戒体制。
あちこちで警官や機動隊員の姿を見かけました。東京サミットなどの時もそう
でしたが、こういう時の警備って地方自治体がその費用を負担するのですよね。
結構、東京という街の負担は大きいものです。こういう時は東京の警察官だけ
では手がたりないので、他の地域からも応援を呼んでいますよねぇ。とにかく
警備にあたられた方々、お疲れさまでした。
 

ベルリン映画祭で『千と千尋…』が最優秀賞を受賞したことは昨日触れました。
日本の映画もさまざまな娯楽が普及する中、なかなか振るいませんが、やはり
映画は映画館の大スクリーンでみるとひと味違うものです。お正月の目玉は
『ハリーポッター』だったと思います。私自身はまだ予告編しか観ていないのですが、
原作をかなり忠実に再現しているとのこと。純粋な映画ファンからすると、
映画ならではの撮り方が欲しかった、という意見も耳にしましたが、もともと
原作小説がビジュアル的らしいのでこれで良かったのかも。(^^)

次の映画ラッシュはGWということになるのでしょうか。
この時にちょっと注目した映画の撮影が進んでいるとの記事を目にしました。
「突入せよ!『あさま山荘』事件」…30年前に連合赤軍が引き起こした事件。
連合赤軍のメンバーが未だに海外に逃亡しているわけですので、厳密には解決して
いない事件ではありますが、ソ連が解体し、北朝鮮がどのような国か実情が次第に
明らかになってきた現在、冷静に事件をみる雰囲気ができてきた。ということでしょうか。
2年くらい前、アメリカでキューバ危機を描いた『13デイズ』が作られましたが、
これも緊張しまくりの2時間でした。『あさま山荘…』も見ごたえのある作品に
仕上がることを期待しますねぇ。

当時のことに関しては、危機官吏のスペシャリスト、佐々敦之さんが現場で指揮を
とられていた思い出をテレビ番組で語るなど、いろいろ裏話がでてきていますが、
面白いなぁと思ったのが、カップ麺の発案者は自分だ、とおっしゃっていた
ことでしょうか。映画の大画面で機動隊員たちが雪山で暖かいカップヌードルを
すする場面なんかでてくるかもしれませんねぇ。
ちょっと楽しみな一本です。(^^)
 


東京都の様々な試み 2002年02月20日(

 
土地の値段は下がっているとはいえ、東京など都心では結構高いものですねぇ。
そうなると当然かかってくる税金も、大したモノとなって大きな負担になります。

東京都は23区の固定資産税と都市計画税を独自に2割減免することを決めたとのこと。
個人や中小企業が所有する小規模な非住宅用地が対象で、不況に苦しむ中小企業や
商店を支援するのが目的のようです。対象は23区内の面積が400平方メートル以下
の非住宅用地のうち、200平方メートルまでの部分。23区内の非住宅用地全体の8割
に当たる約23万件が減免対象になるとのこと。2002年度分に限って実施する予定で、
減免で約260億円の減収になる。

こういった試みは全国でも例をみないとのことですが、いろいろ無駄を削りきちんと
見通しをたてた上での措置かと思います。社会にとって明るい材料となることを
期待しますねぇ。
 

また東京都は、老朽化した分譲マンションの建て替えを促進するため、容積率
を緩和したり、建て替えのアドバイザーを派遣したりする総合的な支援策をまと
めたとのこと。 都内には現在、建築後30年以上のマンションが約4万戸あり、
建築後の都市計画法や建築基準法などの改正で容積率が下がったため、そのうちの
約6割は建て替えると現状の床面積が確保できず、建て替えの最大の障害とも
なっているようです。都は建築から30年以上経過したマンションを建て替えても
現状の床面積が確保できる程度に容積率を割り増す制度を創設するつもりのようです。
建て替えを準備している管理組合に対しては、合意形成の方法や権利変換の仕組み
などを助言する「建て替えアドバイザー」の派遣制度もつくるつもりとのこと。

いつだったか、テレビに出演していた都知事が「東京という街は醜いね」と口に
しておられたように記憶しています。戦後焼け野原になった東京。きちんとした
都市計画もないままにごみごみとした街になってしまっているのかも。こういう
ことをきっかけに、世界都市に相応しい素敵な街へと変貌して欲しいと思いますねぇ。




 

まず日本語力を磨く 2002年02月21日(

 
自動翻訳機の開発が現実味を帯びてきた社会。そういう社会では、外国語を話す
能力よりは、日本語できちんと語るべきことを持っている人が活躍する社会に
なっていく…と以前書いたことがあります。自動翻訳機とは関係ないのですが、
映画字幕翻訳家として有名な戸田奈津子さんも同じようなことをコメント
されていました。文部科学省の英語教育改革に関する懇親会でのことです。

現在開催されているソルトレークシティー五輪の記者会見でうまくコメントでき
ない日本人選手が多いという報道を受けて、「通訳がいても自分が考えているこ
とを表現できない。もっと恐ろしいには言うべきことがないこと。外国語の前に
やるべきことがあるのではないか」。英語学習の前に日本語の表現力が基本に
なることを強調されたようです。

他には知り合いの日本人留学生がアメリカで、「英語は話せるようになったが、
話に中身がない」と言われショックを受けたことなども例に出していた様子。
欧米では、知的でない、と判断されれば相手にされない傾向があるとは聞いて
いましたが、ホントのようですねぇ。

言葉というものはあくまでもコミュニケーションの手段です。会話重視の傾向が
ある最近の英語教育ですが、文法をきっちりやって留学した日本人学生は、最初
は会話がなかなか上達しなくて苦労するものの、基礎がしっかりしているため、
ある一定期間がすぎると飛躍的に向上し、立派な論文などバシバシ書けるように
なる、と上智大学の渡部昇一先生が述べておられたように記憶しています。

まずは日本人としての、人間としての基礎が大切、ということでしょうか?
 


雪印食品解散へ 2002年02月23日(

 
雪印食品が再建を断念…長年、消費者を軽視していたツケはとても大きかった、
ということでしょうか?

とくに食品という、人の健康に直接関係する分野のことです。いつの時代も
ニーズはなくならないでしょう。それだけに今回の雪印食品の偽装工作事件
が世間の人に与えた衝撃と、ここの製品に対する拒否反応は凄まじかった
ようです。売り上げが通常の2割以下に落ち込んでは、なかなか再建も難しい
でしょうねぇ。雪印乳業の大規模食中毒事件、狂牛病騒動の後のできごとだった
こともあるでしょうか。

それにしても、事件発覚後1ヶ月で創業51年の企業がつぶれてしまう…
日本の社会も変わってきましたねぇ。

農水省は「罪のないまじめに働いている人には温かい配慮が必要」として、
再就職の斡旋を厚生労働省に要請したとのことですが、今回の事件は
山一証券が倒産した時とは違って、一社員、末端の社員もからんでいたこと
ですから、あずかり知らぬ、ということは言い切れないようにも正直感じ
ました。もし倉庫会社の社長さんでしたか告発がなければ、そのまま不正が
続いていたわけですし…。

とにかく、狂牛病騒動、雪印食品の解散、と国の手厚い保護を受けている
業界が消費者よりも生産者、身内重視している姿勢が浮き彫りになった形
でしょうか。早く古い時代の膿ができることを期待しますねぇ…。



東アジア市場の構築 2002年02月24日(

 
東京証券取引所が、東アジア10都市の証券取引所に上場する株式や債権
の相互売買を可能にするなど、市場の一本化に向けてそれら10証券取引所
と共同で研究を始めるという記事を読みました。

「オフショア市場」(非居住者向けに規制を大幅に緩和)の共同設置や
共通商品の開発など。包括的連係も視野にいれているとか。東証は3年以内
での構想具体化に向けて、3月に調査チームを発足させるようです。
ゆくゆくは域内の資本の行き来を活発化させ、ニューヨークや欧州に対抗
できる市場の構築をめざすとのこと。

これが実現化すれば、アジアの証券会社や投資家が直接東証に注文を出したり、
その逆も行えるようになる相互売買制度になります。東アジア市場規模は
約6兆ドル。一体化が進めば資金の流れが活発になり、アジア経済全体の
活性化にもつながるとの見通しとのことですねぇ。

昨年、一旦上昇したかに見えた日本の株式市場ですが、なかなか本格的に
回復せず、明るい材料も今のところあまりないように思えます。そんな中、
多少時間はかかりますが、世界の極の一つとなる市場が整備されるのは、
明るい材料といえるでしょうか。

資金の行き来が自由になれば、ヘッジファンドなどへの対策必要になるで
しょうが、東アジア各国の起業家にビッグチャンスが訪れるのかも。どんな
企業が成功していくのか、なんとなく楽しみだったりします。(^^)
 


内閣支持率低下と学校の週5日制導入のお願い 2002年02月25日(

 
テレビ東京が行った緊急世論調査の結果、小泉内閣の支持率が48.4%と50%
台を初めて割ったとのこと。不支持率は34.1%。支持率は、田中真紀子前外相
らの更迭直後に行った1月末の前回調査(55.6%)よりも減っており、支
持率低下に歯止めがかかっていないようです。

国会答弁で田中真紀子氏が小泉首相を「抵抗勢力」と批判したことについても、
理解を示す回答の割合が50%近くにのぼったようですねぇ。国民の目にはとにかく、
はっきりもの申す田中真紀子さんの方が正しく映っているようです。これは小泉
首相にも原因があるかもしれません。いろいろな方が指摘されているようですが、
今回の更迭劇について、国民に対してきちんとコメントされてるとは言いがたい
ですし。

とはいえ、ここで改革路線が揺らいでしまっては、それこそ日本丸は沈没して
しまいます。小泉首相のかわりが田中さんに勤まるかといえばそうはならないと
思います。確かに田中真紀子人気を利用したところはありますが、改革路線を
押し進めようとしてきたのは小泉首相でしょうしね。
 

話は変わりますが、学校への週5日制導入に関して文部科学省が、「私立学校
も学校週5日制の趣旨を理解し、協力いただけるようお願いしたい」とコメントし
近く完全実施を促す通知を出す考えを明らかにしたとの記事を読みました。
大都市圏を中心に土曜も授業を行う私立校が多く、保護者の間に授業時数の公私
格差を懸念する声があることから、私学行政を所管する都道府県あてに5日制の
狙いなどを説明した文書を通知するとのことですが…。

法的拘束力はないとのことですので、この通知を実行する私学はまずないとは
思います。私学は助成金はあるにせよ、国や自治体におんぶにだっこというわけ
にはいきません。よいよい教育、より良い教育環境、より良い教育プログラムを
提供していかなくては、生徒や親御さんのニーズに対応できませんし。

こうやって親御さんからクレームがつき、お願いの通知をださなくてはならない
ことからも、どちらがニーズにそっているのかは明らかかもしれませんねぇ。




 

不審船の確認、不景気を脱するためには 2002年02月26日(

 
昨年12月に沈没した不審船。日本政府がなかなか引き上げ調査に踏み切らない
ため、うやむやのままに終わってしまうかと心配していましたが、このほど
水中カメラによる調査が実施され、船体に書かれた番号などからその時の不振船
と断定されたとのこと。アメリカも引き上げ作業に関してはバックアップを
表明してくれてるのですから、きちんとケリをつけて欲しいものですねぇ。
なにせ、日本船舶と日本人乗組員の生命が危険にさらされたのですから。
 

そろそろ決算期をむかえる企業も多いですが、不景気の中、元気だった外食産業も、
狂牛病、雪印食品の牛肉偽装事件のダブルパンチを受けて株価が低迷しているよう
です。狂牛病騒ぎを乗り越えて、ようやっと上向きかけたところの事件でしたので、
ホントに雪印食品の責任は重いと思いますねぇ。

不景気が長引くと、まず外食費あたりから削っていく人が多いのかもしれませんが、
牛肉を扱うレストランばかりではなくて、コーヒーチェーン店もなかなか苦戦の様子。
こちらの株価も低迷しています。私が利用しているお店はたいてい行列しているので
店舗ごとの差も大きいのかもしれませんね。スタバなどは新規開店が増えているので
そのせいもあるのかも。

ホントに消費不況なのかもしれません。まずマスコミあたりが「不景気だ」「不況だ」
と連日報道すれば、国民にも「ああ、不況なんだ」という雰囲気が生まれてしまい、
財布のヒモを固く締めてしまいます。そうなればモノが売れなくなり不景気に拍車が
かかってしまうことになります。人は消費者であるとともに生産者でもあります。
必要以上に節約してしまうことで世の中にお金がまわらなくなっているのが、
現在の長引く不況の原因の一つなのでしょう。

政府は消費者に明るい未来図を。マスコミは明るいニュースの提供を。企業は消費者が納得
するような商品やサービスの提供を。そして消費者はお金の有効な使い方を。それぞれ
真剣に考えて行くことが不景気脱出の道なのかなぁと思いました。
 


総合デフレ対策 2002年02月28日(

 
いよいよ年度末。3月に決算期を迎える企業も多いことかと思います。去年あたりから
ずっと懸念されてきた3月危機や、デフレスパイラルに陥るようなことがないように
願いますねぇ。

総合デフレ対策が発表されましたが、内容としては今一つ新味にかけるという評価の
ようです。世間がどのように判断するのか、まずは3月1日の株式市場に現われてくるの
でしょうか。一番問題視されていた不良債権処理に関して、きちんとした対応策が示され
なかったようです。日銀の金融緩和政策を当てにするといっても既に手は出尽くした
感もありますし、小泉内閣には本気で日本を再生させる姿勢を示して欲しいと思います。

とはいうものの1ヶ月くらい前に、3月危機の可能性はなくなった、という見通しを評論家の
長谷川慶太郎さんが示されているのも目にしています。前提として不良債権処理が進む
ことをあげていましたが、一番問題視されていたダイエーに関する処理がいちおう
決まったからで、処理計画の内容を仔細に検討すれば、本質的に事態解決の抜本的なもの
ではなく、一時凌ぎの先送りと言わざるを得ないものだったと評価されているようですが、
それでも3月末の決算期にあたって一部の金融機関で発生の可能性が論じられていた経営
破綻の危険性を、全面的に解消することに成功したと評価されていました。3月を乗り切れば、
当面は大きな危機はなさそうとのこと。

去年の同時多発テロ事件の影響から、冷え込んでいたアメリカ経済も復活の兆しが見られるとか。
半導体関連企業などで設備投資が再開されているようです。アメリカの企業でこのような動きが
活発になれば、日本にも良い影響があるのは間違いなさそうです。

この手の問題は正直難しいですが、的確な判断を下せるように、もっともっと勉強が必要だなぁ
と痛感してしまいました。
 




 

【本日のひとこと目次へ】

【目次へ】