「日本」という株をあげる政策を 2001年08月01日(
 
ほとんど雨の降らなかった今年の梅雨。やはり水は少なかったようです。
来週明けにでも取水制限が実施されるよう。まだまだ続く猛暑、プールとか入れなくなったら
子供達も可哀想ですねぇ。(海はクラゲの大発生が問題になっているようですし)
しかし…こうなりそうなのはもっと前から分かっていたと思うのに、ほんとに危なくなって
きてから節水対策を講じてもねぇ。関係各所の対応は相変わらず遅い国です。

IT関連事業の赤字決算とか、景気の悪い話があちこちで取り上げられていますね。
とくにソニーやこの日は松下の赤字などが報道されました。
一番の悪役とされるソニーのランキングを下げることをムーディーズは行うつもりのようです。
さて、これが株価に与える影響はいかほどのものでしょうか。

参院選直後の月曜日、株価は市場最安値を更新したようですが、火曜日、水曜日とまた
値をかなり戻しました。日本国内では売買に消極的のようですが、海外の投資家は
買いと判断したのでしょうか。小泉内閣の改革路線を本気と受け止めてのことかも。

長期的にみれば「株」は今が買いの時期かもしれません。
ただし必ずしも株価があがるという保証はないし、たとえ相場全体が上昇したとしても
どの株が確実に上昇するかというのはそれこそ、神のみぞ知る…です。
不景気な話ばかり聞こえてくるなかで、あえて逆らった行動をするのは難しいかも。
(こうやって、日本人はカモにされていくのかもしれません)

3月のリサイクル法施行直前のかけこみ需要があった影響もあるでしょう。
しかし、一方で各企業のリストラも確実に進行しています。きちんとリストラが実行されれば
大体株価が上昇することが多いようです。

株価があがるのはどういうことかというと、上場している企業が使える資金が増えるということです。
ですから景気を回復させるには、株価を上昇させるような政策をとることが重要になります。
株価自体の操作をしようとするのではなくて、日本という国の株をあげるような政策の実施を。
小泉内閣、がんばってくださいよぉ。
 


「税金を払う人使う人」 2001年08月02日(

身近であってあまり身近でない、知ってるようで良く知らない…
税金のことについて書かれた解りやすい本を読みました。
加藤寛・中村うさぎ共著、「税金を払う人使う人」という本です。

中村うさぎという方はジュニアファンタジー小説家とのことですが、
その浪費癖のすごさをエッセーとして出版しているようです。自ら
を港区役所と戦う滞納女王と呼ぶくらい。(笑)
加藤寛さんは千葉商科大学学長であり、前の政府税調会長として
テレビなどによく出演されていたので御存じの方も多いと思います。

本はこの二人の対談形式で進行していきます。
税金とは何か。税金を払う意義、必要性。日本の税制、税金の使わ
れ方の現状と問題点。今後、どのように日本の税制を変えていった
らよいか…等々。うさぎさんが素朴な質問を発し、それに加藤さん
が答えていくパターンですね。

途中で半分実話かと思われるマンガが盛り込まれ、普段、経済の事
とかあまり興味のない方でもおもしろく読める内容になっています。
加藤さんも税調会長を退かれたからでしょうか。当時の暴露話、
打ち明け話満載という感じです。

税金について文句をいいたいのなら参政意識をもっともたなくては
いけない…ここら辺を一生懸命説いているのが印象的でしょうか。
ホントの意味で改革が進むと源泉徴収という役人にとって都合の
よい制度はなくなって、全員が税務署へと足を運ぶようになるのか
もしれませんね。日経BP社から出版されています。おすすめです、
ぜひ御一読を。(^^)
 



 

8月15日にむけて 2001年08月04日(

予算編成の概算要求基準策定にむけて、重点分野(ITや都市再生など)に2兆円を配
分することで話が進みそうとか。本格的な構造改革&景気刺激策(もう2足のわらじを
しないと間に合わない状況でしょうか)がきちんと実行されることを!

近頃、8月15日の小泉首相の靖国神社参拝をめぐって、いろいろ報道されていますが
…一番問題になりそうだった田中真紀子外相が引いてくれてひとまずやれやれですね。
近隣諸国から激しい反発…といいますが、まぁ中国と韓国といったところでしょうか。
なぜだかこういう時期に訪中したりする自民党幹部などがいて、中国が反発したと
ニュースでこぞって報道していますね。この国って…て思うのは私だけでしょうか?

国のために戦って死んでいった英霊たちを国家元首が悼むことは、諸外国では当然のこ
とのようです。A級戦犯が祀られているのが問題といいますが、A級戦犯とは何か。東
京裁判、つまりアメリカが戦争の責任者として処刑した人々ということですよね。
戦争というのは双方に言い分があります。ですが残るのは勝者の言い分なわけです。歴
史は勝者の立場によってまず書かれることになります。自分達自身で先の戦争をきっち
り検証してこなかったツケがこういう形で問題化しているのでしょうねぇ。

中国や韓国がクレームをつけてくるのは、これが有効な外交カードだからです。
脅せばいくらでも腰砕けになり、譲歩する国だとみなされているわけです。
まぁ、属国視されているということですよね。このままでお互いのためにいいことはあ
りません。小泉総理はおっしゃっているように、熟慮した結果として粛々と物事を進め
られればいいと思います。

それにしても不思議なのは、ニュースとかでは海外の反発する声は多く報道されます
が、日本人の声を報道しないのは不思議ですねぇ。日本の問題だというのに。
 


夫婦別姓について 2001年08月05日(

夫婦別姓に関する内角の世論調査の結果が発表されましたが、夫婦別姓を容認すると
いう意見が42%と反対意見を上回ったとのことです。政府はこれを受けて秋にも
民法を改正を検討するとのことですが…。

うーん、どうなのでしょうか。
確かに働く女性が増えた現在、結婚によって名字が変わるのは不都合も多いと思います。
でもまぁこれは、どの分野においても通称の利用を認めることで解決しそうなことです。
また、名前が変わることで自己の喪失感になやまされる…という声もありますが、
昔は日本でも改名って結構やっていたわけで、自分の運勢をよくするためにとか、
新しく物事を始める時に歴史上の偉人たちも改名をしていますよね。

これとはちょっと違うかもしれませんが、「けじめ」をつけるのにはいいかもしれません。
普通は女性が改姓することが多いわけですが、これを女性蔑視という識者もいます。
ですが女性は結婚前の愛される存在から、結婚後はだんなさんや子供達、自分の家族を
愛する存在に大きく変化します。各家庭の幸せというのは一家の支える女性の愛情によって
かなり左右されるのかもしれません。たとえ生活が苦しくても、明るいお母さんのいる
家庭は幸福なのではないでしょうか。(もちろん、経済的に豊かだとなおいいですけど!)

まぁ、いろいろな選択枝があっていいとは思いますが(ミドルネームとか…)、「家庭」
を考えるにおいては、子供にとってどういう形がよいか、という視点を忘れないように
したいものです。
 
 


「日本が考える」ヒント 2001年08月06日(

 
上智大学の渡部昇一先生の新刊を読みました。
「日本が考える」ヒント』(ぎょうせい刊)という題名の本です。
渡部先生の本を紹介するのは久しぶりのような気が…今回の題名ではない
ですけど、日本という国を考えるにおいて私がこの方から学んだことは
多いです。

数年まえのことになりますが、テレビ東京系列で新世紀歓談という各界の
著名人をゲストに招いて、「国益という立場から日本という国を考える」
という主旨のトーク番組をやっていました。この番組に出演されていた
方々は今、みなさん大活躍されているような気がします。竹村健一さん、
日下公人さん、堺屋太一さん、石原慎太郎さん、岡崎久彦さん、加藤寛
さん、佐々敦行さん、長谷川慶太郎さん、中曽根康弘さん、唐津一さん…
等々。うーん、こうやって書き上げてみるだけですごいメンバーですねぇ。

この番組が放映されていた当時、この方たちはマスコミから「右翼」の
レッテルを張られることがよくありましたし、また非難、攻撃の対象に
なっていたと思います。(当然、マスコミにそう吹き込まれる国民からも…)
確かに、今から振り返れば極論を述べていたこともあったでしょう。
ですが、あまりにも日本という国を卑下したこの国のマスコミという権力
に対抗するために、あえてそうしていたのではないかと私は感じています。

時には自分の社会的地位を脅かされながらもそれに屈せず、粘り強くそれ
ぞれが持論を展開してきてくれたおかげで、日本という国はようやっと
変わってきました。とくに1999年くらいからなだれをうって変化して
きているのを実感します。(感謝、感謝ですねぇ)
残念ながら、番組は役割を果たしたということで終了してしまいましたが…。

で、この本の内容ですが、渡部先生がその番組や膨大な著作物の中で述べ
られてきたことが満載です。日本の政治、日本の経済、世界の中の日本の
役割、日本と日本人のあり方、等々。21世紀、日本人としてどのように
行動していったらよいか、ヒントが満載です。さすがに歴史にも精通して
いる渡部先生らしい本です。ぜひ御一読を。(^^)
 



 

優遇策導入へ? 2001年08月08日(

 
株式市場が低迷して久しいですね。去年の暮れに底を打って一旦あがったかと見られた
日本の株式市場ですが、さらに深い谷を描いてしまったのが現在かと思います。
(参院選後に多少戻したようですが…)

アメリカが風邪をひけば日本も風邪をひく…ではないでしょうが、アメリカ経済に
連動しているといわれた日本の市場も、今や力をつけてアメリカの市場に左右されずらく
なっていることがあきらかになってきました。それでもなかなか上昇していきません。

やはり国民の「マインド」がその大きな要因であることは間違いなさそうです。
株式市場というのは日本の政治や経済に対する財界の期待の現れ、意思表示ともいえます。
ですから日本という国の将来に明るい希望が見える、素晴らしい未来像を想像できるような
政策の実施がなされれば上昇してくと考えられます。
また、これから中心になっていくであろう個人投資家に対して、もっともっと投資活動
しやすい環境を整えるのも現在の内閣への課題かと思います。

金融庁が検討していた「証券市場構造改革プログラム」案が、7日明らかにされました。
この案の中で画期的なことは、贈与税非課税制度を株式取引きにも導入すること(親が
投資資金を子供に渡しやすくなる)、申告分離課税の税率の引き下げ(現在の26%から)
や売却損の次年度繰り越し…等々、個人投資家に有利な案となっているようです。

これから内容が検討されていくことになるでしょうが、税収が減少することに対して
旧大蔵省勢力あたりからの反発とかいろいろあるかもしれません。ですが、こういうことを
断行できるのは政治の力です。こういう点でも小泉内閣の指導力をきっちり発揮していただき
たいと思いますねぇ。
 


まず、日本の将来を 2001年08月09日(

 
やはりしたたかな国が多いですよねぇ…
ここに来てロシアが韓国、北朝鮮、台湾と相次いで北方四島周辺の水域内での
サンマ漁の操業許可を出している様子。今までこういう形をとることはなかったのに。
小泉内閣になって日本が今までの謝罪外交路線から変化してきたことを受けてでしょうか。
北方領土を実行支配しようという動きなのかもしれません。既成事実を積み重ねてしまえ、
ということですね。

これが国際外交というものなのでしょうけど…日本政府はどのように対抗していくつもり
でしょうか。ロシアとしては四島の支配権を確実にしつつ、日本から譲歩(つまりお金)
を引き出すつもりもあるのでしょうし。

こういう状況なのに、国内では8月15日の靖国参拝をめぐって、野党ばかりでなく
与党内からも首相に反対する動きが活発になっている様です。
小泉総裁再選がほぼ決まったばかりだというのになんだか変な話です。
与党三党の幹事長が小泉総理に再考をせまり、民主、自由、共産、社民の野党四党は
集会を開くなどして中止を求める動きを強めているとか。「参拝すれば外交問題などになり、
しなくても首相の発言が信用できないということになる」として、首相を揺さぶっていく構え
とのこと。

これが政治的かけひきなのかもしれませんけど…
小泉総理は靖国参拝を以前から口にされていたわけで、それでなおかつ国民の支持率が高く
都議選、参院選と自民党が勝利してきたわけです。私としては靖国参拝が実行されなかった
時の国民の失望と先行きへの不安感の増大(他の改革の実効性など)。また諸外国に対し、脅したり
クレームをつけたりすればすぐ譲歩し、お金も引き出せる便利な国と印象付けてしまうリスクの
方がよっぽど高いと思いますけどねぇ…(また株価、下がっちゃうかも)

自由党も反対する構えとは意外です。小泉内閣を揺さぶることだけが目的ならば、もっと
考えて欲しいと思います、まず日本という国の未来を。
 


子供達のための教育 2001年08月11日(

歴史教育に関して問題が大きいことは何度も書いてきました。
近頃「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書採択問題をめぐって、過激派が妨害工作
をしたりと物騒なニュースがながれていますね。うーん、実際はどうなのでしょうか。
表向き日本人が反対運動しているように見せかけながら、その実その団体のリーダーが
朝鮮系の人だったりと裏ではいろいろあるようです。

子供の教育、とくに歴史教育については親御さんが責任を持つしかないようです。
自国の歴史教育をきちんとされなかった場合、根なし草のような人間に育ってしまう
こともあるとか。

今、文部科学省ではゆとり教育をかかげて積極的に導入しようとしています。
就学年令のお子さんをお持ちの方から話を聞くと、「そんなにヒドイのか!?」と
驚くことがあります。少し前に新聞等でも話題になったと思いますが、今時の大学生
は分数の計算もできないとか、小学生では数字や漢字をまともにかけないとか…
あきらかに「ゆとり教育」の弊害が出てきています。

子供の教育を真剣に憂えている親御さんは、私学に入れたり、塾に通わせたり、自分で教えたり
…公立の学校に多く期待できないため、自衛するしかないのが現状なのかもしれません。
大人たちの面子や、他の国の思惑などといったことに左右されずに、子供達の将来を考えた
教育が行われるように。日本という国があらためていかなくてはならない事は多いようです。
 


「永遠なれ、日本」 2001年08月12日(

相変わらず、週末は読書をするように心掛けています。
ちょっと残業つづきでバテ気味ですが、知的鍛練と物事を落ち着いて
考えるためには、一番有効な手段ではないかと。ただし、内容を選ぶ
必要はありますけどね。(^^)

また新しい本を読みました。
永遠なれ、日本」…石原慎太郎&中曽根康弘共著で、少し前に出版
されたようです。(参院選のことも多分自民党が勝つだろうと予測して
いた時期ですから…)現在、日本を代表する二人の政治家がいろいろと
日本に対する思いを語ってくれました。

青春時代の回想から始まって、死について、大東亜戦争について、
日米安保について、そして小泉総理への提言、お二人の宗教観など
など…盛り沢山な内容になっています。国の中枢に近い二人ですので、
さまざまな出来事、事件に関しての裏話なんかも垣間見ることができ
ました。

興味深かったのはだいぶん前のことになりますが、大韓航空機撃墜
事件当時のこと。なんとこの事件を一番最初に察知したのは、アメ
リカでも韓国でもなく日本だったとか。最初にシラを切ったソ連に
対しどのように対応するか…駆け引きなんかの様子を少し感じる
ことができました。(ただホントのところどうなのか、はボカされ
ていましたけど)

また、これから日本を切り盛りしていくためには、政治家にはどの
ような資質が要求されるかとか。教育をどのようにしていったらよい
かとか。石原氏と小説家の三島由紀夫氏とのエピソードとか。
(自決前後の話も出て来ます)

なかなかヘビーな内容でした。「日本」という国について、きちんと
考えてみたい方は、ぜひ御一読をおすすめします。(^^)
 


前倒し参拝 2001年08月13日(

夕方頃からテレビは小泉首相の靖国神社参拝の話題で持ち切りになりましたね。
まぁ、各方面の顔をたてて前倒し参拝してしまうとは、「やるなぁ」と感じました。
とりあえず公約の一つは果たしたわけですね。

それにしても日本のマスコミというのは横並び意識が強いといいますか…反対意見を表明する
立場の人々や組織や国に対しての取材しかしないのでしょうかねぇ。
韓国や中国に対してインタビューを行えば、立場上「遺憾の意」を表明せざるを得ませんしね。
ただ中国も半分やれやれと思っていたのか、外務省の次官のコメントからは、15日をはずした
ことや小泉総理が侵略の責任を認めるコメントをしたということで、振り上げた拳をおろすこと
ができたような感じも受けますね。
(そういう点では韓国よりは中国の方が、よりしたたかで成熟しているのかも)

さて問題は今後の処理でしょうか。
田中外相は一連のゴタゴタの後のせいもありましょうが、「近隣諸国との関係を含め身を粉に
して外交努力を積み重ねていくことが小泉内閣の外相としての自分に課せられた課題だ」と
コメントしている様子。今までのような謝罪外交ではなくて、きちんと日本の立場や考え方も
主張し理解してもらうような活動を積極的にしていただきたいと思いますね。

野党は一斉に攻撃に転じる構えのようですが、これは予想されていたことです。
靖国神社に参拝してもしなくても小泉総理の責任を問うつもりだったようですから、まぁ当然の
成りゆきでしょうか。この点で小泉内閣を攻撃して国民の支持を得ることができるのか、
お手並み拝見ですね。かえって小泉総理の株をあげる結果に終わるような気がしますが、さて…。
 


前倒し参拝その2 2001年08月14日(

今回の靖国参拝は、賛成、反対、双方の人々に不満が残る結果になった、と報道されていますが…。
賛成派にとっては「15日に参拝していないから公約を果たしていない」と。
反対派にとっては「日にちではなく、参拝したことが問題だ」と。
立場が違うとこういうことになるのですね。

とはいえもし、片方の言い分だけを尊重して靖国参拝について決定していたとしたら…もっと混乱していたかも
しれませんよね。日本の社会は根回しを大切にする傾向がありますよね、議論をつくしてどうこう
というよりも、自分の顔を立ててくれたかくれなかったかの方を重要視するといいましょうか。
大変な中では一番懸命な選択だったかも。

今回の参拝は、中国や韓国に屈したとか、あるいは連立与党を組む公明党や野党に配慮したとか、
そういうことではないように感じました。自分の味方、そして味方になりうる人々に対しての
一番の気配りという印象を受けました。小泉総理はどちらかというと孤高の人と聞きます。党内にも
心を許せるような相手は数が少ないとか。

民主主義政治とは数の政治です。政策を実行するには多くの味方が必要です。
今後改革を実行していくにあたっての布石と考えたいですね。
問題はこれからですね。小泉内閣には困難が待ち受けているでしょうが、日本人も変化を望んでいます。
改革にあたってどういう点で我慢をすればいいのか、きちんと語れば反対もあるでしょうが、
大部分の国民はついてくることと思います。小泉内閣の奮起に期待したいですね。
(他政党の方々も賛成できるところでは、改革に協力していただきたいと思います)
 
 


8月15日をむかえて 2001年08月15日(

ここのところずーっと注目され続けた8月15日。ある意味では混乱もなくむかえることが
できた感じでしょうか。小泉総理の参拝の後、国会議員や他の現職大臣、また(毎年恒例の
ようですが)石原都知事なども参拝したようですね。

先週末くらいから東京周辺では電車も道路も空いていて、毎年恒例の民族大移動といった
ところでしょうが、今年は小泉総理の靖国参拝問題があったせいもあって、マスコミの扱いは
小さかったような気もします。この時期に一斉に休みを取るのは「お盆」で御先祖をお祀り
するためにお里帰りをするのが目的ですよね。近所の墓地の横を通ると新しいお花が飾られ、
線香の香りがただよっています。普段「自分は無宗教です」とためらいもなく口にする
日本人は多いですが、心の底ではきちんと信仰を持っている、あるいは求めているのかも
しれません。

政教分離が憲法で定められている…今回の小泉総理の靖国参拝に反対する政治家や識者の
中にはそういう理由をあげる人がありましたが、その元になっている「憲法」とは何なの
でしょうか。先の大戦後、GHQつまりアメリカの意向にそって作られたものです。
資源のない小さい日本という国がここまで戦い抜くことができた原因は日本神道にあると
判断したようで、その精神的支柱を取り去り、二度とアメリカに逆らわないように骨抜き
にしようという意図で作り、みかけ上日本人が作ったことにしておしつけられたともいえます。

もともと政治、まつりごとというのは人間心でやるものではなくて、天の意志を反映して
行うものでありました。ですから昔から国の指導者は、政治的指導者であるばかりでなく、
宗教的指導者でもあることが多かったようです。中国でさえ歴代の皇帝は「天子様」だった
わけで、天からその地位を授かったというスタイルですよね。

人間心でおこなってはいけないのは何故か。
一国の指導者が己の欲望のままに動いたり判断を誤ることは、多くの人々を不幸にすること
になるからです。それだけ大きな責任が国をおさめる者にはかかっているということですね。

21世紀、あるべきものがあるべき場所へ、あるべき姿へ。
きちんと整理され、回復されることを。切に願いますねぇ…。
 


元気がないのは日本ばかり? 2001年08月17日(

 
不景気、不景気とテレビも新聞も連日騒ぐようになってから大分になりますが、
不景気なのはなにも日本ばかりではないようです。
アジア全体も景気はよくないようで、中国や韓国、台湾などでも国の借金や企業の
収益悪化が問題となっているとのこと。他国からの借金のほとんどない日本はむしろ
まだマシなのかもしれませんね。

ただ違うのは国民に元気があるかどうか、そういう点のようです。
同じように不況に悩まされながら、台湾、韓国、中国の国民の顔は明るくてパワー
を感じると、竹村健一さんや邱永漢さんが指摘されていました。

何が違うのか…国民のマインドの違いにあるのかも。そして文化の違いでしょうか。
チャレンジ精神、失敗をおそれない心、そして大陸の民らしくどんどん新天地(国外)
に移動する身軽さ、とでもいうのでしょうか。
国民が未来を悲観していないから、国全体にパワーがあるのかもしれません。

これから先進国で経済をリードしていくのはベンチャー企業となりそうですが、
残念ながら日本では新規事業を始めるための条件が厳しいようです。
事業を興すにあたっては資金が必要となるわけですが、会社を興すために一千万円
必要えであるとか、新規プロジェクトに取り組もうとすると銀行がそれを止めさせたり
と、ベンチャー企業や元気のある企業がいろいろなことにチャレンジできないのが
現状のようです。

「一度の失敗」を「人生の失敗」とみなす傾向が日本の社会にはあるといわれますが、
失敗の多い人はそれだけチャレンジ精神旺盛で、活動的な人物といえますよねぇ。
減点主義ではなくて加点主義で…日本人に必要なのは「マインドの改革」のようです。
 



 

姿をあらわしてきた改革 2001年08月19日(

 
今だ靖国参拝の余波が続いているようですが、とりあえず靖国参拝は行われました。
次は中国あたりが主張している、「日本の軍国主義の復活」とやらが夢物語であることを
証明するだけですね。まぁ、ことさら活動する必要はありません。ただ自然体に
日本の道を進んでいけばいいだけのことですし。そして靖国参拝もいろいろな機会に
積み重ねていけば、日本も普通の国家へと変身していけますね。(^^)

さて、小泉内閣の課題である特殊法人改革が次第に明らかにされてきた様子。
この日のテレビ番組で、石原行革担当相が「各省庁に、所管する特殊法人を廃止するなら
どうやって廃止するか、民営化するならどうやって民営化するか、自分たちで案をつくっ
てもらう。9月3日までに出してもらう」と述べ、各省庁に所管法人の廃止・民営化案を9月
3日までに政府の行政改革推進事務局に提出するよう求めていることを明らかにしたとのこと。
そして同時に廃止・民営化できない場合、その理由を明示するよう求めるとともに「それで
またゼロ回答だったら、行革推進事務局が考える廃止・民営化案をぶつけていきたい」と
表明したようです。

そして予算編成に関しても一変しました。
今までは官僚主導のボトムアップ方式だったものが、政治家主導のトップダウン方式へ。
8月10日に閣議決定した概算要求は、事前に「経済諮問会議」で審議されたものであり、
各省庁の次年度予算の総枠を設定し、各省庁はその枠内で各局、各課への予算配分を決定、
事前に各省庁の発言権はないとのことです。

いよいよ姿をあらわしてきた小泉内閣による改革案。あとは実行されるのを待つだけでしょうか。
ただしその内容について、国民もきちんと把握していく必要はありますね。
小泉総理自身とか、各閣僚が積極的にテレビ等で発言しています。「知らなかった」とか
「難しいことはわからない」とか…そういう言い訳は通らなくなるかも。
 


ペットを飼うことの効用 2001年08月20日(

 
こんな新聞記事が目につきました、「ペットと同居、お年寄り元気」と。

犬や猫などのペットを飼い、親友のようにつき合っている高齢者ほど健康な傾向にあることが
筑波大による住民調査で分かったとか。調査対象は飼育経験がない人、過去に飼育した人、
現在も飼育している人、それぞれ三分の一を占めており、日常的生活動作能力について、
ペットとの関連を解析したとのことです。
調査結果から、動物と接することが血圧を下げる効果があることがうかがえました。
とくに猫を飼っている人に降圧剤を使用している人が少ないようで、以前から指摘されている
ペットをなでると血圧が下がるという海外の報告とも一致していますね。

これから先進国では否応なしに高齢化が進んで行きます。そうなると「年寄り」であることが
珍しくはなくなりますから、あまり特別待遇は期待できませんよね。やはり「元気に歳を重ねる」
ことが皆の関心事じなることと思います。
今までの医学では病気や怪我を治療することを目標に発達して来ましたが、その結果、人生の最後
をスパゲッティー状態(生命維持のためのチューブをたくさんつけた状態)でむかえることも
珍しくなくなりました。でも、こういうことではいけないのではないでしょうか。

21世紀は予防医学…つまり、いかに病気にならないようにするか、健康を維持していくか。
そういう方に重点がおかれるようになるでしょうね。最後まで現役で。自分のことは自分で
やれるようなそんな幸せな歳の重ね方を。そうすればひっ迫している医療費の節約にもなりますし
ね。

ただし逆の問題も発生してきましょうか。
最近は世の中が豊かになったせいか、犬や猫も長生きします。とくに子供の頃から飼育した場合、
15年から20年くらい生きることも多いです。そうなると、いざお年寄りの身体が不自由に
なった時とか、本人が亡くなってしまった時、その動物達が悲しい運命を辿ることも少なくない
のが現状でしょうか。
実際、盆暮れは動物を捨てる人が後をたたないようです。(盆暮れを狙って…ということではなくて
長期休暇をとる時期だからだとは思うのですけど)

さまざまな問題を解決しつつ、良いやり方を模索して行くしかないとは思いますね。
(ホームヘルパー&出張ペット屋さんなんか流行るかもしれませんねぇ)



大型台風到来 2001年08月21日(

 
超大型の台風が全国を吹き荒れています。ホントに日本を横断ではなくて縦断する
ことになりそうですねぇ…。とにかく雨の量が半端ではない様子。被害が大きく
ならないとよいのですが。(本当にゆっくり進んでいますし)

何日か前に「天の意志」ということを書いてみたとは思いますが、天変地異というものは
まつりごと、その国の指導者が誤った政治を行っている場合におこる傾向があるのかも。
95年には阪神淡路大震災。この時は旧社会党の党首が総理の座に座っていました。
また何年かまえにも台風が何個も日本列島を縦断したことがありました。この時も党利党略
優先の政界は混乱していたと思います。最近では森内閣発足時に永田町を狙ったかのような
集中豪雨…。

そうすると今回は何が原因でしょうか。一番考えられるゴタゴタは靖国参拝でしょうか? 
混乱をさけるためだったとはいえ、国の英霊を祀る、という大事なことをおろそかにした
わけですし…。とはいえ総理大臣による参拝はすでに実行されました。あとはその事実を
積み重ねていくだけですね。

非科学的と言われるかもしれませんが、この世ならざる意志、というものが存在し働き
かけているように感じることは多々あります。人は、とくに人々を指導する立場の人々は
それを感じとって、大いなるモノのために、そして多くの人々の幸せのために行動しなくては
ならないでしょう。そういう心を忘れた時に、再びいろいろな災害や事件が起きることになる
やもしれませんしね。
 
 


新首官邸建設 2001年08月23日(

台風ですが、どうやら関東地方では被害はあまり大きくなかったようでやれやれです。
ですが7父府県で死傷者を出してしまったとのこと。日本みたいな文明の発達した国で
台風で人が亡くなってしまうとは…つくづく自然というものをあなどってはいけないと
感じました。

首相官邸がリニューアルとのこと。といってもリフォームではなくて新設のようですね。
西洋建築だった今までの建物と違い今回は、和風を取り入れた作りになるとのこと。
(外観は同じようなモノになりそうですけど)
そして目玉といいましょうか、自然災害も含めた危機管理への備えを重視しています。
危機管理センターを設置して2週間くらいのろう城にも耐えられるようにするのだとか。

阪神大震災やえひめ丸沈没事故などを教訓にした結果でしょうか。
今回の大型台風では、森前総理のえひめ丸沈没事故の際の行動(連絡を受けていながら
ゴルフを続けて世論の批判をあびた)を受けて、現在夏休み中の小泉総理の変わりに
福田官房長官などがすぐに対応できるように準備していたとか。

まぁ、一歩もニ歩も前進といったところでしょうか。

自然災害というのは一種の戦争状態ともいえます。こういう時に大活躍するのは、
自身で衣食住、医療、救助活動その他を一貫して行える軍隊(まぁ、自衛隊ですね)
ということになります。9月にはいったら各地で防災訓練が行われますが、東京都
では今年も自衛隊の参加とか、横田基地内の敷地の利用とか…いろいろと石原都知事が
話題を呼んでくれそうです。

こういう分野でも少しずつではありますが、着実に普通の国家へと変わりつつあることが
うかがえますね。(^^)
 
 



 

特許報酬 2001年08月25日(
 

青色発効ダイオード…この発明者として世界的に有名な中村修二氏が開発時に勤務していた
企業を相手取り、研究成果の対価として二十億円の支払いを求める訴訟をおこしたとの
記事を読みました。

中村氏はテレビ等でも話を聞く機会はありましたが、日本人としてはかなりの変わり者、
ユニークな人物ですねぇ。その時に開発時のエピソードも公開されていましたが、
報酬は2万円ぽっきりだったとか…。給料がふえるわけでも、昇進するわけでもなかった
のでつまらないものだったと。

これでは日本に優秀な人材をとどめておくこと、そして海外から優秀な人材を呼び込む
ことは出来ないですよねぇ。ひと昔前の日本、一つの会社に一生勤務し、会社の方も
その忠誠心に酬いて勤続年数に伴って退職金が増えるとか、さまざまな福利厚生施設を
利用できたりとか…そういう時代からは変化しました。それでは企業も競争には勝てないし、
若者達も自分達の能力が発揮できる場所、成功次第で巨額な報酬が手に入ることを
望むように変わってきていますから、彼等のニーズにも対応できません。

日本では個人の責任や功績というものは軽視される傾向があるようです。
社会の景気が良い時は日本のシステムが優れているから、そして、不景気になると日本式は
もうダメだとか…個人の責任はうやむやにされてきたために、景気回復もおくれているのかも。
特許法35条によると、「特許は個人に帰属する」と明記されているとのこと。
その国の勢いがあるというのは、その国に住んでいる人、一人ひとりが情熱に溢れているという
ことです。まず個人の努力が正当に評価され、そして個人の責任がきちんと追求される、そんな
普通の国へ。日本も変わっていかないといけないのでしょうね。
 



警察官の増員 2001年08月26日(

警視庁が全国規模で、五千人の警察官増員を14年度の予算概算要求で示したとのこと。
増加する一方の凶悪犯罪に対応するためとか。

今の小泉内閣が公務員削減の方向を示す中、このような要求となったのは全国の県知事や
県議会からの増員要請が背景にあるようですし、また近い将来に大量退職時大がやってくる
ことに対応することも目的とのこと。犯人の検挙率の低下が懸念されている中では当然の
動きかも。

一方で警察機構もそのままでいいのだろうか、という疑問もありますね。いろいろ不祥事が
報道される警察ですが、多くの警察官は真面目に勤務されていることと思いますし、かなり
大量のデスクワークも抱えている様子。何でもかんでも、時には酔っ払いの対応や夫婦げんか
の仲裁までかり出されるのですから、お巡りさんも大変ですよね。(最近はストーカーという
問題もありますけどね)

警察が今抱えている仕事のうち、民間にアウトソーシングできるものはする方向にもって
いければ警察の方は経費削減になりますし、当然税金も節約できるというもの。例えば
路上駐車の取り締まりなんかは民間委託すればもっともっと効率よく仕事が運ぶように
なるかも。

必要なところは増やして、不必要なところは削る…
警察といえどもそういう創意工夫は必要なのではないでしょうか。
 
 


手作りOS、10周年 2001年08月27日(

自分では使ったことはないのですが、使用者が主体となって作り上げてきたOS、
リナックス。もとはフィンランドの学生が1991年に公開したUNIXがベース
となっているわけですよねぇ。

私みたいな素人だと扱いづらいOSですが、学生や研究者、企業などを中心に利用者
が拡大している様子。もともと初期費用があまりかからないために当然と言えば当然でしょうか。
ウィンドウズで遅れをとってしまったIBM社などが熱心に擁護者になっているとのこと。
とくにサーバー業界で導入する企業が増えているとか。

現在ではかなり研究が進み、コンピュータ以外の部分、時計などへの利用へも用途が広がって
きたこのOS。IBMでは2004年には50億ドルの利益を見込んでいるとか。
来月で誕生10周年を迎えるこのOS。これからどのように展開していくのでしょうか。
(自分としてはMacOSも、もっともっとキュートに発展して欲しかったりするのでした(^^))
 
 


「デフレを読む、お金を殖やす」 2001年08月28日(

 
また新しい本を読みました。長谷川慶太郎著「デフレを読む、お金を殖やす
(PHP研究所)です。

長谷川さんは何年も前から、世界的にそして日本にもデフレ社会が到来した
ことを著書で述べられてきました。その根拠とどういう社会になるのか、
そういう予測も含めてですねぇ。長谷川さんの本は何冊か読んだことがあり
ますが、何年かたって読み返してみると、その予測の正確さに驚かされること
しばしば。経済ばかりでなく軍事関係や新技術などについても大変精通して
おられるせいかと思います。とにかく、幅広い知識とするどい洞察力をお持ち
の方でありますねぇ。

この本では副題で〜「改革時代」の資産形成術〜と銘打っているだけのこと
はあって、デフレ時代の投資方法は何かとか、資産形成にはどのようにした
らよいかとか…かなり具体的なことまで提案しています。一番最後に、
日本人の平均寿命が様々な分野での技術革新により、120歳くらいまでのびる
可能性を示唆されていました。それには生涯現役で働き続けることが条件で
あることも。(さっさとリタイアする傾向のあるアメリカでは、リタイア後に
長生きする人は少ないようです)

生命保険会社についてもいろいろ書かれていましたが、興味深かったのは
「逆ざや」問題のこと。ここ数年来マスコミに、これがあるせいで業績が悪化
している生保ばかりみたいなことを書かれていますが、報道されていないこと
があると。確かに逆ざやは発生しているが、同時に「死差益」(死亡率が下が
ったために出た利益)や「業務差益」(業務にかかるコストがコンピューター
化の進展で少なくなったためにでた利益)とかで保険会社は十分利益をだして
いるだろうということでした。だから予定利率引き下げが制度的に可能になった
としても、保険会社の信用にかかわる問題ですから実施する保険会社はほとんど
ないであろうと。いざ実施しようとすれば「死差益」や「業務差益」を契約者
に還元していないことが問題化するのでそれを避けようとする、というのが
長谷川さんの見解でした。うーむ、という感じですねぇ。

21世紀に豊かになるための情報満載でしょうか。ぜひ御一読を。(^^)



『仕事の実例「危機管理」術』 2001年08月29日(

 

昨日にひきつづき本の紹介を。(^^)
佐々敦行著『人の上に立つ人の仕事の実例「危機管理」術』(三笠書房)です。

佐々氏は日本では危機管理に関するプロフェッショナル、第一人者といえま
しょうか。昔、渡部昇一先生がホストを務めた新世紀歓談にもよく出演され
ていましたね、そういえば。最近テレビで拝見したのは変わったところでは、
笑福亭鶴瓶さん&香取慎吾くんがホスト役の「平成日本の夜明け」
(だったでしょうか?)で、御自身が体験されてきた浅間山荘事件や成田空港
反対の過激派との攻防、大島の三原山噴火における一万三千人におよぶ島民の
非難、等々。獅子奮迅の活躍ぶりを披露されました。この本にも当時の様子が
満載です。

面白かった…というか興味深かったのは、三原山噴火時のエピソード。時の
総理大臣の中曽根康弘氏、官房長官の後藤田正晴氏らとの緊迫したやりとり。
一方で機能しない官僚機構。だいぶん前のことになりますが、現在日本が
直面している弊害がくっきりと示されています。そして阪神大震災の時や
地下鉄サリン事件当時の裏話…リーダーというものはどうあるべきか、する
どく指摘されていました。

危機管理というものは自然災害発生時や戦争時の政府に要求されるばかりで
はなく、私達ひとりひとり、そして各企業などの組織にも必要とされるもの
です。その例を去年おきた雪印の大規模な食中毒事件(もはや事件ですね、
あれは)を例にあげて語られていました。

日本という国では、「危機管理」をまともにとりあげて教育しているのは
防衛大学ぐらいと聞きます。なんともお寒い限り。数多くの様々なタイプの
人々と接する機会があるのですが、結構耳にする台詞、
「誰が責任を取ってくれるんだ!?」
まず他人に責任添加して、自ら解決しようとしないタイプの人々…こういう
方々はリーダーとしては資質を欠いているといえるかも。佐々さんがこの本
で語っていたのは、
「私がやらずに誰がやる」
優れたリーダーとは、こういう姿勢を持った方が多いということでした。
(まぁ、平時にはそれが発揮されることはないので分かりづらいですが)

組織でリーダーとして活躍したい、自分で会社などを興していろいろやって
みたい等々お考えの方にはお勧めです。ぜひご一読を。(^^)
 


宇宙時代の技術開発 2001年08月30日(

 

世間ではデフレ現象が確実に進行してますね。
去年の暮れに導入されたADSLですが、値下げ競争が激化しています。うちはケーブルテレビの
ネットサービスを利用していますが、余波を受けてこちらも料金を下げざるを得ないようでした。
また無印良品でもユニクロ、ダイソーなどに対抗して、主力商品の値下げに踏み切る様子。
「デフレの世の中は大変!」とか騒ぐマスコミや識者がいますが、この流れはとまらないでしょう。
なんせ日本人の大部分である消費者は、これによって得をするわけですから…。

話は変わりますが、ようやっと国産ロケット(H2A)の打ち上げに成功したようですね。
今まで2回続けて失敗しているだけに、関係者の方々のプレッシャーはかなりなものだったのでは
ないでしょうか。まずはおめでとうというところでしょうか。
ただし、今回は人工衛星などは搭載していないデータ収集のための試験機とのこと。手放しでは
よろこべないのが現状ではないでしょうか。

21世紀、宇宙技術開発がビッグビジネスになることは間違いなさそうです。あと50年しないうちに
週末は月や火星、宇宙ステーションなどですごす…なーんて社会が到来するのかも。
やはり日本でも国家50年の計ではないですが、宇宙技術開発に関しては国家プロジェクトを立ち上げて
欲しいモノです。若者に、そして世界中の人々に夢を与えられるように。そして内外を問わず優秀な人材が
日本に喜んでくるような、そのような国へと素晴らしい変身を遂げたいですねぇ。
 



 

【本日のひとこと目次へ】

【目次へ】