時間、場所、人 2001年06月02日(土)
 
 
ここ数日、また田中外相の言動が大きくマスコミで取り上げられていますね。 
ブッシュ米政権が推進しているミサイル防衛構想に関連して「個人的に疑問を持っている。」等々述べて、大統領の 
姿勢に疑念を示していたことが明らかになったとか。この件が報道されてからそういう意図ではない、という風に 
打ち消すのに外相も躍起のようですが・・・。 

政府の方針と明らかに矛盾するこの発言、本当だとするとまた厄介ですねぇ。 
個人的見解として持っているのは仕方ないにしても、正式な外交の場で述べてくるのはよろしくないですね。 
せっかく日米両政府が日米安保体制を重視して極東地域の安定を図る、という方向に歩みだそうとしている時期に、 
中国びいきの外相を擁している矛盾した内閣だとアメリカに取られかねませんし。 

「時間、場所、人」によって物事への対応は変えていく必要があります。一介の国会議員だった時代には大目に見られた 
発言も外相がすれば大問題になることもあります。自分自身は同じでも周囲の見方ががらりと替わり、厳しい目にさらさ 
れることになるのです。 

まだ田中真紀子氏には、その心構えができていなかったかもしれませんね。 
まぁ、こうやって大物政治家に育っていくのかもしれません。若手であり女性として初の外相である田中氏に対する 
世間の目は大変厳しいモノかと思います。ここでつぶれるくらいならその程度の器でしかなかったということでしょう。 

できることならこれを機会に自己変革して、ひと回りもふた回りも成長して欲しいものです。

『デフレ時代の成功法則』 2001年06月03日(日)
 
 
また本を読みました。長谷川慶太郎著『デフレ時代の成功法則』(徳間書店)です。 

長谷川氏は他のご著書等で、21世紀はデフレの時代になると何度も説かれてきましたが、どうやらその予測 
が日本人の目にも現実として表れてきたようです。この本では、どのような状況がデフレの社会で、それに伴ない 
世界中でどのようなことが起こり、それに対し日本はどうしていったらよいか、述べられています。 

日本ではまだまだマルクス主義にとらわれた政治家や官僚、経済学者が多く、なかなか新しい時代に対応しき 
れていない現状と、デフレは金融政策によって発生するものと考えているトップが多いことを指摘していますが、 
それは間違いであるとハッキリ述べられてもいます。 

一足先にその時代に突入しているアメリカや、ヨーロッパ・アジアなどの国々の例をあげて、日本の取るべき道筋 
を論じているところは、なかなか他の本では見られないユニークさだと思います。 
(製造業界、軍事問題等々にも精通している長谷川氏ならではでしょうか) 

この本ではとくに日本の金融についてページ数を割いて書かれています。そして特殊法人、とくに郵便事業の民営化 
についても多く書かれています。長谷川氏は民営化を支持されていますが、その困難さも認識し説明されています。 
農家ばかりでなく、選挙の票田でもあるこの仕組みを、自民党が解体するのにはものすごい抵抗があるだろう 
とのこと。前々から採り上げられながら遅々として進まない郵便事業の民営化。こういうところに原因があったんだと 
納得しました。 

これらの状況を打破するにはやはり、政治の力しかないであろうとのこと。 
橋本内閣から始まって、小渕内閣、森内閣とゆっくりではありますが、着実に日本の社会の変革が進みつつあることも 
評価されています。小泉内閣は前々から売りである「郵政事業改革」を断行できるのか。期待したいものですね。 

国レベルの話しばかりでなく、個人としてどのように行動していったらよいかのヒントも満載です。 
ぜひご一読を。(^_^)

適材適所はむずかしい 2001年06月04日(月)
 
 
田中真紀子氏は外相には不適任なのではないか・・・そのような声が野党などを中心に聞こえてきますね。 
まぁ、中国が着実に軍備を増強し北朝鮮の動きも不透明な中、日米関係を損ねるような言動をしているようです 
から仕方ありませんか。外務省の内部改革も大事ですが、「外交」とは何かをもっと考えて大きく成長して 
いただきたいものです。 

人は立場によって行動を変える必要があることは前回述べましたが、またその役職をきちんとこなせる人材を 
そこに配置していくことも組織としては大切なことですよねぇ。ただ日本人にとって、これはなかなか難しい仕事 
のようです。人物を見て判断することが苦手だから、その人の肩書き(学歴等)のみで就職や出世が左右されたり。 
企業の業績や将来性を判断するノウハウもないから、融資の際の決め手は土地などの担保物件の評価額だったり。 

たとえば組織のトップに、実力もないし器でもない人物が登用されたとします。例えその人がいい人であったとしても、 
この人事は色々な意味で「悪」です。周囲の人々にとっても不幸ですし、本人にとっても不幸。不景気が長引く中、 
よく大企業の重役に抜擢された人がその重圧に負けて自殺したりというニュースも飛び込んできます。結局、その器 
ではなかったということですね。 

最初から大人物というのはまれかと思います。やはり上を目指す人は、自分がその立場になった時どのように行動 
するか常にシュミレーションしておき、実際その立場になった時に的確な判断と支持が下せるように準備しておかなく 
てはいけないのでしょう。 

また人を採用する側にも言えることで、自分に好意的な人物を抜擢したいのは人情でしょうが、高度成長期時代の 
常に右肩あがりで周囲の人に上が担がれていればいい時代はとうに過ぎさりました。やはりその役職への適任者 
をつけないとその組織が成り立っていきません。 

そこで問題になるのは組織に対して功績のあった人の扱いでしょうか。 
これに関しては松下幸之助さんが昔述べられたことが参考になるかと思います。『功績のあった人には「禄」で報いる 
こと』、と。いくらその企業大きくすることに多大な功績のあった人でも、その器でない人を重要な役職につけることは 
その企業をつぶすことにもなりかねません。そうなれば大勢の人々とその家族の人生設計が狂ってくることになります。 
そこでその人の功績に給料面で優遇するとか、特別報酬を与えるとか・・・経済的に報いることが良いと。 

すでにベンチャー企業とかでは普通に行われていることかもしれませんが、日本全体としては昔から「和をもって貴し 
となす」という精神でやってきたためなかなか難しいかも。ですが21世紀、日本がひと回りもふた回りも大きくなって 
世界を引っ張っていく国に成長するには、クリアしていかなければならないハードルなのでしょう。

24時間サービス 2001年06月05日(火)
 
 
24時間営業というのはコンビニやファミリーレストランではおなじみになりましたが、これからはパソコンメーカーの 
サポートにも取り入れられていきそうです。 
NECが発表したところによると、今年度上期中にも24時間対応の無料のパソコンサポートサービスを開始する用意 
があるとか。他のメーカーも順次、対応してこの分野のサービスも競争が激化しそうです。 

今までのサポート体制ですと平日の日中の9時から5時とか6時の間というのが多くて、ほとんどの一般ユーザーは 
なかなか利用できないのが現状だったかと思います。しかもつながらないし。 
私自身NECのある製品を利用してトラブルを抱えて困っている最中です。マニュアルやHPを調べて試してみても 
一向に解決されませんのでメーカーに直接問い合わせをしたいところですが、なかなか実行に至りません。 
もし、24時間対応になればとても助かりますね。 

ただ、24時間体制になればNECの社員にもかなり負担がかかることになるますよね。そういうフォローがどうなるのか 
気になるところでもあります。夜中にパソコンをいじっている人々の精神状態を考えると、かなり無礼な問い合わせも 
増えそうですし。ネット上には様々なサイトがありますが、サポートに関するおもしろい話や苦労話を集めたサイトを 
のぞいたことがあります。その内容たるやかなりなモノ。マニュアルを読めば簡単に分かる初歩的なことから、 
マニュアル以前の常識をわきまえないために起きたトラブルの多さに半ばあぜん。礼儀しらずな輩もかなり多いことから 
担当者の精神的ストレスは相当ひどくなりそうです。 

便利さの追求も大切ですが、その前にまず一人一人がまず自分で解決しようとする自助努力の姿勢、一般常識、 
礼儀作法・・・それらを身に付けないとなりたっていかない事業なのではないかなぁと思いますね。

よい街作りの必要性 2001年06月09日(土)
 
 
少しさぼりました。(^^ゞ 

その間に世間ではまた凶悪な事件がおきましたね。 
授業中の小学校に刃物を持った男が乱入して児童や先生を刺殺する・・・しかも理由が「死刑にして欲しかった」 
という身勝手なもの。本当に死ぬ気があったなら確実な方法はもっとあると思うのですけど。 
(基本的に自殺は、自分の人生を途中で放棄することですからいけないことですが) 

犯人は以前から問題行動が多く、事件も起こしていたとのこと。映画でも題材になりましたが、この場合、「刑法39条」 
・・・精神障害者は罪に問えないという部分がネックとなって結局犯人は野放し状態になっていました。 
こういう事件がおきるとすぐマスコミとかが「警察や役所は何をやっていたんだ」と騒ぎますが、その活動をフォローする 
法律が全然整備されていない現状では警察や役所は手が出せません。そしていざ手をだせば「人権侵害だ!」 
と鬼の首をとったかのように騒ぐのではないでしょうか。 

今回の事件を受けて、小泉総理が法的整備を含めた見直しを早急に図る必要があることを述べられていました。 
本当に、早急に手直しを進めていって欲しいモノです。(少しづつで構わないと思うので、早急にですね) 

小学校の方は『開かれた学校』とやらを目指していたようで、外部の人間が出入りしやすいような状況だったとのこと。 
人口が増え、世の中が複雑化しストレスの多い現在、残念ながらそれに耐え切れず精神的に不安定な人間が多くな 
っている現状では、子供達の安全と教育の充実に力を入れた方がよさそうです。(本来、子供達のための小学校です 
から) 

みんなにも無関係じゃありませんよね。街の雰囲気というのはそこに住んでいる住民が作り出しているもの。 
一人一人の思いが集まったものがその街の印象かと。まず、「その街を良くしよう」という思い。そういう願いを持つこと 
が大切なのではないでしょうか。(そして、良い街のあつまりが良い国につながっていくと思うのです)

ブロードバンド 2001年06月10日(日)
 
 
いきなりブロードバンドの恩恵にあずかることなりました。(^_^) 

我が家にもケーブルテレビが引かれることになりまして、今日、アンテナ引き込み工事がありました。 
なかなか上手くいかず、1時間で終わる予定が3時間を超えた作業になってしまい、ちょっとヒヤヒヤものでしたが・・・。 
ネットの金額を考えると結構高い買い物かもしれませんが、将来的には最新のコンテンツを短時間でやりとりできることを 
考えれば、安い買い物になるのかもしれません。 

ようやっとテレビがつながって、まず見てみたのがMXTV(だったかな?)。ちょうど石原都知事の定例記者会見ダイジェスト 
を放映していました。以前から興味はあったのですが地上波ではみれませんでしたので、これから機会があるごとに 
チェックしようと思います。それにしても、相変わらずの人気、記者の数が違いますね。自分の言葉で語るということにかけて 
は、やはりこの人が一番って感じでしょうか。 

CNNや経済ニュースのチェックも容易になったし、なによりもアニメが多いのが嬉しいですね。(今もアニメチャンネルを観ながら 
キーボードに向かっていたり) WOWWOWも試しに入れてみたので映画も見やすくなるかも。 
しかし、コンテンツが一挙に増えるのも困りモノ。まさに情報洪水ですねぇ。自分でコントロールしないと不必要な情報だらけ 
になるし、反対に自分で努力しないと必要な情報も得られないことになりますね。 

インターネットをケーブルテレビにつなぐのはもうちょっと先のことになりますが、使っている人の評判は悪くないようですよね。 
その威力を試すのが楽しみです。(フレッツアイから変えようかと検討していたので、ちょうど良かったのかも) 
さて、英語や経済の勉強等にも役立つでしょうし、なんか時間が足りなくなりそう。時間の使い方の工夫がますます重要になって 
きましたね。(^^ゞ

小泉メルマガを利用して 2001年06月11日(月)
 
 
小泉メルマガに人気殺到とのこと。(24万件以上の申し込みとか) 
小泉内閣の最大の功績は(今のところ)、今まで政治に興味のなかった国民層に政治に対する関心を 
起こさせたことかもしれませんね。 

いろいろな動きが出てきつつある政界ですが、「地方交付税の見直し」というのもその一つです。 
各地方自治体の長に対しての説明会を小泉内閣は行ったようですが・・・。 
都道府県知事への日経新聞の調査ではうち22人が賛成とのこと。(埼玉、千葉、兵庫、福岡など) 
ちなみに反対意見は新潟、愛知、京都など13人、態度保留も12人いるようですね。 

見直しを支持する知事の多くは、交付税圧縮と引き換えに地方税を強化することを条件に挙げていますが、 
まぁこれは当然ですよね。税源がなければ税収もないし、国も事務をどんどん地方に下ろして仕事は減って 
きているハズですので、本来地方に入るべき部分は移して欲しいモノです) 

ただ、過疎地などの小規模自治体ほど交付税を手厚く配分する仕組みは維持するよう求める意見が多く、 
政府による見直し論議の方向とはズレも目立つようです。小泉内閣としては地方地方で工夫を凝らして 
様々なサービスを住民に提供させるのが目的でしょうか。おそらく各自治体の知事さんたちも本音では 
それが大切だと思っているのではないでしょうか。 

小さな政府を目指すためには、住民側が「何でもかんでもお上任せ、ご近所とのトラブルも役所に解決してもらう」と 
いう姿勢では難しいですよね。各自治体の知事さんたちへの説明や説得も大事ですが、せっかくこれだけの 
支持率を得ている内閣です。国民に対してもっともっと地方交付税の見直しに関しても語りかけてほしいですね。 
ちょうどメルマガの発行も始まることですし、「国民への説得はまかせろ!」というような意気込みをみせて欲しい 
なぁと思います。(^-^) 


温暖化防止をリードする 2001年06月12日(火)
 
 
地球温暖化防止を目的とした京都議定書によって決められた温暖化ガスの削減ですが、ここで出された 
削減目標値達成をめぐって大分もめていますね。アメリカなんかは独自の目標値を打ち出してこれには 
従わない構えのようですし・・・。 

20世紀の経済活動は石油や石炭を燃すことで行ってきたわけで、経済的に発展すればするほど二酸化炭素 
ガスも増えていき、いわゆる地球温暖化が進んできたわかです。詳しい数字はよく存じていませんが、先進 
国であればあるほど温暖化促進に対する責任が「大」ともいえるわけで。 

そんな中、日本の産業界はアメリカとの貿易摩擦により省エネルギー対応の技術開発にずっと取り組んできました。 
結果、地球温暖化防止に関しては世界でも最先端を行く国になったとのこと。(ある種のいじめにめげずに頑張って 
きた甲斐がありましたね) 技術的に世界に貢献できることは確実で、あとは他の国にどれだけ日本式を導入できる 
かということですね。どうも戦後半世紀以上、アメリカ追随でやってきたせいか他国を説得して味方につけるのが苦手 
なようで、方法はいくらでもあると思うのですけど・・・。 

ずっと世界各国をリードしてきたアメリカにもさすがに疲れが見えてきています。世界全体の利益よりあからさまに 
自国の利益を図る姿勢が少しづつでてきたような気もします。(今までも本音ではそうだったのかもしれませんけども) 
地球温暖化に関しては地域ごとに対応していても解決しません。地球規模での取組が必要です。 
21世紀、世界をどのようにリードしていくのか。温暖化防止に対し技術的にも制度的にも一番貢献できるのは日本 
かも。そしてそれは世界中の国々のためにもなると思いますね。

最先端技術の活用 2001年06月13日(水)
 
 
一旦上昇した株価でしたが、ここのところまた下がりつつあります。小泉内閣への多大な期待感の反動という 
声が聞こえてきますが・・・。 

株式市場は気が早いですね。小泉内閣の改革が形をとって現れてくるのはこれからかと思うので。まぁ、この 
市場の判断が必ずしも正しいとは限らないので、そんなに深刻に考えることはないかもしれませんが。 
(最近かげりが見えているものの)アメリカの景気が長期にわたってよかったのはその市場が魅力的で世界中 
から資金が流入していたことと、政府が株価を支えるような政策をとりつづけたことにあると聞きます。 
市場の期待感を得るためだけに政策を実行するわけにはいきませんが、経済活動を行うのに資金は重要です。 
株価を下げないように気を配ることもこれからの日本政府には必要でしょうか。 

他にもいろいろあると思いますが、せっかくの日本の最先端技術。ぜひ日本で活用して素晴らしい都市を築いていきたい 
ものですねぇ。ハード的にもソフト的にも。


歴史認識と歴史教育 2001年06月14日(木)
 
 
タイトルとは関係ないのですが・・・小泉メルマガ発行部数100万部突破とのこと。
いやぁ、新聞とテレビの威力というものをまざまざと見せ付けられたような・・・。(^_^;)

一時期話題になっていた教科書検定問題。一番物議をかもしていた扶葉社の教科書が一般の
書店でも手に入るようになってこれもちょっと話題になっていますね。扶葉社としては読む前に
右寄りの本だというイメージが先行しているのに対抗してのようです。

それだけ問題にされた歴史の教科書ですが、他の国でも当然歴史教科書が行われているわけで、
そこでどういう教科書が使われているのかにも興味がわいてくるというもの。
産経新聞ではここのところ、ずっと紙面を割いて他国の歴史教科書について取り上げています。
自信のある人々もできるのだなぁと納得。(GNPとかは必ずしも高い国民ではないのですけどね)
 
現在は韓国の教科書について特集されていますが、思わず「うーむ」という感じです。
よその国の歴史家の目で見れば「本当にそうか?」とつっこみたくなるような記述が結構あるようで・・・。
例えば先の世界大戦当時は日本の支配下にあったわけで(これに対しても文句はたくさんあるのでしょうが
当時は全世界が帝国主義、そしてアパルトヘイト政策をとっていた世の中ですし)、日本と雄雄しく闘って
独立を勝ち取ったという風に教えているようですが、日本がアメリカに敗北した結果、独立がなされたという
のが正確なのではないかなぁと思いました。実際、日本の敗戦後、日本側が掲げさせた韓国の旗を
後に入ってきたアメリカ軍がおろさせたという話を聞いた記憶がありますし。(アメリカ政府は朝鮮の方の
代表を政府としては認めなかったようなのです)

まぁ、これに関して日本の側からどうこうクレームをつけることはありませんよね。とくに歴史教育というものは
その国を愛し、その国の人間であることに、そして自分自身に誇りをもてるように行われるもの。それぞれの
国の立場もあるのですから共通の歴史認識なんてナンセンスなのかも。

人は立場が変わればモノの味方も変わるもの。そういうことを踏まえた上で物事に対処していくのが
大人の態度なのかなぁと思いますねぇ。
 


高齢化社会はビジネスチャンス 2001年06月17日(日)
 
 

   また邱永漢さんと竹村健一さんの本を読みました。
   『ここ掘れワンワン!』と『次なる変化を見抜く50の新視点』です。
   (竹村さんの本は読みかけですが…)
   お二人ともたしか70代だと思ったのですが、まだまだ元気いっぱいアイデアいっぱい好奇心いっぱい、
   という感じでものすごい刺激になりますねぇ。

   どちらも評論家であるばかりでなく実業家としてもなかなかの方ですが、共通しているのは自分でいいと
   思ったことはどんどん試して、その成果を他の人におしげもなく教えることでしょうか。
   この本ばかりではないですが、これからのお金もうけのネタは高齢者向けビジネスの中にある、と指摘している
   ところも共通していますね。(日下公人さんなんかも同様に述べておられました)

   今まではピラミッド型の社会構造であったため、若者そしてファミリー向けの商品開発に力が注がれてきましたが、
   これからはお年寄の割合が日本では多くなります。しかも一番お金を貯えている年齢層ともいえます。
   ここをターゲットにすれば不景気といえども、ビジネスチャンスが転がっているかもしれません。
   そしてここが大事な点ですが、元気なお年寄りを対象にした商品開発やイベントを企画するといいとのこと。
   企画する人間が若い人間ばかりだったためヒット商品も生まれてこなかったのかも。

   早くも目をつけて実践している人がいるようで、50才以上限定のゲームセンターなどがすでにできていて
   人気を集めているとか。御年配の方も刺激が欲しいのは同じなのかもしれませんね。あとは高齢者を対象にした
   デパートなんかができると流行るかもしれないとのアドバイスがありました。

   どんな時にもどんな場所にもどんな人が相手でも、お金もうけのネタは転がっているようです。
   それを見つけられるか。見つけた人のアイデアを素直に受け止められるか。そのアイデアを実践する勇気と
   行動力があるか…。シルバービジネス(この言葉もそのうちなくなるかな?)が21世紀の日本の、そして
   先進国のトレンドになるのは間違いなさそうです。



減点主義よりも加点主義で 2001年06月18日(月)
 
 

   さまざまな分野で改革案が出されてきましたね。
   政策評価法案というものが今国会で成立する見通しとのこと。国の政策を客観的かつ厳格に評価し、
   評価結果を政策立案や予算作成に反映させるのが目的とのこと。具体的にどうなるかは各省庁に
   まかせるようですが…

   経済産業省では各部局が提出するペーパーに政策責任者を明記、異動後も責任を問う方針とのこと。
   今まで2〜3年で異動のキャリアの世界、自分の時が良ければという姿勢が現在のさまざまな問題を
   引き起こしてきたことを思えば当然かも。

   ただここでちょっと心配なのは、減点主義にならないかということですねぇ。とくに経済予測や技術
   の進歩などはそれこそなかなか予測が難しいモノです。その時点でベストと思われた政策も情勢の変化
   に対応しきれないことも出てくるでしょう。

   この時に「それみたことか」と政策立案の責任者を攻め立てることは簡単ですが、大切なのはそういう
   時にいかに迅速に対処できるかということだと思います。犯人さがしよりも適切な判断をくだし妥当な
   処置を行った人物を評価する方向で世の中が進んでほしいですね。その方が皆のやる気も出ますしね。

   もちろん、大きなミスをおかした人に関しては相応の処罰が必要でしょうが、ミスをおかす人はそれだけ
   チャレンジ精神旺盛な人とも言えるわけで…。そういう人物にはまた別の機会に頑張ってもらう意味でも
   減点主義に傾きすぎないようにお願いしたいものです。



記事の独り歩き 2001年06月19日(火)
 
 

   第二次世界大戦時の日本の悪事として取り上げられることが多い「百人斬り」。
   当時の新聞に載った記事によって、その当事者である旧日本軍将校は戦犯として裁かれ、
   処刑されました。

   この話を聞くたびに「百人斬りに耐えられるような日本刀なんて存在しないはずなのになぁ。」
   そんな思いにかられました。(日本刀って芸術品に近いものがあって、何人も斬れないのだとか)
   物資が不足している当時、そんなに(しかも中国大陸で)武器の支給があったとは考えにくいし、
   大体、日本の敗戦した原因は補給を軽視したことにあります。武器や食料がなくても精神力で戦い
   抜けると軍の上層部は考えていたのでしょうか。

   最近、日本でも海外でも第二次世界大戦当時の出来事の再検証が進みつつありますが、この百人斬り
   についても当の将校が獄中で書いた手記が発見されたとのこと。この中で記事を書いた記者とのやりとり
   が詳細に載っており、記事が記者のねつ造であったことが明らかにされています。記事をのせた新聞社の
   カメラマンの「戦意昂揚のためのあり得ない話」という証言とも一致するようです。さらに検証が必要で
   しょうが…。

   敗戦後、東京裁判が行われたわけですが、ここで日本を徹底的に悪者に仕立て上げる必要があったようで、
   この手の話が今後どんどん出てくるかもしれませんね。ですが21世紀に日本が活躍するためには、この戦争
   を正の部分負の部分も含めて検証しなおさなくてはいけないと思います。覇権主義、帝国主義がはびこって
   いた当時、日本が生き延びるためにとった道。自衛のためもあったでしょうし日本自身も覇権主義に捕われて
   いたかもしれませんしね。戦後半世紀以上、そろそろ冷静に見られる時期になったのかも。
 
 



都合のよい自然 2001年06月20日(水)
 
 

   絶滅の危機に瀕しているオオタカの巣が、皇居内で確認されたとのこと。23区では初めてのようです。
   東京にも自然が戻ってきたのか、それともオオタカの方も時代にあわせて変化してきたのか…
   「自然」という言葉をきらう人はそうはいないと思います。実際、田舎でのんびり住みたいと願う人も
   多いのではないでしょうか。ただしこの場合の自然は、人にとって都合のよい自然であることも多いかも
   しれません。

   たとえば、庭や公園にへびなどがいた場合、「危ないから」「気持ち悪いから」などとすぐに駆除してくれと
   言い出したり。本来は自活して生きている野生動物、カラスやスズメ、ハト、時には猿などに無責任に餌を
   与え、結果、人間を恐れなくなって増え過ぎた動物たちに悩まされてみたり。

   日本人には妙な平等主義がはびこっているせいでしょうか。自然淘汰とか弱肉強食とか、こういう自然界
   の法則を嫌うのか、カラスが子猫を狩っていればカラスが悪者扱いし、一方で猫が弱った鴨などを狙えば猫
   を悪者扱いし。怪我をした鳥を拾ったまでは良いが、自分で助ける気もないのですぐ役所とかに「なんとかしろ」
   とクレームをつけたり…。

   目の前に起きている現象だけをとらえて行動するのではなくて、もっと大きな目で物事をとらえる必要がある
   なぁと思いますねぇ。自然というのは本来厳しいもの。便利さを享受するばかりでなく、不自由さととかも
   もっと楽しむ余裕ももたないと、人間と自然が共存するのは難しいのかもしれません。
   (なんだかんだいっても、人間が自然界のピラミッドの頂点にたつ生き物なのですから)



 

子育てのバックアップか、その他の手か 2001年06月23日(土)
 
 

   通勤時、保育園の横を通りますがちょうど登園の時間なのでしょう。車や自転車に子供を乗せた
   親御さん達の姿を多くみかけます。大変ですよね、朝の慌ただしい時間を割いて登園するのですから。
   (親御さんたちの表情も、お世辞にも余裕があるようにはみえないし)

   ある保育施設で乳幼児が死亡したことで、その施設の責任者が逮捕されたようですが…
   ベッドに赤ん坊を二人寝かせておいた結果、一人が窒息死させてしまったということで、
   しかも日常的に人手が足りていなかったのが原因のよう。ひどい話です。
   ですが、保育所を経営していくのも大変なのが現状かもしれません。

   私の周りでも小さなお子さんを抱えて、保育園への入所や毎日の送り迎えなどで苦心している
   人が数多くいます。小さいうちは母親が家にいて子供の面倒をみるべきだという意見もありますが、
   時代は変わりました。女性の社会進出が進み、しかも遠距離通勤の女性も多いです。こういう状況で
   女性だけに責任をおいかぶせたようなことを言うのもどうかなと思います。
 
   政府も少子高齢化を問題視している割には対応が遅いようで、子供の数を増やす時にネックになるのは
   ある程度の住宅環境と面積、教育費、そして親御さんたちの通勤問題でしょうか。
   大分前から指摘され続けていることなのに、対策の方はいっこうに進んでいないようですね。
   というよりも、少子高齢化についての議論自体を避けてきたのかもしれません。少子高齢化を解決すべく
   政策を実行していくのか、それとも現状を受け入れた上でどのように対応していくのか考えるのか。
   
   都心の住宅面積を増やし、立体的な都市づくりをすすめ、通勤時間を短くする。またさいきん増えてきた
   SOHOみたいな勤務形態を職種によってはどんどん増やすのも手でしょうか。
   (オフィスに必ずいなければならない仕事ばかりではないでしょうから)
   また逆に、女性、高齢者、外国人等々、さまざまな戦力を活用するのも手ですよね。

   まぁとにかく、21世紀、どのような社会作りを望んでいるのか。日本でもきちんと議論されるべきかも
   しれませんね。(家族のあり方とか、見直すことにもなるのでしょうか)


小泉人気と都議選 2001年06月24日(日)
 
 

   24日、都議選の投票と開票がおこなわれました。
   大方の予想通りといってはなんですが…自民党が大きく議席を伸ばしたようですね。
   共産党は議席を減らし、公明党は議席を維持(当たり前か…)、民主、自由等々は苦戦模様。

   今の自民党政権に不満なのは、公明党あたりと連立与党を組んでから大分たつことかも。
   政権を維持することに汲々として、今から見直せばその経済効果はいかばかりだったのか、
   地域振興券などという無駄使いまでしてしまいましたし。

   投票率は前回の40%を大きく上回って50%台とか。まぁ、良い傾向ですね。
   ですがそれにしたって、二人に一人は棄権している状況ですからお寒い限り。
   皆、選挙権があるのを当たり前に思っているのかもしれませんね。
   だから永住外国人へ参政権を与えよう、なんて議論も出てくるのかも。
   ひと昔前みたいに、日本人である以外に資格要件を設けると有り難みも分かるのでしょうか。

   この手の話をすると、「投票したい人がいない」「誰に投票すればいいのか分からない」
   という人に出会いますが、自分で考えること、自分の手で良い社会を作っていこうすることを
   放棄していますよね、そういう方々は。

   卵が先か鶏が先か、という感じですが、まず投票しようと思うことが大事なのかも。
   何かをなしとげようと思ったら、まずそれをやろうと思うことですね。
   投票しようと思ったら、自分の地域から選出されている議員さんの動向にも関心がでてくる
   でしょうし、立候補した人々の経歴や選挙公約、選挙活動中の主義主張にも耳を傾けるでしょう。
   そして当選した後の行動についても目を光らせることになりますし。

   まず変わるのは東京からでしょうか。全国への影響は大きそうですね。


株式市場の超目玉 2001年06月25日(月)
 
 

   前回、タイトルを「小泉人気〜」とか書いておきながらちょっと内容がずれてしまいました…
   開票作業が終了してから結果をみると、民主党はかなり善戦していた様子。私としては自民党と
   民主党の若手議員さんたちで、全く新しい政党を作ってくれることを期待していたり。
   (まぁ、小泉総理のおっしゃる通り、「自民党は生まれ変わりました」ということであれば同じこと
   かもしれませんが…)

   残念ながら株式市場の方では小泉効果が薄れたのか、ここのところまた株価は下がり気味ですねぇ。
   小泉内閣も個人投資家の優遇策を打ち出してきそうですが、市場はあまり評価していないようです。
   ただそんな中、市場にも明るい話題が出てきそうです。

   ちょっと前に書いたと思うのですが、いよいよ7月の末頃に日本マクドナルド社が店頭市場に株式
   を上場する予定とか。IT関連企業の上場ってそれ自体、ステータスとしてやっていたあったような
   感じを受けましたが、マクドナルドの場合は新しい事業を展開するために株式公開を行うらしいの
   で期待大といったところでしょうか。

   新しい工法の店鋪を増やしていくとか、作り置きから注文を受けてから作る方式にかえていくとか。
   いろいろ新しいやり方を繰り出してきそうです。新製品もどんどん売り出すので、楽しみも多いというもの。
   私もついついチェックしてしまいます。(^^)
   (新製品のアジアンダブルマックはなかなかお気に入りだったり)
 

   もともと子供をターゲットにしたコンセプトが成功し、いまや子供からお年寄りまで気軽に利用する
   ようになったマクドナルド。自己変革の姿勢を忘れないところが一人勝ちしている理由でしょうか。
   不景気不景気といってもニーズがある商売はしっかり儲かっているようで。
   この時代をピンチと見るか、チャンスとみるか…その差なのかもしれませんね。



 

4つの生き方 2001年06月27日(水)  

 
   「金持ち父さん貧乏父さん」を紹介したのは少し前のことになりますか。
   先週末に読み返してみたのですが、改めて豊かになる情報満載の本だなぁと感心してしまいました。
   学生時代にこの本に出会っていたら人生ももっと違ったモノになっていただろうにと残念に思いました。

   この本の作者ロバート・キヨサキ氏が続編を出版しました。
   『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドランド』という本です。
   耳慣れない言葉なので「何だこれ?」と思われる方もいるかとは思いますが、詳細は本を読んで確認
   してくださいませ。(^^)

   人の生き方には4種類あって、それぞれのタイプがどういう人々であることを分析しています。
   しかもそれぞれのタイプでどのように豊かになったらよいかの方法も描かれていますね。
   前書よりさらにパワーアップして豊かになるため、お金持ちになるための方法が具体的に述べられて
   いるところがすごいですねぇ。イラストを多用して私のように経済学をきちんと学んだことのない
   人間にまで分かりやすく解説してしまうところも再び感心してしまいました。
   (難しいことを子供でも分かるように簡単に説明できる人が、本当に物事を理解している人なのでしょうか)

   実はまだ読み終えていないので、きっちり紹介することができないのですが、またすごい本がでたなぁと
   早くお知らせしたかったので書いてしまいました。
   読み終えてさらになにかあったら追記するかもしれません。

   とにかく「何になりたいか決める」とことが大事、というのはポイントかも。
   まず豊かになりたいと思うことが大切なのでしょうねぇ。
 


素質はどうなのか?  2001年06月27日(水)  

 
   首相に劣らずマスコミに追いかけまわされている田中外相。
            この日も「外務省の人事再凍結」とかニュースで大々的に報じられていましたようで…
   小泉内閣が誕生してしばらくたちますが、外務大臣として田中真紀子氏の顔というのが
   なかなか見えてこないのが現状かもしれません。もちろん外務省の内部改革も大事ですが、
   本来田中氏に外相として期待されるものは、もっと違うものと思うのです。
   まず外務大臣としてきちんとした仕事をして周囲を納得させなければ、いかに田中氏の言っている
   ことが正論であっても誰もついてこないでしょう。(それまでになんらかの仕事を成し遂げている
   わけでもないですし)

   私としては日本では初めての女性の外相ですし、パワフルな方のようなので期待は大きかったです。
   ですが残念ながら今の段階ではその素質に「?」と言わざるをえないかも。
   訪米時、あちらの方々の歓迎に御満悦の様子だったり(アメリカ政府の態度は大人だなぁと感じました)、
   鈴木宗男氏と対決姿勢をとっていましたが、あちらにヨイショされてやっと態度を軟化させてみたり…
   サッチャー女史のような女傑は日本の風土では育ちづらいのかもしれませんね。
   そういう芽は子供のうちに、とくに女の子は摘み取られてしまうのでしょうか。

   お嬢様育ちのせいかもしれませんが、とにかくパワーがあることは間違いなさそう。
   周囲の人々の意見に耳を傾け、助力が必要なところは求め、きっちり日本のために仕事をしていただき
   たいものです。外相は首相につぐ海外への顔ともいえますしね。

   小泉さんに次いで人気の高い閣僚ですが…国益を損ねるようなことになるのなら、交代もいたしかた
   ないのでしょうか。ですがとりあえず頑張っていただきたいです。
 



20年周期説  2001年06月30日(土)  

 
   証券業界ではトップアナリストとして有名な佐々木英信氏の話を聞く機会がありました。(^^)
   興味深い話満載で、面白かったしためにもなりましたね。

   歴史はくり返す…でしょうか。
   佐々木さんは世の中の現象には周期があるというお話をされました。話の中心は経済事情だったのですが、
   当然景気の波にも周期があって、20年周期、40年周期、60年周期とあげていました。
   これは風水に基づくものだそうで、人によっては「非科学的な!」とおっしゃるかもしれませんが、
   科学的根拠があるようです。(実際に磁力を測定すると、栄えている地域の磁力は強いんだそうで)

   風水を利用して戦争を勝利に導いた歴史上の人物としては、三国志の諸葛孔明さんがいるとか。

   で、本題の日本の景気ですが、歴史的にバブルを経験するのは世界ナンバー2の国であり、その後
   世界ナンバー1になっているとの指摘もありました。ですからこれから日本の景気はグーッとあがって
   くること期待大のようです。ただし条件は整ったという話ですので、後はあくまでもその国に住んでいる
   人間次第。「小泉内閣の頑張りに期待したい」と佐々木さんは話されてましたねぇ。

   さて、世間では不景気不景気と言われていますが、大チャンスの時代なのかもしれませんよ。(^▽^)



 

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