第三章 (妊娠8ヵ月〜9ヵ月) 管理入院そして出産へ
<二回目の入院> 30日間
10月25日(水)(28週5日目)ついに管理入院の日がきました。今回は一回目の教訓を生かし
てマイ枕など必要なものを揃えたらすごい荷物になってしまいました。
出産するまでは家には帰れないと思うと寂しくもありました。赤ちゃん達の為に一日でも長くお腹
に入れておかなくっちゃ、頑張ろう。小さくは産まれるだろうけど少しでも大きく育って欲しい。
この日から出産する日までウテメリンの点滴と栄養剤の点滴を2本づつする事になりました。
一日に4本もするので朝7時前から始めても終わるのは夜の9時過ぎで消灯を過ぎても点滴をして
いました。入浴の日は朝6時からお風呂に入り点滴に備えました。
点滴の副作用で動悸はするし、体が暑くなるし栄養剤の点滴はビタミン剤が入っているのか黄色で

臭いがあり、血管も痛くなり調子が悪く吐いてばかりでした。
この頃赤ちゃんの体重は1000g位で何とか34週まで持たせたいと先生が言っていました。
あまり小さいと脳に障害が起こることもあると言われていました。ママも辛い点滴を頑張るから赤
ちゃん達もお腹にしがみ付いていてね〜とお願いしていました。

<性別判明>
11月1日(水)(29週5日目)
3Dの機械で性別がはっきりと判りました。「女の子。。。」と言われ全員女の子??それだとパパの
立場が弱くなって可哀想かも。その後「女の子2人と男の子1人ですよ」と言われて思わずヤッタ
ー!と心の中で叫んでいました。女の子だったら洋服の着せがいがあって楽しいし、男の子を持つ
お友達は何とも言えず可愛いって言ってたし、両方の性別が混ざっていてどちらもそだてることが
出来ると思うととても嬉しくなりました。
いつも苦しいくらいに元気よく動き回っていたので私はてっきり男の子三人だと思っていたのでハ
ズレてしまいました。

<貧血、むくみ、張り>
11月2日(木)(30週0日目)
ついに貧血になってしまいました。まずい漢方薬を飲み、さらに造血剤の注射が加わりました。
とても太い注射で色はプルーンのようで見た瞬間ギョっとしてしまいました。
むくみがひどくなり始めたのでウテメリンお点滴をやめて代わりにマンニットールという利尿剤
の点滴を1本する事になり、本数的には1本減り時間は短縮されたものの副作用で口がカラカラに
なってしまうのが辛かった。
週に一度、赤ちゃんの心拍を測定する日がありました。
1人づつなので45分×3人分。ずっと同じ体勢、仰向けで狭いベットに横になっていなくてはな
らずその日が来るのが憂鬱でたまりませんでした。
その後もむくみはひどくなるばかりで足を高くして寝てもあまり効果がなく足が象のようになって
しまいました。お腹の方も限界なのか皮が伸びきってピキピキとして表面が痛くなり衣類がすれる
だけでも辛かったです。横向きでしか寝られずお腹が重くてあまり眠れなくなっていました。
この頃から何故か体中が痒くなって出産する日までずっと続きました。(未だに原因が分かりませ
ん)

<8ヵ月検診2回目>
11月7日(火)(30週4日目)腹囲94cm、子宮底長30cm、尿淡白、尿糖はマイナス。む
くみはプラス2になっていました。点滴をしてもむくみは改善されず一日の尿量をチェックされる
事になりました。
トイレには専用のボトルが置かれトイレに行く度にためて翌朝看護婦さんに申告するのです。
三人部屋だったので他の2人に見られるのは恥ずかしいし、尿を置いておくなんて申し訳なくもあ
りました。食欲もあまりなくなり大きなお腹のせいで胃が押し上げられて食べてもすぐに満腹にな
ってしまいました。
11月10日(金)(31週1日目)お腹が張るようになってきて苦しくなってきたので利尿剤の
点滴を一旦中止してまたウテメリンの点滴を2本する事になりました。それでも張って張って苦し
かった。ウテメリンのせいで暑いし、動悸はするし、手は震えるしで気持ち悪くて苦しくて涙が出
てきました。どうして私だけ(この時は自分だけのように思えてしまって)こんなに苦しい思いを
しなくちゃいけないんだろう。赤ちゃんの為とは分かっていてもどうしようもなく辛くなりました。
看護婦さんが見かねてアイスノンを貸してくれました。そのお陰で気分的にも少し楽になる事が出
来ました。ママも頑張るから3人ともまだ産まれてきちゃ駄目だよーとひたすら祈っていました。
11月12日(日)(31週3日目)今日もお腹が張っている。背筋も痛くなり、きっとお腹の中は
窮屈なんだろう。横になっているのも辛いので座ったまま眠る事が多くなりました。それでも
あまり眠れず必ず苦しくて夜中に目を覚ましてしまいました。
11月13日(月)(31週4日目)尿量が1500mlと少なかったのでお腹は張っているけどウ
テメリンを中止して利尿剤の点滴をすることになりました。ウテメリンの副作用で肝機能があがっ
てしまってあまり使えなくもなっていました。相変わらず体中が痒い。最近は胎動もあまり感じら
れなくなっていました。

<絶対安静>
11月18日(土)(32週2日目)むくみがひどく足の甲を指で押すとなかなか戻ってこなくなり
むくみ過ぎて足も痛くなってしまいました。お腹の張りも強くなって2時間おきに目が覚めるよう
になっていました。
歩く事も許されない絶対安静になり導尿されてしまいました。導尿で傷がついたらしく血尿が止ま
らずますますお腹が痛くなり、絶対安静のショックから悲しくて三人部屋から個室に移してもらい
ました。お風呂にも入れずベットの上だけの生活の始まり。もう限界かもしれない?ついにお腹に
妊娠線も出来てしまいさらに辛くなった。今まで出来ていなかったのが不思議なくらいなのだけれ
ど。お腹が痛くて殆ど食事もとれなくなってしまいました。赤ちゃんの為に牛乳だけでもと思って
も一度には飲めませんでした。
11月19日(日)(32週3日目)血尿が続き管を入れ直してもらいました。痛み止めの座薬を使
うと少し落ち着いて2,3時間眠る事が出来ました。体中が痒く手のひらまで痒くなりました。お
腹の表面も突っ張った感じがして痛かった。

<9ヵ月検診>
11月21日(火)(32週5日目)腹囲101cm、子宮底長35cm、体重は前回より3,5
kg増えてプラス10,5kgになりました。尿淡白、尿糖はマイナス。むくみは相変わらず
プラス2のままでした。
赤ちゃんが下がってきているので動かないように言われました。むくみがひどいため水分は1日
500mlに制限せれてしまいました。利尿剤の点滴をすると2リットル近く水分を取ってしまっ
ていたのでそんなの無理〜と泣きそうになりました。
止血剤入りの抗生剤を点滴に入れても血尿は止まらずお腹が痛くてたまりませんでした。夜は導尿
を外してくれてそうすると幾分痛みは和らぐのですがトイレに行くと赤紫の尿が出て痛みがひどく
てまったく眠れませんでした。