第二章(妊娠5か月〜8カ月)
<家での生活>
退院後は甘えてパパの実家でお世話になりました。何から何まで甘えてご飯も好きな物ばかり
作ってもらってのんびり過ごさせてもらいました。
三日後アパートに戻ってみると部屋は荒れ放題。植物は枯れはて、冷蔵庫には得体の知れない
ものたちが。男の人の一人暮らしはこういうものなのかと実感させられました。
ご近所の人にもしばらく見えないと思っていたら突然大きなお腹をして帰ってきてと
驚かれました。何カ月なの?と聞かれて5ヵ月ですと答えると決まってそれにしては
大きいお腹ねと言われていました。
退院後は開放感からか体調も気持ち的にも調子がよくってたくさん食べたせいか
どんどんお腹が大きくなってしまい、腹帯なしにはもう生活できなくなっていました。
腹帯もパパのお母さんが入院中だった私に代わってわざわざ神社に行ってお参りしてきて
下さった物で本当に有難かったです。

<胎動>
退院してから5日目の8月8日(火)(17週5日目)初めて胎動を感じました。ポコポコ?と
お腹の中で空気が動いたような感じでした。初めのうちは短くて本当にそうなのか分からない
くらいだったのに日を追うごとに激しくなっていきました。パパに胎動が分かったのは
それから一ヵ月近くたった9月1日(金)(22週1日目)。恥ずかしがり屋さんなのか
パパが触ると動かなくなる事が多かった。胎動は寝ようとすると激しくなって私が寝られなく
なり、そんな時はパパの手をお腹に当てて寝ていました。そうすると何故かピタッと動かなく
なるのです。子ども達もきっと安心していたのでしょうね。胎動は三人一緒なのかバラバラ
なのかとよく聞かれましたが私としては三人一緒のような気がしていました。

<6カ月検診>(8月31日(木)21週0日)
腹囲84センチ、子宮底長21センチ。体重プラス4、5kg。
退院してからはとても元気で温泉へもよく出かけました。三つ子の為8カ月になったらまた
入院する事が決まっていたので週末は外食へも。今のうちに食べたいものは全て食べておこうと
思って好きなものばかり食べていたら退院後1カ月で5kgも体重が増加していました。
さらに、むくみ、尿淡白が出て妊娠中毒症になっていました。この頃から腰痛にも悩まされ
始めました。妊娠したらマタニテイスイミングや体操なんかもやってみたいと思っていました
がもちろん三つ子なので禁止でした。

9月15日(土)やっぱり秋は芋煮会だということで急きょパパと二人で出かけました。
9月だというのにものすごく暑い日で準備をしてくれたパパは汗だく。メニューは芋煮、
やきとり、イカ焼き、おにぎりと2人では食べきれないほど作ってしまいました。
お腹の赤ちゃんも楽しいのかポコポコ動きまくっていました。今度は家族5人だね。

<7カ月検診>(9月21日(木)24週0日)
腹囲87センチ、子宮底長23センチ、体重は0.5kg減ってプラス4kg。
食生活を反省して塩辛いもの、甘いものをとらないように、量も少なめにしたので
体重の増加が抑えられて先月出ていた尿淡白もマイナスになりました。
ただ、前の晩に大福を食べてしまったせいか尿糖がプラスになってしまいました。
やっぱり我慢するべきだった。むくみが少しあったもののまだ貧血にはなっていなくて
看護婦さんに褒められました。
ついに便秘になってしまい整腸剤と下剤をもらいました。薬を飲むと効果的であの苦しみが
嘘のようでした。
最近、やたらと足がつるようになってしまいました。
ある休みの日、両足のふくらはぎがつってしまいパニックに。
足先はつる事があってもふくらはぎは初めてであまりの痛さに叫んでしまったくらい。
痛くてもお腹が邪魔で自分では押さえていられなかったのでパパに押さえてもらいました。
でも、しばらくするとまたピキッっとつってしまい1時間ほど押さえていてもらいました。
あの時はパパありがとう!
後でパパにつった瞬間大きなお腹なのにエビゾリしていたぞーと言われました。

10月9日(日)秋は紅葉がり。ということで八幡平へ。
曇っていて寒かったのですが景色はいいし、いい思い出になりました。
偶然、パパのお友達に会った時こんな所にきてて大丈夫なの?と心配されてしまいました。
自分では平気のつもりだったのですが、三つ子だしこんな大きなお腹の妊婦が歩いているのは
危なかったのかもしれないなあ。
これが最後のお出かけになってしまいました。


<8カ月検診>(10月19日(木)28週0日)
腹囲92センチ、子宮底長26センチ、体重は一ヶ月前より2kg増えてプラス6kg。
身長が151センチの私にはとてもBigなお腹でした。
味気ない食事が効いたのか尿淡白、糖ともにマイナスになっていました。でも、
むくみは少しありました。
むくみを取るため抗生剤を毎食後4日間飲むことになった。翌日からはマンニットール
という利尿剤の点滴を通院で5日間行った。即効性があってトイレに言って戻ってくる頃には
またトイレに行きたくなってしまって大変でした。喉がすごく渇いて点滴中に1リットル位
水分をとってしまい意味が無かったような・・・。
お腹は単胎の妊婦さんの臨月くらいに見えました。
お風呂に入っても自分で自分の足先が洗えないし、もちろんおへそも見えないほど。
おへそは広がっていて無かったみたいだけど。
お腹の張りはあまり感じられなかったけど腰が痛くって眠れなくなった。
食事も胃が押し上げられているせいかあまり食べられなくなってきました。
妊娠線は三つ子だから仕方ないと思いつつも退院直後からクリームを塗り続けていたので
まだ出来ていなくて嬉しかった。 

<出産準備>
赤ちゃんの物はお下がりや借り物がたくさんあったので何も準備はしていませんでした。
三つ子なのでNICUのお世話になる事も決まっていたので産まれてから必要なものを
買うつもりでした。実際、何がどれくらい必要なのか検討がつかなくて、ただ多胎の育児の
本を見ると哺乳瓶は9本から12本くらいあった方がいいみたいで何でも2倍、3倍必要で
とても驚きました。

ベビー用品売り場は魅力的であれやこれやと欲しくなってしまうものでした。
唯一三人お揃いのベビーウェアーを3着購入しました。まだ性別が分かっていなかったので
みんな同じ淡い黄色で揃えました。

自分の物は夏の時点ではまだ普通の洋服も着られたし、パパの短パンを借りたり、
マタニテイも買っていただいたり、お下がりを頂いたりで自分では買いませんでした。
28週から管理入院になったのでたくさんは必要なかったです。
私が買った中でよかったものはマジックテープのついたベルト状の腹帯でお腹を下から支えて
くれるし、産後もお腹の引き締めにも使えました。帝王切開だったのであまりきついものでは
傷が痛かったので自分で調節の出来るこれは便利でした。
後半はむくみがでていたのであまり動き回らず通販でパジャマ等は購入しました。

もうすぐ管理入院。出産が近づくと思うとドキドキです。
なんだか不安な事ばかり。でも、子ども達のためにも頑張ろう。
また、家を留守にするけどパパよろしくね。