CANON T80 + AC35-70mm (1985.04)

 
キヤノン初のオートフォーカス一眼レフカメラ

 

 ミノルタα7000の発売から2か月後、キヤノン初のAF一眼レフカメラが発売になりました‥α7000の注目度が高かったため、出遅れた感いっぱいで、この後にフラッグシップ機として登場したT90にオートフォーカスレンズは採用されませんでした

 オートフォーカス方式は、CCDラインセンサーを利用したTTLコントラスト検出方式で、撮影モードの設定は外部LCD(液晶)表示によるピクトグラフ(今でいう‥プログラム、風景モード、スポーツモード、ポートレートモード、流し撮りモード)選択式を採用

 測光露出制御の方式は、TTLマルチプログラムAEと実絞りAEで、測光感度分布特性は中央部重点平均測光で、オートフォーカス機能に対応する交換レンズは、FDマウントながら信号伝達機構付きとなった関係からACレンズと名づけられました

 FDマウントのオートフォーカスレンズは、後にも先にもこれ限りで、次世代のEOSシリーズが登場するまでの希少な存在となったキャノンのAF一眼レフシステムです‥単4の乾電池4本で動きます


電気接点のあるFDマウント


決してカッコいいとはいえない?フォルム


レンズの赤い線は‥L レンズの証?‥なのかは不明ということで‥


残念ながら‥高級感は‥漂わない


CANON T80 + AC35-70mm + AC75-200mm + 277T (1985.04)


 
発売当時のカタログ

 






 
CANON EOS700QD + EF35-80mm F4-5.6 PZ (1990)

 
その後のキャノン
 

 キヤノンの独自路線によるAF35mm一眼レフ構想のEOSシリーズは、レンズマウントも一新して‥1987年(昭和62年)3月発売の EOS650 からはじまりました‥1990年にはパワーズームも発売されました

 EF35-80mm F4-5.6 PZ(パワーズーム)は EOS700QD と同時開発のAF専用標準ズームレンズです‥レンズ構成は7群7枚、最小絞り32、絞り羽5枚、最短撮影距離0.5m、フィルター径52mm、価格26000円

 1990年に発売された EOS700QD は、一眼レフでは珍しく、撮影効果を絵で表しているイメージセレクトダイアル(機能は8モードの各種プログラムAE)を採用し、ボディ価格は58000円でした


CANON EOS 700QD + EF35-80mm F4-5.6 PZ


CANON EOS 700QD + EF35-80mm F4-5.6 PZ


CANON EOS Kiss Digital + EF35-80mm F4-5.6 PZ


CANON EOS Kiss Digital + EF35-80mm F4-5.6 PZ


Copyright(C) Omocame World. All Rights Reserved