ウィーンで優雅に美術館巡り?

7月3日 1日め ウィーン

 12時間かかってようやくウィーンに着きました。ウィーンの空港はちょっと変わっていて、おまけに表示ももちろんですが全てドイツ語なんで、ちょっとうろうろと出るまでにしてしまいました。最近新しくなったみたいです。娘はもう目が覚めて、ボーっとしていました。りムジンバスに乗って、さらに地下鉄に1駅乗って4日間滞在するペンションに着きました。部屋に入ったとたん私たちもホッとしたのと同じように娘はご機嫌になって部屋のなかをはしゃいでウロウロしてました。どうやら仮のお家が気に入ったようです。その日はもう7時頃から眠ってしまいました。ペンションChristinaは地下鉄Schwedenplatz駅のすぐそばで大変便利でそれでいておしゃれな狭い路地が周りにあってとてもいいロケーションでした。


ペンション裏の路地はいかにもヨーロッパ

7月4日 2日め ウィーン

 次の日は朝の6時頃には起きて、7時になるのを待って朝食を食べにいきました。ビュッフェスタイルの朝食で、ハム、チーズ、パン、ヨーグルト、シリアル、果物などです。以前にヨーロッパに旅行した時はあまり思わなかったのですが、今回はこの朝食もなかなか気に入りました。必ず「ゼンメル」というパン(なぜかどこでも同じ大きさで同じ味)が置いてあるのですが、これがおいしくってバターたっぷり(バターも日本のものと違って塩辛くない)塗って食べるのに主人とはまってしまいました。またハムやチーズも塩気がなくておいしくて、娘もよく食べました。やはり小さいのに生意気にもおいしいものはわかるようです。あのゼンメルがまた食べたい! 娘は、シリアルと大好きなレーズンがあればご機嫌で、食べ残しを密閉容器に入れておやつがわりに持ち歩きました。


朝ごはんはパンですよ〜

 この日は土曜日だったので、土曜日にしか開かれてない蚤の市にでかけました。日本のフリーマーケットとはほど遠いガラクタ市で結構笑えます。「こんなボロボロのものがこんな値段?!」とびっくりしますが、おそらくかなり値引きしてくれるんでしょう。ここで木のカエルのおもちゃをかいまいした。10シリング約100円でした。朝早く行ったのですが人も多く、スリには注意したほうがいいでしょう。ベビーカーに乗ってかなり退屈ぎみになった娘をどこで遊ばせようかとおもっていたら、そのすぐそばマジョリカハウスの並びに公園がありました。ここは犬を連れて入れない公園だったので思いっきり遊ばせることが出来ました。(向こうの人はとても犬好きなひとが多くよく散歩しているのですが、フンの始末をしないので、娘が踏んでしまわないかとドキドキ少し困るのです)。


この後、地元のおチビさんに遊ばれることに・・・

 そのあとシェーンブルン宮殿へ。普通の人はここで1日や半日はゆっくりするんでしょう。とても宮殿のなかも広く、宮殿の外にもグロリエッテや、お庭や動物園までもあります。私達の場合ちょうど宮殿のなかに入るときは娘が眠っていたので、「チャンス」とおもって部屋をみてまわりました。ここは観光客が多くて、前になかなか進めなかったりします。そのうち娘が起き出して、こんなところでぐずぐず言われても大変だということで急いで出てしまいました。
 この日はあとフンダートバッサーハウスとシュテファン寺院の辺りをうろうろして夕方部屋についたとたん眠ってしまいました。これが大失敗。この日から3日くらい娘はこんなパターンで夜中に起きてお腹すかせてその後遊び回るという、親泣かせの悪い子になってしまいました(しょうがない!?)。

7月5日 3日め ウィーン

 あいにく雨がパラパラのあいにくのお天気。おまけに日曜日ということもあって、街はお店もしまっているせいか、ひっそりとしていました。「今日は美術館巡りをしましょう!」と優雅なことを言ってでかけましたが、果たして子連れではどうなるんでしょう?
 まずは、美術史博物館。ここは入ってすぐの大狸石の床や天井の絵などため息が出るほどきれいです。娘も天井を見ていました。中はいくつかの部屋にわかれていて、大きい絵のある部屋はソファーにすわって観れるようになっており、日本の有名な美術館に比べて実にゆっくり鑑賞できるものだと関心しました。なかにあるカフェはとても雰囲気のいいカフェで、ちょっと子供が騒ぐと迷惑かなと思いましたが、ケーキもなかなかでした。この美術館前には噴水があったりで子供を好きなように遊ばせてから、ハプスブルク家の王宮へ。皇帝の部屋だけ見学して、オペラ座前からトラムに乗ってクリムトの「接吻」の絵があるベルヴェデーレ宮殿に向かいました。ここにつく頃娘は雨で十分の外で遊べなかったのと1日美術館巡りで退屈が限界だったのか、機嫌も最悪のところまできていました。おまけに入り口の有料トイレでオムツ替えをしている時は大暴れで、主人が押さえつけて私が替えていると「そんなに押さえてかわいそう」と見かねてマダムに注意されてしましました。そんなことを加えて3人とも険悪(?)な状態で宮殿内に入ったのですが、中はそんなに広くないので、とりあえず、交代で目的の絵だけさっと観て出ようということにしました。娘は代理の間というところで、ベビーカーを押したりして遊んでいたのですが、突然絶叫。とたんに娘を抱きかかえ逃げ去る怪しい男とは私の夫。下の階に降りて行ってるのに娘の普段でも大きな声はよく響き「本当にすいません」という思いで宮殿を後にしました。旅行中「もう、いやだ!」と思ったのは正直何回かありましたが、この日は特に雨の中歩いたりで私たちも疲れていたのが娘の不機嫌につながったのかと後になって少し反省しました。