マウラッハというSLの走る田舎

7月9日 7日め インスブルックからマウラッハ

 朝ホテルをチェックアウトしたあと駅に荷物を預けて、インスブルックの街をフラフラした後、電車に乗ってイエンバッハという街へ。特急電車は2等でもコンパートメントの個室もあり、子連れにとってはうれしい限りです(料金は普通も特急も区別はない)。さっそく禁煙のコンパートメントを3人で陣取ってリラックスしていたところ老人の方達がいきなりやってきて「ここの席を取っていたので、どいてほしい」みたいに言われてあっさりと追い出されてしまいました。わずか20分で着くんですが荷物は多いし、もう他の所はいっぱいだし、ちょっと悲しくなってしまったところに女性の車掌さんが来られたので「ここは予約とかしておかないといけなかったのですか?」と聞くと「そんなことはない。どこでも自由に座っていい。」と言われました。そして若い男の人とビジネスマン風の男の人が座っている部屋まで行って「赤ちゃんも一緒だけど相席してもいいですか?」と聞いてくれました。そうすると本当にお2人共にこやかに私達に部屋を譲ってくれ、違う部屋に移動してくれました。なかなか日本ではこんなに子連れに優しくしてもらえないので本当に感激してしまいました。牧場や山が次々通りすぎていく車窓を楽しみながら本当に幸せな気分でした。(娘は何1つ見てなかったけど)こうしてあっという間にに着いてしまい降りるのが荷物も多くて一苦労なので急いで降りました。着いたホームで夫は早速カメラ持ってうろうろ。私と娘はボケーっとしていました。そうするとホームにいた学生のなかの一人が階段降りるのに私が困っていると思ったのか一緒にベビーカーを持ってわざわざ降りてくれました。こんなことも今まで1度も経験したことがなかったので、本当に親切な学生に感謝するのと今度からは自分1人の時はベビーカーをかかえながら階段を登っているお母さんの手助けをしなければと改めて思いました。他にも旅行中荷物を持ってくれるのを手伝ってくれたり、親切な人いっぱいでした。今までヨーロッパの人は何となく閉鎖的な勝手なイメージがありましたが、全く違って子連れの私たちにもとてもとても親切にしてくれました。


コンパートメントは快適よ〜

 駅からタクシーに乗って(ここではベンツ)ペンションまで。ペンションのマダムももうおばあさんですがしゃきっとした姿勢のきれいな方でした。ここでもいろいろとお世話になりました。早速周辺を散歩してみました。ここからアッヘン湖まで散歩道が続いており(10分ぐらい)、周りに何もなくてたまにSLがポーっと汽笛を鳴らして通りすぎてゆくのどかな風景でした。

 ついでにロープウェイで近くの山を登りました。驚いたことに着いたらまるで真冬の景色。雪が沢山残っていました。まさかこんなに寒い所とは思っていなかったんです。生まれて初めて見る雪を不思議そうにながめている娘の鼻は鼻水ずるずる。体調に気を付けているのかなんだかわかりません。寒いので山頂の喫茶店に入ってパンケーキと暖かい飲み物を注文しました。このパンケーキはカイザーシュマインというものだと思うのですがジャムを付けてアツアツを食べると本当においしかったです。


おぉっ、いきなり冬だ、とはしゃいだのはパパだ!!