ウオークダウン

最終変更日 2002年 6月20日

 

ウオークダウンとはパイロットが飛行機を出発させる為の

手順をショーとして見せる物である。


出発準備

燃料補給。通常燃料は事前に給油されている。出発前に給油する事は珍しい。

演技終了後ただちに給油する事が多い。

飛行直後の給油はブルーインパルスに限らず自衛隊機に多い。

 

スモークオイルの給油。スモークオイルは演技開始1時間前後に行われる。

ブルーインパルスのスモーク用オイルはスピンドルオイルと言う

機械油を使用している。

# スモークはスモークオイルをエンジンの排気ガスで燻して作られる。

 

パイロットによる出発前の点検。演技開始の20分位前から各部のチェックを開始。

 


ウオークダウン

整備士の行進から演技が始まる。自機の前で分かれる(右端)。

 

整備士は自機の前で整列。パイロットを待つ。

因みに中央は女性隊員で98年度は2名が整備を担当した。

 

パイロットの行進。同じく自機の前で分かれる(右端)。

 

整備士とパイロットの敬礼。

すでに後席に座っている人は次期レギュラーになるパイロット。

本番を後席から見学し感覚を養成していると思われる。

 

Gスーツの着用。Gスーツとは演技中にパイロットにかかる重力の

数倍のGにより下半身に血が溜まらないようにする特別なズボン。

原理は血圧計の腕に巻く物と同じで大きなGがかかるとGスーツに

空気が入り下半身を締め付ける事により血の流れを抑制する。

 

自機に搭乗。帽子とサングラスを小物入れに入れてシートベルトをし

ヘルメット、マスクを付ける。シートベルトの装着は整備士に手伝って貰う。

シートベルトの装着が完了したら梯子を外す。

 

飛行機の電源を入れエンジンの始動の合図を待つ。電源は外部の電源車から供給する。

飛行機の左側に見える黒いコードが電源コード。

 

編隊長の合図(無線)でエンジン始動。右エンジンから始動する。

 

エンジンがかかり始めるとパイロットが1〜5本の指を立てて

エンジンの回転数1〜5を整備士に伝える。

整備士はVサインをしている訳ではなくエンジンの回転数を指の本数で

機の後ろの整備士と電源車の整備士に合図している。

エンジンの回転数が上がって行くにつれて吸気口からジェットエンジン

独特の「キィーン」と言う甲高いエンジン音が高鳴ってくる。

エンジンは小さいものの距離が近いのでかなり五月蠅い。

 

上の写真の左側に電源車がある。T−4には補助動力が無いので

自力でエンジンを始動することはできない(と思う)。

外部から電源供給を受けてエンジン始動用モータを回す。

 

右エンジンが始動したら左エンジンを同様の手順で始動する。

 

舵の確認。左右のエンジンが始動したら舵の動作を確認する。

整備士の腕の動きに合わせてパイロットが舵を動かし後ろの整備士と合わせて

舵の動きを確認する。

 

方向舵トリムチェック。方向舵の微調整の動作を確認をする。

 

昇降舵トリムチェック。昇降舵の微調整の動作を確認する。

水平尾翼が上の写真より下がっている事に注目。

 

水平尾翼を押す。理由は不明(取れるのか?)。

この確認が済んだら出発前の準備は完了。

整備士は輪止めを外し、電源車を撤去して待避。

 

編隊長の合図(無線)により一斉にキャノピーを閉じてよいよ出発。

この後着陸燈を点灯しタクシーアウト。

 


タクシーアウト

整備士の前をタクシーしていくブルー。

飛行機が目の前を通り過ぎるときパイロットと敬礼する。

 

観客の前をタクシーしていく時、パイロットは観客に向かって手を振る事が多い。

手を振る時間は人それぞれであるが、何もしない後席のパイロットは

サービスが良いようである。

 

T−4のお尻。右側のエンジン排気口に銀色に見える突起からスモークオイルが出る。

お尻を向けたらエンジンからの排気(ブラスト)に注意が必要である。

感じとしては超大型の石油ファンヒータの温風を浴びたのと

同じだと思えばいい(実際航空燃料も灯油が主成分だし)。

火傷する程ではないがドライヤーであぶられた位の熱風がくる事がある。

さらに排気で飛ばされた砂や埃が目に入ったり服やカメラに浴びせられる

事もあり結構悲惨になる場合もある。注意しよう。

 


スモークチェック

タクシーアウトした各機は2機づつ互い違いになりエシュロンタクシー。

真横から見ると等間隔になるように並んでいる。

 

滑走路では4機のフィンガーチップ編隊と2機のソロに分かれて待機。

エンジンを噴かせてエンジンの確認とスモークを出してスモークの確認を行う。

スモークチェックが終わったらよいよ離陸である。