![]() |
1982年頃、トランジスタ技術の連載記事に沿ってマイコンを製作しました。今からすればその仕様はとても時代遅れではありますがその当時マイコンの実験や勉強をしていた方々には懐かしい話題ではないでしょうか。なかなか上手く動作してくれず何度も作り直したことを思い出します。配線と部品をはずしレイアウトを変更後部品を付け直しまた配線するわけです。何とか動くまでに相当時間がかかりました。 トランジスタ技術の1981年11月号から14回にわたって神崎康弘氏の「作りながら学ぶマイコン設計トレーニング」という連載がありました。データバスとアドレスバスのデータを24個のスイッチで設定しLEDで読み取る最も簡単な装置から始まり最後にはCP/Mディスク・オペレーティング・システム搭載のパソコンを製作するというものでした。 CPUは当時最も多く使われていたZ80Aでクロックは4MHz。メモリーは64KBのDRAM、CRTはグリーンディスプレイ記憶装置は8インチのFDでプリンタ・インターフェース、P-ROMライタを備えています。OSはターベル版CP/MでBASICCやPASCALが利用できます。 当時はメーカー品の仕様も上記と同じようなものでしたが近年のパソコン技術の進歩は驚くばかりです。このページは1980年代の私の懐かしいマイコン史です。 |
自作マイコンの外観 Home-Brew computer took this picture in 1990 |
|
![]() |
I made this home-brew computer in 1982. CPU is Z80A, clock is 4MHz, memory is 64KB DRAM、CRT is green display FDD is 8 inches double density 、P-ROM writer is provided. OS is CP/M. I can run BASIC and PASCAL on it. I put the rack (core cards in it ) in the case.(above) |
took this picture in 2000 |
![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() メール / male メールをお待ちしています |
I took this picture on Nov.3, 2004
![]() |
![]() |
![]() |
keyboard | cards rack |
|
![]() |
![]() |
|
Green display | 8 inches double density FD |
カードラック]
8枚のカードをラックに収めています。
カードは左からキーボードインターフェース、CRTコントローラ、メモリーコントローラ、
IPL−ROMカード、64KB DRAM、FDコントローラ、CPUカード、プリンターインターフェースです。
写真には写っていませんが、もう1枚P−ROMライタカードがあります。
ラック背面のバス配線(データバス、アドレスバス、コントーロール信号
ラック左端の抵抗はバスの反射を抑えるターミネータ抵抗
CPUカード
CPUはZ80A クロックは4MHz
CRTコントローラカード
CRTCはHD46505S(日立)
64KB DRAMカード(メインメモリ)
8KBダイナミックラムM5K4164NS−20を8個使用
下の写真はカード裏面(配線面)
トランジスタ技術の1981年11月号から14回続いた神崎康弘氏の製作記事は
連載終了後に同名で別冊となり出版されました。
CP/M ver.2.2のマニュアル。
MS−DOSが出現するまではCP/Mが標準OSでした。
CP/MはDigital Research社の登録商標です。
[アプリケーション]
1980年代に購入したZORKT(アドベンチャーゲーム)
アメリカINFOCOM社の製品。
テキストだけの対話式宝捜しゲームでした。
このゲームを走らせるのに必要な環境は次のようなものでした。
CP/M ver.2.0以上
48KBのRAM
75〜150KBのDISK SPACE
自作マイコンはBASICやPASCALが使えました。
BORLAND International社のTURBO PASCALのマニュアル