如意山寶珠寺


宗派 曹洞宗                        

本山 永平寺 総持寺                   

本尊 聖観世音菩薩座像                 

開基 田原籐太秀郷公                  

本寺 長昌寺 前橋市紅雲町              

秀郷公は天慶2年(939)この地に修祈の道場を建立し、観世音

菩薩像を安置し、朝敵平将門追討を祈願した。その満願の日、

紫雲低くたなびき、香気が辺りに立ち込め如意寶珠願い事の

叶う宝の玉が雨と降り紫雲とともに天空に昇った。あくる年、

天慶の乱において秀郷公は下野田猿島で遂に朝敵平将門

追討を果たした。その伝えにより爾来当寺を如意山寶珠寺と

称するようになった。秀郷公卒去の後三男千国が建立した開

基秀郷公の供養塔は境内墓地にあります。その後秀郷公の末

裔である赤堀入道藤繁公によって天正年間に再興され前橋長

昌寺五世揚山永播大和尚を招き開山、曹洞宗に改宗し、慶長5

年(1600)には当山二世義光和尚により境内が悉く整備され、

これと相俟って愛山護法の念厚き壇信徒により祖風益々輝き

現在に至っている。                           

平成5年8月吉祥日 當山第三十二世 天門和行 新添

                         案内板より


田原(俵)籐太秀郷公を祀る五輪塔


如意山寶珠寺 本堂


鐘楼


天満宮(菅原道真公が祀ってある)


大楠 (樹齢150年.樹高20メ-トル.)

楠は南の木と書く通り南国より日本に渡来した木であり、

関東以西の暖地に多く、この地が北限とされている。葉

は革質で光沢があり、花は晩春に咲きます。材は硬くまた

特殊な香気があり、仏具の木魚や仏像に加工されたり、樟

脳や樟脳油も作られます。この寶珠寺の大楠は当山26世

模外孝範大和尚(1834〜1873)の代安政5年(1858)に現在

の本堂が新築されたころ植えられたと伝えられている。現

在この様に立派な巨木に成長し、幹の目通りの上から三

つに枝分かれしている姿は教義に言う佛・法・僧・の三宝

を象徴しているかの様である

平成8年正月                            

如意山寶珠寺第33世   天門和行   謹掲       

                     案内板より