珍動物の館 ![]()
「今日はパウダーを滑らせるぞ」とガイドのゲイブが言っている。 でも昨日の状態からはパウダーなんて想像できない。 ヘリからの斜面にはいつのものかわからないトラックが薄っすらと見える。 斜度は30度程度か。 最初にゲイブが飛び込む・・・あれ?スプレーが上がっている? ・・・本当にパウダーなの? でも昨日の今日なのですっかり懐疑的・・・しかも昨日も雪降ってないし。 あぁ遠くまで滑ったゲイブが豆粒のようだ・・・しばらくしてゲイブの両手が上がった。 恐る恐る滑り出す・・・底つきがない・・・ こ、これって・・・パウダーだ!!
数キロのノートラックを一気に滑る。太ももはパンパン。でも、気持ちいい〜 どうやら風で運ばれた雪がこの斜面にはたまっているらしい。
1本・2本・3本と滑る!滑る!滑る!広瀬さんが滑る!なんちゃんが滑る!ジャンキーさんも 滑る!もっちゃんも滑る!僕も滑る!何度滑っても気持ちいい!! 場所を変えてシュートも滑る! ![]() 時計を見るととっくに昼を過ぎている。腹が減った。 ゲイブに飯を食っていいかと聞くと「いいぞ。でも5分で食え(笑)」。 ![]() いつ天候が崩れるかわからないのでどんどん滑れという事らしい。 他のヘリスキーも経験しているがAKはとにかく止まらない。何キロもの長い距離を一気にハイ スピードで滑る。普段ゲレンデしか滑らない人なら「え?こんなスピードで滑るの?」と驚くに違 いない。それでもガイドまではなかなか辿りつかない。 とにかく山がでかい。BIGマウンテンってこれか〜 4本・5本・6本と滑る!滑る!滑る!広瀬さんが滑る!なんちゃんが滑る!ジャンキーさんも 滑る!もっちゃんも滑る!僕も滑る!何度滑っても気持ちいい!! この一日でもう十分AKに来た甲斐があったというものだ。いや、昨日がつまらなかったわけで はない。昨日だってクラストした難しい斜面だったけど、それがどうしたっていうぐらい楽しかっ た。なのに今日はもっと楽しい。スキーをやってて良かった。AKに来てよかった。 最後の一本は広瀬さんのリクエストでフランソワーズクーラーを滑ろうという事になった。AKら しい斜度55度のシュートで終端にはクリフ。3人だけならドロップできると言うことで覚悟を決め たそのとき、ゲイブが目を凝らして斜面状況を確認すると「・・・あかん、凍ってるわ・・・」の一言 で中止に。広瀬さんは非常に残念がっていた。そして俺はほっと胸を撫で下ろした。
結局今日はエキストララン1本を含めて7本で終了。 夜はお祝い、5人で近くのレストランへ。高級タラバガニを注文しビールで乾杯。スキー以外に もたくさんの楽しい事があって語り尽くせない一日だったが誌面には限りがあるので今回はこ こまで。LIFE IS GOOD ! 幸せ度★★★★★ DAY2終了
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